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7:ふわふわモヤモヤそわそわムラムラ
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ウーゴは足早に離れていくセオの背中をじっと見ていた。美味しいクレープを食べた後、店の前でセオが触れるだけのキスをして、『さようなら』と微笑んで、ウーゴの頭を優しく撫でた後、ウーゴに背を向けて歩いて去っていった。
なんだか酔っているわけでもないのに、気持ちがふわふわしている。セオの背中が小さく遠くなると、その場に突っ立っていたウーゴもふわふわしたまま歩き出した。
ウーゴは何ヵ所か持ち帰り専門店を回り、大荷物を抱えて魔術師街にある自宅へと戻った。まだフリオもアイーダも帰ってきていない。とりあえず食卓に買ってきた大量の総菜類を置くと、ウーゴは台所で珈琲を淹れて、珈琲の入ったマグカップ片手に居間に移動し、ソファーにゆったりと座った。香りがいい珈琲を1口飲んで、ほうと小さく息を吐いた。
なんだか昨夜から夢みたいな現実味が薄い時間を過ごしてしまった。右目の泣き黒子以外特に特徴のないセオの顔を思い浮かべると、なんだか胸のあたりがふわふわする。セオは優しくて、エロくて、セオとの初めてのセックスは控えめに言っても最高だった。あんな快感知らなかったし、エロい表情でいやらしく腰を振るセオには堪らなく興奮した。セオは何度もウーゴの頭を優しく撫でてくれて、何度もキスをしてくれた。手を繋いで芝居にも行った。まるで恋人達のデートのような時間だった。
ぼーっと珈琲の黒い水面を見つめながら、ウーゴはポツリと小さく呟いた。
「また会いたいな……」
ウーゴの4連休は全て平日である。普通なら総合庁勤めのセオは仕事だ。今日は溜まりまくっている有休をとっていたらしい。今日が仕事が休みだから、昨夜のバーで一晩だけの相手を探していたのだと言っていた。ということは、ウーゴの休み残り3日はセオは普通に仕事だ。間違いなく昨夜のバーに行ってもセオには会えないだろう。
携帯通信具の連絡先を交換していなかったことに気づいたのは、帰宅して珈琲を淹れている最中のことだった。職場は一応知っているが、家の場所も連絡先も知らない相手とどうやって会ったらいいのだろうか。そもそもウーゴはセオのフルネームを知らない。総合庁で働く人は多い。その中から『セオ』という名前だけでセオを見つけるのはかなり難しい気がする。
もしかしたらマーサを頼れば見つけられるかもしれないが、なんとなく、それは止めておいた方がいい気がする。できたら自分でセオを見つけて会いたい。
初めてセックスをした相手だから、こんなにセオが気になるのだろうか。セオは『さようなら』と言った。多分だけど、セオはウーゴともう会う気がないのではないだろうか。一晩限りの相手だし。なんだか、それは嫌だなと思う。セオはウーゴのことなんかさっさと忘れて、休みの前の日の夜にまたあのバーに行って一晩限りの相手を探して、知らない誰かとセックスをするのだろうか。なんだかそう考えると、ふわふわがおさまって、今度は何だかモヤモヤしてきた。少し薄めの柔らかい唇にも、ぷっくりとした乳首にも、締まりがいいいやらしいアナルにも、そして少し低めの体温の優しい手にも、その知らない誰かは触れるのだろう。少しハスキーで低い、耳に心地よい声が、掠れて上擦るのも耳にするのだろう。なんだろう。想像すると凄くモヤモヤする。
ウーゴは眉間に皺を寄せて、じっと珈琲の黒い水面を睨んだ。
セオに会いたい。会って、もっと沢山話をして、セオに触れたい。また優しく頭を撫でて、キスをして欲しい。
ふっとウーゴは気がついた。なんだかまるで自分はセオに恋をしているようではないか。たった一晩と少し一緒に居ただけの相手だ。そりゃあ声は耳に心地いい、言ってみれば好みな声をしていたが、セオは見た目はすっごく普通だった。でも最高にエロかった。セオとのセックスは楽しくて、衝撃的なくらい気持ちよかった。でも、それだけで恋をしてしまうのだろうか。ただ単に童貞卒業が最高過ぎて、恋をしていると勘違いしているだけなのではないだろうか。恋って、もっとこう……なんというか、甘酸っぱくて、健全なものじゃないのか。いや、よく分かんないけど。でも少なくとも性欲が満たされたから、その相手に恋をするってなんか違う気がする。……やっぱりちょっとモヤモヤする。
セオは何でセックスだけじゃなくて、まるでデートみたいなことをしたんだろう。一晩限りの相手でも、そういうことをするのは普通なのだろうか。恋人みたいに手を繋いで指を絡めて。顔を寄せ合って小さな声で囁き合って。一緒にご飯を食べて。別れ際に優しいキスをして。そんなことを他の男ともするのだろうか。
なんだろう。すっごいモヤモヤする。モヤモヤを通り越して、若干イライラしてきた。
ウーゴは眉間に皺を寄せたまま、温くなった珈琲を一息で飲み干した。
ーーーーーー
庭に干してあった洗濯物を取り込んで、ウーゴなりに丁寧に畳み終える頃にフリオとアイーダが帰って来た。買ってきた総菜類を魔導レンジで温めて、3人で少し遅めの夕食をとる。
フリオがワインを飲みながら、ウーゴに話しかけてきた。
「で?どうだった?」
「なにが?」
「花街。無事卒業できたか?」
「あー。まぁ、うん」
「よかったわね。兄上」
「どこの店に行ったんだ?」
「あー……店じゃなくて。その、バーで知り合った人と……」
「あら。もしかして一昨日話した男専門の人が集まるバーに行ったの?」
「あぁ、うん」
「へぇ。よくそんな所知ってたな」
「たまたまだよ」
「「ふーん」」
アイーダが大きな鶏の骨付き肉の唐揚げにかぶりつきながら、ウーゴの顔をじっと見た。
「……なに。アイーダ」
「んー……兄上さ」
「うん」
「もしかして、その人のこと好きになったの?」
「はぇっ!?」
「お、マジか」
「……いや?違うし……」
「んー……本当にぃ?」
「……本当だって」
「なんだ。単なる気のせいか。兄上に春が来たのかと一瞬思ったのに」
「……まだ来てないよ。残念ながら」
「なーんだ」
「童貞も無事捨てられたんなら、お見合いパーティーにでも行ってきたらいいんじゃないか?街で年に何度かやってるんだろ?」
「あー。らしいね」
「兄上行くなら、私も行こうかなぁ」
「なんだ。アイーダも結婚したいのか」
「うん」
「結婚するならお婿さんにしてくれ。できたら同居がいい。アイーダが家から出ていくなんて寂しすぎて堪えられん。あと俺が納得するようないい男じゃないと駄目だぞ」
「別に女の子でもよくない?」
「ん!?ちょっ、アイーダは女が好きなのかっ!?」
「いや別に」
「えっ?いやでも今……」
「料理上手で甘やかし上手なら女の子でも別にいいかなー、くらいなもんよ」
「……そ、そうか……」
ウーゴはふと思った。料理上手かは分からないが、少なくともセオは甘やかし上手な気がする。優しくウーゴの頭を撫でるセオの手の感触を思い出して、なんとなく、気持ちがそわそわしてきた。それを誤魔化すように、ウーゴは鶏の骨付き肉の唐揚げに大きくかぶりついた。口の中の肉をもぐもぐ咀嚼するが、どうにもそわそわして落ち着かない。
おかしい。セオのことを考えるだけで、ふわふわしたり、モヤモヤしたり、そわそわしたり。何なんだ、これは。
ウーゴは1度思考を放棄することにした。手に持った大きな鶏肉に再びかぶりつき、フリオとアイーダと別の話題を話しながら、なんとなく落ち着かない気持ちを持て余しつつ、夕食を終えた。
ーーーーーー
お風呂から上がったウーゴは自室のベッドに寝転がっていた。ぼーっと天井を見上げていると、セオの笑顔が脳裏に浮かんだ。
どうしてもセオのことが頭から離れない。本当に何なのだろうか。この状態は。
薄暗い自分の部屋に1人になると、セックスの真っ最中のエロいセオの姿まで思い出してしまった。少しハスキーな低い、掠れて上擦ったセオの喘ぎ声がまだ耳に残っている気がする。
思い出さないよう、思い出さないよう、としても、エロ過ぎるセオの姿が頭から離れない。
自分の身体の異変にすぐに気がついた。勃起している。セオのことを思い出すだけで、ものすごくムラムラする。やっぱり、この思考は単に性的な刺激が強すぎたことにより生じているのだろう。これは恋なんかじゃない。単なる性欲だ。
ウーゴは無理矢理そう結論づけた。引っ込みがつかないくらいガチガチに固くなっている自分のぺニスをズボンの上からやんわり撫でた。
その夜、ウーゴは生まれて初めて特定の相手を思い浮かべながら、オナニーをした。
なんだか酔っているわけでもないのに、気持ちがふわふわしている。セオの背中が小さく遠くなると、その場に突っ立っていたウーゴもふわふわしたまま歩き出した。
ウーゴは何ヵ所か持ち帰り専門店を回り、大荷物を抱えて魔術師街にある自宅へと戻った。まだフリオもアイーダも帰ってきていない。とりあえず食卓に買ってきた大量の総菜類を置くと、ウーゴは台所で珈琲を淹れて、珈琲の入ったマグカップ片手に居間に移動し、ソファーにゆったりと座った。香りがいい珈琲を1口飲んで、ほうと小さく息を吐いた。
なんだか昨夜から夢みたいな現実味が薄い時間を過ごしてしまった。右目の泣き黒子以外特に特徴のないセオの顔を思い浮かべると、なんだか胸のあたりがふわふわする。セオは優しくて、エロくて、セオとの初めてのセックスは控えめに言っても最高だった。あんな快感知らなかったし、エロい表情でいやらしく腰を振るセオには堪らなく興奮した。セオは何度もウーゴの頭を優しく撫でてくれて、何度もキスをしてくれた。手を繋いで芝居にも行った。まるで恋人達のデートのような時間だった。
ぼーっと珈琲の黒い水面を見つめながら、ウーゴはポツリと小さく呟いた。
「また会いたいな……」
ウーゴの4連休は全て平日である。普通なら総合庁勤めのセオは仕事だ。今日は溜まりまくっている有休をとっていたらしい。今日が仕事が休みだから、昨夜のバーで一晩だけの相手を探していたのだと言っていた。ということは、ウーゴの休み残り3日はセオは普通に仕事だ。間違いなく昨夜のバーに行ってもセオには会えないだろう。
携帯通信具の連絡先を交換していなかったことに気づいたのは、帰宅して珈琲を淹れている最中のことだった。職場は一応知っているが、家の場所も連絡先も知らない相手とどうやって会ったらいいのだろうか。そもそもウーゴはセオのフルネームを知らない。総合庁で働く人は多い。その中から『セオ』という名前だけでセオを見つけるのはかなり難しい気がする。
もしかしたらマーサを頼れば見つけられるかもしれないが、なんとなく、それは止めておいた方がいい気がする。できたら自分でセオを見つけて会いたい。
初めてセックスをした相手だから、こんなにセオが気になるのだろうか。セオは『さようなら』と言った。多分だけど、セオはウーゴともう会う気がないのではないだろうか。一晩限りの相手だし。なんだか、それは嫌だなと思う。セオはウーゴのことなんかさっさと忘れて、休みの前の日の夜にまたあのバーに行って一晩限りの相手を探して、知らない誰かとセックスをするのだろうか。なんだかそう考えると、ふわふわがおさまって、今度は何だかモヤモヤしてきた。少し薄めの柔らかい唇にも、ぷっくりとした乳首にも、締まりがいいいやらしいアナルにも、そして少し低めの体温の優しい手にも、その知らない誰かは触れるのだろう。少しハスキーで低い、耳に心地よい声が、掠れて上擦るのも耳にするのだろう。なんだろう。想像すると凄くモヤモヤする。
ウーゴは眉間に皺を寄せて、じっと珈琲の黒い水面を睨んだ。
セオに会いたい。会って、もっと沢山話をして、セオに触れたい。また優しく頭を撫でて、キスをして欲しい。
ふっとウーゴは気がついた。なんだかまるで自分はセオに恋をしているようではないか。たった一晩と少し一緒に居ただけの相手だ。そりゃあ声は耳に心地いい、言ってみれば好みな声をしていたが、セオは見た目はすっごく普通だった。でも最高にエロかった。セオとのセックスは楽しくて、衝撃的なくらい気持ちよかった。でも、それだけで恋をしてしまうのだろうか。ただ単に童貞卒業が最高過ぎて、恋をしていると勘違いしているだけなのではないだろうか。恋って、もっとこう……なんというか、甘酸っぱくて、健全なものじゃないのか。いや、よく分かんないけど。でも少なくとも性欲が満たされたから、その相手に恋をするってなんか違う気がする。……やっぱりちょっとモヤモヤする。
セオは何でセックスだけじゃなくて、まるでデートみたいなことをしたんだろう。一晩限りの相手でも、そういうことをするのは普通なのだろうか。恋人みたいに手を繋いで指を絡めて。顔を寄せ合って小さな声で囁き合って。一緒にご飯を食べて。別れ際に優しいキスをして。そんなことを他の男ともするのだろうか。
なんだろう。すっごいモヤモヤする。モヤモヤを通り越して、若干イライラしてきた。
ウーゴは眉間に皺を寄せたまま、温くなった珈琲を一息で飲み干した。
ーーーーーー
庭に干してあった洗濯物を取り込んで、ウーゴなりに丁寧に畳み終える頃にフリオとアイーダが帰って来た。買ってきた総菜類を魔導レンジで温めて、3人で少し遅めの夕食をとる。
フリオがワインを飲みながら、ウーゴに話しかけてきた。
「で?どうだった?」
「なにが?」
「花街。無事卒業できたか?」
「あー。まぁ、うん」
「よかったわね。兄上」
「どこの店に行ったんだ?」
「あー……店じゃなくて。その、バーで知り合った人と……」
「あら。もしかして一昨日話した男専門の人が集まるバーに行ったの?」
「あぁ、うん」
「へぇ。よくそんな所知ってたな」
「たまたまだよ」
「「ふーん」」
アイーダが大きな鶏の骨付き肉の唐揚げにかぶりつきながら、ウーゴの顔をじっと見た。
「……なに。アイーダ」
「んー……兄上さ」
「うん」
「もしかして、その人のこと好きになったの?」
「はぇっ!?」
「お、マジか」
「……いや?違うし……」
「んー……本当にぃ?」
「……本当だって」
「なんだ。単なる気のせいか。兄上に春が来たのかと一瞬思ったのに」
「……まだ来てないよ。残念ながら」
「なーんだ」
「童貞も無事捨てられたんなら、お見合いパーティーにでも行ってきたらいいんじゃないか?街で年に何度かやってるんだろ?」
「あー。らしいね」
「兄上行くなら、私も行こうかなぁ」
「なんだ。アイーダも結婚したいのか」
「うん」
「結婚するならお婿さんにしてくれ。できたら同居がいい。アイーダが家から出ていくなんて寂しすぎて堪えられん。あと俺が納得するようないい男じゃないと駄目だぞ」
「別に女の子でもよくない?」
「ん!?ちょっ、アイーダは女が好きなのかっ!?」
「いや別に」
「えっ?いやでも今……」
「料理上手で甘やかし上手なら女の子でも別にいいかなー、くらいなもんよ」
「……そ、そうか……」
ウーゴはふと思った。料理上手かは分からないが、少なくともセオは甘やかし上手な気がする。優しくウーゴの頭を撫でるセオの手の感触を思い出して、なんとなく、気持ちがそわそわしてきた。それを誤魔化すように、ウーゴは鶏の骨付き肉の唐揚げに大きくかぶりついた。口の中の肉をもぐもぐ咀嚼するが、どうにもそわそわして落ち着かない。
おかしい。セオのことを考えるだけで、ふわふわしたり、モヤモヤしたり、そわそわしたり。何なんだ、これは。
ウーゴは1度思考を放棄することにした。手に持った大きな鶏肉に再びかぶりつき、フリオとアイーダと別の話題を話しながら、なんとなく落ち着かない気持ちを持て余しつつ、夕食を終えた。
ーーーーーー
お風呂から上がったウーゴは自室のベッドに寝転がっていた。ぼーっと天井を見上げていると、セオの笑顔が脳裏に浮かんだ。
どうしてもセオのことが頭から離れない。本当に何なのだろうか。この状態は。
薄暗い自分の部屋に1人になると、セックスの真っ最中のエロいセオの姿まで思い出してしまった。少しハスキーな低い、掠れて上擦ったセオの喘ぎ声がまだ耳に残っている気がする。
思い出さないよう、思い出さないよう、としても、エロ過ぎるセオの姿が頭から離れない。
自分の身体の異変にすぐに気がついた。勃起している。セオのことを思い出すだけで、ものすごくムラムラする。やっぱり、この思考は単に性的な刺激が強すぎたことにより生じているのだろう。これは恋なんかじゃない。単なる性欲だ。
ウーゴは無理矢理そう結論づけた。引っ込みがつかないくらいガチガチに固くなっている自分のぺニスをズボンの上からやんわり撫でた。
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