バツありオッサン2人の契約結婚

丸井まー(旧:まー)

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2:お試しセックス

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ミゲルは現在ムートの自宅の寝室にて、ベッドの上でムートと向かい合っていた。お互い全裸である。


「……課長」

「なに?」

「本当に今からするんですか?」

「思い立ったが吉日っていうじゃない」

「いや、でも。契約結婚するって決めたの、つい1時間前ですよ?」

「セックスするのも条件なんだし、セックスできるか試してみる必要があるでしょ」

「……まぁ、そうですけど」

「君さ、僕で勃ちそう?」

「……まぁ、それなりに。課長歳くってて微妙に腹出てますけど、顔はいいですし」

「失礼だなっ!君だってガリガリ過ぎて肋浮いてるじゃないかっ」

「僕は昔からどれだけ食べても太らない体質なんです」

「なにそれ羨ましい。君それ特に女の前では絶対に言うなよ。最悪キレられるぞ」

「女の知り合いなんていませんよ」

「あっそ。じゃあ、とりあえずヤろうか。どっちがいい?」

「……突っ込まれるのは嫌です」

「じゃあ僕が下ね」

「ちなみに僕は童貞です。やり方も元旦那のやり方しか知りません」

「……ちなみにどんな感じ?」

「ろくに解さず突っ込んで腰振って出す?」

「不安しかないなっ!」

「なんなら解しもせずに突っ込まれてました」

「最低だなぁ。君の元旦那」

「ですよね」

「うん。それじゃあ君アナルの解し方もろくに知らないんじゃないかい?」

「まぁ、ぶっちゃけ」

「……うん。今日は僕は自分で解すよ。痛いのも流血沙汰も嫌だしね」

「お手数おかけします」

「いーえー」


口元に皺を寄せて笑うムートが、1度ベッドから降りて寝室にある机の引き出しを開けて、中から何か取り出してきた。ローションのボトルと所謂バイブである。ムートが楽しそうに笑って、薄いピンク色のバイブをミゲルに見せてきた。


「これね、魔石内蔵で動くんだよ。ほら」

「うわぁ……」


ムートがスイッチを入れると、ウィンウィンと小さな音をさせて、ぺニスの形をしたバイブがぐねぐねと円を描くように動き出した。初めて見るバイブにちょっと引くと同時に少し興奮する。


「じゃあ、解すね」


ムートはそう言うと、ローションのボトルを片手に取り、自分の腰に手をあてた。おそらく直腸に浄化魔術をかけたのだろう。浄化魔術は小学校で習うレベルの超初歩的な魔術だ。誰でも使えるので、当然ミゲルだって使える。もっとも、習った時はアナルを弄るために直腸に使うなんて発想は当然なかったが。
実はミゲルはアナルを自分で弄ったことがない。やり方がいまいち分からないし、やり方が載ってそうなエロ本を店で買う勇気もなかったし、そういう話をする友達もいなかった。本当にただ一方的で雑で乱暴な元旦那のやり方しか知らない。酷いときはローションすら使わず、唾を垂らしただけで解しもせずにぺニスを突っ込まれていた。当然流血沙汰になった。ミゲルにとって、セックスとはひたすら痛いだけのものであった。
それでも『愛している』と言われると嬉しくて、結局ずるずると5年もの間、セックスの痛みにも、元旦那の親のいびりにも、ひたすら仕事と家事ばかりやる生活にも堪えていた。今にして思えば、本当に馬鹿である。

ムートがミゲルに向けて座って脚を開いた。まだ勃起していないムートのぺニスがよく見える。ミゲルの元旦那のぺニスより少し大きい気がする。


「あ」

「なんですか?課長」

「いやいや。まだキスもしてないじゃないか。即物的に突っ込むだけのセックスなんてセックスとは認めないよ、僕は」

「はぁ……左様で」

「というわけで、アナル弄る前にキスするよ。あと乳首とか弄ってよ。前戯は大事だよ。セックスは楽しく気持ちよくなるものなんだから」

「キスは兎も角、乳首の弄り方知らないんですけど」

「……君さ、もしかして乳首弄られたことないの?」

「ギリギリ摘ままれたり、引っ張られたことならありますよ」

「……フェラは?」

「したことはありますね」

「されたことは?」

「ないですよ。ていうか、ぺニスに触られたこと殆んどないです」

「君の元旦那本っ当に最悪だなっ!もはやセックスじゃなくて単なる暴力じゃないか!」

「まぁ、ぶっちゃけセックスでイッたことないです」

「……本当にさ。君なんでそんなのと結婚までしたのさ」

「『愛している』って言われて舞い上がったから?」

「……なんか僕の方が悲しくなってきた。よしよし。おいで。とりあえず普通の、気持ちがいいセックスをしよう」

「はぁ……」


微妙な表情でムートが手招きしているので、ミゲルは素直にムートに近づいた。ミゲルが側にくると、ムートはミゲルを抱き締めて、そのままコロンとベッドに寝転がった。ムートが優しくミゲルの頭を撫でてくる。頭を撫でられるなんて、子供の頃に親にされて以来だ。
ムートがミゲルを抱き締めたまま、脚を絡めてくる。互いに裸の身体が密着する。ムートの温かな肌の感触がなんだか心地よく、落ち着く。滅多に飲まない酒をそれなりの量飲んでいることもあって、なんだか眠くなってきた。


「こらこら。寝るなよ?」

「眠いです」

「もぉー」


ムートの顔が近づいて、唇に優しくムートの唇が触れた。ムートの口髭も当たって少しくすぐったい。意外と柔らかいムートの唇が離れたと思ったら、またくっついて、ちゅっと小さな音を立てて唇を優しく吸われた。ミゲルの頭や頬を優しく撫でるムートの少しかさついた手の感触が、とても心地いい。こんなに優しく触れられたことなんてないかもしれない。
何度も吸いついてくるムートに応えて、ミゲルも真似するようにムートの唇を吸った。ムートの舌がミゲルの唇をなぞるように舐めてきたので、ミゲルが少し口を開くと、すぐにムートの舌がミゲルの口内に入ってきた。
ねっとり上顎を舐められる。なんだかぞわぞわする感触にミゲルは絡めた脚を擦り合わせた。ムートの舌が歯列をなぞり、また上顎を舐めて、ミゲルの舌を舐めて絡める。こんなに優しくて気持ちがいいキスは本当に初めてだ。元旦那のキスはいつでも一方的で適当だったのだと今更実感した。
ミゲルはムートのキスにすぐに夢中になった。積極的に舌を伸ばしてムートと舌を絡め合い、唇を吸いあう。ムートの口内にも誘われるがまま舌を入れて、真似するように上顎を舐めたり、ムートの口内を舐め回した。
ムートがキスをしながら、優しくミゲルの頬を撫で、耳に触れ、首筋を撫でて、肩を撫でてくる。なんだかムートに撫でられるだけで気持ちがいい。ミゲルも真似してムートに触れ、優しく撫でた。ムートとキスをしているだけで興奮してきて、ミゲルのぺニスは勃起してしまった。ムートも勃起したようで、ミゲルのぺニスや下腹部にムートの熱くて固いぺニスが当たっている。
ムートが唇を離した。互いに息があがっている。


「ふふっ。ちゃんと勃ったね」

「……そうですね」

「キスって気持ちいいでしょ?」

「はい」

「じゃあ、もっと気持ちいいことしよう」


そう言って笑うムートがミゲルの耳を舐めた。ぬるぬると耳を優しく舐め回されると、なんだかぞわぞわして、ミゲルは熱い息を吐いた。ムートの手が優しくミゲルの背中や腰を撫でてくる。首筋をねっとり舐められ、鎖骨を舐められて優しく噛られ、吸いつかれ、ムートの舌がミゲルの乳首に触れた。舌先で乳首を転がされるように舐められて、優しく吸いつかれると、なんだか気持ちがいい。自然と腰をくねらせてしまい、その度にミゲルのぺニスとムートの身体が擦れて、気持ちがいい。ミゲルは自分のぺニスをムートの身体に擦りつけた。ムートが乳首を舐めながら、クックッと笑った。乳首を舐めながら、もう片方の乳首も優しく指で摘ままれて、くりくりされる。きゅっと少し強く摘ままれると、気持ちよくて堪らず小さな声が出た。ムートが乳首から離れて、ミゲルの肋の浮いた身体を舐めたり、吸いついたり、優しく撫で回しながら、ミゲルの下腹部へとじわじわ移動していく。


「ふふー。もうぬるぬるだね」

「あっ……」


ムートがミゲルの先走りで濡れたぺニスの先っぽを指先で優しく擦った。ムートの手がミゲルのぺニスを包み込むようにして触れ、ムートが赤い舌を出してミゲルのぺニスを根元からねっとり舐めあげた。初めての快感に腰が勝手にくねる。ぺニス全体を舐められ、熱いムートの口内にミゲルのぺニスが迎え入れられる。おそろしく気持ちがいい。ぺニスに舌を這わされ、唇でしごかれる。もう本気で射精してしまいそうなくらい、ムートの舌も口内も唇も気持ちがいい。


「あ、あ、やば、で、でちゃう……あ、あ……」

「らしても(だしても)いいよー」

「あ、そこで、しゃべんな、あ、う、あぁっ!」


ムートが少し強めにミゲルのぺニスを吸いながら、頭を上下に動かして強めに唇でしごいてきた。強すぎる初めての快感に、堪らずミゲルは声をあげてムートの口内に射精した。じゅるじゅると精液を啜るように精液を出している先っぽをムートに吸われる。目の裏がチカチカする程気持ちがいい。
はぁはぁと荒い息を吐きながら呆然としているミゲルの股間からムートが顔を離して、口を開いてミゲルに自分のミゲルの白い精液を含んだ口内を見せ、そのまま見せつけるようにゴクンとミゲルの精液を飲み込んだ。
ミゲルは驚いて目をパチパチした。


「フェラって気持ちいいでしょ?」

「あ、はい」

「どうでもいいけど君の精液濃いねー。溜まってた?」

「うっ……その、あんまり抜かないので」

「やっぱ君枯れかけてんじゃないの?」

「……まだ枯れてません」

「ついでだしアナルも舐めようか?」

「うえっ!?な、舐めるとこじゃないでしょう!?」

「え?舐めるよ?気持ちいいよ。舐められるの」

「えぇ……?」

「はいはーい。四つん這いになってー」

「えぇぇぇ……って!僕が抱くんでしょう!?」

「そうだけどさ。実際体験してみないと出来ないでしょ?君」

「うっ、まぁ、そうですけど……え、僕も課長のアナル舐めるんですか?」

「うん。舐めてよ。僕舐められるの好きなんだよね。ぺニスもアナルも」

「えぇぇぇ……」

「まぁまぁ。やってみたら結構楽しいもんだよ?というわけで、ほら。はい、四つん這いー」

「うぅ……」


ミゲルはなにやら楽しそうなムートに逆らえず、のろのろと四つん這いになった。ムートの手が優しくミゲルの尻に触れて、尻にキスをされて舐められる。ムートの手がミゲルの腰の辺りに触れて、浄化魔術をかけられた。
ムートの手がミゲルの尻たぶを開いた。自分のアナルにムートの視線を感じる気がして、ミゲルは恥ずかしくてシーツに額を擦りつけた。
ムートの舌がミゲルのアナルに触れた。ビクッと思わず震えるミゲルに構わず、ムートはねっとり優しくミゲルのアナルに舌を這わせる。なんだかぞわぞわして、悔しいが気持ちがいい。皺を1枚1枚丁寧に伸ばすように優しく舐められ、ミゲルは腰をくねらせて小さく喘いだ。だって気持ちがいい。アナルを舐めるムートの舌も、尻を優しく撫でてくるムートの手も気持ちよくて堪らない。射精して間がないというのに、ミゲルのぺニスはまた勃起してしまった。

ムートがミゲルの尻から顔を離す頃には、ミゲルは喘いで開きっぱなしの口から、だらしなく涎を垂らしていた。


「ふふっ。気持ちいいでしょ?」

「……うぅ……はい……」

「じゃあ、そろそろ交代ね。僕も気持ちよくしてよ」

「……自信ないんですけど」

「まぁ、まずはやってみないとね。上達もしないよ」

「そうですけど」

「じゃあ、はい」


ミゲルが四つん這いのまま振り向くと、ムートが両手を広げて、おいでおいでと手招きしている。ミゲルはのろのろ身体を起こして座り、ムートに近づいてムートの身体を抱き締めた。ぎこちなくムートにキスをして、ムートのそんなに若さを感じない肌を、ムートにされたように優しく撫で回す。ムートの真似をして、ムートの耳を舐め、首筋を舐めて、吸いつき、鎖骨を舐めて、乳首に舌を這わせた。
ペロペロ舐めていると、ムートの乳首がピンと立った。舌に感じるムートの乳首の感触がなんだか楽しい。ミゲルはムートの乳首を夢中で舐めて、赤子のように吸いついた。乳首を舐めるミゲルの頭を、ムートがクスクス笑いながら優しく撫でてくる。


「意外と上手だね。もうちょっと強く吸って。んっ、そう……気持ちいいよ。反対側も指でしてよ。そうそう……あ、んっ、上手……」


ムートに言われるまま、舌で、指で、ムートの乳首を弄くる。気持ち良さそうな吐息を吐き、時折小さく喘ぐムートに正直興奮する。
ミゲルはムートに言われるまま、ムートの身体を舐め回し、ぺニスを口に含んでムートか射精するまで丁寧にぺニスを愛撫して、ムートのひくつくアナルを舐めまくった。

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