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48:『ゴンちゃん全身つるつる大作戦』
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ゴンドロフが約二か月の討伐依頼の仕事に行って早20日。
毎日が賑やかに、でもそれなりに穏やかに過ぎている。が、やはりゴンドロフがいないと物足りない。
アキムが仕事終わりに市場に寄って帰ると、元気いっぱいなリリンの泣き声で出迎えられた。
居間を覗けば、リリンを抱っこしたアイナがぐるぐる歩いているので、寝ぐずりっぽい。
「ただいまー。寝ぐずり祭り?」
「おかえりー。そうなのよー。今日はあんまり昼寝してないから、今になって眠くなったみたい。はいはいでひたすら爆走してたわ」
「ありゃー。手ぇ洗ったら代わるわ」
「んーー。ご飯があるしなぁ。このまま寝かせるか、ご飯食べさせて寝かせるか悩み中なのよー」
「眠くて不機嫌で食べないんじゃね?」
「あーー。それはそうかも。寝かせちゃうかー」
「リリンのご飯は一応用意しといて、起きたら食べさせたらいいだろ」
「そうね。そうするわ」
アキムはバタバタと台所へ行って買ってきたものを魔導冷蔵庫に入れると、自室に行って着替えてから手を洗いに行った。
アイナと交代してリリンを抱っこして居間をぐるぐる歩きながらあやすが、中々泣きやまない。身体がぽかぽかしているので眠たいのだろうが、めちゃくちゃ泣いている。
「眠いなら寝たらいいのになー」
「ほんとー。なんか寝つけないんでしょうねー」
暫くアイナと二人がかりで寝かせようとしていると、なんとか泣きやみ、リリンが寝た。
アキムはほっとして、慎重に赤ちゃん用のベッドにリリンを寝かせると、アイナと一緒に台所へ移動した。
夕食を作りながら、何気なく腕捲りをしているアイナの腕を見た。アイナの腕はつるつるで毛が生えていない。アキムは手早く肉と野菜を炒めながら、アイナに問いかけた。
「アイナさー、無駄毛の処理どうしてんの?」
「えー? 何よ。急に。乙女の諸事情聞かないでよね」
「いやさー、ゴンちゃんを全身つるっつるにしたいなぁと思ってー。『ゴンちゃん全身つるつる大作戦』をやろうかと。で、剃ってんの?」
「なにその計画……今は剃ってないわよ。脱毛したもの」
「脱毛!」
「街に一軒だけ魔法で脱毛してくれる店があるのよ。結婚前に、コツコツ貯めてたお金で脱毛してもらったわ。私の貯金が半分に減ったお値段だったけど、一度やっちゃえば生えてこなくなるし、痛くもなかったわ」
「アイナの貯金が半分って、かなりの額じゃね? えー、小間物屋で16から働き始めてー、結婚したのが22だろ? 6年分の貯金の半分のお値段かぁ……」
「まぁ、小間物屋のお給料安かったのもあるけどね。それでも結構なお金がかかるから、やらない女の子も多いみたいよ。私の場合は、仲がよかった先輩に勧められたの。『結婚して子供生んだら毛の処理なんてしてる余裕なくなるわよ』って。確かにその通りだったから、やっておいてよかったわー」
「ふむん。金はまぁ貯金で足りるなぁ。そこって、ふらっと行ってやってくれる感じ?」
「完全予約制。個室で女の人がやってくれたわ」
「男もしてもらえるかな?」
「さぁ? どうなのかしら。お店の人に聞いてみないとなんとも?」
「よっし! アイナ! 次の休みにその店に連れて行ってくれ! ダメ元で聞いてみる!」
「マジかー。なんでゴンちゃんを全身つるつるにしたいのよ」
「だって、胸毛もケツ毛ももっさりなんだもん。微妙。本人は毛を伸ばす気満々だし。なんか微妙」
「別にいいんじゃないの? 慣れるわよ。そのうち。もさもさの毛にも」
「お兄ちゃんは! おっさんのケツ毛を愛でる趣味はないのよ! おっさんのケツ毛を愛でるとかやべぇだろぉ!」
「私的には割とどうでもいいわ。好きにおっさんのケツ毛を愛でなさいよ」
「やだー! おっさんのケツ毛はやだーー! 絶対に『ゴンちゃん全身つるつる大作戦』を決行する!」
「はいはい。まぁ、いいけどね」
「あ、ついでに、久しぶりに喫茶店にでも行かない? 職場の先輩から、小さい赤ちゃん連れでも入れる喫茶店があるって聞いたんだけど」
「あら! いいわね! そんな喫茶店があるんだー」
「赤ちゃん用の蒸しパンとかもメニューにあるんだってさ。ケーキが美味しいらしいよー」
「行くー! ケーキ食べたいわ!」
「んじゃ、次の休みはお出かけってことでー。よし。炒めもの終わりー」
「こっちもスープできたわ」
「パンもよーし。晩飯にしよー」
「はぁい」
アキムは夕食を食べながら、にひっと笑った。ゴンドロフのもさもさの体毛をどうにかしたかったので、いいことが聞けた。
ふさふさ胸毛がない方がおっぱい枕の寝心地もいいだろうし、何よりもっさりケツ毛がない方がいい。萎えるとまではいかないが、なんか微妙なので。
アキムはうきうきと夕食を食べながら、早くゴンドロフが帰ってこないかなぁと思った。
次の休みの日。アキムはリリンを抱っこして、街中にある脱毛してくれる店へと来ていた。店内の受付にいた人に男も施術してもらえるのか聞いてみれば、大丈夫とのことだった。アキムは嬉しくてニコニコしながら、ゴンドロフが帰った頃に予約しにくると伝えて、店を出た。
今度は赤ちゃん連れでも入れる喫茶店を目指して歩く。ここ暫く、赤ちゃん用品専門店か市場にしか行っていないので、アイナがどことなく楽しそうにしている。
お目当ての喫茶店に入ると、リリンがおむつで泣き出した。喫茶店の店員からおむつを替えるスペースがあると聞いたので、アイナにリリンを受け渡した。職場の先輩から聞いていたが、おむつを替えられるスペースがあるのは本当にありがたい。
スッキリしてご機嫌になったリリンを抱っこしてアイナが戻ってくると、それぞれ好きなケーキと紅茶を頼み、リリンには卵の蒸しパンと林檎のジュースを注文した。
店内を見れば、小さい子供連れの家族ばかりである。中々に賑やかだが、悪くない。
運ばれてきたケーキや紅茶も美味しいし、いい店を教えてもらった。リリンもご機嫌である。
「ケーキの種類が多くて、軽食もあるし、いいお店ねー。赤ちゃん用のものも何種類もあるしー」
「なー。いい店教えてもらったわ。ゴンちゃんが帰ってきたら、また一緒に来ようぜ」
「うん。ゴンちゃんが帰ってくるまであと一か月ちょいかー。長いわー」
「なー。怪我してねぇといいけど」
「ほんとにね。ゴンちゃんが帰ってくる頃にはリリンの1歳の誕生日が近いし、ゴンちゃんのお仕事の予定次第では、早めに誕生日パーティーしましょうよ」
「いいねー。気合入れてご馳走作らねぇと」
「お庭で牛肉焼き祭りには、まだちょっと寒いかしら?」
「まだ寒いかもなー。初夏くらいがいいんじゃない? その頃にはリリンが歩いてるだろうから、目が離せねぇけど」
「まぁねー。でもきっとすごく楽しいわ」
「そろそろ庭の草むしりやらねぇとなぁ。次の休みにやるか」
「一緒にやるわよ」
「寒いからだめー。リリンと昼寝してな」
「えー。2人でやった方が早く終わるわよ」
「アイナが風邪引いたら大変じゃん。ちゃちゃっと1人で終わらせるよ」
「むぅ。しょうがないわね。じゃあ、お昼ご飯はお兄ちゃんが好きなのを作るわ」
「肉がいい! ひたすら肉食いてぇ」
「肉好きめ。豚と鶏どっち?」
「んー。豚かなぁ。がっつりステーキで!」
「いいわよー。今日の晩ご飯は何にする?」
「鶏肉があるから、檸檬で煮る?」
「いいわね! それで!」
「はぁー。なんかすごい満足。ケーキも紅茶も美味かったし。いい気分転換になったな」
「ほんとにね。職場の先輩に感謝だわー」
「明日、お礼言っとこー」
「そうしてー」
アキムは会計をして店を出ると、アイナからリリンを受け取り、ご機嫌なリリンを抱っこして家に向かって歩き始めた。
ゴンドロフが帰ってきたら、『ゴンちゃん全身つるつる大作戦』を決行する。
アキムはご機嫌に鼻歌を歌いながら、家へと帰った。
毎日が賑やかに、でもそれなりに穏やかに過ぎている。が、やはりゴンドロフがいないと物足りない。
アキムが仕事終わりに市場に寄って帰ると、元気いっぱいなリリンの泣き声で出迎えられた。
居間を覗けば、リリンを抱っこしたアイナがぐるぐる歩いているので、寝ぐずりっぽい。
「ただいまー。寝ぐずり祭り?」
「おかえりー。そうなのよー。今日はあんまり昼寝してないから、今になって眠くなったみたい。はいはいでひたすら爆走してたわ」
「ありゃー。手ぇ洗ったら代わるわ」
「んーー。ご飯があるしなぁ。このまま寝かせるか、ご飯食べさせて寝かせるか悩み中なのよー」
「眠くて不機嫌で食べないんじゃね?」
「あーー。それはそうかも。寝かせちゃうかー」
「リリンのご飯は一応用意しといて、起きたら食べさせたらいいだろ」
「そうね。そうするわ」
アキムはバタバタと台所へ行って買ってきたものを魔導冷蔵庫に入れると、自室に行って着替えてから手を洗いに行った。
アイナと交代してリリンを抱っこして居間をぐるぐる歩きながらあやすが、中々泣きやまない。身体がぽかぽかしているので眠たいのだろうが、めちゃくちゃ泣いている。
「眠いなら寝たらいいのになー」
「ほんとー。なんか寝つけないんでしょうねー」
暫くアイナと二人がかりで寝かせようとしていると、なんとか泣きやみ、リリンが寝た。
アキムはほっとして、慎重に赤ちゃん用のベッドにリリンを寝かせると、アイナと一緒に台所へ移動した。
夕食を作りながら、何気なく腕捲りをしているアイナの腕を見た。アイナの腕はつるつるで毛が生えていない。アキムは手早く肉と野菜を炒めながら、アイナに問いかけた。
「アイナさー、無駄毛の処理どうしてんの?」
「えー? 何よ。急に。乙女の諸事情聞かないでよね」
「いやさー、ゴンちゃんを全身つるっつるにしたいなぁと思ってー。『ゴンちゃん全身つるつる大作戦』をやろうかと。で、剃ってんの?」
「なにその計画……今は剃ってないわよ。脱毛したもの」
「脱毛!」
「街に一軒だけ魔法で脱毛してくれる店があるのよ。結婚前に、コツコツ貯めてたお金で脱毛してもらったわ。私の貯金が半分に減ったお値段だったけど、一度やっちゃえば生えてこなくなるし、痛くもなかったわ」
「アイナの貯金が半分って、かなりの額じゃね? えー、小間物屋で16から働き始めてー、結婚したのが22だろ? 6年分の貯金の半分のお値段かぁ……」
「まぁ、小間物屋のお給料安かったのもあるけどね。それでも結構なお金がかかるから、やらない女の子も多いみたいよ。私の場合は、仲がよかった先輩に勧められたの。『結婚して子供生んだら毛の処理なんてしてる余裕なくなるわよ』って。確かにその通りだったから、やっておいてよかったわー」
「ふむん。金はまぁ貯金で足りるなぁ。そこって、ふらっと行ってやってくれる感じ?」
「完全予約制。個室で女の人がやってくれたわ」
「男もしてもらえるかな?」
「さぁ? どうなのかしら。お店の人に聞いてみないとなんとも?」
「よっし! アイナ! 次の休みにその店に連れて行ってくれ! ダメ元で聞いてみる!」
「マジかー。なんでゴンちゃんを全身つるつるにしたいのよ」
「だって、胸毛もケツ毛ももっさりなんだもん。微妙。本人は毛を伸ばす気満々だし。なんか微妙」
「別にいいんじゃないの? 慣れるわよ。そのうち。もさもさの毛にも」
「お兄ちゃんは! おっさんのケツ毛を愛でる趣味はないのよ! おっさんのケツ毛を愛でるとかやべぇだろぉ!」
「私的には割とどうでもいいわ。好きにおっさんのケツ毛を愛でなさいよ」
「やだー! おっさんのケツ毛はやだーー! 絶対に『ゴンちゃん全身つるつる大作戦』を決行する!」
「はいはい。まぁ、いいけどね」
「あ、ついでに、久しぶりに喫茶店にでも行かない? 職場の先輩から、小さい赤ちゃん連れでも入れる喫茶店があるって聞いたんだけど」
「あら! いいわね! そんな喫茶店があるんだー」
「赤ちゃん用の蒸しパンとかもメニューにあるんだってさ。ケーキが美味しいらしいよー」
「行くー! ケーキ食べたいわ!」
「んじゃ、次の休みはお出かけってことでー。よし。炒めもの終わりー」
「こっちもスープできたわ」
「パンもよーし。晩飯にしよー」
「はぁい」
アキムは夕食を食べながら、にひっと笑った。ゴンドロフのもさもさの体毛をどうにかしたかったので、いいことが聞けた。
ふさふさ胸毛がない方がおっぱい枕の寝心地もいいだろうし、何よりもっさりケツ毛がない方がいい。萎えるとまではいかないが、なんか微妙なので。
アキムはうきうきと夕食を食べながら、早くゴンドロフが帰ってこないかなぁと思った。
次の休みの日。アキムはリリンを抱っこして、街中にある脱毛してくれる店へと来ていた。店内の受付にいた人に男も施術してもらえるのか聞いてみれば、大丈夫とのことだった。アキムは嬉しくてニコニコしながら、ゴンドロフが帰った頃に予約しにくると伝えて、店を出た。
今度は赤ちゃん連れでも入れる喫茶店を目指して歩く。ここ暫く、赤ちゃん用品専門店か市場にしか行っていないので、アイナがどことなく楽しそうにしている。
お目当ての喫茶店に入ると、リリンがおむつで泣き出した。喫茶店の店員からおむつを替えるスペースがあると聞いたので、アイナにリリンを受け渡した。職場の先輩から聞いていたが、おむつを替えられるスペースがあるのは本当にありがたい。
スッキリしてご機嫌になったリリンを抱っこしてアイナが戻ってくると、それぞれ好きなケーキと紅茶を頼み、リリンには卵の蒸しパンと林檎のジュースを注文した。
店内を見れば、小さい子供連れの家族ばかりである。中々に賑やかだが、悪くない。
運ばれてきたケーキや紅茶も美味しいし、いい店を教えてもらった。リリンもご機嫌である。
「ケーキの種類が多くて、軽食もあるし、いいお店ねー。赤ちゃん用のものも何種類もあるしー」
「なー。いい店教えてもらったわ。ゴンちゃんが帰ってきたら、また一緒に来ようぜ」
「うん。ゴンちゃんが帰ってくるまであと一か月ちょいかー。長いわー」
「なー。怪我してねぇといいけど」
「ほんとにね。ゴンちゃんが帰ってくる頃にはリリンの1歳の誕生日が近いし、ゴンちゃんのお仕事の予定次第では、早めに誕生日パーティーしましょうよ」
「いいねー。気合入れてご馳走作らねぇと」
「お庭で牛肉焼き祭りには、まだちょっと寒いかしら?」
「まだ寒いかもなー。初夏くらいがいいんじゃない? その頃にはリリンが歩いてるだろうから、目が離せねぇけど」
「まぁねー。でもきっとすごく楽しいわ」
「そろそろ庭の草むしりやらねぇとなぁ。次の休みにやるか」
「一緒にやるわよ」
「寒いからだめー。リリンと昼寝してな」
「えー。2人でやった方が早く終わるわよ」
「アイナが風邪引いたら大変じゃん。ちゃちゃっと1人で終わらせるよ」
「むぅ。しょうがないわね。じゃあ、お昼ご飯はお兄ちゃんが好きなのを作るわ」
「肉がいい! ひたすら肉食いてぇ」
「肉好きめ。豚と鶏どっち?」
「んー。豚かなぁ。がっつりステーキで!」
「いいわよー。今日の晩ご飯は何にする?」
「鶏肉があるから、檸檬で煮る?」
「いいわね! それで!」
「はぁー。なんかすごい満足。ケーキも紅茶も美味かったし。いい気分転換になったな」
「ほんとにね。職場の先輩に感謝だわー」
「明日、お礼言っとこー」
「そうしてー」
アキムは会計をして店を出ると、アイナからリリンを受け取り、ご機嫌なリリンを抱っこして家に向かって歩き始めた。
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