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51:いざ!脱毛!
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アキムの休みの日。朝の家事を済ませてから、ゴンドロフはアキムの案内で脱毛してくれるという店に向かって歩いていた。街中にある店はなんかお洒落感があり、店内に入れば、受付には美女がいるし、なんかいい匂いがするしで、場違い感が半端ない。
受付の美女にアキムが声をかけると、個室へと案内された。個室には女の魔法使いがいて、これから全裸になって脱毛されるのかと思うと、回れ右して逃げたくなる。
女の魔法使いがにこやかに笑って口を開いた。
「全身脱毛でよろしかったですね?」
「お、おぅ。あ、髭は残してくれ」
「かしこまりました」
「あー。その、なんだ。全裸になるのか?」
「いえ。服を着たままで結構ですよ。魔法で脱毛しますから。女性でも服を脱ぐのを嫌がる方がいらっしゃるので、服を着たままでも脱毛できるよう、魔法を改良したのです」
「そいつぁすげぇな。じゃあ、よろしく頼む」
「はい。それでは、魔法をかけますね」
女の魔法使いが長い詠唱をすると、ふわっと温かい光に一瞬身体が包まれた。
「終わりました。腕などでご確認をお願いいたします」
「あ、あぁ。おぉ!? すげぇ。つるっつるになってる」
「無事に成功したようで何よりです。もし、なにか不備がございましたら、またご来店ください。お疲れ様でした」
「ありがとな」
ゴンドロフは個室を出ながら、腕捲りをしてつるっつるになった腕を撫でた。本当に痛くなかったし、ほぼ一瞬で終わった。こんなに簡単に脱毛ができるのに、何故花街の女は皆やらないのだろうか。娼婦の中でもちょろっとケツ毛が生えていた者もいたし、不思議である。
ゴンドロフが首を傾げながら受付前の待合室にいたアキムの元に行けば、アキムがワクワクした顔で立ち上がり、ゴンドロフの腕を触って歓声を上げた。
「すげぇ! つるっつる! 帰ったら全身チェックっすね! お会計してきまーす」
「おー」
アキムが会計をして店を出ると、ゴンドロフは先程抱いた疑問をアキムに聞いてみた。
「あぁ。魔法で脱毛してもらうのって、めちゃくちゃ高いんすよ。全身だと俺の貯金が愉快な感じになったくらいなんでー。花街の女達もっすけど、普通の女の子も中々手が出ない感じっすねー」
「マジかよ。つーか、そんなに金をかけなくても、お前が『無敵の猛者』になったらいいだけだったんじゃねぇか?」
「おっさんのケツ毛は微妙なんすよー。それに! つるっつるの方がより快適なおっぱい枕になるんで! 俺の安眠とセックスのためなら安いもんすね!」
「そんなもんかぁ? あ、ついでに雑貨屋に行きてぇ。髭の手入れの道具が欲しい」
「いいっすよー。赤ちゃん用品専門店にも寄りません? リリンに玩具買ってやりてぇっす。積み木とかそろそろいいかなーって」
「おー。いいな。絵本も置いてたよな。確か。俺は絵本買う」
「あざーっす! あ、雑貨屋はあそこの店がいいっすよ。デカいから品揃えがよくて」
「んじゃ、入るか」
「髭の手入れの仕方は分かるんすか?」
「それはヴァルドに聞いてきた。まぁ、やってできねぇことはねぇだろ」
「ゴンちゃん、器用だから普通にできそー」
雑貨屋に入り、ゴンドロフは無事に髭のお手入れセットを見つけた。髭用の櫛と鋏と剃刀がセットになっている。
お目当ての物を買うと、今度は赤ちゃん用品専門店である。
店内に入れば、赤ん坊連れの夫婦や女性客が多い。厳ついおっさんとアキムは明らかに浮いている。
何気なく目があった赤ん坊がギャン泣きし始めたので、ゴンドロフはできるだけ威圧感を与えないように小さくなりながら絵本を選んだ。可愛らしい表紙の絵本を選ぶと、積み木を持ったアキムと一緒に会計をして店を出る。
そろそろ昼時だ。アイナから『たまには2人で美味しいもの食べてきなよー。お酒飲んでもいいんじゃない?』と言われているので、ゴンドロフは少しだけ考えてから、アキムを羊肉が食べられる飲み屋へと誘った。
たまに通っていた飲み屋は昼間から開いており、暇な冒険者が昼間から酒を飲んでいる。
店内に入り、羊肉の炙り焼きと豚肉の香草蒸し焼き、牛のもつ煮込みなどと酒を注文した。
然程待たずに料理と酒が運ばれてきた。ゴンドロフはアキムと乾杯してから、早速熱々の羊肉の炙り焼きに齧りついた。ちょっと癖があるが、それが逆にいい。素直に美味い。火酒にも合う。
「羊うんまー。ここにはアイナ達は連れてこれねぇっすねー。めちゃくちゃ美味いけど」
「まぁ、無理だな。お前1人で来るのもオススメはせんぞ。冒険者が多い店だから、絡まれたら面倒だろ」
「うへぇ。それは確かにー」
「アイナへの土産にケーキでも買って帰るか」
「いいっすねー。喜びますよ。帰り途中にケーキ屋あるから寄ってみますかー」
「あ、酒屋にも行きてぇ。火酒を買い込まねぇと。暫く街にいるしな」
「暫く街にいるなら、なんならやりてぇこと探しでもしてみたらどうっすか? 引退後の楽しみ的な」
「あー? ありだな。デーリと話し合って、40で冒険者を引退することになったからな。その間になんかやりてぇこと探しときてぇ」
「なんなら付き合うっすよー。職人街だと、体験教室やってっとこもあるしー。リリンにはまだ早いんすけど、色んなもん見たり触れたりさせたいんすよねー」
「どんな経験も無駄にはならんからな」
「そうそう。それに思い出が増えるって素敵っしょ?」
「まぁな」
「そろそろ暖かくなってくるだろうし、ゴンちゃんのやりてぇこと探しを楽しんでいきましょーよー」
「おぅ。あー、なんだ。ありがとな」
「いえいえー。面白そうなんでー。街の役所に行けば、多分、体験教室の案内とかあるんじゃねぇかな?」
「次の休みに役所に行ってみるか。いやでも、今更職人に弟子入りするんのも厳しくねぇか?」
「何かを楽しむのに歳は関係ねぇんじゃねぇかなぁ。ガチの職人にはなれなくても、趣味程度で楽しむとかもありっすよー。金を稼ぎたいなら、日雇いの力仕事系の仕事はいくらでもあるしー。まぁ、俺のオススメはギルドの養成所の教官なんすけどー。多分、それなりに給料いい筈っすよ」
「ギルドの養成所で働きつつ、趣味でなんかやるみてぇな?」
「そうそう。今の趣味って筋トレくらいっしょ?」
「おぅ。あとはリリンの相手だな」
「楽しみが多い方が人生楽しいっすよ。多分」
「そんなもんか。次の仕事探しと考えずに、楽しいこと探しって考えとくかな。余裕がある時は付き合えよ」
「喜んでー。なんか面白そうだしー。俺の友達が硝子工房と陶器工房で働いてるんでー、まずはそこらへんから行ってみます?」
「おぅ。任せるわ」
料理がきれいに空になり、気が済むまで酒を飲むと、ケーキ屋に寄ってから家へと帰った。
帰宅後、すぐに二階の部屋に行き、全裸になって全身チェックをされた。自分でも見てみたが、本当に全身つるっつるになっている。
ゴンドロフのつるっつるになった盛り上がった胸筋に顔を埋めて、アキムが胸筋をふにふに揉みながら顔を擦りつけた。
「つるつるおっぱいばんざーい。ふかふかふにふにー。あったけー。寝れるー。寝たいー」
「ケーキの前に昼寝するか」
「えー。リリンにとられるじゃないっすかー。おっぱい枕」
「夜は好きなだけ枕にしてんだろうが」
「まぁそうっすねー。譲ってやるかー」
「そうしろー」
「ケツ毛も完璧になくなってるし、今夜ははっちゃけましょーよー」
「五発までな」
「うぃーっす! へへっ」
「なんだ?」
「いや、ゴンちゃんってなんだんだで俺に甘いなーって思ってー」
「そうか?」
「そうっす。んじゃ、そろそろ服を着て下で昼寝しますかー」
「おー」
ゴンドロフは服を着ると、アキムと階下に向かい、居間のカーペットのところで、胸の上にリリン、左右に兄妹をくっつけて昼寝した。
受付の美女にアキムが声をかけると、個室へと案内された。個室には女の魔法使いがいて、これから全裸になって脱毛されるのかと思うと、回れ右して逃げたくなる。
女の魔法使いがにこやかに笑って口を開いた。
「全身脱毛でよろしかったですね?」
「お、おぅ。あ、髭は残してくれ」
「かしこまりました」
「あー。その、なんだ。全裸になるのか?」
「いえ。服を着たままで結構ですよ。魔法で脱毛しますから。女性でも服を脱ぐのを嫌がる方がいらっしゃるので、服を着たままでも脱毛できるよう、魔法を改良したのです」
「そいつぁすげぇな。じゃあ、よろしく頼む」
「はい。それでは、魔法をかけますね」
女の魔法使いが長い詠唱をすると、ふわっと温かい光に一瞬身体が包まれた。
「終わりました。腕などでご確認をお願いいたします」
「あ、あぁ。おぉ!? すげぇ。つるっつるになってる」
「無事に成功したようで何よりです。もし、なにか不備がございましたら、またご来店ください。お疲れ様でした」
「ありがとな」
ゴンドロフは個室を出ながら、腕捲りをしてつるっつるになった腕を撫でた。本当に痛くなかったし、ほぼ一瞬で終わった。こんなに簡単に脱毛ができるのに、何故花街の女は皆やらないのだろうか。娼婦の中でもちょろっとケツ毛が生えていた者もいたし、不思議である。
ゴンドロフが首を傾げながら受付前の待合室にいたアキムの元に行けば、アキムがワクワクした顔で立ち上がり、ゴンドロフの腕を触って歓声を上げた。
「すげぇ! つるっつる! 帰ったら全身チェックっすね! お会計してきまーす」
「おー」
アキムが会計をして店を出ると、ゴンドロフは先程抱いた疑問をアキムに聞いてみた。
「あぁ。魔法で脱毛してもらうのって、めちゃくちゃ高いんすよ。全身だと俺の貯金が愉快な感じになったくらいなんでー。花街の女達もっすけど、普通の女の子も中々手が出ない感じっすねー」
「マジかよ。つーか、そんなに金をかけなくても、お前が『無敵の猛者』になったらいいだけだったんじゃねぇか?」
「おっさんのケツ毛は微妙なんすよー。それに! つるっつるの方がより快適なおっぱい枕になるんで! 俺の安眠とセックスのためなら安いもんすね!」
「そんなもんかぁ? あ、ついでに雑貨屋に行きてぇ。髭の手入れの道具が欲しい」
「いいっすよー。赤ちゃん用品専門店にも寄りません? リリンに玩具買ってやりてぇっす。積み木とかそろそろいいかなーって」
「おー。いいな。絵本も置いてたよな。確か。俺は絵本買う」
「あざーっす! あ、雑貨屋はあそこの店がいいっすよ。デカいから品揃えがよくて」
「んじゃ、入るか」
「髭の手入れの仕方は分かるんすか?」
「それはヴァルドに聞いてきた。まぁ、やってできねぇことはねぇだろ」
「ゴンちゃん、器用だから普通にできそー」
雑貨屋に入り、ゴンドロフは無事に髭のお手入れセットを見つけた。髭用の櫛と鋏と剃刀がセットになっている。
お目当ての物を買うと、今度は赤ちゃん用品専門店である。
店内に入れば、赤ん坊連れの夫婦や女性客が多い。厳ついおっさんとアキムは明らかに浮いている。
何気なく目があった赤ん坊がギャン泣きし始めたので、ゴンドロフはできるだけ威圧感を与えないように小さくなりながら絵本を選んだ。可愛らしい表紙の絵本を選ぶと、積み木を持ったアキムと一緒に会計をして店を出る。
そろそろ昼時だ。アイナから『たまには2人で美味しいもの食べてきなよー。お酒飲んでもいいんじゃない?』と言われているので、ゴンドロフは少しだけ考えてから、アキムを羊肉が食べられる飲み屋へと誘った。
たまに通っていた飲み屋は昼間から開いており、暇な冒険者が昼間から酒を飲んでいる。
店内に入り、羊肉の炙り焼きと豚肉の香草蒸し焼き、牛のもつ煮込みなどと酒を注文した。
然程待たずに料理と酒が運ばれてきた。ゴンドロフはアキムと乾杯してから、早速熱々の羊肉の炙り焼きに齧りついた。ちょっと癖があるが、それが逆にいい。素直に美味い。火酒にも合う。
「羊うんまー。ここにはアイナ達は連れてこれねぇっすねー。めちゃくちゃ美味いけど」
「まぁ、無理だな。お前1人で来るのもオススメはせんぞ。冒険者が多い店だから、絡まれたら面倒だろ」
「うへぇ。それは確かにー」
「アイナへの土産にケーキでも買って帰るか」
「いいっすねー。喜びますよ。帰り途中にケーキ屋あるから寄ってみますかー」
「あ、酒屋にも行きてぇ。火酒を買い込まねぇと。暫く街にいるしな」
「暫く街にいるなら、なんならやりてぇこと探しでもしてみたらどうっすか? 引退後の楽しみ的な」
「あー? ありだな。デーリと話し合って、40で冒険者を引退することになったからな。その間になんかやりてぇこと探しときてぇ」
「なんなら付き合うっすよー。職人街だと、体験教室やってっとこもあるしー。リリンにはまだ早いんすけど、色んなもん見たり触れたりさせたいんすよねー」
「どんな経験も無駄にはならんからな」
「そうそう。それに思い出が増えるって素敵っしょ?」
「まぁな」
「そろそろ暖かくなってくるだろうし、ゴンちゃんのやりてぇこと探しを楽しんでいきましょーよー」
「おぅ。あー、なんだ。ありがとな」
「いえいえー。面白そうなんでー。街の役所に行けば、多分、体験教室の案内とかあるんじゃねぇかな?」
「次の休みに役所に行ってみるか。いやでも、今更職人に弟子入りするんのも厳しくねぇか?」
「何かを楽しむのに歳は関係ねぇんじゃねぇかなぁ。ガチの職人にはなれなくても、趣味程度で楽しむとかもありっすよー。金を稼ぎたいなら、日雇いの力仕事系の仕事はいくらでもあるしー。まぁ、俺のオススメはギルドの養成所の教官なんすけどー。多分、それなりに給料いい筈っすよ」
「ギルドの養成所で働きつつ、趣味でなんかやるみてぇな?」
「そうそう。今の趣味って筋トレくらいっしょ?」
「おぅ。あとはリリンの相手だな」
「楽しみが多い方が人生楽しいっすよ。多分」
「そんなもんか。次の仕事探しと考えずに、楽しいこと探しって考えとくかな。余裕がある時は付き合えよ」
「喜んでー。なんか面白そうだしー。俺の友達が硝子工房と陶器工房で働いてるんでー、まずはそこらへんから行ってみます?」
「おぅ。任せるわ」
料理がきれいに空になり、気が済むまで酒を飲むと、ケーキ屋に寄ってから家へと帰った。
帰宅後、すぐに二階の部屋に行き、全裸になって全身チェックをされた。自分でも見てみたが、本当に全身つるっつるになっている。
ゴンドロフのつるっつるになった盛り上がった胸筋に顔を埋めて、アキムが胸筋をふにふに揉みながら顔を擦りつけた。
「つるつるおっぱいばんざーい。ふかふかふにふにー。あったけー。寝れるー。寝たいー」
「ケーキの前に昼寝するか」
「えー。リリンにとられるじゃないっすかー。おっぱい枕」
「夜は好きなだけ枕にしてんだろうが」
「まぁそうっすねー。譲ってやるかー」
「そうしろー」
「ケツ毛も完璧になくなってるし、今夜ははっちゃけましょーよー」
「五発までな」
「うぃーっす! へへっ」
「なんだ?」
「いや、ゴンちゃんってなんだんだで俺に甘いなーって思ってー」
「そうか?」
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