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第二章 出会い
6.裕太との関係
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その姿を見送った遠夜と恭香は、はーっと大きく息をついた。
「ごめんなさい、巻き込んじゃって…ありがとう」
恭香は大きな瞳を潤ませて遠夜を見つめた。
「いや…怖かった…」
遠夜は胸に手を当て正直に言った。
「遠夜よくやったなぁ。
偉い偉い」
「姫を守る騎士だったぞ~」
遠夜とテーブルをはさんで向かい側に来た貴彦と啓司がトレーを置き、大袈裟に拍手した。
「お前ら…そこでただ見てたのか?」
遠夜は睨みながらギリギリと歯ぎしりする。
「だって…なあ?」
「うん。出る幕なかったし」
二人で頷きあう。
「それにしても、あの裕太?
ずいぶんしつこいね。
どういう経緯?」
席についてパンをちぎりながら貴彦が訊く。
恭香は沈んだ表情で俯いた。
「裕太は技術者としては優秀で、小さいころからチームを組んで実習や仕事をすることが多くて…
私に好意を持っているのは判ってたんだけど、一緒に仕事をしていくうえで関係をこじらせたくないと思ってずっと曖昧な態度を取っていたら、最近強硬になってきてひとりでいると付きまとうような感じに」
「コーディネータには相談した?」
啓司が訊いた。
チームでやるような仕事の場合、必ずチーム外に中立的な立場のコーディネータがつくことになっている。
能力で分けるとチームメンバーが毎回ほぼ変わらないので、トラブルを防ぐためだ。
「いえ…」
ポニーテールを揺らして恭香は首を振る。
「これ以上エスカレートさせないためにも、一度相談した方がいいと思うが」
啓司が言った。
「そうだね。
あの様子だと、場合によっては俺たち精神の出番かも」
貴彦も同意する。
さっきの遠夜への激しい憎悪。
あれは放置しては良くない。
「判りました。
今日は朝、時間があるのでコーディネータに言ってみます」
頷いてウェアラブル端末を操作する。
さっきの裕太は本当に怖かった。
遠夜を巻き込んでしまったのも気にかかる。
「何かあったら言って」
遠夜は恭香がすごく心配で言った。
あんなに怖い奴に好意持たれてるとか…可哀相でならない。
「うん、俺たちで力になれることがあったら協力するから」
「ひとりで無理しないで」
貴彦と啓司も言う。
「ありがとう」
恭香は心から言って、頭を下げた。
「遠夜さんにもすごい迷惑かけちゃって…ほんと、ごめんなさい」
「いや…俺は別に」
遠夜は耳まで赤くなった。
貴彦と啓司がニヤニヤしてこっちを見ているのが判る。
恭香が見ていなければ殴ってやりたい。
コーディネータからすぐに返信が来て、今日これからすぐに会えることになり、恭香は席を立った。
「じゃあ、また」
大きな瞳で遠夜を見つめて微笑み、トレーを持つと三人に会釈して歩いて行った。
「さて、俺たちも仕事仕事!」
啓司が言ってスプーンを置く。
「大神医師に提供するネタもできたことだし」
満足そうに言って笑った。
「あはは、そうだねぇ。
微に入り細を穿ってどうぞ」
貴彦も楽しそうに言った。
「お前ら…オーカミも…俺で遊びやがって」
本当に殴ってやろうかと立ち上がると、啓司がふっと真顔になって言った。
「昨日の真人の検査と試験の結果が今日の午後送られてくる予定だ。
仕事が終わったら、俺の部屋に集合で」
「了解」
と言って貴彦が立ち上がる。
「…わ、判った」
遠夜も勢いを思い切り削がれて頷いた。
恐怖で大きな瞳を潤ませていた恭香を思い出すと、遠夜はぎゅっと胸をつかまれたような気持ちになる。
守ってあげたいと、本気で思った。
「ごめんなさい、巻き込んじゃって…ありがとう」
恭香は大きな瞳を潤ませて遠夜を見つめた。
「いや…怖かった…」
遠夜は胸に手を当て正直に言った。
「遠夜よくやったなぁ。
偉い偉い」
「姫を守る騎士だったぞ~」
遠夜とテーブルをはさんで向かい側に来た貴彦と啓司がトレーを置き、大袈裟に拍手した。
「お前ら…そこでただ見てたのか?」
遠夜は睨みながらギリギリと歯ぎしりする。
「だって…なあ?」
「うん。出る幕なかったし」
二人で頷きあう。
「それにしても、あの裕太?
ずいぶんしつこいね。
どういう経緯?」
席についてパンをちぎりながら貴彦が訊く。
恭香は沈んだ表情で俯いた。
「裕太は技術者としては優秀で、小さいころからチームを組んで実習や仕事をすることが多くて…
私に好意を持っているのは判ってたんだけど、一緒に仕事をしていくうえで関係をこじらせたくないと思ってずっと曖昧な態度を取っていたら、最近強硬になってきてひとりでいると付きまとうような感じに」
「コーディネータには相談した?」
啓司が訊いた。
チームでやるような仕事の場合、必ずチーム外に中立的な立場のコーディネータがつくことになっている。
能力で分けるとチームメンバーが毎回ほぼ変わらないので、トラブルを防ぐためだ。
「いえ…」
ポニーテールを揺らして恭香は首を振る。
「これ以上エスカレートさせないためにも、一度相談した方がいいと思うが」
啓司が言った。
「そうだね。
あの様子だと、場合によっては俺たち精神の出番かも」
貴彦も同意する。
さっきの遠夜への激しい憎悪。
あれは放置しては良くない。
「判りました。
今日は朝、時間があるのでコーディネータに言ってみます」
頷いてウェアラブル端末を操作する。
さっきの裕太は本当に怖かった。
遠夜を巻き込んでしまったのも気にかかる。
「何かあったら言って」
遠夜は恭香がすごく心配で言った。
あんなに怖い奴に好意持たれてるとか…可哀相でならない。
「うん、俺たちで力になれることがあったら協力するから」
「ひとりで無理しないで」
貴彦と啓司も言う。
「ありがとう」
恭香は心から言って、頭を下げた。
「遠夜さんにもすごい迷惑かけちゃって…ほんと、ごめんなさい」
「いや…俺は別に」
遠夜は耳まで赤くなった。
貴彦と啓司がニヤニヤしてこっちを見ているのが判る。
恭香が見ていなければ殴ってやりたい。
コーディネータからすぐに返信が来て、今日これからすぐに会えることになり、恭香は席を立った。
「じゃあ、また」
大きな瞳で遠夜を見つめて微笑み、トレーを持つと三人に会釈して歩いて行った。
「さて、俺たちも仕事仕事!」
啓司が言ってスプーンを置く。
「大神医師に提供するネタもできたことだし」
満足そうに言って笑った。
「あはは、そうだねぇ。
微に入り細を穿ってどうぞ」
貴彦も楽しそうに言った。
「お前ら…オーカミも…俺で遊びやがって」
本当に殴ってやろうかと立ち上がると、啓司がふっと真顔になって言った。
「昨日の真人の検査と試験の結果が今日の午後送られてくる予定だ。
仕事が終わったら、俺の部屋に集合で」
「了解」
と言って貴彦が立ち上がる。
「…わ、判った」
遠夜も勢いを思い切り削がれて頷いた。
恐怖で大きな瞳を潤ませていた恭香を思い出すと、遠夜はぎゅっと胸をつかまれたような気持ちになる。
守ってあげたいと、本気で思った。
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