珍・桑田少年の品定め

泉出康一

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第2珍 『新・ちんちん満足の会』

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『ちんちん満足の会』とは、その名の通り、ちんちんを満足させる為に尽力する者達が集まった組合である。創立者の名前は矢里本珍太郎。創立時期は2018年頃で、当時は構成員一万人程であったが、創立者である矢里本の必死の奮励により、今や世界人口の約四割が『ちんちん満足の会』の会員である。活動内容は主に『正しい性教育を広める』事で、日本では会員でない者が性行為を行うと無期懲役、または、死刑になる。

2045年7月16日、TL高校、昼休み、校舎裏にて…

幸太郎は金髪天パのハーフの少女と話をしている。

「俺が…『ちんちん満足の会』会長に…⁈」
「おう。」
「お前、何言ってんの?」
「はは。それな。そうなるわな。」

その時、その少女は指パッチンをした。
すると、スーツを着た男達が何処からともなく現れた。

「連れてけ。」

少女が男達に命令すると、男達は一斉に頭を下げた。

「承知しました。」

次の瞬間、男達は幸太郎の身体を縛った。

「や、やめろ!何すんだよ!嫌~!やめて~!誘拐!逆レイプ!イラナチオ~!!!」

幸太郎は連れて行かれた。

とある屋敷にて…

幸太郎は会議室のような場所へ連れて来られた。
その部屋には、真剣な表情をした中年の男達が机を囲んで座っていた。その男達の前に幸太郎は座らされている。隣にはあの少女が立っている。

「そいつが最後の会長候補でござるな。」
「はい。」

少女は校舎裏のときとはうってかわって畏まっている。
幸太郎はポカンと口を開けている。

「コレ…なに…?」

その時、一人の中年男が幸太郎に向かって喋り出した。

「桑田幸太郎くん。」
「あ、はい…」
「いきなり呼び出して悪かった。だが、無理矢理にでも連れて来なければ、試験開始時期がずれ、他の候補者との公平性が保てなくなるんでな。」
「試験…?」
「君には今日から、試験を受けてもらう。」
「何の?」
「次期『ちんちん満足の会』会長就任の試験だ。」
「え…」
「詳しい話は彼女から聞いてくれ。」

別室にて…

幸太郎と少女は和風の客室に移動した。

「お前ら、一体何なんだ?」
「『ちんちん満足の会』。」
「それは話の流れ的になんか分かった。そうじゃなくて!何で俺を連れさらったんだ!目的は何だ!試験って何だ!」
「何だ何だうるさいな。僧侶枠か?」
「は…?」
「『ちんちん満足の会』会長、矢里本珍太郎が死んだんは知ってるやろ。」
「え、あぁ…朝ニュースで言ってたな…」
「つまり今、『ちんちん満足の会』はトップが不在。めっちゃ不安定やねん。それでなくても派閥争いとかあんのにさ。んで、早よ次の会長決めてまおうって感じ。」
「でも何で俺なんかが次期会長候補に選ばれんだ?」
「そりゃそうやろ。前会長の実の息子やねんから。」
「はぁ⁈」
「で、試験の内容やねんけど…」
「ちょ!ちょっと待てい!え…実の息子…?いやいやいや!俺、親父居るし!朝、エイかなエイかな言ってたし!」

その時、一人の男が部屋に入ってきた。

「矢里本に任されてんよ。」

それは幸太郎の父、桑田圭人だった。

「親父⁈何でここに⁈」
「ついにこの日が来てしもてんな…」

圭人は悲しそうな表情を浮かべた。

「全部話すわぁ。大事な話やから、ちゃんと聞けよ。」
「大事な話…」

幸太郎は大事な話を聞く体勢をとった。

「ニュースじゃ言ってへんかったけどな、矢里本は殺されてんや。それも、『ちんちん満足の会』の会員に。」
「クーデター、か…」
「でも矢里本は分かってた。いずれ自分は殺されるって。やから、自分の子供を危険な目に巻き込まれへんように、俺に預けたんや。」
「それが俺…?」
「あぁ。お前を『ちんちん満足の会』に関わらせたくなかった。矢里本はお前を捨てたんやない。守ったんや。やから、アイツの事恨まんといてくれ。頼む。」
「別に、恨んでないけど…なら何で今、俺はここに連れて来られたんだよ?関わらせたくなかったんだろ?めっちゃ関わってんじゃん。候補選ばれてんじゃん。」
「矢里本派のせいや。アイツら、後継者は会長の血筋以外相応しくないとかで調べ上げやがった。」

次の瞬間、圭人は土下座した。

「すまん!俺のせいや!俺が力不足なばっかりに、お前を巻き込んでもうた!ホンマすまん!!!」
「お、おい、やめろって。別に怒ってねーよ。それに、試験なんてテキトーに済ませて落ちりゃ良いんだし。」

その時、少女は幸太郎に話しかけた。

「それはやめといた方が身のためやで。」
「え?」
「試験落ちれば、反矢里本派に殺されんで。お前。」
「んな⁈何でぇ⁈」
「そいつらからすれば、前会長の血引いてるってだけで危険因子やからな。放っときはせんやろ。」
「そんな…」
「逆に会長なってまえば、ボディーガード雇ったり色々できるから安全やで。まぁ、暗殺には気をつけて。」

幸太郎は絶望した。

「すまん!幸太郎!!!」

圭人は再び頭を下げ謝った。
意気消沈していた幸太郎だったが、父親の姿を見て、幸太郎はすぐさま決意した。

「分かったよ…やってやるよ!やってやりゃいいんだろ!ヤりまくってやるよ!」
「幸太郎…」
「むしろコレはチャンスだぜ!あの『ちんちん満足の会』会長になれるんだからな!一生安泰だぜ!」

幸太郎は勃ち上がった。

「幸太郎!父さんも協力するからな!」
「俺も。」

圭人と少女は幸太郎に言った。

「ありがとう!二人とも!」

幸太郎は少女を見た。

「てか君、名前は?」
植松うえまつ。」

その時、圭人は幸太郎の肩に手を置いた。

「父さんの友達の娘やで。」
「顔近づけんな。きもい。」
「おいおい幸太郎~。父親にそんな口聞いて…いかな?いやいやいや!僕は全然いと思うねんよ!でもホンマにそれって…」

幸太郎は父親の手を振り払った。

「俺は桑田幸太郎…って知ってるか。よろしくな!植松!」
「それな。」

二人は握手した。

「んで、試験の内容って?」
「試験期間は来年の今日まで。その期間中に五つの課題をこなして、一番早く全部終わらせた奴が会長。」
「なるほど。それで、その五つの課題は?」
「その一、セフレ一万人つくる事。」
「いきなり無理やんけ…」
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