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第1章『チハーヤ編〜ポヤウェスト編』
第10障『ドピュっとよろしくな!』
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翌日、デカマーラ城内、玉座の間にて…
ナツカ,エッチャ,カメッセッセ,雷尿,大臣,そして、雷尿の弟,妹が話をしている。
「ワシは魔物に家族を殺された。けどコレは、復讐の旅じゃねぇ。今後、ワシみてぇな奴が現れねぇように、ワシは魔王を倒す。だから、力を貸して欲しい。仲間になってくれ。」
ナツカは雷尿に手を差し伸べた。
「王よ…」
大臣が喋ろうとしたが、雷尿はそれを遮った。
「止めるな、大臣。」
雷尿はナツカの手を握った。
「勿論だ!共に魔王を倒そう!」
「当然でい!これからよろしく!」
「あぁ!ドピュっとよろしくな!」
雷尿が仲間になった。
「と、言う訳だ。ドピュっとすまない。後の事は頼んだぞ。雷便、雷乳。」
「ヌルッと任せろ!」
「クチュっと頑張ってね!」
弟の雷便、妹の雷乳は大臣とは打って変わって、兄の旅出を応援している。
「大臣も、頼んだよ。」
「はぁ…まったく…」
大臣は大きなため息をつくと、部屋を出ていった。
しばらくすると、手にやらしい形の槍を持って帰ってきた。
「その槍は…!」
「デカマーラ王家の秘宝、デカマーラの槍です。どうかコレを。」
雷尿はデカマーラの槍を手にした。
「いいのか…?こんな大切な物を…」
「はい。その代わり、必ずや魔王を討伐なさって下さい。」
「…あぁ!必ず、ドピュっと倒してくる!」
ナツカはデカマーラの槍を見ている。
「雷尿さん。その槍、普段は布か何かで覆っとけよな。」
「そうだな。ドピュっと盗まれるかもだしな。」
「あ、いや、そうじゃなくて…(卑猥なんダよ、形がよぉ…)」
雷尿はデカマーラの槍を布で覆い、背中に背負った。
「よっしゃ!んじゃ行こうぜ!次はインキャーン、ダ!」
「「おー!」」
エッチャと雷尿の威勢の良い返事を聞き、ナツカは部屋を出ようと扉を開いた。
「ちょっと待て!!!」
振り返るとカメッセッセは深刻な表情で棒立ちしていた。
「何だお前?しょーもねぇ事だったらぶん殴んぞ。」
「うんちしたい。」
ナツカはカメッセッセをぶん殴った。
「ケモテイ…♡」
魔王城にて…
パパンダがマイアンを背負って帰ってきた。
ちょうどそこにはレイパーTがいた。
「なんやなんや!おまんら!まさか、やられたんか!」
「…あーん…」
「ん~!情けない!情けないぞぉぉぉお!!!」
レイパーTはボロボロのマイアンを容赦なく殴った。
「おやめ下さい!マイアン様は裏切り者のカメッセッセとの戦いで、相当なダメージを…」
「おまんは何でや…」
「は…?」
「おまんは何で無傷なんや!戦って負けたんやろ!ノー罰ゲームで済まされるとおもってんのか!!!」
レイパーTはパパンダを殴り飛ばした。
「フォォォォォォォォォォォォォオオン!!!?!?!」
その時、四角いメガネをかけた柔道着姿の人型魔物がやってきた。
「そのくらいでいいじゃ、あ~りませんか。」
その魔物はレイパーTに連続投げキッスをしている。
「ま、魔障将…タケシ様…」
パパンダは安堵の表情を漏らした。
「チッチッチッチッチッ…あんまりやると、チコちゃんにシコ…叱られますよ。」
「黙っとけ!今罰ゲーム中や!」
「アナタも、敵にクレープあげただけじゃないですか。」
「ぬッ…そ、それはやな…」
「次は僕に殺らせて下さいよ。」
「…できるんか?」
「尽力しますよ。」
旧エツピ王国跡地にて…
崩れ果てた城下町に、2人の盗賊がやってきた。
「ココが2万5000年前に滅びたエツピ王国か。」
「お宝の匂いがプンプンしやすぜ!アニキ!」
「エツピ王国はかなり技術が発展していたそうだ。だから罠には気をつけろよ。」
「アニキがアッシの心配を…!感激でヤンス!アッシは一生アニキに着いて行くでヤンス!」
アニキと呼ばれる方は身長が180cmほどでなかなかの貫禄を醸し出している。もう一方はまだ10代半ばといった面持ちだ。
そんな彼らの会話を高台から眺めている者がいた。
「盗賊か。暇つぶしにはなるか…ア~ハ~ハ~ハ~ハ~!!!」
途中まで格好つけて喋っていたが、急に高笑いを始めた。
盗賊達はその馬鹿デカいマヌケな笑い声を聞き、男の存在に気づいた。
「誰だ。」
盗賊達は高台にいる眼帯の男に話しかけた。
「おいこらぁ!降りて来いでヤンス!」
すると、その眼帯の男は高台から飛び降りた。
男は着地に失敗した。
「アタァ~!!!?!?!」
盗賊達はその男を白い目で見ている。
その時、眼帯の男は変な中二病ポーズを取った。
「俺の名はジャック。悪に導かれ、悪に染まり、悪を制する者だ…ア~ハ~ハ~ハ~ハ~!!!」
盗賊達は困惑し、互いに顔を見合わせている。
「何だコイツ…」
「イかれ野郎でヤンス。」
ジャックと名乗る男は、ザ・中二病と体現するのが最ものような動きをしている。
「貴様ら、誰にものを言っている。殺すぞ!!!」
殺すぞ。その一言を聞いた盗賊達は一気に警戒を強めた。
「やってみろよ…!」
「アニキ~!やっちゃってくだせぇ~!」
盗賊はナイフを取り出し、構えた。
「ザコが…ア~ハ~ハ~ハ~ハ~!!!」
ジャックは笑いだすと同時に手を叩いた。
すると次の瞬間、衝撃波が発生し、盗賊達を吹き飛ばした。
「「うわぁ~!!!」」
「ふっ。そのまま風になりな…ア~ハ~ハ~ハ~ハ~!!!」
一方その頃、旧エツピ王国周辺、荒野にて…
ナツカ達はインキャーンを目指し、旅をしていた。
「はぁ…歩くのダルい…しんどい…」
相変わらずの根性無しナツカである。
「もう少しで、ドピュっとエツピ王国だな。」
「えっちゃ、観光してこーぜ。」
ナツカ以外のメンバーには全く疲れが見えない。
「呑気ダな、オメェ。」
一方のカメッセッセは立ち止まり、全く違う方向を向いて仁王立ちしていた。
「…風がケモテイな。」
ナツカ,エッチャ,カメッセッセ,雷尿,大臣,そして、雷尿の弟,妹が話をしている。
「ワシは魔物に家族を殺された。けどコレは、復讐の旅じゃねぇ。今後、ワシみてぇな奴が現れねぇように、ワシは魔王を倒す。だから、力を貸して欲しい。仲間になってくれ。」
ナツカは雷尿に手を差し伸べた。
「王よ…」
大臣が喋ろうとしたが、雷尿はそれを遮った。
「止めるな、大臣。」
雷尿はナツカの手を握った。
「勿論だ!共に魔王を倒そう!」
「当然でい!これからよろしく!」
「あぁ!ドピュっとよろしくな!」
雷尿が仲間になった。
「と、言う訳だ。ドピュっとすまない。後の事は頼んだぞ。雷便、雷乳。」
「ヌルッと任せろ!」
「クチュっと頑張ってね!」
弟の雷便、妹の雷乳は大臣とは打って変わって、兄の旅出を応援している。
「大臣も、頼んだよ。」
「はぁ…まったく…」
大臣は大きなため息をつくと、部屋を出ていった。
しばらくすると、手にやらしい形の槍を持って帰ってきた。
「その槍は…!」
「デカマーラ王家の秘宝、デカマーラの槍です。どうかコレを。」
雷尿はデカマーラの槍を手にした。
「いいのか…?こんな大切な物を…」
「はい。その代わり、必ずや魔王を討伐なさって下さい。」
「…あぁ!必ず、ドピュっと倒してくる!」
ナツカはデカマーラの槍を見ている。
「雷尿さん。その槍、普段は布か何かで覆っとけよな。」
「そうだな。ドピュっと盗まれるかもだしな。」
「あ、いや、そうじゃなくて…(卑猥なんダよ、形がよぉ…)」
雷尿はデカマーラの槍を布で覆い、背中に背負った。
「よっしゃ!んじゃ行こうぜ!次はインキャーン、ダ!」
「「おー!」」
エッチャと雷尿の威勢の良い返事を聞き、ナツカは部屋を出ようと扉を開いた。
「ちょっと待て!!!」
振り返るとカメッセッセは深刻な表情で棒立ちしていた。
「何だお前?しょーもねぇ事だったらぶん殴んぞ。」
「うんちしたい。」
ナツカはカメッセッセをぶん殴った。
「ケモテイ…♡」
魔王城にて…
パパンダがマイアンを背負って帰ってきた。
ちょうどそこにはレイパーTがいた。
「なんやなんや!おまんら!まさか、やられたんか!」
「…あーん…」
「ん~!情けない!情けないぞぉぉぉお!!!」
レイパーTはボロボロのマイアンを容赦なく殴った。
「おやめ下さい!マイアン様は裏切り者のカメッセッセとの戦いで、相当なダメージを…」
「おまんは何でや…」
「は…?」
「おまんは何で無傷なんや!戦って負けたんやろ!ノー罰ゲームで済まされるとおもってんのか!!!」
レイパーTはパパンダを殴り飛ばした。
「フォォォォォォォォォォォォォオオン!!!?!?!」
その時、四角いメガネをかけた柔道着姿の人型魔物がやってきた。
「そのくらいでいいじゃ、あ~りませんか。」
その魔物はレイパーTに連続投げキッスをしている。
「ま、魔障将…タケシ様…」
パパンダは安堵の表情を漏らした。
「チッチッチッチッチッ…あんまりやると、チコちゃんにシコ…叱られますよ。」
「黙っとけ!今罰ゲーム中や!」
「アナタも、敵にクレープあげただけじゃないですか。」
「ぬッ…そ、それはやな…」
「次は僕に殺らせて下さいよ。」
「…できるんか?」
「尽力しますよ。」
旧エツピ王国跡地にて…
崩れ果てた城下町に、2人の盗賊がやってきた。
「ココが2万5000年前に滅びたエツピ王国か。」
「お宝の匂いがプンプンしやすぜ!アニキ!」
「エツピ王国はかなり技術が発展していたそうだ。だから罠には気をつけろよ。」
「アニキがアッシの心配を…!感激でヤンス!アッシは一生アニキに着いて行くでヤンス!」
アニキと呼ばれる方は身長が180cmほどでなかなかの貫禄を醸し出している。もう一方はまだ10代半ばといった面持ちだ。
そんな彼らの会話を高台から眺めている者がいた。
「盗賊か。暇つぶしにはなるか…ア~ハ~ハ~ハ~ハ~!!!」
途中まで格好つけて喋っていたが、急に高笑いを始めた。
盗賊達はその馬鹿デカいマヌケな笑い声を聞き、男の存在に気づいた。
「誰だ。」
盗賊達は高台にいる眼帯の男に話しかけた。
「おいこらぁ!降りて来いでヤンス!」
すると、その眼帯の男は高台から飛び降りた。
男は着地に失敗した。
「アタァ~!!!?!?!」
盗賊達はその男を白い目で見ている。
その時、眼帯の男は変な中二病ポーズを取った。
「俺の名はジャック。悪に導かれ、悪に染まり、悪を制する者だ…ア~ハ~ハ~ハ~ハ~!!!」
盗賊達は困惑し、互いに顔を見合わせている。
「何だコイツ…」
「イかれ野郎でヤンス。」
ジャックと名乗る男は、ザ・中二病と体現するのが最ものような動きをしている。
「貴様ら、誰にものを言っている。殺すぞ!!!」
殺すぞ。その一言を聞いた盗賊達は一気に警戒を強めた。
「やってみろよ…!」
「アニキ~!やっちゃってくだせぇ~!」
盗賊はナイフを取り出し、構えた。
「ザコが…ア~ハ~ハ~ハ~ハ~!!!」
ジャックは笑いだすと同時に手を叩いた。
すると次の瞬間、衝撃波が発生し、盗賊達を吹き飛ばした。
「「うわぁ~!!!」」
「ふっ。そのまま風になりな…ア~ハ~ハ~ハ~ハ~!!!」
一方その頃、旧エツピ王国周辺、荒野にて…
ナツカ達はインキャーンを目指し、旅をしていた。
「はぁ…歩くのダルい…しんどい…」
相変わらずの根性無しナツカである。
「もう少しで、ドピュっとエツピ王国だな。」
「えっちゃ、観光してこーぜ。」
ナツカ以外のメンバーには全く疲れが見えない。
「呑気ダな、オメェ。」
一方のカメッセッセは立ち止まり、全く違う方向を向いて仁王立ちしていた。
「…風がケモテイな。」
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