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第1章『チハーヤ編〜ポヤウェスト編』
第36障『約5メートルの高い高い』
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インキャーン王国、闘技場、通路にて…
エッチャが目にしたものとは、子供をたかいたかぁ~いする人の姿。しかし、その高さが尋常ではなかった。
その男の身長は優に3メートルを超えており、手の長さを合わせると、子供が持ち上げられている高さは、地上から約5メートルもあった。
「ふぇ~ん!!!高いよぉ~!!!怖いよぉ~!!!」
子供は泣き叫んでいる。
「イッイッイッイッイッ!泣キヤンデ。」
子供を持ち上げているその巨人は、オチクビサマの代わりにマイアン軍の大魔障になった、ニシキサマであった。
次の瞬間、エッチャはPSIを纏って飛び上がり、ニシキサマの後頭部に蹴りをかました。
「イデッ!!!」
その表紙に、ニシキサマは子供を手から落とした。
「いやぁぁぁぁあ!!!」
子供が地面に落ちる寸前、エッチャは子供を抱きかかえた。
「えっちゃ、子供に何してんねん…!」
エッチャはその子供をそっと離した。
「危ないからちょっと離れてろ。」
「うん!ハゲのお兄ちゃん!」
「えっちゃ、ハゲちゃうわ!」
次の瞬間、エッチャは地面に倒れていた。
「ちゃ…ッ⁈」
エッチャは何が起こったかわからないようだ。
「イッイッイッイッイッ!コレデおあいこ。」
そんなエッチャの目の前には、子供を抱えたニシキサマが立っていた。
「(攻撃…された…⁈)」
エッチャは後頭部を触った。
「(頭叩かれたんか…見えへんかった…コイツ、めっちゃ速い…!)」
エッチャは地面を見た。そこには、高速で移動した跡が残っていた。
「(しかもコイツ、めっちゃ硬い…殺す気で蹴ったのに気絶すらしてへんやん…)」
エッチャは立ち上がった。
「(でも、逃げる訳にはいかへん…!)」
エッチャはニシキサマに話しかけた。
「えっちゃ、その子離せ。」
「嫌ダ嫌ダ。」
ニシキサマは子供の顔面を乱暴にヨシヨシしている。
「オデ、子供、好キ。」
その時、ニシキサマの指が子供の右目の中に入った。
「ギャァァァァァァァァァァア!!!」
子供の右目は抉れた。
「やめろぉぉぉぉぉお!!!」
エッチャはニシキサマに向かって走り出した。
「『滅音秒速』!!!」
説明しよう!
ニシキサマのタレント『滅音秒速』は、自身の移動速度を操作・向上させ、音速のスピードで移動が可能になる能力である。強力なタレントではあるが、このタレント発動中はビンタしか出来なくなる。さらに、早すぎる故、制御が効かず、一直線にしか動くことができない。
タイプ:操作型
ニシキサマは超スピードでエッチャを叩いた。
「ふかッ!!!」
エッチャはのけぞった。
「(アカン!速すぎて目で追われへん!剣も無いし…太刀打ちできへんやんけ…!)」
ニシキサマは高速で移動しながら、エッチャを攻撃し続けている。
「イッイッイッイッイッ!かまぼこニシテヤル!」
ニシキサマの攻撃力は決して高くない。しかし、確実に、エッチャにダメージを蓄積させている。
「(やばい…!このままじゃ負ける…!俺が負けたら、あの子が…)」
エッチャはニシキサマに抱えられている少年を見た。
「(アカン…俺は勝たなアカンねや…!)」
ニシキサマが超スピードでエッチャに襲いかかったその時、エッチャは叫んだ。
「『球丸』!!!」
すると、エッチャのすぐ前の地面の一部が丸く盛り上がった。
「ムガッ⁈」
ニシキサマはその出っ張りに足を引っ掛け、転倒した。
「ちやぁぁぁぁあ!!!」
エッチャは前方に倒れるニシキサマの顔面に向けて、拳を突き上げた。
「イギィィィィィィィィィィィィィィ!!!」
PSIを纏ったエッチャの拳はニシキサマにクリーンヒットした。
ニシキサマが怯んだ隙を突き、エッチャはニシキサマから子供を奪い返した。
エッチャはそのまま走ってニシキサマから逃げ出した。
「(あんなバケモン勝たれへんわ!人命優先や!)」
エッチャが曲がり角に差し掛かったその時、ジャックとすれ違った。
「後は俺に任せな…アハッ!」
「えっちゃ、お前…」
ジャックは起き上がろうとするニシキサマに向かって走り出した。
「死にな…ア~ハ~ハ~ハ~ハ~!!!『感嘆の波動劇』!!!」
ジャックは即、返り討ちにされた。
「えっちゃ、何しに来てん!お前!」
その時、曲がり角の先から声が聞こえてきた。
「俺たちを導いたんだ。」
曲がり角からマツイとオナブが現れた。
「その馬鹿デカイ声がな。」
「えっちゃ、マツイ!それと…」
エッチャはオナブの顔を見た。
「オーガ・ニズム…?」
「オナブ・オナスだ!」
オナブは名前を間違えられた事で怒り心頭だ。
「イッイッイッイッイッ!マタ、ゴロザレニギダ。」
その時、ジャックを倒し終えたニシキサマは高速でエッチャ達に向かってきた。
「えっちゃ、来るぞ!」
ニシキサマはオナブを叩いた。
すると次の瞬間、ニシキサマの動きが止まった。
「いくら敵が速かろうと、オナブには通用しない。」
「(そうか…!時間止めたんか…!)」
オナブのタレント『人体の運行見合わせ報告』は、触れた者の時を止める。ニシキサマはオナブに触れた事により、時間が止まったのだ。
「『蒼白色の巨人郡』!!!」
マツイは3体の巨人を創造した。
「殺れ。」
巨人達は時の止まったニシキサマをボッコボコに殴りつけた。
「もう良いぞ。オナブ。」
オナブはタレントを解除した。
「イ"ィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!?!?!」
ニシキサマは吹っ飛び、通路の壁に激突した。
「シコっと解決!ちょろいもんオナ!」
オナブは勝利のポーズをとった。
「えっちゃ、秒やん、お前ら。」
「当たり前オナ!オイラ達は最強オナ!負けるはずないニー!」
「(雷尿もやけど、コイツらのこういう喋り方は何経由なんや…?)」
マツイはナイフを取り出し、ニシキサマに近づいた。
「覚悟しな。バケモノ。」
ニシキサマの体が震え始めた。
「イ"ヤ"ダ…死ニた"く"ナ"イ"!」
マツイは容赦なく、ニシキサマの首にナイフを突き刺した。
次の瞬間、ニシキサマの体がバラバラに切断された。
「ッ⁈」
当然、マツイがやったのではない。マツイはただ、ナイフを首に突き刺しただけだ。それなのに、ニシキサマの体は手や足、首や腹など不規則に切断されていたのだ。
「痛ッ……」
マツイは自身の顔を手で覆った。
そこへ、オナブがやってきた。
「おいおい、マツイ~。ちょっとやり過ぎじゃないかオナ?」
オナブはニシキサマの状態がマツイがやったものだと思っているようだ。
その時、マツイはうめき声を上げた。
「ど、どうしたオナ…?」
「コレは…敵のタレント…なのか…」
マツイは顔を覆っていた手を離し、オナブの方を振り向いた。
「前が…見えない……」
マツイの顔は、鼻から上からが大きく抉れていた。
エッチャが目にしたものとは、子供をたかいたかぁ~いする人の姿。しかし、その高さが尋常ではなかった。
その男の身長は優に3メートルを超えており、手の長さを合わせると、子供が持ち上げられている高さは、地上から約5メートルもあった。
「ふぇ~ん!!!高いよぉ~!!!怖いよぉ~!!!」
子供は泣き叫んでいる。
「イッイッイッイッイッ!泣キヤンデ。」
子供を持ち上げているその巨人は、オチクビサマの代わりにマイアン軍の大魔障になった、ニシキサマであった。
次の瞬間、エッチャはPSIを纏って飛び上がり、ニシキサマの後頭部に蹴りをかました。
「イデッ!!!」
その表紙に、ニシキサマは子供を手から落とした。
「いやぁぁぁぁあ!!!」
子供が地面に落ちる寸前、エッチャは子供を抱きかかえた。
「えっちゃ、子供に何してんねん…!」
エッチャはその子供をそっと離した。
「危ないからちょっと離れてろ。」
「うん!ハゲのお兄ちゃん!」
「えっちゃ、ハゲちゃうわ!」
次の瞬間、エッチャは地面に倒れていた。
「ちゃ…ッ⁈」
エッチャは何が起こったかわからないようだ。
「イッイッイッイッイッ!コレデおあいこ。」
そんなエッチャの目の前には、子供を抱えたニシキサマが立っていた。
「(攻撃…された…⁈)」
エッチャは後頭部を触った。
「(頭叩かれたんか…見えへんかった…コイツ、めっちゃ速い…!)」
エッチャは地面を見た。そこには、高速で移動した跡が残っていた。
「(しかもコイツ、めっちゃ硬い…殺す気で蹴ったのに気絶すらしてへんやん…)」
エッチャは立ち上がった。
「(でも、逃げる訳にはいかへん…!)」
エッチャはニシキサマに話しかけた。
「えっちゃ、その子離せ。」
「嫌ダ嫌ダ。」
ニシキサマは子供の顔面を乱暴にヨシヨシしている。
「オデ、子供、好キ。」
その時、ニシキサマの指が子供の右目の中に入った。
「ギャァァァァァァァァァァア!!!」
子供の右目は抉れた。
「やめろぉぉぉぉぉお!!!」
エッチャはニシキサマに向かって走り出した。
「『滅音秒速』!!!」
説明しよう!
ニシキサマのタレント『滅音秒速』は、自身の移動速度を操作・向上させ、音速のスピードで移動が可能になる能力である。強力なタレントではあるが、このタレント発動中はビンタしか出来なくなる。さらに、早すぎる故、制御が効かず、一直線にしか動くことができない。
タイプ:操作型
ニシキサマは超スピードでエッチャを叩いた。
「ふかッ!!!」
エッチャはのけぞった。
「(アカン!速すぎて目で追われへん!剣も無いし…太刀打ちできへんやんけ…!)」
ニシキサマは高速で移動しながら、エッチャを攻撃し続けている。
「イッイッイッイッイッ!かまぼこニシテヤル!」
ニシキサマの攻撃力は決して高くない。しかし、確実に、エッチャにダメージを蓄積させている。
「(やばい…!このままじゃ負ける…!俺が負けたら、あの子が…)」
エッチャはニシキサマに抱えられている少年を見た。
「(アカン…俺は勝たなアカンねや…!)」
ニシキサマが超スピードでエッチャに襲いかかったその時、エッチャは叫んだ。
「『球丸』!!!」
すると、エッチャのすぐ前の地面の一部が丸く盛り上がった。
「ムガッ⁈」
ニシキサマはその出っ張りに足を引っ掛け、転倒した。
「ちやぁぁぁぁあ!!!」
エッチャは前方に倒れるニシキサマの顔面に向けて、拳を突き上げた。
「イギィィィィィィィィィィィィィィ!!!」
PSIを纏ったエッチャの拳はニシキサマにクリーンヒットした。
ニシキサマが怯んだ隙を突き、エッチャはニシキサマから子供を奪い返した。
エッチャはそのまま走ってニシキサマから逃げ出した。
「(あんなバケモン勝たれへんわ!人命優先や!)」
エッチャが曲がり角に差し掛かったその時、ジャックとすれ違った。
「後は俺に任せな…アハッ!」
「えっちゃ、お前…」
ジャックは起き上がろうとするニシキサマに向かって走り出した。
「死にな…ア~ハ~ハ~ハ~ハ~!!!『感嘆の波動劇』!!!」
ジャックは即、返り討ちにされた。
「えっちゃ、何しに来てん!お前!」
その時、曲がり角の先から声が聞こえてきた。
「俺たちを導いたんだ。」
曲がり角からマツイとオナブが現れた。
「その馬鹿デカイ声がな。」
「えっちゃ、マツイ!それと…」
エッチャはオナブの顔を見た。
「オーガ・ニズム…?」
「オナブ・オナスだ!」
オナブは名前を間違えられた事で怒り心頭だ。
「イッイッイッイッイッ!マタ、ゴロザレニギダ。」
その時、ジャックを倒し終えたニシキサマは高速でエッチャ達に向かってきた。
「えっちゃ、来るぞ!」
ニシキサマはオナブを叩いた。
すると次の瞬間、ニシキサマの動きが止まった。
「いくら敵が速かろうと、オナブには通用しない。」
「(そうか…!時間止めたんか…!)」
オナブのタレント『人体の運行見合わせ報告』は、触れた者の時を止める。ニシキサマはオナブに触れた事により、時間が止まったのだ。
「『蒼白色の巨人郡』!!!」
マツイは3体の巨人を創造した。
「殺れ。」
巨人達は時の止まったニシキサマをボッコボコに殴りつけた。
「もう良いぞ。オナブ。」
オナブはタレントを解除した。
「イ"ィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!?!?!」
ニシキサマは吹っ飛び、通路の壁に激突した。
「シコっと解決!ちょろいもんオナ!」
オナブは勝利のポーズをとった。
「えっちゃ、秒やん、お前ら。」
「当たり前オナ!オイラ達は最強オナ!負けるはずないニー!」
「(雷尿もやけど、コイツらのこういう喋り方は何経由なんや…?)」
マツイはナイフを取り出し、ニシキサマに近づいた。
「覚悟しな。バケモノ。」
ニシキサマの体が震え始めた。
「イ"ヤ"ダ…死ニた"く"ナ"イ"!」
マツイは容赦なく、ニシキサマの首にナイフを突き刺した。
次の瞬間、ニシキサマの体がバラバラに切断された。
「ッ⁈」
当然、マツイがやったのではない。マツイはただ、ナイフを首に突き刺しただけだ。それなのに、ニシキサマの体は手や足、首や腹など不規則に切断されていたのだ。
「痛ッ……」
マツイは自身の顔を手で覆った。
そこへ、オナブがやってきた。
「おいおい、マツイ~。ちょっとやり過ぎじゃないかオナ?」
オナブはニシキサマの状態がマツイがやったものだと思っているようだ。
その時、マツイはうめき声を上げた。
「ど、どうしたオナ…?」
「コレは…敵のタレント…なのか…」
マツイは顔を覆っていた手を離し、オナブの方を振り向いた。
「前が…見えない……」
マツイの顔は、鼻から上からが大きく抉れていた。
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