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第2章『ガイ-過去編-』
第31障『サブタイトルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウ!!!!!!!!』
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【???にて…】
照明のついていない部屋。明かりはカーテンの隙間から差し込んでくる街灯の光のみ。部屋の様相からするに、男性の部屋だ。
「ア"ア"ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァア!!!?!?!??!!!」
部屋の中には若い男が1人。部屋の壁や家具を破壊している。
「壁ぇぇえ!!!椅子ゥゥゥゥゥウ!!!机ェェェェェェェェェェ!!!!!ベッドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!」
男に見覚えがある。そう。この男はガイのクラスの担任、広瀬先生だ。
その時、広瀬先生はカーテンを少しめくり、部屋の外を見た。そこには、暗い夜道を歩く1人の女性の姿があった。
「…………人ォォォォォ………………」
広瀬先生はその女性を見てニヤリと笑った。
【11月26日、昼休み、学校、教室にて…】
ガイ達は返却された二学期末テストについて話し合っていた。
「障坂くん!今回のテストどうだったんだいぃ?うーん?」
堺は上機嫌でガイに話しかけてきた。どうやら、今回のテストは出来が良かったようだ。
「え、フツーだけど。」
すると、堺はご機嫌でガイに合計点数を伝えた。
「ふふふん♡僕は474点だよ!」
「へー。」
ガイはいつもながらの無関心。いや、ほんの少し、ガイは微笑んだ気がした。
「まままま、クラス委員長として当然だよ!ところでさぁ~、障野君の点数も教えて欲しいなぁ~!」
「487。」
ガイは即答した。
「…」
堺は無言のままガイの鞄の中を探った。
「テスト、机の中だぞ。」
堺は机の中を探った。そして、堺はファイルを手に入れ、その中に入っていたガイの解答用紙を見た。
英語98 数学100 国語92 理科100 社会97 家庭科100 技術100 音楽100 美術100
「す、すすすす凄いね…さすが障坂君だよ…」
堺の目は充血している。怒りと憎しみで、今にもガイを刺しかねない。
「そ、そんなにキレ…落ち込むなよ。そうだ!山口に聞きに行こうぜ!下見て安心しよう!」
最低である。
二人は山口の席へと移動した。
「おい、山口。お前、テストどうだった?」
ガイは山口にテスト結果を聞いた。それに対し、山口は首を横に振った。
「俺、今回もダメだった…」
「合計は?」
ガイは山口に点数を聞いた。
「497。」
少し間が空いた後、ガイは問い直した。
「あー、違う違う。9教科じゃなくて5教科。」
しかし、山口の返事は変わらなかった。
「だから497だって!恥ずかしいから言わせんなよ!」
「嘘つけ、お前ほんと…」
次の瞬間、堺は山口に殴りかかる勢いで山口を問いただした。
「嘘をついたってすぐバレるんだぞ!キミみたいなバカがそんなに取れるわけないだろ!僕だってそんな点数そう簡単に取れないのに、君みたいなバカに取れるわけが無い!このバカがッ!」
「バカバカ言い過ぎだぞ!」
罵る堺。怒る山口。ガイはそんな二人をなだめている。
「そんなに言うなら見せてやるよ!」
その時、山口は鞄の中からくしゃくしゃのテストを取り出した。
「「な、なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!!!」」
山口のテストは数学が97点で英語、国語、理科、社会は全て満点だった。
その時、ガイは猫になった時の事を思い出した。
「(そういえばコイツ、毎日夜遅くまで勉強してるって白マロが言ってたな。でも、ここまでとは…)」
バカは山口。山口はバカ。バカ=山口という法則が成り立ったこの教室では、テスト最下位は山口だ、という思い込みが浸透している。それ故、一学期中間・期末も二学期中間もガイ達は山口に点数を聞く事はなかった。
「そんなに取れてるのに何がダメなんだよ。」
ガイは山口に尋ねた。ほぼ満点近い点数を取っているのにも関わらず、何故、山口は不満そうなのか。
「100満点のテストだぞ!0点だろうが99点だろうが、100点以外は全部0点と同じなんだよ!」
「(なんて意識の高さ!)」
ガイは山口の意識の高さに度肝を抜いた。
「そ、そうか…バカだったのは僕の方だ…人を見かけだけで判断したり、自分がいい点数の時だけ勝負に出ようとしたり…僕はクラス委員長失格だ!うわぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
その時、堺は何故か、山口を殴った。
「ぐぼどぉッ!!!」
堺は走って教室を出た。
「堺の奴、大丈夫かな…」
「お、俺を心配しろよ…」
ガイは倒れた山口に手を貸した。そのついでに、ガイは再び、山口に質問した。
「そうだ山口。副教科はどうだったんだよ。」
「副教科ぁ~?あんなもん全部0点に決まってんだろ。入試に出ねーんだぜ。やるだけ無駄だよ。」
「極端だな、お前。」
そこへ、有野と友田がやってきた。
「よ、障坂。ついでに山口。」
「よ。」
ガイは軽く右手を上げ、二人に挨拶をした。
「俺はついでかよ。」
友田の発言に不貞腐る山口。そんな山口に友田は尋ねた。
「何してんのよ?」
「テストの事話してたんだよ。」
その時、ガイは友田と有野にも質問した。
「友田と有野は5教科合計何点だったんだ?」
「私は476点。」
友田は自信ありげに答えた。それに対して、山口は少し感心した。
「へー、意外と頭いいんだな。」
「何が意外よ。」
『意外』という言葉が気に食わなかったのか、友田は不機嫌そうにそう言った。
「(そういえば友田の親父、医者だったな…)」
友田の父親は市内の病院に勤める外科医。ガイはそれを思い出し、友田の頭の良さに納得した。
「有野は?」
ガイは有野に点数を聞いた。
「300…」
「ジャスト?」
「うん…」
それを聞いた山口は鼻で笑った。
「…」
有野は山口を殴った。
「うッ…!」
山口は殴られた腹を抑えながら、有野に言った。
「お前…今…PSI込めて殴っただろ…」
もがき苦しむ山口に、ガイは微塵の心配もせずに言った。
「お前、今日よく殴られるな。」
二学期末テストの結果は、5教科合計は497点の山口がトップ。9教科合計は887点のガイがトップで幕を閉じた。
【その日の終礼にて…】
広瀬先生が教卓の前で話をしている。
「前々から言ってた通り、今日は文化祭実行委員を決めたいと思います。男子三名、女子三名です。」
ガイたちの中学校では、11月下旬に期末テストをして、12月上旬に文化祭が行われるのである。今日は、その文化祭実行委員を決める日であった。
「テストも終わった事ですし、パーっと盛り上がりましょう!」
広瀬先生の発言につられ、クラスの面々も気分が上がり、完全にテストモードから文化祭モードに突入した。
しかし、次の先生の発言で、皆、静まり返る事となる。
「では、誰か実行委員になりたい人はいませんか?」
「「「………」」」
勿論、誰も手を上げない。文化祭は好き、楽しい。けど、文化祭実行委員はやりたくない。何故なら、文化祭実行委員になれば、多くの仕事を任され、とても忙しくなり、18時ぐらいまで家には帰れないからである。部活をサボりたい人は入るべきかも。
しかし、ここで手を上げる猛者達がいた。
「はーい!俺やりてぇ!なんか楽しそう!」
「勿論、クラス委員長として僕も立候補します!」
山口と堺だ。
基本的、こういうのに手をあげるのは目立ちたがり屋や点数稼ぎ野郎。山口が前者で堺が後者だ。
二人は教卓の前へ移動した。
「それじゃあ、男子はあと一人ですね。」
男子あと一人。この言葉を聞き、ガイは嫌な予感がした。
「…」
ガイは恐る恐る教卓前にいる山口と堺の方を見た。すると、山口と堺は満面の笑みでガイを見つめていた。
「(何だよ…こっち見んなよ…)」
ガイは目線を逸らした。そして、心の中で祈った。俺を誘うな、と。
しかし、ガイの祈りは予期せぬ者の発言によって遮られた。
「障坂!お前もやれよ!」
出席番号2番。石川がそれを言ったのだ。
「お前が言うんかい!!!」
ガイは思わずツッコんだ。
結局、ガイは文化祭実行委員になった。
照明のついていない部屋。明かりはカーテンの隙間から差し込んでくる街灯の光のみ。部屋の様相からするに、男性の部屋だ。
「ア"ア"ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァア!!!?!?!??!!!」
部屋の中には若い男が1人。部屋の壁や家具を破壊している。
「壁ぇぇえ!!!椅子ゥゥゥゥゥウ!!!机ェェェェェェェェェェ!!!!!ベッドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!」
男に見覚えがある。そう。この男はガイのクラスの担任、広瀬先生だ。
その時、広瀬先生はカーテンを少しめくり、部屋の外を見た。そこには、暗い夜道を歩く1人の女性の姿があった。
「…………人ォォォォォ………………」
広瀬先生はその女性を見てニヤリと笑った。
【11月26日、昼休み、学校、教室にて…】
ガイ達は返却された二学期末テストについて話し合っていた。
「障坂くん!今回のテストどうだったんだいぃ?うーん?」
堺は上機嫌でガイに話しかけてきた。どうやら、今回のテストは出来が良かったようだ。
「え、フツーだけど。」
すると、堺はご機嫌でガイに合計点数を伝えた。
「ふふふん♡僕は474点だよ!」
「へー。」
ガイはいつもながらの無関心。いや、ほんの少し、ガイは微笑んだ気がした。
「まままま、クラス委員長として当然だよ!ところでさぁ~、障野君の点数も教えて欲しいなぁ~!」
「487。」
ガイは即答した。
「…」
堺は無言のままガイの鞄の中を探った。
「テスト、机の中だぞ。」
堺は机の中を探った。そして、堺はファイルを手に入れ、その中に入っていたガイの解答用紙を見た。
英語98 数学100 国語92 理科100 社会97 家庭科100 技術100 音楽100 美術100
「す、すすすす凄いね…さすが障坂君だよ…」
堺の目は充血している。怒りと憎しみで、今にもガイを刺しかねない。
「そ、そんなにキレ…落ち込むなよ。そうだ!山口に聞きに行こうぜ!下見て安心しよう!」
最低である。
二人は山口の席へと移動した。
「おい、山口。お前、テストどうだった?」
ガイは山口にテスト結果を聞いた。それに対し、山口は首を横に振った。
「俺、今回もダメだった…」
「合計は?」
ガイは山口に点数を聞いた。
「497。」
少し間が空いた後、ガイは問い直した。
「あー、違う違う。9教科じゃなくて5教科。」
しかし、山口の返事は変わらなかった。
「だから497だって!恥ずかしいから言わせんなよ!」
「嘘つけ、お前ほんと…」
次の瞬間、堺は山口に殴りかかる勢いで山口を問いただした。
「嘘をついたってすぐバレるんだぞ!キミみたいなバカがそんなに取れるわけないだろ!僕だってそんな点数そう簡単に取れないのに、君みたいなバカに取れるわけが無い!このバカがッ!」
「バカバカ言い過ぎだぞ!」
罵る堺。怒る山口。ガイはそんな二人をなだめている。
「そんなに言うなら見せてやるよ!」
その時、山口は鞄の中からくしゃくしゃのテストを取り出した。
「「な、なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!!!」」
山口のテストは数学が97点で英語、国語、理科、社会は全て満点だった。
その時、ガイは猫になった時の事を思い出した。
「(そういえばコイツ、毎日夜遅くまで勉強してるって白マロが言ってたな。でも、ここまでとは…)」
バカは山口。山口はバカ。バカ=山口という法則が成り立ったこの教室では、テスト最下位は山口だ、という思い込みが浸透している。それ故、一学期中間・期末も二学期中間もガイ達は山口に点数を聞く事はなかった。
「そんなに取れてるのに何がダメなんだよ。」
ガイは山口に尋ねた。ほぼ満点近い点数を取っているのにも関わらず、何故、山口は不満そうなのか。
「100満点のテストだぞ!0点だろうが99点だろうが、100点以外は全部0点と同じなんだよ!」
「(なんて意識の高さ!)」
ガイは山口の意識の高さに度肝を抜いた。
「そ、そうか…バカだったのは僕の方だ…人を見かけだけで判断したり、自分がいい点数の時だけ勝負に出ようとしたり…僕はクラス委員長失格だ!うわぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
その時、堺は何故か、山口を殴った。
「ぐぼどぉッ!!!」
堺は走って教室を出た。
「堺の奴、大丈夫かな…」
「お、俺を心配しろよ…」
ガイは倒れた山口に手を貸した。そのついでに、ガイは再び、山口に質問した。
「そうだ山口。副教科はどうだったんだよ。」
「副教科ぁ~?あんなもん全部0点に決まってんだろ。入試に出ねーんだぜ。やるだけ無駄だよ。」
「極端だな、お前。」
そこへ、有野と友田がやってきた。
「よ、障坂。ついでに山口。」
「よ。」
ガイは軽く右手を上げ、二人に挨拶をした。
「俺はついでかよ。」
友田の発言に不貞腐る山口。そんな山口に友田は尋ねた。
「何してんのよ?」
「テストの事話してたんだよ。」
その時、ガイは友田と有野にも質問した。
「友田と有野は5教科合計何点だったんだ?」
「私は476点。」
友田は自信ありげに答えた。それに対して、山口は少し感心した。
「へー、意外と頭いいんだな。」
「何が意外よ。」
『意外』という言葉が気に食わなかったのか、友田は不機嫌そうにそう言った。
「(そういえば友田の親父、医者だったな…)」
友田の父親は市内の病院に勤める外科医。ガイはそれを思い出し、友田の頭の良さに納得した。
「有野は?」
ガイは有野に点数を聞いた。
「300…」
「ジャスト?」
「うん…」
それを聞いた山口は鼻で笑った。
「…」
有野は山口を殴った。
「うッ…!」
山口は殴られた腹を抑えながら、有野に言った。
「お前…今…PSI込めて殴っただろ…」
もがき苦しむ山口に、ガイは微塵の心配もせずに言った。
「お前、今日よく殴られるな。」
二学期末テストの結果は、5教科合計は497点の山口がトップ。9教科合計は887点のガイがトップで幕を閉じた。
【その日の終礼にて…】
広瀬先生が教卓の前で話をしている。
「前々から言ってた通り、今日は文化祭実行委員を決めたいと思います。男子三名、女子三名です。」
ガイたちの中学校では、11月下旬に期末テストをして、12月上旬に文化祭が行われるのである。今日は、その文化祭実行委員を決める日であった。
「テストも終わった事ですし、パーっと盛り上がりましょう!」
広瀬先生の発言につられ、クラスの面々も気分が上がり、完全にテストモードから文化祭モードに突入した。
しかし、次の先生の発言で、皆、静まり返る事となる。
「では、誰か実行委員になりたい人はいませんか?」
「「「………」」」
勿論、誰も手を上げない。文化祭は好き、楽しい。けど、文化祭実行委員はやりたくない。何故なら、文化祭実行委員になれば、多くの仕事を任され、とても忙しくなり、18時ぐらいまで家には帰れないからである。部活をサボりたい人は入るべきかも。
しかし、ここで手を上げる猛者達がいた。
「はーい!俺やりてぇ!なんか楽しそう!」
「勿論、クラス委員長として僕も立候補します!」
山口と堺だ。
基本的、こういうのに手をあげるのは目立ちたがり屋や点数稼ぎ野郎。山口が前者で堺が後者だ。
二人は教卓の前へ移動した。
「それじゃあ、男子はあと一人ですね。」
男子あと一人。この言葉を聞き、ガイは嫌な予感がした。
「…」
ガイは恐る恐る教卓前にいる山口と堺の方を見た。すると、山口と堺は満面の笑みでガイを見つめていた。
「(何だよ…こっち見んなよ…)」
ガイは目線を逸らした。そして、心の中で祈った。俺を誘うな、と。
しかし、ガイの祈りは予期せぬ者の発言によって遮られた。
「障坂!お前もやれよ!」
出席番号2番。石川がそれを言ったのだ。
「お前が言うんかい!!!」
ガイは思わずツッコんだ。
結局、ガイは文化祭実行委員になった。
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