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第2章『ガイ-過去編-』
第32障『俺はポカリよりアクエリの方が好きかな。』
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【翌日(11月27日)、放課後、学校、格技室にて…】
ガイたち文化祭実行委員は格技室に集まり、生徒会長の話を聞いていた。話の内容は、各クラスの出し物の予算管理、飾り付け、パンフレットの作成など。
「(これ、いつ帰れるんだ?)」
ガイは帰りたくて仕方なかった。元々、なりたくてなったのではないから当然だ。
ガイは暇すぎて堺に小声で話しかけた。
「なぁ、堺。お前って生徒会長には興味ないのか?クラス委員長よりも位は上だぞ。」
「なりたいけど、1~2年生はなれないんだよね…」
「でもアイツ、2年だろ?」
ガイは話し中の生徒会長を指差した。アイツとは、現生徒会長のことだ。
「うん。だから叩けば出ると思うよ。」
「出るって何がだ、埃的なやつか?」
現生徒会長、2年、黒山田歩狩。会長選挙の時期、上級生や職員に金を撒いた。噂では、反社会勢力と繋がりがあるとかないとか。
「そこ、ちょっと静かにしてもらえるかな?」
その時、私語をしていたガイと堺に黒山田が注意をした。優しく、笑顔で。
「す、すいません…!」
ガイは必要以上に意を込めて謝罪した。堺の話を聞き、黒山田の笑顔に恐怖したのだ。
「(コイツやばい…マジメにしとこう…)」
その後、ガイはマジメに話を聞いた。
【数十分後、格技室前にて…】
黒山田会長の話が終わり、今日は解散。生徒会や実行委員たちは次々と格技室から出てくる。
ガイ,堺,山口も格技室から出てきた。
「足の裏の皮って、炙ったら美味いらしいぜ!」
「それって踵側?指先側?」
「障坂君。質問そこ…?」
ガイ達は取り留めの無い会話をしている。
「ガイ君!」
その時、格技室からガイの名前が呼ばれた。
「広瀬…」
格技室から広瀬が出てきた。どうやら、ガイの名を呼んだのは広瀬のようだ。
皆、彼をお忘れだろう。広瀬鈴也。小学校からのガイの幼馴染で、ガイの担任、広瀬先生の弟である。(※3話参照)
「居たのか。全然気づかなかった。」
「俺の方も。まさか、ガイ君も文化祭実行委員だったなんて。こういうの嫌いじゃなかったっけ?」
「まあ…」
ガイ,広瀬,堺,山口。この四人に面識はあった。しかし、堺と山口はあまり、広瀬の事を知らない。
「広瀬君はどうして実行委員に?」
堺は広瀬に質問した。
「俺のクラス、誰もやりたがらなくてさ。だから学級委員長の俺が仕方なく…」
「学級委員長ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!?!?!」
堺は奇声を上げた。
「え、うん。そうだけど…」
広瀬は堺が奇声を上げた事でちょっと戸惑っている。一方、堺は広瀬を睨みつけている。
「(よくも今まで隠しやがって。僕を油断させる為の罠か?チッ。姑息な手だ。まぁ、姑息な手段を使わなければ僕相手にまともに戦えるはずはない。お前のやった事は、僕よりも低レベルなゴミクズですって自分から言っているようなものだゴミクズが。どうせクラス委員長になったら人気者になって女子とワンチャンあるって思ってるだけのワンチャンの塊。ゴミクズが。僕はこんな奴には負けない。)」
この時、堺は広瀬をライバル視した。
「広瀬君…」
堺は広瀬に近づいた。
「な、何…?」
すると、堺は自信満々に言った。
「僕、4月生まれなんだ…!」
そう!コレは誕生日マウント!誕生日は4月に近ければ近い程、マウント力が上がるものなのだ!たかが生まれた日。されど生まれた日。体格差、成長の度合いは幼少期であればあるほど顕著に現れる。4月生まれはそれだけで有利なのだ。
「え…うん。そうなんだ…」
広瀬は堺の急な誕生日告白について困惑している。
「おれくがつー!」
山口が会話に入ってきた。
「そんな事より広瀬、知ってるか?足の裏の皮ってぇ~…」
会話がおかしな方向へ進んだその時、再び、格技室の方から誰かがガイ達に話しかけてきた。
「アンタら、そこ邪魔。」
格技室から出てきたのは友田だった。
「帰りながら喋りなさいよ。」
ガイは友田に話しかけた。
「友田も居たんだ。」
「な、なによ…居たら悪いの⁈」
「いや別に。」
その時、堺は友田に質問した。
「友田さんはどうして文化祭実行委員に?」
すると、友田は腕組みをして話し始めた。
「うちのクラス、誰もやりたがらないから、仕方なく学級委員長の私が…」
次の瞬間、堺はまたもや奇声を上げた。
「ゴミクズがァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァア!!!?!?!」
友田と広瀬はそれに驚嘆した。
「ひッ!また…⁈」
「ご、ごみくず…?」
一方、ガイと山口は冷静だ。堺の発作にはもう慣れっこらしい。
【その日の夜、学校近くの住宅街にて…】
ジャージ姿の広瀬先生が人気のない夜道を走っている。
「ハァ…!ハァ…!ハァ…!ハァ…!」
息が荒い。酷く怯えている様子だ。まるで、何かから逃げているように。
「どうして…」
辺りにはパトカーのサイレンの音がけたたましく鳴り響いている。
「(どうして…気を許してしまったんだ…)」
深夜1時過ぎの事だった。
【翌朝(11月28日)、学校、教室にて…】
朝礼の時間。しかし、広瀬先生はなかなか教室に来なかった。
「先生、おっそいな~。」
「何かあったのかな?」
「ウンコしてんじゃね?」
ちなみに、このウンコ発言は石川である。
しかし、数分経っても広瀬先生が教室に来る事はなく、代わりに体育教師がやってきた。
「あれ?体育教師だ。」
「体育教師が来た。」
「何で体育教師がうちらの教室に?」
「やっぱ広瀬先生ウンコ中なんだって。」
ウンコ発言は石川である。
「広瀬先生は今日は風邪でお休みだ。それより、緊急連絡がある。」
体育教師の焦り様を察したクラスの生徒達はザワザワし始めた。
「先生休みかぁ。」
「誰だよ、ウンコって言った奴。」
「緊急連絡だって!」
「なんか面白そう!」
体育教師の話によると、昨夜、学区内で殺人事件があったらしく、放課後の一斉解散が決定された。よって、部活も文化祭実行委員の活動もしばらくは中止となった。
【放課後、校門前にて…】
ガイ,堺,山口が話しながら学校から出てきた。
「なぁ、ガイ、堺。これはもうやるしかないな。」
「なにを?」
ガイは問い返した。
「決まってんだろ。放課後防衛隊の出番だよ!」
「マジで危ないからやめといた方がいい。」
「僕もそう思う。怖いし…」
ガイと堺は乗り気ではない様だ。しかし、山口の危ない=オモロイの少年心は止まらない。
山口は堺に言った。あの単語を使って。
「クラスメートがどうなってもいいのか⁈」
「はっ!!!!!!!!」
その時、堺の中のナニカが弾けた。
「そ、そうだった…僕は自分の身の安全の事ばかり気にして、大切なクラスメートの事を1ミリも考えていなかった…クソ!僕はバカ野郎の以下のイカ野郎以下のゲソ野郎だ!!!」
「ゲソ…」
ガイは堺が今回追加したゲソ野郎の『ゲソ』を口ずさんだ。
「(イカの次はゲソかぁ…)」
ガイはなんとなく、それを感慨深く思った。しかし、しみじみと浸っている場合ではない。今回は殺人事件。面白半分で首を突っ込んでいいものではない。
「今回はマジでやめといた方がいいって。危ない。下手したら死ぬぞ。」
ガイは二人を止めようとした。しかし、やる気スイッチがONになった堺はもう誰にも止められない。
「障坂君!!!君にクラス委員長としての誇りはないのか⁈」
「いや、ないし。クラス委員長でもないし。」
その時、有野と友田が学校から出てきた。
山口はそれに気がつき、二人に声をかけた。
「おう!有野!友田!オメェらもやろーぜ!」
「何をやるのよ?」
山口は二人に説明した。
「やる訳ないじゃない。バカじゃないの?」
友田は心から山口を罵倒した。
「うッ…」
山口は普通に傷ついた。
「京香、行こ。」
「うん…」
二人は去っていった。
「…」
山口は凹んでいる。
「俺達も帰ろか。」
「そだね。」
ガイと堺は山口に慰めの言葉をかけながら、家へと向かった。
ガイたち文化祭実行委員は格技室に集まり、生徒会長の話を聞いていた。話の内容は、各クラスの出し物の予算管理、飾り付け、パンフレットの作成など。
「(これ、いつ帰れるんだ?)」
ガイは帰りたくて仕方なかった。元々、なりたくてなったのではないから当然だ。
ガイは暇すぎて堺に小声で話しかけた。
「なぁ、堺。お前って生徒会長には興味ないのか?クラス委員長よりも位は上だぞ。」
「なりたいけど、1~2年生はなれないんだよね…」
「でもアイツ、2年だろ?」
ガイは話し中の生徒会長を指差した。アイツとは、現生徒会長のことだ。
「うん。だから叩けば出ると思うよ。」
「出るって何がだ、埃的なやつか?」
現生徒会長、2年、黒山田歩狩。会長選挙の時期、上級生や職員に金を撒いた。噂では、反社会勢力と繋がりがあるとかないとか。
「そこ、ちょっと静かにしてもらえるかな?」
その時、私語をしていたガイと堺に黒山田が注意をした。優しく、笑顔で。
「す、すいません…!」
ガイは必要以上に意を込めて謝罪した。堺の話を聞き、黒山田の笑顔に恐怖したのだ。
「(コイツやばい…マジメにしとこう…)」
その後、ガイはマジメに話を聞いた。
【数十分後、格技室前にて…】
黒山田会長の話が終わり、今日は解散。生徒会や実行委員たちは次々と格技室から出てくる。
ガイ,堺,山口も格技室から出てきた。
「足の裏の皮って、炙ったら美味いらしいぜ!」
「それって踵側?指先側?」
「障坂君。質問そこ…?」
ガイ達は取り留めの無い会話をしている。
「ガイ君!」
その時、格技室からガイの名前が呼ばれた。
「広瀬…」
格技室から広瀬が出てきた。どうやら、ガイの名を呼んだのは広瀬のようだ。
皆、彼をお忘れだろう。広瀬鈴也。小学校からのガイの幼馴染で、ガイの担任、広瀬先生の弟である。(※3話参照)
「居たのか。全然気づかなかった。」
「俺の方も。まさか、ガイ君も文化祭実行委員だったなんて。こういうの嫌いじゃなかったっけ?」
「まあ…」
ガイ,広瀬,堺,山口。この四人に面識はあった。しかし、堺と山口はあまり、広瀬の事を知らない。
「広瀬君はどうして実行委員に?」
堺は広瀬に質問した。
「俺のクラス、誰もやりたがらなくてさ。だから学級委員長の俺が仕方なく…」
「学級委員長ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!?!?!」
堺は奇声を上げた。
「え、うん。そうだけど…」
広瀬は堺が奇声を上げた事でちょっと戸惑っている。一方、堺は広瀬を睨みつけている。
「(よくも今まで隠しやがって。僕を油断させる為の罠か?チッ。姑息な手だ。まぁ、姑息な手段を使わなければ僕相手にまともに戦えるはずはない。お前のやった事は、僕よりも低レベルなゴミクズですって自分から言っているようなものだゴミクズが。どうせクラス委員長になったら人気者になって女子とワンチャンあるって思ってるだけのワンチャンの塊。ゴミクズが。僕はこんな奴には負けない。)」
この時、堺は広瀬をライバル視した。
「広瀬君…」
堺は広瀬に近づいた。
「な、何…?」
すると、堺は自信満々に言った。
「僕、4月生まれなんだ…!」
そう!コレは誕生日マウント!誕生日は4月に近ければ近い程、マウント力が上がるものなのだ!たかが生まれた日。されど生まれた日。体格差、成長の度合いは幼少期であればあるほど顕著に現れる。4月生まれはそれだけで有利なのだ。
「え…うん。そうなんだ…」
広瀬は堺の急な誕生日告白について困惑している。
「おれくがつー!」
山口が会話に入ってきた。
「そんな事より広瀬、知ってるか?足の裏の皮ってぇ~…」
会話がおかしな方向へ進んだその時、再び、格技室の方から誰かがガイ達に話しかけてきた。
「アンタら、そこ邪魔。」
格技室から出てきたのは友田だった。
「帰りながら喋りなさいよ。」
ガイは友田に話しかけた。
「友田も居たんだ。」
「な、なによ…居たら悪いの⁈」
「いや別に。」
その時、堺は友田に質問した。
「友田さんはどうして文化祭実行委員に?」
すると、友田は腕組みをして話し始めた。
「うちのクラス、誰もやりたがらないから、仕方なく学級委員長の私が…」
次の瞬間、堺はまたもや奇声を上げた。
「ゴミクズがァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァア!!!?!?!」
友田と広瀬はそれに驚嘆した。
「ひッ!また…⁈」
「ご、ごみくず…?」
一方、ガイと山口は冷静だ。堺の発作にはもう慣れっこらしい。
【その日の夜、学校近くの住宅街にて…】
ジャージ姿の広瀬先生が人気のない夜道を走っている。
「ハァ…!ハァ…!ハァ…!ハァ…!」
息が荒い。酷く怯えている様子だ。まるで、何かから逃げているように。
「どうして…」
辺りにはパトカーのサイレンの音がけたたましく鳴り響いている。
「(どうして…気を許してしまったんだ…)」
深夜1時過ぎの事だった。
【翌朝(11月28日)、学校、教室にて…】
朝礼の時間。しかし、広瀬先生はなかなか教室に来なかった。
「先生、おっそいな~。」
「何かあったのかな?」
「ウンコしてんじゃね?」
ちなみに、このウンコ発言は石川である。
しかし、数分経っても広瀬先生が教室に来る事はなく、代わりに体育教師がやってきた。
「あれ?体育教師だ。」
「体育教師が来た。」
「何で体育教師がうちらの教室に?」
「やっぱ広瀬先生ウンコ中なんだって。」
ウンコ発言は石川である。
「広瀬先生は今日は風邪でお休みだ。それより、緊急連絡がある。」
体育教師の焦り様を察したクラスの生徒達はザワザワし始めた。
「先生休みかぁ。」
「誰だよ、ウンコって言った奴。」
「緊急連絡だって!」
「なんか面白そう!」
体育教師の話によると、昨夜、学区内で殺人事件があったらしく、放課後の一斉解散が決定された。よって、部活も文化祭実行委員の活動もしばらくは中止となった。
【放課後、校門前にて…】
ガイ,堺,山口が話しながら学校から出てきた。
「なぁ、ガイ、堺。これはもうやるしかないな。」
「なにを?」
ガイは問い返した。
「決まってんだろ。放課後防衛隊の出番だよ!」
「マジで危ないからやめといた方がいい。」
「僕もそう思う。怖いし…」
ガイと堺は乗り気ではない様だ。しかし、山口の危ない=オモロイの少年心は止まらない。
山口は堺に言った。あの単語を使って。
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「はっ!!!!!!!!」
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「ゲソ…」
ガイは堺が今回追加したゲソ野郎の『ゲソ』を口ずさんだ。
「(イカの次はゲソかぁ…)」
ガイはなんとなく、それを感慨深く思った。しかし、しみじみと浸っている場合ではない。今回は殺人事件。面白半分で首を突っ込んでいいものではない。
「今回はマジでやめといた方がいいって。危ない。下手したら死ぬぞ。」
ガイは二人を止めようとした。しかし、やる気スイッチがONになった堺はもう誰にも止められない。
「障坂君!!!君にクラス委員長としての誇りはないのか⁈」
「いや、ないし。クラス委員長でもないし。」
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「おう!有野!友田!オメェらもやろーぜ!」
「何をやるのよ?」
山口は二人に説明した。
「やる訳ないじゃない。バカじゃないの?」
友田は心から山口を罵倒した。
「うッ…」
山口は普通に傷ついた。
「京香、行こ。」
「うん…」
二人は去っていった。
「…」
山口は凹んでいる。
「俺達も帰ろか。」
「そだね。」
ガイと堺は山口に慰めの言葉をかけながら、家へと向かった。
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