障王

泉出康一

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第2章『ガイ-過去編-』

第36障『転生したら佐藤武夫だった件』

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【11月29日、16:00、とある病院にて…】

本田との戦いの約17時間後、ガイの意識が目覚めた。

「んん……」

ガイは目を開けた。
視界に広がる大部分は白。ここはどうやら、病室のようだ。

「(俺、何してたんだっけ…?)」

ガイは体を起こした。

「(そうだ。先生…いや、本田に首を絞められて…助かったのか…?)」

ガイは自分の体を触った。そして、切断されたはずの両足、右腕がある事に気がついた。

「(親父がまた治したのか…)」

有野誘拐事件の時のように、父親がタレントで治してくれた、ガイはそう考えた。
しかし、ガイはこの時、違和感を感じていた。

「(俺の手、こんな感じだったっけ…)」

いつも見慣れている自分の手。それがまるで、別人の手のように思えた。
その時、病室のドアが開いた。

「(村上か?十谷か?)」

ガイは使用人の誰かが見舞いに来たのだと思った。いや、おかしい。障坂家の一人息子が大怪我で病院に運ばれたのだ。病室に一人の訳がない。
その時、30代前半くらいの見知らぬ女性が、ガイの病室に入ってきた。

武夫たけおッ…!!!」

次の瞬間、女性は血相を変え、ガイを抱きしめた。

「わッぽん⁈」

ガイはビックリして変な声が出た。一方、女性は泣きながらガイの目覚めを喜んでいる。

「よかった…目を覚ましてくれて…」

女性はとても安堵している。しかし、ガイはこの女性を知らない。

「あ、あのさ…誰かと勘違いしてない?」

ガイは女性にそう言った。しかし、女性は首を傾げ、ガイに言い返した。

「何言ってるの?武夫。」
「たけお???」

やはり誰かと勘違いしている。そんなに、自分は武夫という人物そっくりなのだろうか、とガイは思った。

「(一体どういう事だ…)」

状況から察するに、この女性は武夫という人の母親。母親が息子を間違えるだろうか。
ガイは妙な胸騒ぎがして、病室にあった鏡を見た。すると、そこにはガイと同い年ぐらいの知らない男の子が映っていた。

「えっ…」

ガイは鏡に手を振った。すると、鏡に映っていた少年も同じ動きをした。

「んん?」

ガイはベッドから立ち上がり、スリッパを履いて、鏡に近づいた。
すると、鏡に映った少年もガイに近づいてきた。

「んんん⁈」
「どうしたの?武夫?」

ガイは女性の問いかけを無視して、病室を出た。

「ちょっと!武夫!」

【病院、廊下にて…】

廊下に出たガイは、自身の病室前に貼られたネームプレートを見た。そこには、こう書かれていた。

〈佐藤 武夫  様〉

「ぬぁんじゃこりゃァァァァァァァァァァァァァァァァア!!!?!?!??!!!」

ガイは柄にも無く大きな声で驚嘆した。

「(んなんななな、なんだコレ⁈どゆこと⁈俺は障坂ガイだ!武夫ちゃう!)」

その時、武夫の母親がガイに呼びかけた。

「どうしたの⁈武夫⁈」
「武夫ちゃう!!!」

ガイはパニック状態だ。そんなガイに、通りすがりの看護師は注意をした。

「病院ではお静かにね。武夫くん。」
「武夫ちゃうて!」

ガイは一旦、病室に戻った。

【病室にて…】

ガイは病室のベッドの上に座っている。また、武夫の母親は近くに置いてあった椅子に座った。

「記憶喪失…⁈」
「あぁ…ん…そんな感じかな。」

ガイは武夫の母親に、自身は記憶喪失だと説明した。その方が都合が良いと思ったのだ。

「もしかして、私の事も…?」
「大体は…まぁ…」

下手な嘘はすぐバレる。かと言って、真実を話す訳にもいかない。ガイは言葉を濁した。
そんな事よりも、ガイにはもっと考えるべき事があった。

「(何故、俺は別人になった…?死んで転生…いや、そんな都合の良い話は無い。まぁ、こうやって生きてるだけで、もう既に都合の良い話だけど。)」

ガイは昨夜の記憶を思い返した。

「(あの晩、俺は奴に首を絞められて死んで…そうだ。あの時、俺は見ていた。俺が首を絞められる様を、上から…)」

その時、ガイの中で一つの解答が出た。

「魂の転移…」

思わず口に出た。それを聞いた武夫の母親は首を傾げる。

「たましい?」
「あぁ、いや…なんでもない。」

母親は不思議そうな顔でガイを見つめる。対して、ガイは思考を続けた。

「(本田が言っていたあの言葉…)」

〈『魂移住計画ゴーンボーン』。魂を別の肉体に転移させる能力。俺はそれを使って生き延びた。広瀬先生コイツの体に乗り移ってな。〉

「(俺にも、奴と同じようなタレントが発現した。あの時、あの場で。そして、それを無意識のうちに使っていて、この佐藤武夫の体に乗り移った…)」

ガイの推論は大体当たっていた。ある一点を除いては。
そして、一つの疑問が生じた。

「(もしそうなら、佐藤武夫は何処に…)」

ガイは今、こうやって佐藤武夫の体を自由に動かせている。しかし、本来この体は武夫のもの。今、佐藤武夫の肉体には、ガイの意識しか宿っていなかったのだ。

「(もしかしたら、俺のタレントは乗り移りじゃなく、乗っ取り…俺が、佐藤武夫の魂や意識を呑み込んだ…)」

そういう結論になるのは当然だ。この体に武夫の意識が無い以上、ガイが乗っ取った事になる。つまり、ガイは佐藤武夫を殺した。

「(俺が…コイツを…)」

無意識とはいえ、人を殺したという確かな事実に、ガイは罪悪感と後悔の念で胸が苦しかった。だから、ガイは逃げた。

「(いや、そんな訳ない。そもそも、俺の推察が当たっている保証もない。)」

ガイは再びベッドから降り、病室の棚を漁った。

「(俺が今やるべき事…)」

ガイは屋敷の使用人たち、学校の友達の事を思い出した。

「(帰るんだ…家に…)」

その時、武夫の母親は棚を漁るガイに話しかけた。

「どうしたのよ、武夫。さっきっから変な事ばかりして…」

いつもと違う様子の息子に、どうやら不信感を抱いているようだ。
そんな母親に対し、ガイは慣れない笑顔で語りかけた。

「べ、別に…!ちょっと服探してて…」
「服?」

母親は首を傾げている。

「どうして服なんか…?」
「え、ほら。今から退院しようと思って。」

すると、母親はすごい剣幕でガイに怒鳴った。

「何言ってるの!できる訳ないでしょ!あと三日は絶対安静なのよ!」

それを聞き、ガイは驚いた。

「えっ⁈退院って自由にできないの⁈」

ガイは今まで、自分の意思次第で退院が可能だった。財閥の権力か、はたまた、使用人達の交渉の末か。それ故、ガイは入院期間というものを知らなかったのだ。

「…」

女性はガイを見つめている。そして、安堵したように微笑みを浮かべた。

「…まぁ、元気そうでよかったわ。」
「…」

ガイはそんな彼女の顔を見て、自身の母親の事を思い出していた。

「(母さん、か…)」

ガイにとって懐かしい響き。そして、優しく暖かい記憶。彼女の言葉を聞いているだけで、心が安らぐ。まるで、本当の母親のように。ガイは母親という存在の偉大さに改めて気づかされた。
だが、今は現を抜かしている場合ではない。情報収集。佐藤武夫という人物について、そして、現状を理解せねばならない。ガイは武夫の母親に尋ねた。。

「俺ってさ…」
「俺?」

武夫の母親は不思議そうな表情を浮かべ、ガイに聞き返した。
そう。おそらく武夫の一人称は俺ではない。ガイはその事に気づき、焦った。

「あっ…いやいや!俺じゃなくて『オ・レ』!カフェオレとかの『オ・レ』!母さんは何オレが好きだっけ~?えへへ~…」
「母さん?」

ガイは再びミスった。おそらく、武夫は母親の事を『母さん』とは呼ばない。ガイは尚焦った。

「かッ…かか…か…かざーん!そう!カザーン!メダルゲームでめっちゃ儲かるやつ!カザーン!ヒョーザーン!久しぶりにやりたいなぁあ!あは!あはははは!!!」

ガイはもう笑うしかなかった。

「(あぁ…しんどい…おうち帰りたい…)」

ガイは今の自分の哀れさに涙がこぼれ落ちそうだった。

【23:00、武夫の病室にて…】

ガイはベッドの上で横になりながら、思考を巡らせていた。

「(今日は11月29日。俺が殺されたはずの時刻の約23時間後。そしてココは舞開町まいひらちょう。戸楽市へは電車で40分くらい。帰ろうと思えばすぐ帰れる距離だ。)」

その時、ガイは体を起こした。

「(そうだ。帰れるじゃないか。屋敷の人間に理由を話せば、きっとわかってくれる。)」

ガイはスリッパを履いて立ち上がった。すると、ガイにとある疑問が生じた。

「(佐藤武夫コイツの家族はどうなる…)」

そう。この体のまま障坂ガイとして生きていくとしたら、佐藤武夫はどうなる?その家族は?友人は?知人は?
知ったこっちゃない。そんな無責任な言葉で片付けて良いものなのか。ガイは迷った。

「(いやいや、何を迷ってるんだ。俺は佐藤武夫コイツを知らない。知らない奴がどうなろうがどうだって…)」

その時、ガイは武夫の母親の顔を思い出した。

「…」

優しさを象徴したかのようなあの微笑みに、ガイの心は揺らいだ。あの笑顔はまさしく、ガイが久しく忘れていた母親のもの。そして、母親から言われたあの言葉が蘇る。

〈優しい子に育ったわね…〉

ガイはスリッパを抜き、布団に潜り込んだ。

「(寝よ。)」

ガイは眠りについた。

【翌日(11月30日)、朝、戸楽市第一中学校、1-4教室にて…】

珍しく、山口が始業時間前に教室に走り込んできた。

「っしゃあ!今日は全然間に合った!」

山口はガッツポーズしている。
そこへ、堺がやってきた。

「おはよう、山口くん。珍しいね。遅刻しないなんて。」
「おいおい堺ぃ~。それじゃまるで、俺がほぼ毎日遅刻してるみてぇじゃねぇかぁ~。」
「まるでその通りだからだよ。」

その時、山口は扉の近くの席で携帯ゲームをしている有野に話しかけた。

「俺さ、遅刻しなかった日のこと『安全日』って名付けようと思うんだけど、どう?」
「話しかけないで。」

当然の塩対応。

「有野さん、学校にゲーム機持ってきちゃダメだよ…」

堺は有野に注意した。クラス委員長として。
有野は渋々、ゲーム機をカバンに入れた。そして、教室を見渡し、言った。

「…ガイ、今日も休みかな…」

当然だが、ガイはまだ学校には来ていなかった。そして、昨日も。

「もしかして、また事件に巻き込まれてるんじゃ…」

堺の心配に対して、山口は茶化すように発言する。それに続け、有野も。

「それ、ありおりのはべりだな!」
「マジいまそかり…」

2人はアハアハと笑っている。

「もう…2人とも、もうちょっと心配しようよ。」

しかし、山口は言った。

「アイツなら大丈夫だって。だってガイだぜ?ちょっとやそっとじゃ死なねーって。有野もそう思うだろ?」
「マジいまそかり…」

気に入ったようだ。
そんな2人の様子を見て、堺はため息をついた。

「(信用してるのか無関心なのか…)」

勿論、答えは前者である。堺は少しばかり、心配性が過ぎるのだ。
その時、とある人物が教室に入ってきた。それを見て、山口は言った。

「お!ほら見ろ!ちゃんと来たじゃねーか!」

山口はその人物に声をかけた。

「おう!ガイ!俺より後に登校してくるなんていい度胸じゃねーか!」

なんと、それはガイであった。

「あぁ?」

いつものガイと何か違う。
しかし、そんな事はお構いなしに、山口は続けた。

「今日からお前は俺より先に起きろ!俺より早く寝るな!飯は美味く作れ!いつも綺麗でいろ!」
「急な関白宣言…」

堺はツッコミを入れた。そしてその後、堺はガイに挨拶した。

「おはよう障坂くん。昨日はどうしたの?」
「え、あぁ…サボりだよ、サボり。」
「そ、そうなんだ…」

ガイの口調が荒い。堺はそれに動揺した。

「(機嫌悪いのかな…?)」

その時、有野もガイに挨拶をした。

「おはよ…」

すると、有野に気づいたガイは、有野の姿を見て目を見開いた。そして、こう思った。

「(バラバラにしてぇ…)」

そう。この男はガイではない。

「おい!ガイ!俺は今日を『安全日』と名づける事にしたんだ!どう思う⁈」

山口は突拍子もなく先程の会話を掘り返した。その会話を聞いていなかった人に対して。
しかしガイ、いや、男は戸惑う事なく言い切った。

「そりゃあ…ぶち犯す!しかねぇだろ!」
「障坂くん⁈」

そう!この男、本田大地だ!
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