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第2章『ガイ-過去編-』
第51障『質問会』
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【12月7日、18:10、三曽我町、猪頭愛児園、施設内の建物、客室にて…】
ガイは和風の部屋の畳の上であぐらをかいている。囲炉裏を挟んでその前方には、猪頭秀吉と名乗る少女が正座して、お茶を飲んでいた。
その時、猪頭はガイに話しかけた。
「お茶は嫌いかい?カルピスの方が良かった?」
無垢に微笑む少女。しかし、ガイの警戒が解けることは無い。
「まだ飲めません。」
『まだ飲めない』それはつまり、『まだ信用していない』という意味だ。それを、少女も理解した。
「なるほど。キミは用心深い人間のようだ。そして何より、思慮深い。」
猪頭は再び自分の茶を飲み、話を続けた。
「私は素性ではなく、ヒトトナリで他人を判断するようにしている。キミがどんな人なのか、いくつか質問したい。」
ガイは返事をしない。しかし、おそらくは了承の黙秘だろう。
猪頭は質問を始めた。
「私を訪ねてきた所を見るに、多分、ろくな要望ではないんだろ?」
「とある会合の場所と日時を聞きたいだけだ。アンタが知ってるかどうかは知らないけど。」
会合。その言葉を聞き、猪頭は一瞬だけ眉を顰めた。
「まぁ、まだマシな方かな…うん。知ってるよ。その会合。行きたくないけど行かなきゃダメなんだよね…」
猪頭が次の質問をしようとしたその時、ガイはそれを止め、猪頭に言った。
「フェアじゃない。質問は交互にしよう。」
ガイの提案に猪頭は微笑み、了承した。
ガイは質問をする。
「会合の場所と日時、参加条件を教えて欲しい。」
それに対して、猪頭は素直に答える。
「場所は柴宮駅駅前のホテル・シバミヤ、28階のパーティ会場。時間は12月12日の夜8時からスタート。参加条件は招待状をもらった者、もしくはそれの付き添い。」
それを言い終えると、猪頭はガイに質問をする。
「キミはどうして会合について調べてるの?参加したいの?」
一瞬の間が空いた。ガイは父親の事を言うべきかどうか迷ったのだ。
「知人から、そういった会合が近々行われると聞いて興味を持った。できれば参加したい。」
結果、ガイは言わなかった。財閥同士あまり友好的でない為、父親や家柄の事を深掘りされてはまずいと考えたのだ。
するとその時、猪頭はニヤリと微笑み、口ずさんだ。
「知人、ねぇ…」
ガイはその表情と発言に疑問を抱いた。
しかし、ガイにその事を尋ねられる隙を与えないかの様に、猪頭はガイに質問の催促をした。
「ささ、次はキミの番だよ。」
思う所はあったが、ガイは質問に移った。
「アンタ何者だ?」
それを聞くと猪頭は首を傾げた。
「さっき言ったじゃん。この園の先生、兼、管理者、猪頭秀吉だって。」
「いいや、違う。俺の調べによると猪頭家長女、猪頭秀吉が家を出たのは今から約17年前。つまり、現在彼女の年齢は35歳。どっからどう見ても、アンタがその年齢に達してるとは思えない。」
そう。ガイの目の前に座っている猪頭と名乗る少女は、ガイよりも2~3歳年下の容姿。とても『年齢よりも若く見える』で済ます事はできない。
その時、猪頭はその場から立ち上がり、棚の方まで移動した。そして、棚の引き出しから、一枚のカードのような物をガイに見せた。
「はい。コレが証拠。」
それは猪頭の車の免許書だった。
そこに書かれていたのは、猪頭の容姿、名前、年齢など。そしてそれは、目の前にいる少女が猪頭秀吉本人である事を意味していた。
「うそん…」
ガイは驚きの声が漏れた。当然だ。自分よりも年下の見た目の少女が、まさか35歳の女性だったなんて。
猪頭は免許証を棚に戻し、先程と同じ位置に座った。
「じゃあ次は私の番だね。キミ、猫派?犬派?」
「え…?」
ガイは唐突に和やかな質問を喰らい、あっけらかんとしていた。
「犬派ですけど…」
【一方その頃、障坂邸にて…】
ヤブ助と村上はガイの部屋の掃除をしながら、話をしていた。
「犬派…だと…」
ヤブ助は村上から、ガイは犬派だという情報を聞いてしまい、放心している。
それを見た村上は焦りの表情を浮かべた。
「(あ、しまった…)」
猫であるヤブ助に、お前の主人は犬好きだと教えてしまったのだ。やってしまった感は否めない。
「わ、私、別の部屋掃除するね~…」
村上はその場から逃げた。一方のヤブ助はまだ放心している。
「犬派…」
【猪頭愛児園、客室にて…】
猪頭がガイに質問を促す。
「次、キミの番。」
それに促され、ガイは猪頭に質問した。
「何故、子供達に俺を襲わせたんですか?」
そう。ガイはこの園に入った瞬間、友那,勉,将利の3人に戦いを申し込まれていた。ガイは、彼らが何故そのような事をしたのかが気になっていたのだ。
その事をガイが話すと、猪頭は頭を抱え、ため息をついた。
「ごめんね。あの子達、ちょっと元気が良すぎるんだよ。」
「アンタの差し金じゃなかったの?」
「うん。私、買い物行ってたからさ。最年長のあの子達に留守番任せてたんだけど…」
猪頭は申し訳なさそうな表情で、ガイに詫びる。どうやら、3人の独断である事は本当のようだ。
「最近、園で能力バトルごっこが流行っててさ。自分達だけじゃ飽きたからって、たまに来るお客さんとかにもバトルふっかけちゃったり…」
ガイはそれを聞き、納得した。あの3人ならやりかねないと。
その時、猪頭は呟いた。
「でも、キミは彼らを傷つける事はなかった…」
そして、猪頭はガイに質問した。
「キミは戦いは好きかい?」
「モノによります。」
「というと?」
「俺は基本的、痛いのは嫌いなので、殴り合いとかはあまり好みません。殺し合いなんかはもっての外。あ、でも勝負する事自体は嫌いじゃないですよ。むしろ積極的に買いに行きます。それが相手に対しての礼儀だと思ってるんで。自分からは滅多に仕掛けませんが。」
ガイは嘘偽り無くそう答えた。それを聞いた猪頭は数回頷いた後、こう言った。
「なるほどなるほど。何となくではあるが、キミという人間がどんな人なのかがわかってきた。さすがは障坂って感じだよ。」
障坂、その言葉を聞いて、ガイは少し驚嘆した。
「気づいてたんですか…?」
「うん。会合に興味を持つあたり、四代財閥の誰かの御子息だとは思ったよ。知人はお父さんの事だね。」
会合について聞かれた際、ガイは『とある知人から会合について知らされた』と言った。しかし、猪頭はその知人の正体がガイの父親である事に気づいていたのだ。
ガイは頷き、猪頭は言う。
「キミはお父さんによく似てるよ。」
それを聞き、ガイはあからさま不機嫌な顔をした。父親と似ていると言われたのがムカついたのだ。
「どの辺が似てるんですか。」
「頭が良いところ。それと、無駄な事はしない主義、合理的なところかな。以前、キミのお父さんに同じ質問をしたんだよ。」
同じ質問、それは『キミは戦いは好きかい?』の事だろう。しかし、ガイはそれだけではない事に気づき、猪頭に尋ねた。
「犬派猫派の質問もですか?」
そのガイの質問を聞き、猪頭は少し驚いた後、微笑み、ガイに言った。
「さすがだね。その通りだよ。3つ目と4つ目の質問は、キミのお父さんに初めて会った時にした質問さ。」
ガイは猪頭に尋ねた。
「3つ目の質問、親父は何て…?」
「キミはどう思う?」
「おそらく、どっちも選ばない…と思います。」
猪頭は頷いた。
「御名答。そこが唯一、キミとお父さんの相違点。キミを信頼に値する何よりの証拠だよ。」
その時、猪頭はまだ口を付けていないガイの湯呑みを手の平で指差した。
「私はキミを信用した。キミが望むのなら、私の付き添いとして会合にも連れてってあげる。キミはどうする?」
「…」
ガイは猪頭の目を見た後、猪頭が指す自身の湯呑みを見た。
そして、ガイはその湯呑みの茶を一気に飲み干し、こう言った。
「信用します。」
かくして、ガイは猪頭秀吉と友好関係を結ぶ事ができたのであった。
ガイは和風の部屋の畳の上であぐらをかいている。囲炉裏を挟んでその前方には、猪頭秀吉と名乗る少女が正座して、お茶を飲んでいた。
その時、猪頭はガイに話しかけた。
「お茶は嫌いかい?カルピスの方が良かった?」
無垢に微笑む少女。しかし、ガイの警戒が解けることは無い。
「まだ飲めません。」
『まだ飲めない』それはつまり、『まだ信用していない』という意味だ。それを、少女も理解した。
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猪頭は再び自分の茶を飲み、話を続けた。
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「まぁ、まだマシな方かな…うん。知ってるよ。その会合。行きたくないけど行かなきゃダメなんだよね…」
猪頭が次の質問をしようとしたその時、ガイはそれを止め、猪頭に言った。
「フェアじゃない。質問は交互にしよう。」
ガイの提案に猪頭は微笑み、了承した。
ガイは質問をする。
「会合の場所と日時、参加条件を教えて欲しい。」
それに対して、猪頭は素直に答える。
「場所は柴宮駅駅前のホテル・シバミヤ、28階のパーティ会場。時間は12月12日の夜8時からスタート。参加条件は招待状をもらった者、もしくはそれの付き添い。」
それを言い終えると、猪頭はガイに質問をする。
「キミはどうして会合について調べてるの?参加したいの?」
一瞬の間が空いた。ガイは父親の事を言うべきかどうか迷ったのだ。
「知人から、そういった会合が近々行われると聞いて興味を持った。できれば参加したい。」
結果、ガイは言わなかった。財閥同士あまり友好的でない為、父親や家柄の事を深掘りされてはまずいと考えたのだ。
するとその時、猪頭はニヤリと微笑み、口ずさんだ。
「知人、ねぇ…」
ガイはその表情と発言に疑問を抱いた。
しかし、ガイにその事を尋ねられる隙を与えないかの様に、猪頭はガイに質問の催促をした。
「ささ、次はキミの番だよ。」
思う所はあったが、ガイは質問に移った。
「アンタ何者だ?」
それを聞くと猪頭は首を傾げた。
「さっき言ったじゃん。この園の先生、兼、管理者、猪頭秀吉だって。」
「いいや、違う。俺の調べによると猪頭家長女、猪頭秀吉が家を出たのは今から約17年前。つまり、現在彼女の年齢は35歳。どっからどう見ても、アンタがその年齢に達してるとは思えない。」
そう。ガイの目の前に座っている猪頭と名乗る少女は、ガイよりも2~3歳年下の容姿。とても『年齢よりも若く見える』で済ます事はできない。
その時、猪頭はその場から立ち上がり、棚の方まで移動した。そして、棚の引き出しから、一枚のカードのような物をガイに見せた。
「はい。コレが証拠。」
それは猪頭の車の免許書だった。
そこに書かれていたのは、猪頭の容姿、名前、年齢など。そしてそれは、目の前にいる少女が猪頭秀吉本人である事を意味していた。
「うそん…」
ガイは驚きの声が漏れた。当然だ。自分よりも年下の見た目の少女が、まさか35歳の女性だったなんて。
猪頭は免許証を棚に戻し、先程と同じ位置に座った。
「じゃあ次は私の番だね。キミ、猫派?犬派?」
「え…?」
ガイは唐突に和やかな質問を喰らい、あっけらかんとしていた。
「犬派ですけど…」
【一方その頃、障坂邸にて…】
ヤブ助と村上はガイの部屋の掃除をしながら、話をしていた。
「犬派…だと…」
ヤブ助は村上から、ガイは犬派だという情報を聞いてしまい、放心している。
それを見た村上は焦りの表情を浮かべた。
「(あ、しまった…)」
猫であるヤブ助に、お前の主人は犬好きだと教えてしまったのだ。やってしまった感は否めない。
「わ、私、別の部屋掃除するね~…」
村上はその場から逃げた。一方のヤブ助はまだ放心している。
「犬派…」
【猪頭愛児園、客室にて…】
猪頭がガイに質問を促す。
「次、キミの番。」
それに促され、ガイは猪頭に質問した。
「何故、子供達に俺を襲わせたんですか?」
そう。ガイはこの園に入った瞬間、友那,勉,将利の3人に戦いを申し込まれていた。ガイは、彼らが何故そのような事をしたのかが気になっていたのだ。
その事をガイが話すと、猪頭は頭を抱え、ため息をついた。
「ごめんね。あの子達、ちょっと元気が良すぎるんだよ。」
「アンタの差し金じゃなかったの?」
「うん。私、買い物行ってたからさ。最年長のあの子達に留守番任せてたんだけど…」
猪頭は申し訳なさそうな表情で、ガイに詫びる。どうやら、3人の独断である事は本当のようだ。
「最近、園で能力バトルごっこが流行っててさ。自分達だけじゃ飽きたからって、たまに来るお客さんとかにもバトルふっかけちゃったり…」
ガイはそれを聞き、納得した。あの3人ならやりかねないと。
その時、猪頭は呟いた。
「でも、キミは彼らを傷つける事はなかった…」
そして、猪頭はガイに質問した。
「キミは戦いは好きかい?」
「モノによります。」
「というと?」
「俺は基本的、痛いのは嫌いなので、殴り合いとかはあまり好みません。殺し合いなんかはもっての外。あ、でも勝負する事自体は嫌いじゃないですよ。むしろ積極的に買いに行きます。それが相手に対しての礼儀だと思ってるんで。自分からは滅多に仕掛けませんが。」
ガイは嘘偽り無くそう答えた。それを聞いた猪頭は数回頷いた後、こう言った。
「なるほどなるほど。何となくではあるが、キミという人間がどんな人なのかがわかってきた。さすがは障坂って感じだよ。」
障坂、その言葉を聞いて、ガイは少し驚嘆した。
「気づいてたんですか…?」
「うん。会合に興味を持つあたり、四代財閥の誰かの御子息だとは思ったよ。知人はお父さんの事だね。」
会合について聞かれた際、ガイは『とある知人から会合について知らされた』と言った。しかし、猪頭はその知人の正体がガイの父親である事に気づいていたのだ。
ガイは頷き、猪頭は言う。
「キミはお父さんによく似てるよ。」
それを聞き、ガイはあからさま不機嫌な顔をした。父親と似ていると言われたのがムカついたのだ。
「どの辺が似てるんですか。」
「頭が良いところ。それと、無駄な事はしない主義、合理的なところかな。以前、キミのお父さんに同じ質問をしたんだよ。」
同じ質問、それは『キミは戦いは好きかい?』の事だろう。しかし、ガイはそれだけではない事に気づき、猪頭に尋ねた。
「犬派猫派の質問もですか?」
そのガイの質問を聞き、猪頭は少し驚いた後、微笑み、ガイに言った。
「さすがだね。その通りだよ。3つ目と4つ目の質問は、キミのお父さんに初めて会った時にした質問さ。」
ガイは猪頭に尋ねた。
「3つ目の質問、親父は何て…?」
「キミはどう思う?」
「おそらく、どっちも選ばない…と思います。」
猪頭は頷いた。
「御名答。そこが唯一、キミとお父さんの相違点。キミを信頼に値する何よりの証拠だよ。」
その時、猪頭はまだ口を付けていないガイの湯呑みを手の平で指差した。
「私はキミを信用した。キミが望むのなら、私の付き添いとして会合にも連れてってあげる。キミはどうする?」
「…」
ガイは猪頭の目を見た後、猪頭が指す自身の湯呑みを見た。
そして、ガイはその湯呑みの茶を一気に飲み干し、こう言った。
「信用します。」
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