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第2章『ガイ-過去編-』
第78障『剣山土下座』
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【12月13日、 19:50、出口邸、応接間にて…】
応接間には有野,白マロ,チビマル。向かい側のソファには、白鳥組組長の陽道。そして、応接間全体を囲う程の黒スーツの男達。全身包帯だらけのガイは椅子に座らされている。
「いよぉし!大丈夫なら話しようか。」
白鳥組組長の陽道が話を始めると同時に、一人の黒スーツの男が懐から拳銃を取り出し、ガイのこめかみに当てた。
「え……」
発砲。
には至らなかった。寸前で白マロがその男を蹴り飛ばしたからだ。
「行くぞ!チビマル!!!」
「おうよ!『靴操』!!!」
チビマルは白マロが蹴り飛ばした男の靴に触れ、それを操作した。靴を操られた男は宙吊りになり、チビマルはその男ごと靴を操作し、応接間を囲っている男達を薙ぎ払っていく。
しかし、男達も黙ってはいない。ガイや白マロ達に向けて拳銃を乱射する。
「『磁力』!!!」
しかし、有野の『磁力』でそれら弾丸全ては壁の金属部分に吸い寄せられ、ガイ達に命中することはなかった。
「荒れてんなぁ~。」
陽道は弾丸飛び交うこの戦場のソファに堂々と鎮座し、全く動じる事ない。
そんな陽道に向かって、白マロは走り出した。そして、白マロは植物の棘を巨大化させ、まるで剣のように整形し、陽道に斬りかかった。
「死ね陽道ぉぉぉぉぉお!!!!!」
次の瞬間、ガイ達は謎の感覚に襲われた。
「なッ……⁈」
すると、気づいた時にはなんと、応接間の床,壁,天井が、一瞬にして血塗れになっていたのだ。
困惑するガイ達。その困惑は黒スーツの男達も同様だ。しかし、相変わらずソファの上で足を組む陽道に動揺は見られない。
そして、ガイは気づいた。
「白マロが居ない…⁈」
先程、陽道に斬りかかった白マロの姿が何処にもなかったのだ。
「ん……⁈」
その時、チビマルは床に落ちていた赤いものの存在に気づいた。そして、それが白マロの舌だという事を理解した。
「お、おい……」
そして、舌が落ちていた近くの棚。その上の壁。そこに、白マロは居た。
「いや…ッ!!!」
チビマルが気づくと同時に、有野もそれに気づいた。そして、ガイも。
「そんな……!」
なんと、白マロは顔,喉,腹,股を切り開かれ、壁に磔にされていたのだ。そのすぐ下にあった棚には白マロの脳,眼球,心臓,胃,腸,子宮などが溜まっていた。
次の瞬間、何者かがチビマルの体を床に踏みつけた。
「ぐぁはぁッ!!!!!」
チビマルは嘔吐した。その吐瀉物には多量の血が混じっている。
「チビマルッ!!!」
ガイはチビマルを踏みつけるソイツを止めようと椅子から立ち上がった。しかし、蓄積ダメージと疲労により、ガイは立ち上がった瞬間、地面に倒れた。
「ガイッ…!」
ガイに駆け寄ろうとする有野。そんな有野の腕を掴む何者か。
「PSI…⁈」
先程まで、陽道以外からは感じられなかったPSI。しかし、敵の中に新たにハンディーキャッパーが現れたのだ。いつ、何処で。それはわからない。
その時、チビマルは痛みを堪え、ガイに言った。
「逃げッ……ろッ…!」
すると、チビマルはソイツに再び体を強く踏みつけられた。
「がはッ!!!」
チビマルの体から骨の折れる音、内臓が破裂する音が聞こえる。
「不健全ですねぇ。不健康ですねぇ。遺憾ですねぇ。」
チビマルを踏みつけるのは、仏教僧が身につけるような法衣を着た坊主頭の少年。年はガイよりも下か。
「この拙僧が、こんな猫畜生に報いを与える時世になるとは。」
その闇を具現化したような瞳をもつ少年。彼の名は芝見川戒。以前、伊従村の館林の研究所で氷室が見たあの少年である。
そして、有野の腕を掴むこの男。
「ほぅほぅ~。コレはまた…エッロい女子よのぉ~う♡」
芝見川と同じ法衣を着た日焼け肌の老人。ガタイが良く、190cmはあろうその巨体が有野の体を押さえつける。
「ほっほぉ~い!ムチムチじゃわてぇ~!」
老人の名は時和紅。芝見川の師匠に当たる人物だ。
次の瞬間、時和は有野の服を破き始めた。
「嫌ァァァァアッ!!!」
抵抗する有野。時和はそんな有野の顔面を4~5発殴った。PSIを込めて。すると、有野は大人しくなった。
そして、それを見た芝見川が言う。
「相変わらず、お師匠様は健全ですねぇ。」
「ワシは生涯現役じょい!!!」
時和は有野の下着に手を伸ばした。
「やめろッ!!!」
ガイがそれを止めようと力を振り絞り、立ち上がった。すると、立ち上がったガイの後頭部に拳銃が突きつけられた。
「動くと殺す。」
「よ!また会ったね!」
それは以前からよく目にしてきた白鳥組幹部の一善彪と後輩の前田だった。
「(いつの間に…⁈)」
ガイはそう思った。それと同時に、先ほど白マロが陽道に斬りかかった時に感じた謎の感覚を思い出した。
「(まさか、あの時…)」
ガイはコレら全てが陽道のタレントである事を理解した。そして、奴のタレントが時空系に関与するものであるとも。
その時、時和は有野の下着を破き、股を開かせた。
「ヒャッホーイ!つるつるつるりんじゃー!ヒッヒー!」
その時、ガイは一瞬の隙を突き、一善の銃を払い除けた。
「やめろぉぉお!!!」
有野に向かって走り出す次の瞬間、ガイの両脚が切断された。
「なぐぁッ……!!!」
ガイは床に倒れた。
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ""あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ああ"ああ"あ"あ"あ"あ"あ"ああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
ガイは両足を押さえ、叫んだ。指を切断された時とは比べ物にならない激痛。叫ばなければ気がどうにかなってしまう。もう有野の事など心配する余裕すらない。
その時、陽道が一善に命令した。
「おい、一善。そいつを止血しろ。」
「殺さないんですか?」
すると、陽道は自身の頬を指差した。そこには小さな切り傷があった。
「コイツら、俺の顔に傷をつけやがった。ただじゃ殺さねぇ。」
「…」
一善は無言で頷いた。そして、前田に命令した。
「聞いただろ。やれ。」
「えー。俺、止血の方法とか知らないんすけど。」
前田は渋々、ガイに近づいた。
「止血って…血、止めればいいんだよなぁ?」
その時、前田は部屋に飾ってあった皿でガイの足の切断面をグッと押さえた。
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
切断面を圧迫された事により、更なる激痛がガイを襲う。
「バカ。何してんだ、お前。」
「いやぁ、とりあえずココ押さえとけば血ぃ出ないかなーって。」
「縄で縛って血を止めるんだ。」
「あ、そうか。」
前田は言われた通りの施術を行った。
そんな中、ガイは辺りを見渡す。無惨に磔にされた白マロの遺体。体を踏みつけられるチビマル。強姦される有野。笑いながら止血をする前田。それら全てを微笑ましく見守る陽道。
ガイは思った。
「(コイツら全員…タガが外れてる…)」
ガイは涙を流した。この絶望的な状況に。激痛に。無力さに。しかし、泣いたところでどうにもならない。それが現実。
「お願い…します……」
その時、ガイは泣きながら陽道に頭を下げた。
「もう………やめてください…………」
それを見た陽道は口角を上げ、こう言った。
「え~?どうしよっかなぁ~ん?」
その時、陽道は部屋にあった生け花用の剣山を持ち出し、それをガイの前に置いた。
「そこに100回、『ごめんなさい』って言いながら土下座しろ。そしたら考えやる。」
「ッ…」
ガイは剣山を見た。鋭い金属の突起がガイに向かって無数に伸びている。ココに額をつけなければならない。触れる程度じゃダメだ。そんなものでは、陽道は納得しない。勢いよく、突起が額に喰い込み、頭蓋を削るまで。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
ガイの呼吸が荒くなる。コレをしたところで、陽道が自分達を見逃すはずがない。ただの延命措置。しかし、コレをしなければきっと、陽道は今すぐにでもガイ達を殺すだろう。
ガイは振り返った。背後ではチビマルが芝見川に何度も何度も床に踏みつけられている。もうチビマルに意識はない。
「(俺が助けないと…)」
横では有野が犯されている。成熟しきっていないその幼い体に、190cmはあろう男のモノが出たり入ったり。さらには、首を絞められ苦しそうにもがくその姿。
「(俺が助けないと…)」
そして、貼り付けられた白マロ。ガイが視線を向けるや否や、肋骨から左肺が垂れ落ちた。確実に死亡だ。しかし、ガイはもう冷静な判断をできなかった。
「(俺が助けないと…)」
ガイは再び剣山を見つめた。やるんだ。やるんだ。そう自分を鼓舞する。ただの延命。それを救済と脳が変換する。もう、何もわからない。ガイはどうすれば良いか、分からなかった。
「ハァ…!ハァ…!ハァ…!ハァ…!ハァ…!ハァ…!ハァ…!」
さらに荒くなる息。顔中から汗が滲み出る。
「(俺が…………助けて………)」
次の瞬間、ガイは勢いよく剣山に額を下ろした。
「ぐッ……!!!」
それを見て、陽道は言う。
「ごめんなさいはどうした?あ?」
「ごめん……なさぃ………」
ガイは何も悪くない。
「もっとでっけぇ声で言えやァァア!!!」
「ごめんなさい…ッ!!!」
ガイは何度も何度も剣山に向けて額を下ろす。
「ごめんなさいッ!ごめんなさいッ!ごめんなさいッ!ごめんなさいッ!ごめんなさいッ
!ごめんなさいッ!ごめんなさいッ!ごめんなさいッ!ごめんなさいッ!ごめんなさいッ!」
11回目、白マロの右肺が垂れ落ちた。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」
43回目、チビマルが死んだ。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……ごめんなさいごめん……なさいごめんなさいごめんなさい…ごめんなさいごめん……なさい…ごめんなさい…」
72回目、時和が射精した。
「ごめん……なさいごめん…なさい……ごめんなさいごめんなさい…ごめん…なさいごめんなさい…ごめん……なさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめん…なさい……ごめん…なさい…ごめん………なさい…ごめんなさいごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめん…………なさい……ごめん…なさいごめん…なさい…ごめんなさい…ごめん……なさいごめん……なさい………ごめん…なさい…」
97回目、剣山の突起が数本折れた。
「ごめ……ん…なさ…ぃ………んな………さぃ…………ん…あ…………さ…………ぁ……………」
100回目、ガイは意識を失った。
応接間には有野,白マロ,チビマル。向かい側のソファには、白鳥組組長の陽道。そして、応接間全体を囲う程の黒スーツの男達。全身包帯だらけのガイは椅子に座らされている。
「いよぉし!大丈夫なら話しようか。」
白鳥組組長の陽道が話を始めると同時に、一人の黒スーツの男が懐から拳銃を取り出し、ガイのこめかみに当てた。
「え……」
発砲。
には至らなかった。寸前で白マロがその男を蹴り飛ばしたからだ。
「行くぞ!チビマル!!!」
「おうよ!『靴操』!!!」
チビマルは白マロが蹴り飛ばした男の靴に触れ、それを操作した。靴を操られた男は宙吊りになり、チビマルはその男ごと靴を操作し、応接間を囲っている男達を薙ぎ払っていく。
しかし、男達も黙ってはいない。ガイや白マロ達に向けて拳銃を乱射する。
「『磁力』!!!」
しかし、有野の『磁力』でそれら弾丸全ては壁の金属部分に吸い寄せられ、ガイ達に命中することはなかった。
「荒れてんなぁ~。」
陽道は弾丸飛び交うこの戦場のソファに堂々と鎮座し、全く動じる事ない。
そんな陽道に向かって、白マロは走り出した。そして、白マロは植物の棘を巨大化させ、まるで剣のように整形し、陽道に斬りかかった。
「死ね陽道ぉぉぉぉぉお!!!!!」
次の瞬間、ガイ達は謎の感覚に襲われた。
「なッ……⁈」
すると、気づいた時にはなんと、応接間の床,壁,天井が、一瞬にして血塗れになっていたのだ。
困惑するガイ達。その困惑は黒スーツの男達も同様だ。しかし、相変わらずソファの上で足を組む陽道に動揺は見られない。
そして、ガイは気づいた。
「白マロが居ない…⁈」
先程、陽道に斬りかかった白マロの姿が何処にもなかったのだ。
「ん……⁈」
その時、チビマルは床に落ちていた赤いものの存在に気づいた。そして、それが白マロの舌だという事を理解した。
「お、おい……」
そして、舌が落ちていた近くの棚。その上の壁。そこに、白マロは居た。
「いや…ッ!!!」
チビマルが気づくと同時に、有野もそれに気づいた。そして、ガイも。
「そんな……!」
なんと、白マロは顔,喉,腹,股を切り開かれ、壁に磔にされていたのだ。そのすぐ下にあった棚には白マロの脳,眼球,心臓,胃,腸,子宮などが溜まっていた。
次の瞬間、何者かがチビマルの体を床に踏みつけた。
「ぐぁはぁッ!!!!!」
チビマルは嘔吐した。その吐瀉物には多量の血が混じっている。
「チビマルッ!!!」
ガイはチビマルを踏みつけるソイツを止めようと椅子から立ち上がった。しかし、蓄積ダメージと疲労により、ガイは立ち上がった瞬間、地面に倒れた。
「ガイッ…!」
ガイに駆け寄ろうとする有野。そんな有野の腕を掴む何者か。
「PSI…⁈」
先程まで、陽道以外からは感じられなかったPSI。しかし、敵の中に新たにハンディーキャッパーが現れたのだ。いつ、何処で。それはわからない。
その時、チビマルは痛みを堪え、ガイに言った。
「逃げッ……ろッ…!」
すると、チビマルはソイツに再び体を強く踏みつけられた。
「がはッ!!!」
チビマルの体から骨の折れる音、内臓が破裂する音が聞こえる。
「不健全ですねぇ。不健康ですねぇ。遺憾ですねぇ。」
チビマルを踏みつけるのは、仏教僧が身につけるような法衣を着た坊主頭の少年。年はガイよりも下か。
「この拙僧が、こんな猫畜生に報いを与える時世になるとは。」
その闇を具現化したような瞳をもつ少年。彼の名は芝見川戒。以前、伊従村の館林の研究所で氷室が見たあの少年である。
そして、有野の腕を掴むこの男。
「ほぅほぅ~。コレはまた…エッロい女子よのぉ~う♡」
芝見川と同じ法衣を着た日焼け肌の老人。ガタイが良く、190cmはあろうその巨体が有野の体を押さえつける。
「ほっほぉ~い!ムチムチじゃわてぇ~!」
老人の名は時和紅。芝見川の師匠に当たる人物だ。
次の瞬間、時和は有野の服を破き始めた。
「嫌ァァァァアッ!!!」
抵抗する有野。時和はそんな有野の顔面を4~5発殴った。PSIを込めて。すると、有野は大人しくなった。
そして、それを見た芝見川が言う。
「相変わらず、お師匠様は健全ですねぇ。」
「ワシは生涯現役じょい!!!」
時和は有野の下着に手を伸ばした。
「やめろッ!!!」
ガイがそれを止めようと力を振り絞り、立ち上がった。すると、立ち上がったガイの後頭部に拳銃が突きつけられた。
「動くと殺す。」
「よ!また会ったね!」
それは以前からよく目にしてきた白鳥組幹部の一善彪と後輩の前田だった。
「(いつの間に…⁈)」
ガイはそう思った。それと同時に、先ほど白マロが陽道に斬りかかった時に感じた謎の感覚を思い出した。
「(まさか、あの時…)」
ガイはコレら全てが陽道のタレントである事を理解した。そして、奴のタレントが時空系に関与するものであるとも。
その時、時和は有野の下着を破き、股を開かせた。
「ヒャッホーイ!つるつるつるりんじゃー!ヒッヒー!」
その時、ガイは一瞬の隙を突き、一善の銃を払い除けた。
「やめろぉぉお!!!」
有野に向かって走り出す次の瞬間、ガイの両脚が切断された。
「なぐぁッ……!!!」
ガイは床に倒れた。
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ""あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ああ"ああ"あ"あ"あ"あ"あ"ああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
ガイは両足を押さえ、叫んだ。指を切断された時とは比べ物にならない激痛。叫ばなければ気がどうにかなってしまう。もう有野の事など心配する余裕すらない。
その時、陽道が一善に命令した。
「おい、一善。そいつを止血しろ。」
「殺さないんですか?」
すると、陽道は自身の頬を指差した。そこには小さな切り傷があった。
「コイツら、俺の顔に傷をつけやがった。ただじゃ殺さねぇ。」
「…」
一善は無言で頷いた。そして、前田に命令した。
「聞いただろ。やれ。」
「えー。俺、止血の方法とか知らないんすけど。」
前田は渋々、ガイに近づいた。
「止血って…血、止めればいいんだよなぁ?」
その時、前田は部屋に飾ってあった皿でガイの足の切断面をグッと押さえた。
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
切断面を圧迫された事により、更なる激痛がガイを襲う。
「バカ。何してんだ、お前。」
「いやぁ、とりあえずココ押さえとけば血ぃ出ないかなーって。」
「縄で縛って血を止めるんだ。」
「あ、そうか。」
前田は言われた通りの施術を行った。
そんな中、ガイは辺りを見渡す。無惨に磔にされた白マロの遺体。体を踏みつけられるチビマル。強姦される有野。笑いながら止血をする前田。それら全てを微笑ましく見守る陽道。
ガイは思った。
「(コイツら全員…タガが外れてる…)」
ガイは涙を流した。この絶望的な状況に。激痛に。無力さに。しかし、泣いたところでどうにもならない。それが現実。
「お願い…します……」
その時、ガイは泣きながら陽道に頭を下げた。
「もう………やめてください…………」
それを見た陽道は口角を上げ、こう言った。
「え~?どうしよっかなぁ~ん?」
その時、陽道は部屋にあった生け花用の剣山を持ち出し、それをガイの前に置いた。
「そこに100回、『ごめんなさい』って言いながら土下座しろ。そしたら考えやる。」
「ッ…」
ガイは剣山を見た。鋭い金属の突起がガイに向かって無数に伸びている。ココに額をつけなければならない。触れる程度じゃダメだ。そんなものでは、陽道は納得しない。勢いよく、突起が額に喰い込み、頭蓋を削るまで。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
ガイの呼吸が荒くなる。コレをしたところで、陽道が自分達を見逃すはずがない。ただの延命措置。しかし、コレをしなければきっと、陽道は今すぐにでもガイ達を殺すだろう。
ガイは振り返った。背後ではチビマルが芝見川に何度も何度も床に踏みつけられている。もうチビマルに意識はない。
「(俺が助けないと…)」
横では有野が犯されている。成熟しきっていないその幼い体に、190cmはあろう男のモノが出たり入ったり。さらには、首を絞められ苦しそうにもがくその姿。
「(俺が助けないと…)」
そして、貼り付けられた白マロ。ガイが視線を向けるや否や、肋骨から左肺が垂れ落ちた。確実に死亡だ。しかし、ガイはもう冷静な判断をできなかった。
「(俺が助けないと…)」
ガイは再び剣山を見つめた。やるんだ。やるんだ。そう自分を鼓舞する。ただの延命。それを救済と脳が変換する。もう、何もわからない。ガイはどうすれば良いか、分からなかった。
「ハァ…!ハァ…!ハァ…!ハァ…!ハァ…!ハァ…!ハァ…!」
さらに荒くなる息。顔中から汗が滲み出る。
「(俺が…………助けて………)」
次の瞬間、ガイは勢いよく剣山に額を下ろした。
「ぐッ……!!!」
それを見て、陽道は言う。
「ごめんなさいはどうした?あ?」
「ごめん……なさぃ………」
ガイは何も悪くない。
「もっとでっけぇ声で言えやァァア!!!」
「ごめんなさい…ッ!!!」
ガイは何度も何度も剣山に向けて額を下ろす。
「ごめんなさいッ!ごめんなさいッ!ごめんなさいッ!ごめんなさいッ!ごめんなさいッ
!ごめんなさいッ!ごめんなさいッ!ごめんなさいッ!ごめんなさいッ!ごめんなさいッ!」
11回目、白マロの右肺が垂れ落ちた。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」
43回目、チビマルが死んだ。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……ごめんなさいごめん……なさいごめんなさいごめんなさい…ごめんなさいごめん……なさい…ごめんなさい…」
72回目、時和が射精した。
「ごめん……なさいごめん…なさい……ごめんなさいごめんなさい…ごめん…なさいごめんなさい…ごめん……なさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめん…なさい……ごめん…なさい…ごめん………なさい…ごめんなさいごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめん…………なさい……ごめん…なさいごめん…なさい…ごめんなさい…ごめん……なさいごめん……なさい………ごめん…なさい…」
97回目、剣山の突起が数本折れた。
「ごめ……ん…なさ…ぃ………んな………さぃ…………ん…あ…………さ…………ぁ……………」
100回目、ガイは意識を失った。
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