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第2章『ガイ-過去編-』
第106障『GPA』
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4月1日深夜1時。ガイ達はゴルデンを出港した。メンバーは以下の通り。
障坂ガイ
男。13歳。162cm。
タレント『模倣』『理解』
ヤブ助
男。6歳。人間時151cm。
タレント『人間化猫化』
氷室亮太
男。12歳。156cm。
タレント『現代のオーパーツ』
桜田秋
男。21歳。185cm。
タレント『誤謬通信』
角野葉湖
女。21歳。160cm。
タレント『角箱』
不知火萌
男。19歳。159cm。
タレント『火炎PSI』
土狛江現
男。21歳。173cm。
タレント『魂の芸術人』
裏日戸陽香
女。19歳。152cm。
タレント『日光攻撃』
陣野智高
男。31歳。180cm。
タレント『青面石化談話』
他8人の潜水艦整備士達の計17人。
【4月1日、深夜2時半、潜水艦内にて…】
ガイは皆に自身が佐藤武夫になった事情を話していた。
「…なるほど。記憶の寄生か。」
陣野は腕を組み、納得の頷きをした。
「確かに。白鳥組を騙すにはそのくらいは必要か。」
その側で、角野は桜田と土狛江に話している。
「秋は知ってたんでしょ?」
「まぁね。」
「土狛江くんも?」
「うん。念の為、口止めされてたけど。」
その回答を聞いた不知火は声を荒げる。
「酷いわ!秋様!コイツら馬鹿女共はまだしも、私にまで内緒にするなんて!」
馬鹿女共、それは角野と裏日戸の事だ。それを聞いた二人は不知火に言いかかった。
「馬鹿女とはなによ!」
「お前、私よりGPA高いからって調子乗んなよな!」
暑くなる二人に対し、不知火は両掌を上に向け、やれやれと言った感じでこう言った。
「あーあーうっさーい。すぐヒステリーになっちゃうんだもん。これだから女は嫌いなのよ。」
次の瞬間、裏日戸は不知火の顔面をグーで殴った。
「このクソカマ野郎ッ!ぶっ殺してやるッ!前から嫌いだったんだ!男のくせに私より可愛いなんて…!しかもGPA高いし…!」
その時、GPA3.96(Max4 )の桜田とGPA3.66の土狛江はGPA1.32の裏日戸を止めに入った。
「陽香ちゃん!ストップストップ!」
「止めるなぁ土狛江!どうせ私は留年なんだよぉ!」
「頑張れば巻き返しあるって!」
そんな様子を見ながら、ヤブ助と氷室が話をしている。
「賑やかですね。」
「俺は先行きが不安だ。」
「そうですか?俺はちょっと嬉しいですけど。」
嬉しい。人が喧嘩しているのに、何故嬉しがるのか。ヤブ助は理由を尋ねる。
「嬉しい?」
「猪頭邸に居る時はみんな、切羽詰まった感じで、とても冗談言える状態じゃなかったし。こうやって本音で話し合えるって…なんか…良いですね…」
もう命を狙われる心配はない。それに彼らは今、旅立ちという冒険の真っ最中。死んだ人間を生き返らせる事ができるかもしれない、そんな希望を胸に。当然、心は清々しい。
「そうだな…」
ヤブ助は氷室に相槌を打つ。しかし、それは心からの同意ではない。何故なら確実に一人、復讐に囚われている者が居たからだ。それは勿論、ガイ。
「俺の話は以上だ。今度はアンタの話を聞かせてくれ。」
ガイは陣野と話を続けていた。
「俺の?」
「うん。たかが学生の集団にここまで投資する本当の理由だよ。桜田の事が気に入った、なんてアンタみたいなクズには似合わない。」
「クズって…言い方ってもんがあるだろ…」
「アンタはクズだろ?山尾を利用してせこい事してたんだから。」
「まぁ…」
陣野は少し悩んだような表情をした後、話を始めた。
「多分もう、陣野家は俺の代で終わりだ。俺は家を守る為に色々やってきたつもりだが、お前の言う通り俺はクズで、到底財閥なんて柄じゃなかった。刑務所の檻の中で悟っちまったって感じか。隠し財産はあっても、俺がそれを有効に使う術を知らない。」
その時、陣野は潜水艦の窓に手の平を付けた。
「だから、どうせ全部終わってしまうのなら、最後に世界を見てみたかった。俺がどれだけ小さな世界で生きてきたか、お山の大将気取りの俺にわからせたかったんだ。」
「それが、アンタが俺たちに協力する本当の理由か。」
陣野はガイの方を振り向く。
「くだらないだろ?」
「うん。」
「即答すな!」
【潜水艦内、操縦室にて…】
一人の整備士がレーダー探知機の画面を指差し、頭をかしげた。
「おい。この反応なんだ…?」
その発言を聞き、他二人の整備士が集まる。
「なにか居るな…」
「デカい魚か…?」
「いや…これは魚じゃない…」
明らかに異常な反応を示す整備士達の元へ、桜田がやってきた。
「どうかしたんですか?」
「何かが…この船を追って来ているんだ…」
それを聞き、桜田は焦った。
「もしかして…白鳥組の追手の船…⁈」
しかし、整備士は首を横に振る。
「いや、それにしては小さすぎる。」
桜田は再びその整備士に尋ねる。
「魚雷…?」
「それも違うと思います。この反応は金属の類じゃない。それに敵の魚雷なら、既にこの船の追撃用魚雷が発射されているはず…」
しかし、レーダーに反応するその何かはどんどん潜水艦に近づいてくる。
「じゃあやっぱり魚じゃないのか?」
「だから魚はこんな動きはしないって。」
その時、一人の整備士がこう発言した。
「まるで人間の泳ぎのようだ。」
それを聞いた瞬間、桜田は血相を変えて叫んだ。
「間違いない…!人だ!追手が来る!」
それを聞いた整備士達は驚嘆した。
「人だって⁈ここは水深200m付近だぞ⁈」
「それにこの船は今、時速20~30kmの速さで進んでいる…レーダーに金属反応がなかったって事はつまり、敵は素潜りで、さらに、この潜水艦以上の速さで泳いでいる、という事になる…⁈」
「ありえない!そんな人間居るはずない!」
そう。そんな人間は居るはずがない。常識的に考えればそうなるのも当然。
「わかった!ハンディーキャッパーだ!敵はタレントを使って我々を追って来ているんですね!」
その整備士の発言に対し、桜田は首を横に振る。
「いや、PSIを感じられない。この近さなら、みんなわかるはずだ。」
「じゃあ…」
「もうアイツらしかいないでしょ…こんなの…」
桜田は言った。
「『Zoo』が来る…!」
【潜水艦内、ガイ達のいる部屋にて…】
喧嘩後の不知火と裏日戸は窓から海の中を眺めていた。いや、土狛江に眺めさせられていたのだ。
「海でも見て落ち着きなよ、二人とも。ほら。海の中って幻想的じゃない?さっきまでの喧嘩なんて、ちっぽけに思えてくるだろ。」
なんとか場を保たせようとする土狛江。しかし、二人はご機嫌斜めのまま。
「ホント。この海見てたら、隣の馬鹿女のGPAが更にちっぽけに思えてくる。」
「なぁ、土狛江。このオカマ、外に放り出してもいいか?」
不知火と裏日戸は海を眺めるのをやめ、互いを睨み合った。
「だからやめなって二人と…も……」
その時、土狛江はそれと目が合った。窓の向こうにいる、人間と。
「うわァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァア!!!?!?!??!!!」
【潜水艦外にて…】
巨体の男が潜水艦に張り付いている。
「(あとは任せたぜえ、ソフト…)」
すると、巨体の男は口から何かニョロニョロしたものを出した。いや、自ら出てきたようにも見える。
そのニョロニョロは潜水艦の隙間から中へと侵入していった。
「(さて…久しぶりのお仕事だあ…)」
障坂ガイ
男。13歳。162cm。
タレント『模倣』『理解』
ヤブ助
男。6歳。人間時151cm。
タレント『人間化猫化』
氷室亮太
男。12歳。156cm。
タレント『現代のオーパーツ』
桜田秋
男。21歳。185cm。
タレント『誤謬通信』
角野葉湖
女。21歳。160cm。
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不知火萌
男。19歳。159cm。
タレント『火炎PSI』
土狛江現
男。21歳。173cm。
タレント『魂の芸術人』
裏日戸陽香
女。19歳。152cm。
タレント『日光攻撃』
陣野智高
男。31歳。180cm。
タレント『青面石化談話』
他8人の潜水艦整備士達の計17人。
【4月1日、深夜2時半、潜水艦内にて…】
ガイは皆に自身が佐藤武夫になった事情を話していた。
「…なるほど。記憶の寄生か。」
陣野は腕を組み、納得の頷きをした。
「確かに。白鳥組を騙すにはそのくらいは必要か。」
その側で、角野は桜田と土狛江に話している。
「秋は知ってたんでしょ?」
「まぁね。」
「土狛江くんも?」
「うん。念の為、口止めされてたけど。」
その回答を聞いた不知火は声を荒げる。
「酷いわ!秋様!コイツら馬鹿女共はまだしも、私にまで内緒にするなんて!」
馬鹿女共、それは角野と裏日戸の事だ。それを聞いた二人は不知火に言いかかった。
「馬鹿女とはなによ!」
「お前、私よりGPA高いからって調子乗んなよな!」
暑くなる二人に対し、不知火は両掌を上に向け、やれやれと言った感じでこう言った。
「あーあーうっさーい。すぐヒステリーになっちゃうんだもん。これだから女は嫌いなのよ。」
次の瞬間、裏日戸は不知火の顔面をグーで殴った。
「このクソカマ野郎ッ!ぶっ殺してやるッ!前から嫌いだったんだ!男のくせに私より可愛いなんて…!しかもGPA高いし…!」
その時、GPA3.96(Max4 )の桜田とGPA3.66の土狛江はGPA1.32の裏日戸を止めに入った。
「陽香ちゃん!ストップストップ!」
「止めるなぁ土狛江!どうせ私は留年なんだよぉ!」
「頑張れば巻き返しあるって!」
そんな様子を見ながら、ヤブ助と氷室が話をしている。
「賑やかですね。」
「俺は先行きが不安だ。」
「そうですか?俺はちょっと嬉しいですけど。」
嬉しい。人が喧嘩しているのに、何故嬉しがるのか。ヤブ助は理由を尋ねる。
「嬉しい?」
「猪頭邸に居る時はみんな、切羽詰まった感じで、とても冗談言える状態じゃなかったし。こうやって本音で話し合えるって…なんか…良いですね…」
もう命を狙われる心配はない。それに彼らは今、旅立ちという冒険の真っ最中。死んだ人間を生き返らせる事ができるかもしれない、そんな希望を胸に。当然、心は清々しい。
「そうだな…」
ヤブ助は氷室に相槌を打つ。しかし、それは心からの同意ではない。何故なら確実に一人、復讐に囚われている者が居たからだ。それは勿論、ガイ。
「俺の話は以上だ。今度はアンタの話を聞かせてくれ。」
ガイは陣野と話を続けていた。
「俺の?」
「うん。たかが学生の集団にここまで投資する本当の理由だよ。桜田の事が気に入った、なんてアンタみたいなクズには似合わない。」
「クズって…言い方ってもんがあるだろ…」
「アンタはクズだろ?山尾を利用してせこい事してたんだから。」
「まぁ…」
陣野は少し悩んだような表情をした後、話を始めた。
「多分もう、陣野家は俺の代で終わりだ。俺は家を守る為に色々やってきたつもりだが、お前の言う通り俺はクズで、到底財閥なんて柄じゃなかった。刑務所の檻の中で悟っちまったって感じか。隠し財産はあっても、俺がそれを有効に使う術を知らない。」
その時、陣野は潜水艦の窓に手の平を付けた。
「だから、どうせ全部終わってしまうのなら、最後に世界を見てみたかった。俺がどれだけ小さな世界で生きてきたか、お山の大将気取りの俺にわからせたかったんだ。」
「それが、アンタが俺たちに協力する本当の理由か。」
陣野はガイの方を振り向く。
「くだらないだろ?」
「うん。」
「即答すな!」
【潜水艦内、操縦室にて…】
一人の整備士がレーダー探知機の画面を指差し、頭をかしげた。
「おい。この反応なんだ…?」
その発言を聞き、他二人の整備士が集まる。
「なにか居るな…」
「デカい魚か…?」
「いや…これは魚じゃない…」
明らかに異常な反応を示す整備士達の元へ、桜田がやってきた。
「どうかしたんですか?」
「何かが…この船を追って来ているんだ…」
それを聞き、桜田は焦った。
「もしかして…白鳥組の追手の船…⁈」
しかし、整備士は首を横に振る。
「いや、それにしては小さすぎる。」
桜田は再びその整備士に尋ねる。
「魚雷…?」
「それも違うと思います。この反応は金属の類じゃない。それに敵の魚雷なら、既にこの船の追撃用魚雷が発射されているはず…」
しかし、レーダーに反応するその何かはどんどん潜水艦に近づいてくる。
「じゃあやっぱり魚じゃないのか?」
「だから魚はこんな動きはしないって。」
その時、一人の整備士がこう発言した。
「まるで人間の泳ぎのようだ。」
それを聞いた瞬間、桜田は血相を変えて叫んだ。
「間違いない…!人だ!追手が来る!」
それを聞いた整備士達は驚嘆した。
「人だって⁈ここは水深200m付近だぞ⁈」
「それにこの船は今、時速20~30kmの速さで進んでいる…レーダーに金属反応がなかったって事はつまり、敵は素潜りで、さらに、この潜水艦以上の速さで泳いでいる、という事になる…⁈」
「ありえない!そんな人間居るはずない!」
そう。そんな人間は居るはずがない。常識的に考えればそうなるのも当然。
「わかった!ハンディーキャッパーだ!敵はタレントを使って我々を追って来ているんですね!」
その整備士の発言に対し、桜田は首を横に振る。
「いや、PSIを感じられない。この近さなら、みんなわかるはずだ。」
「じゃあ…」
「もうアイツらしかいないでしょ…こんなの…」
桜田は言った。
「『Zoo』が来る…!」
【潜水艦内、ガイ達のいる部屋にて…】
喧嘩後の不知火と裏日戸は窓から海の中を眺めていた。いや、土狛江に眺めさせられていたのだ。
「海でも見て落ち着きなよ、二人とも。ほら。海の中って幻想的じゃない?さっきまでの喧嘩なんて、ちっぽけに思えてくるだろ。」
なんとか場を保たせようとする土狛江。しかし、二人はご機嫌斜めのまま。
「ホント。この海見てたら、隣の馬鹿女のGPAが更にちっぽけに思えてくる。」
「なぁ、土狛江。このオカマ、外に放り出してもいいか?」
不知火と裏日戸は海を眺めるのをやめ、互いを睨み合った。
「だからやめなって二人と…も……」
その時、土狛江はそれと目が合った。窓の向こうにいる、人間と。
「うわァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァア!!!?!?!??!!!」
【潜水艦外にて…】
巨体の男が潜水艦に張り付いている。
「(あとは任せたぜえ、ソフト…)」
すると、巨体の男は口から何かニョロニョロしたものを出した。いや、自ら出てきたようにも見える。
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