8 / 16
第8品 『躊躇なさすぎ植松』
しおりを挟む
夜、桑田の家の近く、住宅街にて…
「植松ぅぅぅぅう!!!」
「それな。」
その時、植松のフードの中からパキナが現れた。
「無事だったのね!桑田!」
「お前ら…」
桑田は涙を流した。
地面に倒れたコンドムが唸っている。
「まずいわ!コイツが目を覚ます前に片付けなくちゃ!植松!」
「おけ。」
植松はバットを振り上げた。
「うぉおぉい!!!ちょ待てよ!殺すん⁈」
「宿主には申し訳ないけど、それしか方法がない。処女でもないし、それ以前に男だし…宿主を殺す以外、この人に取り憑いたヒニン族を倒す方法が無いの…」
桑田はとても悔しそうな表情をした。
「それな。」
再び植松はバットを振り上げた。
「待って!待ってくれよ!コイツ、俺の父さんやねん!」
パキナと植松は目を丸くして桑田と桑田の父を交互に見た。
「何とか…何とか、助かる方法ないん?かな…」
その時、コンドムが目を覚まし、桑田に襲いかかった。
次の瞬間、辺りに血飛沫が飛んだ。
「チッ…邪魔しやがって…」
植松が身を呈してコンドムの攻撃から桑田を守っていた。
植松は左腕を切断されている。
「…痛過ぎやわ…」
植松は気を失い、地面に倒れた。
「植松…ッ!!!」
「まぁいい。俺様の頭ぶん殴ってくれた礼だ。桑田圭人、次はお前だ。今度は油断しねぇ…!!!」
「ッ⁈」
コンドムは凄まじい殺気を放った。
「立って!桑田!戦うのよ!」
「た、戦うって…そんなん…」
相手はヒニン族に取り憑かれた自身の父親。それだけならまだ戦えたかもしれない。
しかし、相手は父親であるうえに素手で人間の腕を切断するパワーを持っている。
そんな相手に呆気に取られ、桑田は戦意喪失している。
「大丈夫!アンタなら出来るわ!」
「無理やって!!!」
「無理じゃない!アンタは、今までやって来た事をやればいいの!」
「今までやってきた事…」
「…私を信じて。」
コンドムは桑田に襲いかかってきた。
「ごちゃごちゃうるせぇぞぉぉぉぉお!!!」
「『口説』!!!」
その時、コンドムの雰囲気が変わった。
「うっ…頭が…け、圭人…ッ!」
「父さん⁈」
パキナは桑田の前に出て目を見た。
「出会った時に言ったわよね。私なら、ヒニン族に取り憑かれた者を正気に戻せるって。」
「でもコレって…」
「そう。一時的。アンタが口説くのに必要な時間だけ。」
桑田の父は苦しそうな表情をしている。
「圭人…」
次の瞬間、桑田の父は再び桑田の首を絞めた。
「ぐぁッ…!!!」
「クソッ…ふざけたマネしやがって…」
パキナは驚いた。
「私の力が効いてない…⁈」
しかし、コンドムは苦しそうな表情を浮かべている。
「いや、効いてはいるようね…でも、私の『口説』を妨害するなんて…」
その時、桑田の父は再び話し始めた。
「圭人…!!!」
正気を取り戻した桑田の父は桑田を離した。
「ゴホッ!ゴホッ!父さん…!」
「俺の…中に…何かが居る……助けてくれ…圭人…!!!」
「ご、ごめん…父さん…俺、どうしていいか…分からん…」
「圭人……父さんを………こ…殺せ…!!!」
「そ、そんな事出来るわけ…」
「このままじゃ…父さんは…お前を……貴様を殺す!…クワタケイトォォォォォォォオ………頼む!!!」
「…」
桑田はバットを拾った。
「やめろ!……早く…殺し…て……やめろぉぉぉぉお…!!!」
次の瞬間、桑田はバットを真横に投げ飛ばした。
「…やっぱ…俺には出来へん…」
桑田が放り投げたバットは、側の家の前に置いてある植木鉢に当たった。
植木鉢はバラバラに砕けた。
「ギャハハハハハハハハ!!!ざまぁみろ!!!テメェの負けだ!!!桑田けい…」
次の瞬間、桑田の父は割れた植木鉢の破片で自身の喉を掻き切った。
「がはッ……テ、テメェ……」
桑田の父は首から大量の血を流して地面に倒れた。
「父さん…ッ!!!」
桑田は父親の側へ駆け寄った。
「父さん!!!」
「圭人…ごめんな…お前に…殺せ、なんて…ホント…ごめんな…ゴホッ!ゴホッ!」
「嫌や…嫌や!!!父さん!!!!死なんといて!!!」
「ごめんな…ごめんな、圭人…」
「母さんも……父さんまで死んだら、俺…もうどうしてええか…」
「…本当に…ごめん……」
桑田は泣きじゃくり、父親に抱きついた。
「嫌やぁぁぁぁぁぁぁあ!!!死なんとってぇぇやぁぁぁぁぁあ!!!」
桑田の父は何度も何度も謝った。死の間際まで。
桑田は泣き続けた。父親が死んだ後も。
TL高校、地下にて…
耳の尖った3人の少年少女たちが話をしている。
「コンドムさんが死にました。」
「そんな事より、警察とやらを何とかした方が良いのでは?」
「警察は洗脳人間の確保が仕事。僕らヒニン族の仕業とは誰も気付きませんって。それより今は桑田圭人です。女王様の命令通り、先に奴を始末しましょう。」
その時、1人のスキンヘッドの少年が一歩前に出た。
「我に任せろ。秒で致す。」
「大丈夫ですか?」
「心配は要らん。我をコンドムと一緒にするなよ。このアンゼンビ様をな…!」
「植松ぅぅぅぅう!!!」
「それな。」
その時、植松のフードの中からパキナが現れた。
「無事だったのね!桑田!」
「お前ら…」
桑田は涙を流した。
地面に倒れたコンドムが唸っている。
「まずいわ!コイツが目を覚ます前に片付けなくちゃ!植松!」
「おけ。」
植松はバットを振り上げた。
「うぉおぉい!!!ちょ待てよ!殺すん⁈」
「宿主には申し訳ないけど、それしか方法がない。処女でもないし、それ以前に男だし…宿主を殺す以外、この人に取り憑いたヒニン族を倒す方法が無いの…」
桑田はとても悔しそうな表情をした。
「それな。」
再び植松はバットを振り上げた。
「待って!待ってくれよ!コイツ、俺の父さんやねん!」
パキナと植松は目を丸くして桑田と桑田の父を交互に見た。
「何とか…何とか、助かる方法ないん?かな…」
その時、コンドムが目を覚まし、桑田に襲いかかった。
次の瞬間、辺りに血飛沫が飛んだ。
「チッ…邪魔しやがって…」
植松が身を呈してコンドムの攻撃から桑田を守っていた。
植松は左腕を切断されている。
「…痛過ぎやわ…」
植松は気を失い、地面に倒れた。
「植松…ッ!!!」
「まぁいい。俺様の頭ぶん殴ってくれた礼だ。桑田圭人、次はお前だ。今度は油断しねぇ…!!!」
「ッ⁈」
コンドムは凄まじい殺気を放った。
「立って!桑田!戦うのよ!」
「た、戦うって…そんなん…」
相手はヒニン族に取り憑かれた自身の父親。それだけならまだ戦えたかもしれない。
しかし、相手は父親であるうえに素手で人間の腕を切断するパワーを持っている。
そんな相手に呆気に取られ、桑田は戦意喪失している。
「大丈夫!アンタなら出来るわ!」
「無理やって!!!」
「無理じゃない!アンタは、今までやって来た事をやればいいの!」
「今までやってきた事…」
「…私を信じて。」
コンドムは桑田に襲いかかってきた。
「ごちゃごちゃうるせぇぞぉぉぉぉお!!!」
「『口説』!!!」
その時、コンドムの雰囲気が変わった。
「うっ…頭が…け、圭人…ッ!」
「父さん⁈」
パキナは桑田の前に出て目を見た。
「出会った時に言ったわよね。私なら、ヒニン族に取り憑かれた者を正気に戻せるって。」
「でもコレって…」
「そう。一時的。アンタが口説くのに必要な時間だけ。」
桑田の父は苦しそうな表情をしている。
「圭人…」
次の瞬間、桑田の父は再び桑田の首を絞めた。
「ぐぁッ…!!!」
「クソッ…ふざけたマネしやがって…」
パキナは驚いた。
「私の力が効いてない…⁈」
しかし、コンドムは苦しそうな表情を浮かべている。
「いや、効いてはいるようね…でも、私の『口説』を妨害するなんて…」
その時、桑田の父は再び話し始めた。
「圭人…!!!」
正気を取り戻した桑田の父は桑田を離した。
「ゴホッ!ゴホッ!父さん…!」
「俺の…中に…何かが居る……助けてくれ…圭人…!!!」
「ご、ごめん…父さん…俺、どうしていいか…分からん…」
「圭人……父さんを………こ…殺せ…!!!」
「そ、そんな事出来るわけ…」
「このままじゃ…父さんは…お前を……貴様を殺す!…クワタケイトォォォォォォォオ………頼む!!!」
「…」
桑田はバットを拾った。
「やめろ!……早く…殺し…て……やめろぉぉぉぉお…!!!」
次の瞬間、桑田はバットを真横に投げ飛ばした。
「…やっぱ…俺には出来へん…」
桑田が放り投げたバットは、側の家の前に置いてある植木鉢に当たった。
植木鉢はバラバラに砕けた。
「ギャハハハハハハハハ!!!ざまぁみろ!!!テメェの負けだ!!!桑田けい…」
次の瞬間、桑田の父は割れた植木鉢の破片で自身の喉を掻き切った。
「がはッ……テ、テメェ……」
桑田の父は首から大量の血を流して地面に倒れた。
「父さん…ッ!!!」
桑田は父親の側へ駆け寄った。
「父さん!!!」
「圭人…ごめんな…お前に…殺せ、なんて…ホント…ごめんな…ゴホッ!ゴホッ!」
「嫌や…嫌や!!!父さん!!!!死なんといて!!!」
「ごめんな…ごめんな、圭人…」
「母さんも……父さんまで死んだら、俺…もうどうしてええか…」
「…本当に…ごめん……」
桑田は泣きじゃくり、父親に抱きついた。
「嫌やぁぁぁぁぁぁぁあ!!!死なんとってぇぇやぁぁぁぁぁあ!!!」
桑田の父は何度も何度も謝った。死の間際まで。
桑田は泣き続けた。父親が死んだ後も。
TL高校、地下にて…
耳の尖った3人の少年少女たちが話をしている。
「コンドムさんが死にました。」
「そんな事より、警察とやらを何とかした方が良いのでは?」
「警察は洗脳人間の確保が仕事。僕らヒニン族の仕業とは誰も気付きませんって。それより今は桑田圭人です。女王様の命令通り、先に奴を始末しましょう。」
その時、1人のスキンヘッドの少年が一歩前に出た。
「我に任せろ。秒で致す。」
「大丈夫ですか?」
「心配は要らん。我をコンドムと一緒にするなよ。このアンゼンビ様をな…!」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。
ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。
彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。
婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。
そして迎えた学園卒業パーティー。
ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。
ガッツポーズを決めるリリアンヌ。
そのままアレックスに飛び込むかと思いきや――
彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる