異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

第4話 アーセリオドール来訪

イールスは、警備の男達と剣の鍛練や教育係からの勉強を教えて貰い、３年が過ぎる

「イールス様、そろそろ、お勉強の時間です」
サメーリアが笑顔で迎えにくる
「等々、互角に勉強の時間まで打ち合える様になったか！！ 王都に行けば、騎士にもなれるぞ！」
警備のグゼーラストが笑いながら言う
「イールス様ですから！」
サメーリアが笑顔でイールスを見ている
「グゼーラストさん、また明日鍛練をお願いします」
笑顔で言い、サメーリアと屋敷に入って部屋に向かい、前からロイホールとビヨールが歩いてくる
「ロイホール様、ビヨール様こんにちは」
笑顔で言う
「クズなイールス！ なんだその目は」
ビヨールが怒鳴り
「お前みたいな、下等な人など早くこの屋敷出ていけ」
ロイホールが笑いながら言う
「成人したら出ていきますよ」
イールスが笑顔で言って、部屋に向かう
「ちっ！！つまらない！！ 本当にむかつく」
ビヨールが大声で怒鳴り、ロイホールがイールスを睨んでいる

部屋に戻ると、教育担当が待っている
「遅刻です。早く始めます」
教育担当が真剣に言うと、書物を読みながら説明を始め、イールスは真剣に聞いて、わからない所を質問している

教育担当の勉強が終わると、書庫に向かい歴史等の本を取りに向かい、色々な出来事の本を読んで学んでいる

３年ぶりにヘルクドールとアーセリオドールが、屋敷に久しぶりにやってくる
「お帰りなさい」
フレールが微笑みながら言う
「フレールお義母様も、お元気そうで何よりです」
アーセリオドールが微笑みながら言うと、少し話し込んでから、ヘルクドールとアーセリオドールは、部屋で教育係達から話を聞いている

「イールスは、元気か…それは良かった」
ヘルクドールが安心したように言う
「結局３年間帰ってなかったので、会うのが楽しみです。お父様」
アーセリオドールが笑顔で言う
「問題も沢山有ります。まずは、ロイホール様とビヨール様にも、いつも様付けをして、頭を下げたり、奥様達にも必ず様付けで、丁寧な言葉使いで接しています。優秀ですが、執事の様な言葉使いはまずいです」
教育係が真剣に言う
「なんだ！そんなことか！ 剣の腕も相当だぞ！ 騎士に必ずなれる！ 家を出ても出世するぞ」
グゼーラストが笑顔で言う
「だから、困っているのです！ フレール様もザイラネ様も良く思ってません」
教育係が真剣に言う
「優秀なのか…我が儘１つ言わない、服すら古着で良いと言うと聞いたが？」
ヘルクドールが考えながら聞く
「性格が良いのですが、おそらく成人したら家を出るつもりだ！ １人で生きていく為に一生懸命鍛錬している！！」
グゼーラストが真剣に言う
「本当に出ていくのか？ 優秀なら厚遇するが…」
ヘルクドールが真剣に考えている
「家を出ていくにしても、優秀だと簡単では無いでしょう…本当に会うのが楽しみです。」
アーセリオドールは、考えながら言い
「その通りだな…分家に婿養子として、送り込む事も可能だからな…本人次第だか…家を出ても簡単には生きていけ無いだろう」
「色々な経験を積ませる事が、重要な歳頃です」
教育係が真剣に言うと、ヘルクドールとアーセリオドールが考えている

「ビヨールとロイホールはどうだ？」
ヘルクドールが真剣に聞く
「それは…問題だと思います。ビヨール様は我が儘の上、やりたい放題です。特別な人だと思いすぎています。ロイホール様もビヨール様の影響で悪くなってきています…勉強にも身が入ってないです。」
教育係が真剣に説明していると、ヘルクドールが不機嫌そうにする
「剣の鍛練なんてする気もないな！ ビヨール様は全然ダメだ！」
グゼーラストが真剣に説明をしている
「注意する必要が有るか…フレールとザイラネは何をしているんだ！！」
ヘルクドールが不機嫌そうに言う
（人の前に出れないなら、王都に連れていけない）

夕方になると、食事のために全員が食堂に集まり始めると、イールスは、早く食堂に向かう
「お客様ですか？」
食堂に向かうと、アーセリオドールが待っている

誰だろう？ お父さんが来たから護衛の人か？ お客様か？

「君がイールスだね」
「はい、お客様お初にお目にかかります。イールスと申します。お見知り置きして頂けたら有りがたいと思います。」
イールスが頭を下げながら、正式な挨拶をする
「本当に丁寧だ…アーセリオドールだ、イールスのお母様にも幼い時に遊んで貰った」
「え！ アーセリオドール様！！ お会いできで光栄に思います」
イールスが笑顔で言う
「イールス、弟なのだから、兄さんと呼んで欲しいな」
アーセリオドールが笑顔で言う
「田舎者なので、お兄様とお呼びするのも躊躇いたします」
「丁寧過ぎるのも考えものだぞ、何か知りたい事あれば何でも教えるぞ」
アーセリオドールが笑顔で言う
（丁寧すぎるがしっかりしているな…ビヨールやロイホールにも影響して欲しい）

「はい、皆様が来られるまで、少し色々教えて頂けたら嬉しいです。アーセリオドール様」
イールスが真剣に言うと、アーセリオドールから色々な話を聞き始める

フレールとメイラールが食堂に入ってくる
「あ！ フレール様、メイラール様今日も元気で何よりです」
イールスが笑顔で挨拶をする
「イールス、もう来ていたのですね…アーセリオドールお久しぶりですね、こんなに早く食堂で…イールスに何か用だったのですか？」
フレールが微笑みながら、アーセリオドールを見ている
「久しぶりだから、早く来て、みんなと交流をと思っていただけです。 イールスが１番に来るとは思ってませんでした。」
アーセリオドールが、フレールを見て言うと、イールスを見てから、メイラールを見ている
「メイラール、アーセリオドールお兄様ですよ、中々会えないから忘れてしまいましたか？挨拶しなさい」
「メイラールです。アーセリオドールお兄様」
メイラールが笑顔で言う
「メイラールも大きくなったね」
アーセリオドールが微笑みながら言うと、フレールとメイラールと話し始め、イールスは少し離れた位置で見ている
（イールスは、何故離れて見ている？ それにフレールお義母さんの態度…何かあったのか？）