異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

文字の大きさ
309 / 378

第310話 帰還の延期

しおりを挟む
アーゼリアストリア王国の王城にセメトリア王国からの使者が到着して、国王達が使者から書状を受け取り、書状を読み始め、国王が頭を抱えて泣きそうになっている
「公爵家をもう取り潰したのか… 内戦になると思っていたが…」
バウルトリアが困惑したように呟く
「イールス、やり過ぎてないか? 完全に内政干渉だろう… 絶対にイールスが軍を指揮取っているぞ」
王太子が苦笑いしている
「自重すらする気は無いのか? そもそもイールスが前線で戦って無いのか? 何が起きたのか? 簡単に6万の軍を打ち破る事が出来るのか?」
バウルトリアが苦笑いしている
「イールスの帰還の指示を出すしか無いな」
王太子が考えながら言う
「いや!! ダメだ!! まだ帰ってきたらダメだ!! 許さない!! 恨まれている!!」
国王が慌てて叫び、王太子とバウルトリアが国王を見ている
「これ以上滞在は大変な事になりますぞ… イールスが怒りますぞ」
「恨まれている自覚はあるのですね… イールスは怖いからな…」
バウルトリアと王太子が国王を見て呟く
「もう少し隣国でゆっくりして帰ってきて欲しい… 帰ってこなくても良い!!」
国王が涙目で言う
「残念な… 魔導具作って貰えないですな…」
バウルトリアが呆れたように国王を見て言う
「う!! イールスは絶対に作る気が無いぞ!! 恨まれているから… 命を狙われるぞ!!」
「自覚が有るなら、早く帰ってきて貰い、詫びて何かしら優遇をするしか無いでしょう」
王太子が国王を睨んでいる
「優遇を… 後… 半年で良いから… 帰るのを遅らせるように!! 勅命だ!!」
国王が叫び、バウルトリアと王太子が怒ったように嫌味を言い続けている。国王は頭を抱えて泣きそうになっている

この時の国王の決断が多くの民の命に関わり、王都の危機に陥れた事に国王は生涯後悔する

イールスの滞在している屋敷に馬車が到着すると、イールスが丁寧に挨拶してから、部屋に案内する
「イールス様、何か御用ですか?」
部屋に入ってきたイールスをホークが見て驚いたように聞く
「ホーク様、もう1人フロック様と一緒に勉強をお願いしたいと思います」
イールスが笑顔で言うと、少年が笑顔でホークを見ている
「え! 家庭教師を!! 喜んで!!」
ホークが満面の笑顔で少年を見ている
「レンです、よろしくお願いいたします」
ジークレンが笑顔で挨拶をする
「レン様には時々自分もお話しますので、つめすぎない様にお願いします」
イールスが笑顔でホークを見ている
「え!! 取られない様に頑張ります」
ホークが少し焦ったように言い、レンを見ている
(礼儀作法… 貴族か? 頼まれたからには、全力で勉強を教えるぞ…)
「フロックです。 ホーク様に先に習っていますがまだまだ未熟者です。仲良くして欲しいです」
フロックが笑顔で挨拶をしている。ジークレンも笑顔で挨拶をしてから、ジークレンとフロックが並んでホークから勉強を教えて貰っている

イールス達は迷宮に入り3層に拠点を作り、5層まで殲滅する日々を過ごし、鍛冶師達は鎧の作製や武器の作製をして過ごしている。ある日、イールスが迷宮から帰ると、王宮からの迎えが来ている

イールスが王宮に向かい、部屋に案内される
「ユリアリース陛下、本日もお美しいお姿を拝見できて本当に光栄な事です」
イールスが丁寧に挨拶をしている
「イールス様、半年滞在をアーゼリアストリア王国国王陛下が認めてくれました!! 本当に嬉しいです」
ユリアリースが手紙を差し出して言う
「え! 半年!!」
イールスが驚いたように声をあげる
「このまま一緒に国を… えへ…」
ユリアリースが妄想をして笑みを浮かべている

国王陛下は、内政干渉をしろと言うのですか? 許可が無いと帰れないのかな? 早く帰りたいのに… 王立学院に通えないなんて… 帰ったら仕返しを沢山しないと…

イールスが考え込んでいる
「ユリアリース様、先にこれを」
ミネルバがユリアリースの緩んだ顔を見てしばらくしてから書類を手渡す
「え! あ! これをイールス様に」
ユリアリースが書状を手渡して、イールスの顔を見ている

「こんなに良いのですか?」
イールスが少し驚いたように言う
「全然足りないです!! イールス様にはこの国を全部あげたいのに!!」
「この額は… 金貨10万枚何て…」
「義勇兵達にも報酬が必要でしょう… 帰ったらアーゼリアストリア王国国王陛下より更に褒美を受け取って欲しいと思います」
ミネルバが笑顔で説明している
「公爵が溜めていた物です! イールス様が有効活用して欲しいです」
ユリアリースが笑顔で言う
「感謝申し上げます。 義勇兵達にも少し報酬を与えられます」
イールスが笑顔で言う
「イールス様の嬉しそうな顔…  あーーー嬉しいです!!」
ユリアリースが満面の笑顔で叫び、ミネルバが呆れたように見ている

「こちらは売って頂いたポーションの報酬です」
ミネルバが書類を持ってくる
「こんなに宜しいのですか?」
イールスが書類を見て言う
「各家が沢山支払ってくれました。 王家としても損はしておりません… 例の騎士爵家ですが、イールス様の読み通り、商人から取立てを行われている様です。 最初は保護していた貴族達の借金も保証してましたが、見捨てた様です。 信用は地に落ちて、伯爵家に泣きついた様ですが、伯爵家も知らんぷりしています」
ミネルバが笑顔で説明している
「大人しくなるかな? 誰か助けるかな?」
「不可能でしよう… 誰も助けられないでしょう、英雄イールス様を敵に回す者はおりません」
ミネルバとイールスが考えながら話している
「ふふふ、苦しめ… イールス様に対しての無礼許しません… もっと苦しめ…」
ユリアリースが笑みを浮かべている
「ユリアリース様、言葉使いと声に出しては、問題になります!! いつも言ってますよね?」
ミネルバが叱る様に言うと、ユリアリースが言い返して、言い合いになっている

予想よりも早いな… 重臣達がやり過ぎなければ良いけど… 国王には仕返しをしないと… 魔導具を沢山作って、見せびらかすか? 国庫をもう一度空にするかな? 借金の取立てをするか… 帰ってくるなと言うなら、追い詰めるかな? 迷宮探索を楽しむか…
しおりを挟む
感想 312

あなたにおすすめの小説

クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?

ばふぉりん
ファンタジー
 中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!  「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」  「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」  これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。  <前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです> 注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。 (読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)

転生したら神だった。どうすんの?

埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの? 人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。

平凡な村人だと思われていた俺、実は神々が恐れる最強存在でした〜追放されたけど、無自覚チートで気づけば世界の頂点〜

にゃ-さん
ファンタジー
平凡な村人・レオンは、勇者パーティの荷物持ちとして蔑まれ、ある日「役立たず」として追放される。 だが、彼の正体は神々が恐れ、世界の理を超越する“創世の加護”を持つ唯一の存在だった。 本人はまったくの無自覚——それでも歩くたび、出会うたび、彼によって救われ、惹かれていく者たちが増えていく。 裏切った勇者たちは衰退し、彼を捨てた者たちは後悔に沈む。 やがて世界は、レオン中心に回り始める。 これは、最弱を装う最強が、知らぬ間に神々を超える物語。

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。

克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作 「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位 転生者のブルーノは絶大な力を持っていたが、その力を隠してダンジョンの荷役として暮らしていた。だが、教会の力で勇者を騙る卑怯下劣な連中に、レットドラゴンから逃げるための生贄として、ボス部屋に放置された。腐敗した教会と冒険者ギルドが結託て偽の勇者パーティーを作り、ぼろ儲けしているのだ。ブルーノは誰が何をしていても気にしないし、自分で狩った美味しいドラゴンを食べて暮らせればよかったのだが、殺されたブルーノの為に教会や冒険者ギルドのマスターを敵対した受付嬢が殺されるのを見過ごせなくて・・・・・・

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる

暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。 授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。

処理中です...