亡国の王太子は魔法使いを目指して冒険者をします

桂崇

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第1章 序章 村生活

第1話 序章

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小国セレスリス王国王都に向けて多くのモンスターが集まってくる。

国王は緊急事態を宣言して、戦えない者は王都から避難を開始している

王城の謁見の間の玉座に国王が座っている
「王族も四方に脱出を開始させました… 国王陛下も脱出を…」
初老の男が国王を見ている
「お前達も脱出をするように… もうこの国は終わりだ… 国王として最後までここで待とう」
国王が初老の男を見て言う
「国王陛下、まだ生まれたばかりのフィーネ王女様と幼いファルク王子様の為に避難を」
「幼い子では避難も不可能だろうが… 生き延びてほしい… 」
国王が天井を見て涙目になっている
「あなた、1人で死のうとしてないですか? 最後までお供しますよ」
ドレスを着た女性が入ってくる
「なぜここに!! 脱出するように言ったはずだ!!」
国王が驚いて女性を見ている
「死ぬまで一緒と約束をしました。 子供達は騎士が抱えて脱出をしてくれました… ファルクは最後まで一緒にと言ってくれましたが、フィーネの為に脱出してくれました。 本当に手の掛からない賢い子です。 ファルクの大きく育った姿を見れないのは残念です…」
ドレスを着た女性が微笑みながら国王の横に座る
「ファルク… 将来が楽しみだな…」
国王が諦めたように女性を見て呟くと、初老の男が頭を下げて謁見の間を出ていく

一方脱出する多くの人々は街道を進み、前方に多くの兵士が待ち構えている
「多くの難民は必要ない!! 老人は切り捨てろ!! 女子供は捕らえよ!! 各国に奴隷として売り飛ばす!! 財産もすべて奪い尽くせ!!」
豪華な服を着た男が宣言すると兵士達は避難している人達に襲い掛かる

数人の騎士が困惑したように見ている
「裏切りか… この街道を進むのは無理なのか? 隣国に避難も…… 」
騎士が泣きそうな声で呟く
「山に!! あの山を越えて」
ファルクが山を指差して言う
「ファルク様、無茶です」
女性騎士が困惑したように赤ちゃんを抱えている
「このまま進んでも終わりです。 モンスターも進みやすい方を進みます! もう後ろに下がれないから」
ファルクの言葉に騎士達が覚悟を決めたように馬から降りて、道なき道を進み始める



騎士も1人…また1人と… 減っていき、山を越えて、隣国を越えて船に乗り、遠くの国を目指す。
女性騎士とファルクは遠くの国の山奥の小さな村に到着する
「ファルク王子様、ここなら追手も来ないでしょう」
女性騎士がファルクを見て言う
「みんないなくなった… フィーネだけでも守りたい」
ファルクがフィーネの寝顔を見ている
「ファルク様、申し訳ないですが… 」
女性騎士がフィーネを見ながら呟き、少し考えてから首を振っている
「ロイネール、ありがとう… 自分達が邪魔なら孤児として捨てても… 何があってもフィーネだけは守りたいけど」
「ファルク様… 申し訳ありません… 村長に相談をしてきます… どこか家を借りられるか…」 
ロイネールが村長の家に向かい、村長と相談をしている
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