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130.身の程をわきまえすぎるのもよくない
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「いいんですか? あんな約束をしてしまって」
チュロス専門店を出て、ルンルンで手を振る前田さんを見送った所で……斎藤が言う。
「終業後からパーティーまでの数時間付き合うだけで、ポリアフが動いてくれるっていうだ。安いもんだろ」
昨日、唯と初めての喧嘩をして。
でも、なんとか仲直りできて。
蓮さんとの過去について、知る事も出来て。
やっぱり二人が過去にそういう関係だった事とか。今後も会い続けてOKって言っちゃった事とか。
正直、全てのもやもやが解決! すっきり! って感じでは無いけれど。
唯が絡むと心が乱れて、結果周りに迷惑をかけ、自分の首をも絞める事になる。
最近の色々でその事を思い知り、猛省したから……せめて仕事ではこれまで通り安定的に結果を出さなければ。
それが、蓮さんとの『唯争奪戦』にも活きる筈。
そう気合を入れた後の最初の仕事が、デート一つでうまくいくなら全然構わない。
「ですが……性別が逆だったら容易く大問題になる条件ですよ」
「ある意味問題になるリスクはあると思うんだ。相手は女子高生だし。だから……斎藤、お前こっそり後をつけて来てくれねーか。何かあった時、俺の潔白を証明できるように。あ。もし、クリスマスに残業したいって気持ちが変わってないなら、だけど」
「勿論です。スカウトマンをお守りするのもアシスタントの役目ですから。……私が望んだ残業とは少し違っていますが」
前半の承諾部分だけを飲み込んで、歩き出す。
「それにしても、信じられません。彼女もランクはともあれ血統種の一人なら、仁さんがどれ程のお方かわかるでしょうに……。私なら、高校生の分際で天下のアスカグループの御曹司であり、SSSでもある男性にデートをして欲しいなんて、口が裂けても言えませんが」
「俺はそういう所で気を遣われたくない方だから、いいんだよ別に。お前だって俺の立場とかを気にして、遠慮したり萎縮したりする必要なんてないんだぞ。……ああ、どっちもしてねえか」
自分で言っておいて、自分でツッコんで、少し笑ってしまう。
そんな俺に、不満気な顔をする斎藤。
「確かに私は空気を読めない無遠慮な物言いをしがちですが。立場はわきまえているつもりです。中の上程度の家柄、能力……私のような人間が、仁さんの真のパートナーになれるとは思っていませんし。凛さんに選んで頂いた事も身に余る光栄だと自覚しています」
「……そうやって常に上下関係を意識しながら生きるの、疲れねえ?」
「……必要な事ですから。ずっと上の方にいらっしゃる仁さんには、わからないと思いますけど」
「いや俺だって、下な所いっぱいあるわ」
人を苦労知らずの殿上人みたいに言われ、思わず反論する。
確かに、『普通』と呼ばれる人たちは経済的に恵まれた環境で育った。それは否定しない。
でも、俺だってこの人よりは『下』だなという劣等感位、覚えがある。
「下……例えばどういった?」
「俺、東京第一校出身だって言っただろ? でも蓮さんは第零校じゃん」
血統種の専門学校は各都道府県にあるが、数字が若い程、偏差値も学費も高い。
つまり、第零校こそが最難関の最高峰。
蓮さんは幼稚部受験で合格したが、俺は不合格。
第二志望の第一校に通う事になった時の、母親の深すぎるため息は、忘れる事が出来ない。
考えてみれば、あの頃からすでに蓮さんへの劣等感は始まってたんだよな……。
「そんな、上の上の世界の中での細かな上下の話をされても……中の世界に生きる者には響きません」
がしかし。斎藤は、俺が自分のコンプレックスを晒してまでした話も、バッサリと切り捨てる。
「ちなみに私は第五校です。しかも中等部から。それ以前はもっと低ランクの学校に通っていました。勉強以外何もしてないという位猛勉強したのに、です。でも、受験がきっかけで自分の立ち位置を知る事が出来たと思っています。死ぬ気でやっても中の上。それが私。だからこれからは、分相応な生き方をしなければと」
「ん、第五? 凛も第五だったよな? そこでみそめられたって事か?」
斎藤の卑屈とも言える苦労話より、気になったのはソコだ。
「さぁ? 確かに凛さんは弓道部の後輩だったのですが、私は妻にしたいと思うような女子ではなかったと思うんです。しょっちゅう練習をサボる凛さんを、叱ってばかりいたので」
「ああ、その様が想像出来るな……つーか、立場をわきまえてる奴が、よく飛鳥の御曹司を叱れたな?」
「それはそれ、これはこれ、です。どんな立場でも怠慢が許されるわけではありません。私には部長として、部内の規律を守る責任がありましたし」
……つくづく、複雑で面倒くさい奴だな。
つまり、仕事や責任というワードの前では立場何も無いって事か。
そういう所が融通が効かないって酷評されるのかもしれないけど……そのバカ真面目な所、俺は嫌いにはなり切れない。
でも凛は?
御曹司である自分を特別扱いしない人間は、どんどん切り捨てて行きそうな性格だけど。
「じゃあどうして、凛はお前を推したんだ?」
「ですから、容姿が好みだったようです。でも……そんな理由で、兄に振られた女を口説く神経が理解できませんが」
「え」
するっと放り込まれた新情報に、思わず立ち止まる。
「兄って、蓮さん? 振られたって、お前が?」
「ああ、お話ししていませんでしたか。そうです。中学生の頃の事ですが。蓮さん、何度か弓道の大会にいらしていて……当時から凄まじく素敵なお方だったので、お会いするうちに、恋心を抱いてしまいまして。淡い初恋というやつですね」
マジか。唯のみならず斎藤までも……さすが蓮さん。初恋キラー。
「それで、告白もしてみたのですが、結婚を前提にお付き合いをしている女性がいるからと、断られました」
斎藤と唯は、同い年……その斎藤が中学生の時の、蓮さんの彼女……。って、唯、か?
「私は気持ちを伝えたかっただけというか……飛鳥社長のご長男と自分がお付き合いできるだなんて思ってはいなかったので。フラれた後は気持ちよく諦める事が出来たのですが。やはり、お相手の女性を羨ましいなとは思ってしまいました。きっと国内有数の名家で、蝶よ花よと育てられ、さして苦も無く零校や第一校に受かる、それはそれは優秀なお嬢様なのだろうな……私もそんな上の上の人種に生まれていたらよかったのにな……なんて」
ああ、教えてやりたい。
その彼女は、公園の草木をおかずにして、食物の種を家で育てて、母親の為に歯を食いしばって苦痛に耐えてきた……強くて優しい、苦労人なのだと。
そんな唯だから、きっと蓮さんは好きになったんだ。そして、俺も。
「そう……とは、限らないんじゃないか」
「そうでしょうか? ああ、けれど……蓮さんは今、唯さんとお付き合いされている所をみると……そのお相手とは、うまくいかなかったのでしょうね」
蓮さんはどうして、唯と別れたんだろう。
『そういう事なら仕方ないよねって思えて』
唯はああ言ってたけど……そこまで想い合ってる二人が、仕方ないと思える理由って……?
やっぱり、気になる。でも一人で気にしていても、答えは出ない。
「そういえば……蓮さんにはきちんと謝罪されたんですか? 先日、掴みかかってしまった件について」
『そういえば』なんて言い回しで繋げているけれど。こいつはきっとずっと、その事が気になってたんだな。
斎藤の表情から、そんな風に思ったけれど。
「まだ、出来てない。つーか、連絡先を知らない」
「え……っ」
唯に頼めば、俺が蓮さんと繋がるなんて簡単なんだけど。それはちょっと抵抗がある。
それに……次に会った時は、謝罪だけじゃなく……いくつも聞きたい事があるから。
ある程度それらをまとめてから、コンタクトを取りたいんだ。
俺は『凛さんに教えて頂きましょうか』という斎藤の申し出をシカトし、タクシーを止める為に手を挙げるのだった。
チュロス専門店を出て、ルンルンで手を振る前田さんを見送った所で……斎藤が言う。
「終業後からパーティーまでの数時間付き合うだけで、ポリアフが動いてくれるっていうだ。安いもんだろ」
昨日、唯と初めての喧嘩をして。
でも、なんとか仲直りできて。
蓮さんとの過去について、知る事も出来て。
やっぱり二人が過去にそういう関係だった事とか。今後も会い続けてOKって言っちゃった事とか。
正直、全てのもやもやが解決! すっきり! って感じでは無いけれど。
唯が絡むと心が乱れて、結果周りに迷惑をかけ、自分の首をも絞める事になる。
最近の色々でその事を思い知り、猛省したから……せめて仕事ではこれまで通り安定的に結果を出さなければ。
それが、蓮さんとの『唯争奪戦』にも活きる筈。
そう気合を入れた後の最初の仕事が、デート一つでうまくいくなら全然構わない。
「ですが……性別が逆だったら容易く大問題になる条件ですよ」
「ある意味問題になるリスクはあると思うんだ。相手は女子高生だし。だから……斎藤、お前こっそり後をつけて来てくれねーか。何かあった時、俺の潔白を証明できるように。あ。もし、クリスマスに残業したいって気持ちが変わってないなら、だけど」
「勿論です。スカウトマンをお守りするのもアシスタントの役目ですから。……私が望んだ残業とは少し違っていますが」
前半の承諾部分だけを飲み込んで、歩き出す。
「それにしても、信じられません。彼女もランクはともあれ血統種の一人なら、仁さんがどれ程のお方かわかるでしょうに……。私なら、高校生の分際で天下のアスカグループの御曹司であり、SSSでもある男性にデートをして欲しいなんて、口が裂けても言えませんが」
「俺はそういう所で気を遣われたくない方だから、いいんだよ別に。お前だって俺の立場とかを気にして、遠慮したり萎縮したりする必要なんてないんだぞ。……ああ、どっちもしてねえか」
自分で言っておいて、自分でツッコんで、少し笑ってしまう。
そんな俺に、不満気な顔をする斎藤。
「確かに私は空気を読めない無遠慮な物言いをしがちですが。立場はわきまえているつもりです。中の上程度の家柄、能力……私のような人間が、仁さんの真のパートナーになれるとは思っていませんし。凛さんに選んで頂いた事も身に余る光栄だと自覚しています」
「……そうやって常に上下関係を意識しながら生きるの、疲れねえ?」
「……必要な事ですから。ずっと上の方にいらっしゃる仁さんには、わからないと思いますけど」
「いや俺だって、下な所いっぱいあるわ」
人を苦労知らずの殿上人みたいに言われ、思わず反論する。
確かに、『普通』と呼ばれる人たちは経済的に恵まれた環境で育った。それは否定しない。
でも、俺だってこの人よりは『下』だなという劣等感位、覚えがある。
「下……例えばどういった?」
「俺、東京第一校出身だって言っただろ? でも蓮さんは第零校じゃん」
血統種の専門学校は各都道府県にあるが、数字が若い程、偏差値も学費も高い。
つまり、第零校こそが最難関の最高峰。
蓮さんは幼稚部受験で合格したが、俺は不合格。
第二志望の第一校に通う事になった時の、母親の深すぎるため息は、忘れる事が出来ない。
考えてみれば、あの頃からすでに蓮さんへの劣等感は始まってたんだよな……。
「そんな、上の上の世界の中での細かな上下の話をされても……中の世界に生きる者には響きません」
がしかし。斎藤は、俺が自分のコンプレックスを晒してまでした話も、バッサリと切り捨てる。
「ちなみに私は第五校です。しかも中等部から。それ以前はもっと低ランクの学校に通っていました。勉強以外何もしてないという位猛勉強したのに、です。でも、受験がきっかけで自分の立ち位置を知る事が出来たと思っています。死ぬ気でやっても中の上。それが私。だからこれからは、分相応な生き方をしなければと」
「ん、第五? 凛も第五だったよな? そこでみそめられたって事か?」
斎藤の卑屈とも言える苦労話より、気になったのはソコだ。
「さぁ? 確かに凛さんは弓道部の後輩だったのですが、私は妻にしたいと思うような女子ではなかったと思うんです。しょっちゅう練習をサボる凛さんを、叱ってばかりいたので」
「ああ、その様が想像出来るな……つーか、立場をわきまえてる奴が、よく飛鳥の御曹司を叱れたな?」
「それはそれ、これはこれ、です。どんな立場でも怠慢が許されるわけではありません。私には部長として、部内の規律を守る責任がありましたし」
……つくづく、複雑で面倒くさい奴だな。
つまり、仕事や責任というワードの前では立場何も無いって事か。
そういう所が融通が効かないって酷評されるのかもしれないけど……そのバカ真面目な所、俺は嫌いにはなり切れない。
でも凛は?
御曹司である自分を特別扱いしない人間は、どんどん切り捨てて行きそうな性格だけど。
「じゃあどうして、凛はお前を推したんだ?」
「ですから、容姿が好みだったようです。でも……そんな理由で、兄に振られた女を口説く神経が理解できませんが」
「え」
するっと放り込まれた新情報に、思わず立ち止まる。
「兄って、蓮さん? 振られたって、お前が?」
「ああ、お話ししていませんでしたか。そうです。中学生の頃の事ですが。蓮さん、何度か弓道の大会にいらしていて……当時から凄まじく素敵なお方だったので、お会いするうちに、恋心を抱いてしまいまして。淡い初恋というやつですね」
マジか。唯のみならず斎藤までも……さすが蓮さん。初恋キラー。
「それで、告白もしてみたのですが、結婚を前提にお付き合いをしている女性がいるからと、断られました」
斎藤と唯は、同い年……その斎藤が中学生の時の、蓮さんの彼女……。って、唯、か?
「私は気持ちを伝えたかっただけというか……飛鳥社長のご長男と自分がお付き合いできるだなんて思ってはいなかったので。フラれた後は気持ちよく諦める事が出来たのですが。やはり、お相手の女性を羨ましいなとは思ってしまいました。きっと国内有数の名家で、蝶よ花よと育てられ、さして苦も無く零校や第一校に受かる、それはそれは優秀なお嬢様なのだろうな……私もそんな上の上の人種に生まれていたらよかったのにな……なんて」
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斎藤の表情から、そんな風に思ったけれど。
「まだ、出来てない。つーか、連絡先を知らない」
「え……っ」
唯に頼めば、俺が蓮さんと繋がるなんて簡単なんだけど。それはちょっと抵抗がある。
それに……次に会った時は、謝罪だけじゃなく……いくつも聞きたい事があるから。
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