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花の鍛冶職人とリオの依頼
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ベロリカに促され、所々焦げた形跡のある丸椅子にエリオスは腰を下ろした。
「悪いね、これしかないんだ」
そう言って刃物で傷ついたテーブルには、飲み口の欠けたマグが置かれた。
そこに、ただのまっさらな水が注がれる。
きっと、多分、水だ。
ベロリカが飲んでいるのは、酒かどうかの判別はつかないが。
エリオスはマグを手に取って、中身を揺すった。
「悪ぃな」
「さ、依頼を伺おうか?」
ムフムフと音がしそうなニヤケだ。
ベロリカは実に楽しいと、自身も丸椅子を引き寄せて座り、テーブルに肘をつく。
それが客の前でする態度か?なんて面倒くさい思考をエリオスは持っていないが、ベロリカが変わった職人であることは、会って数分もしないうちに理解している。
エリオスは途端言いづらくなった。
なにせ、この国に無いものを注文しようとしているのだ。
何から喋ろうかと、手にしたマグに視線をやっていたら、痺れを切らしたベロリカが煽る。
「勿体ぶってないで早く言えって」
「……農具」
エリオスがぼそりと呟いた言葉に、ポカンとした表情を作ったベロリカ。
しかし、すぐに瞳を煌めかせる。
テーブルに手をついて、身を乗り出した。
「リオ!ソルグランから来たって言ってたよな!理由は!」
「これ、見た方が早いな」
地図ともう一つ。
肌身離さず持っている、リオの身分を保証するもの。
ゼフィルが書いた書状を取り出して、テーブルにひろげた。
視線を動かすベロリカ。
視線を二度、三度やった。
「あの有名な、エリオス王子の代理がリオ?」
確認するように、ベロリカは問う。
頷いて肯定すると、"リオ"の手を取った。
「アタシ!エリオス王子の大ファンなんだよ!!」
「大ファン?」
ベロリカは部屋がぐわんと響くほど、大きな声で叫んだ。
エリオスの手は痛いくらいにギュッと握りこまれ、問答無用と上下に振られる。
シェイクハンドにしては過激すぎだ。
「ソルグラン出身ってだけで羨ましいのに、エリオス王子の代理だなんて……リオ、あんた只者じゃあないね」
そうじっとりと見つめられても困る。
リオはエリオスだ。
この時ほど、ソルグランのエリオス王子として顔が割れていなくて良かったと、こっそり胸を撫で下ろす。
何とか、表情に出さないよう努めて、疑問に思ったことを探る。
「只者もなにも……俺はただの農夫だ。それより大ファンってなんのことだ?」
「よくぞ聞いてくれました!」
ベロリカは機嫌よく椅子から降りると、先程まで掛けていた椅子に、勢いよく片足を乗せた。
「私は鍛冶職人なんてやってるけどね、趣味はガーデニングなんて、なんとも可愛らしいだろう?」
「だからこんなに草花がよく茂ってるんだな」
「そうよ。鍛冶は天職だとは思うけど……ほら、毎日鉄臭いのは気が滅入るだろ?」
豪快なベロリカであったが、後半は切実な思いが伝わってくる。
「この国の畑は、呪われているみたいにてんでダメだ」
呪われている。
そんな言われがあってもおかしくない。
エリオスは噛み締めるように、あの畑を脳裏に描く。
草花が生い茂り、土は固く、石ころは放置されていて、誰にも触れてもらえない。
あの寂しい畑を思い出す。
「……あぁ見たよ。俺はその畑をどうにかしたくてこの国にいるんだ」
エリオスは、レオンハルトと二人で畑で話した事を忘れられない。
この国の行く末を思っている、レオンハルト。
エリオス自身も、この国の自給率を上げたい。
力になりたいと強く思っている。
ベロリカはウンウンと強く頷いて、続ける。
「エリオス王子は凄い人よ」
「大袈裟な」
「そんな事ない!ねぇ知ってる?あの方は既にある花とは別に、新しい色の花を生みだしたりするのよ」
自身の壁に視線を向け、ほらあれも、とその壁に伝った花を指さした。
あれはクレマチスだ。
ベロリカの家で咲いているのは、一重咲のようにみえる。
その花は自身の手で蕾をふくらませ、咲かせたような形だ。
他にも色々と形はあるのだが、この家にはよく馴染んでいた。
水を落としたような淡いピンクに、パキッとした黄色が絡まるように、壁を彩る。
「よく知ってるよ。ありゃあ楽しかったな」
「もしかして、一緒に作ってたの!?」
おっとマズった。
国から出ずに畑にいたから、評価なんかとんと家族からしか頂戴したことはない。
だから、素直な意見が嬉しかった。
「あぁ、絵の具みたいに混ぜていけば上手くいくかと思ったんだが、全然そうもいかねぇんだ」
「上手くいったじゃない!あれから派生で色々な色のクレマチスが生まれたわ。エリオス王子は天才よ」
「天才なんて、そんな」
「なんでリオが照れるのよ」
鋭いツッコミにドキッとなるが、マグを煽って誤魔化す。
良かった、ただの水だ。
「とにかく、その畑で使う農具が欲しいんだ。この国じゃあ売ってないと思ったから」
「正解、どこも取り扱ってないよ。必要ないからね」
農具が必要ないなんて、そんな考え方の国もあるのかと思う。
存在しないものを耕したり、管理したりする道具はそこにあっても宝の持ち腐れだ。
「クワとカマ。それと、これは無理だったらいいんだが犂」
とりあえず、その二つがあればいい。
そのうちやってきそうな、腰痛ともおさらばできる。
エリオスがそう言い切ると、ベロリカは手に腰を当てて、ふんぞり返る。
「クワとカマならお安い御用だよ。武具を改造すりゃいい話だ」
「頼むから、殺傷力は高くしないでくれよ。斬りたいのは人じゃなくて土と雑草なんだから」
「ヴァルデンハイトの鍛冶師なんだから、大目に見て欲しいね!」
エリオスのささやかな心配事を、華麗にスルーしたベロリカ。
「問題は犂だよ、アタシは見たことがない」
「あぁー、犂。そうだよなぁ」
「なにか資料でもあったら助かる。クワとカマは早めに仕上げるよ」
快活に笑うベロリカは、エリオスの背をバシバシ叩いた。
「いっ!痛っ!」
「これくらいでへこたれんじゃあないよ!そんなんじゃ、レオ坊の相手なんか大変だよ」
「相手って」
ベロリカはにんまりと笑うと、エリオスの耳元へ唇を寄せる。
「"夜の相手"に決まってるじゃないか」
よる…………夜!?
意味を理解して、ボッと耳の先が熱くなる。
歳だけ食って、知識しかない初心なおじさんには、言葉だけで刺激が強すぎる。
『リオ、私の運命』
エリオスの体をキツく抱きしめて、性急な手で腰を撫で回しながら、耳元で甘いく囁くレオンハルト……。
なんて妄想が駆け巡り、わぁ!!と叫んで頭を振るとどっかいけという勢いで散らす。
「だ、だから、勘違いなんだって、」
「レオ坊があんなに熱心になるんだ。うんうん、アタシは嬉しいよ」
何も無い目元を指先で抑える。
ベロリカの泣いてる素振りに、からかわれていると分かる。
ベロリカは、自分より少し年下くらいに見えるが、何枚も上手らしい。
止せばいいのに、エリオスは唇を尖らせて突っかかる。
「レオ坊なんて呼んで、不敬なんじゃあねぇの」
「ふふん、嫉妬かい?」
案の定、エリオスの完敗だ。
「違ぇよ!」
瞬間的に否定したが、ベロリカには何処吹く風で。
それにひとしきり笑ったあと、ベロリカは扉の先、いや鍛冶場を出てすぐの所に掛けてある、一つの剣を見た。
クレマチスの花が、持ち手から切っ先まで、その刀身を蔦と共に覆い隠す。
「アタシは特別さ」
「……鍛冶職人として貢献してるから……とかか?」
「くくくっ、そんな大層なことはしてないよ!アタシはね、赤ん坊の頃から知ってんだ。リオ坊のおしめだって変えたんだよ?」
この世で一番、偉大なことのように言ってのけるベロリカ。
しかし、そんなことよりエリオスの頭の中は疑問が飛んでいる。
どう見ても自分より年下に見えるが、ベロリカは幾つなんだ?
シワも白髪も無く、肌も年頃の娘のように滑らかに見える。
年齢詐称もいい所だ。
黙っていればいいのに、気になってしまったことを、子供のように素直に口にする。
「なぁ、歳いくつなんだよ」
「女性に歳を聞くんじゃあないよ!」
「痛ってぇえ!!!」
バシッ!!っと盛大に背を打たれ、エリオスの悲鳴は店の外まで響いていた。
ベロリカに促され、所々焦げた形跡のある丸椅子にエリオスは腰を下ろした。
「悪いね、これしかないんだ」
そう言って刃物で傷ついたテーブルには、飲み口の欠けたマグが置かれた。
そこに、ただのまっさらな水が注がれる。
きっと、多分、水だ。
ベロリカが飲んでいるのは、酒かどうかの判別はつかないが。
エリオスはマグを手に取って、中身を揺すった。
「悪ぃな」
「さ、依頼を伺おうか?」
ムフムフと音がしそうなニヤケだ。
ベロリカは実に楽しいと、自身も丸椅子を引き寄せて座り、テーブルに肘をつく。
それが客の前でする態度か?なんて面倒くさい思考をエリオスは持っていないが、ベロリカが変わった職人であることは、会って数分もしないうちに理解している。
エリオスは途端言いづらくなった。
なにせ、この国に無いものを注文しようとしているのだ。
何から喋ろうかと、手にしたマグに視線をやっていたら、痺れを切らしたベロリカが煽る。
「勿体ぶってないで早く言えって」
「……農具」
エリオスがぼそりと呟いた言葉に、ポカンとした表情を作ったベロリカ。
しかし、すぐに瞳を煌めかせる。
テーブルに手をついて、身を乗り出した。
「リオ!ソルグランから来たって言ってたよな!理由は!」
「これ、見た方が早いな」
地図ともう一つ。
肌身離さず持っている、リオの身分を保証するもの。
ゼフィルが書いた書状を取り出して、テーブルにひろげた。
視線を動かすベロリカ。
視線を二度、三度やった。
「あの有名な、エリオス王子の代理がリオ?」
確認するように、ベロリカは問う。
頷いて肯定すると、"リオ"の手を取った。
「アタシ!エリオス王子の大ファンなんだよ!!」
「大ファン?」
ベロリカは部屋がぐわんと響くほど、大きな声で叫んだ。
エリオスの手は痛いくらいにギュッと握りこまれ、問答無用と上下に振られる。
シェイクハンドにしては過激すぎだ。
「ソルグラン出身ってだけで羨ましいのに、エリオス王子の代理だなんて……リオ、あんた只者じゃあないね」
そうじっとりと見つめられても困る。
リオはエリオスだ。
この時ほど、ソルグランのエリオス王子として顔が割れていなくて良かったと、こっそり胸を撫で下ろす。
何とか、表情に出さないよう努めて、疑問に思ったことを探る。
「只者もなにも……俺はただの農夫だ。それより大ファンってなんのことだ?」
「よくぞ聞いてくれました!」
ベロリカは機嫌よく椅子から降りると、先程まで掛けていた椅子に、勢いよく片足を乗せた。
「私は鍛冶職人なんてやってるけどね、趣味はガーデニングなんて、なんとも可愛らしいだろう?」
「だからこんなに草花がよく茂ってるんだな」
「そうよ。鍛冶は天職だとは思うけど……ほら、毎日鉄臭いのは気が滅入るだろ?」
豪快なベロリカであったが、後半は切実な思いが伝わってくる。
「この国の畑は、呪われているみたいにてんでダメだ」
呪われている。
そんな言われがあってもおかしくない。
エリオスは噛み締めるように、あの畑を脳裏に描く。
草花が生い茂り、土は固く、石ころは放置されていて、誰にも触れてもらえない。
あの寂しい畑を思い出す。
「……あぁ見たよ。俺はその畑をどうにかしたくてこの国にいるんだ」
エリオスは、レオンハルトと二人で畑で話した事を忘れられない。
この国の行く末を思っている、レオンハルト。
エリオス自身も、この国の自給率を上げたい。
力になりたいと強く思っている。
ベロリカはウンウンと強く頷いて、続ける。
「エリオス王子は凄い人よ」
「大袈裟な」
「そんな事ない!ねぇ知ってる?あの方は既にある花とは別に、新しい色の花を生みだしたりするのよ」
自身の壁に視線を向け、ほらあれも、とその壁に伝った花を指さした。
あれはクレマチスだ。
ベロリカの家で咲いているのは、一重咲のようにみえる。
その花は自身の手で蕾をふくらませ、咲かせたような形だ。
他にも色々と形はあるのだが、この家にはよく馴染んでいた。
水を落としたような淡いピンクに、パキッとした黄色が絡まるように、壁を彩る。
「よく知ってるよ。ありゃあ楽しかったな」
「もしかして、一緒に作ってたの!?」
おっとマズった。
国から出ずに畑にいたから、評価なんかとんと家族からしか頂戴したことはない。
だから、素直な意見が嬉しかった。
「あぁ、絵の具みたいに混ぜていけば上手くいくかと思ったんだが、全然そうもいかねぇんだ」
「上手くいったじゃない!あれから派生で色々な色のクレマチスが生まれたわ。エリオス王子は天才よ」
「天才なんて、そんな」
「なんでリオが照れるのよ」
鋭いツッコミにドキッとなるが、マグを煽って誤魔化す。
良かった、ただの水だ。
「とにかく、その畑で使う農具が欲しいんだ。この国じゃあ売ってないと思ったから」
「正解、どこも取り扱ってないよ。必要ないからね」
農具が必要ないなんて、そんな考え方の国もあるのかと思う。
存在しないものを耕したり、管理したりする道具はそこにあっても宝の持ち腐れだ。
「クワとカマ。それと、これは無理だったらいいんだが犂」
とりあえず、その二つがあればいい。
そのうちやってきそうな、腰痛ともおさらばできる。
エリオスがそう言い切ると、ベロリカは手に腰を当てて、ふんぞり返る。
「クワとカマならお安い御用だよ。武具を改造すりゃいい話だ」
「頼むから、殺傷力は高くしないでくれよ。斬りたいのは人じゃなくて土と雑草なんだから」
「ヴァルデンハイトの鍛冶師なんだから、大目に見て欲しいね!」
エリオスのささやかな心配事を、華麗にスルーしたベロリカ。
「問題は犂だよ、アタシは見たことがない」
「あぁー、犂。そうだよなぁ」
「なにか資料でもあったら助かる。クワとカマは早めに仕上げるよ」
快活に笑うベロリカは、エリオスの背をバシバシ叩いた。
「いっ!痛っ!」
「これくらいでへこたれんじゃあないよ!そんなんじゃ、レオ坊の相手なんか大変だよ」
「相手って」
ベロリカはにんまりと笑うと、エリオスの耳元へ唇を寄せる。
「"夜の相手"に決まってるじゃないか」
よる…………夜!?
意味を理解して、ボッと耳の先が熱くなる。
歳だけ食って、知識しかない初心なおじさんには、言葉だけで刺激が強すぎる。
『リオ、私の運命』
エリオスの体をキツく抱きしめて、性急な手で腰を撫で回しながら、耳元で甘いく囁くレオンハルト……。
なんて妄想が駆け巡り、わぁ!!と叫んで頭を振るとどっかいけという勢いで散らす。
「だ、だから、勘違いなんだって、」
「レオ坊があんなに熱心になるんだ。うんうん、アタシは嬉しいよ」
何も無い目元を指先で抑える。
ベロリカの泣いてる素振りに、からかわれていると分かる。
ベロリカは、自分より少し年下くらいに見えるが、何枚も上手らしい。
止せばいいのに、エリオスは唇を尖らせて突っかかる。
「レオ坊なんて呼んで、不敬なんじゃあねぇの」
「ふふん、嫉妬かい?」
案の定、エリオスの完敗だ。
「違ぇよ!」
瞬間的に否定したが、ベロリカには何処吹く風で。
それにひとしきり笑ったあと、ベロリカは扉の先、いや鍛冶場を出てすぐの所に掛けてある、一つの剣を見た。
クレマチスの花が、持ち手から切っ先まで、その刀身を蔦と共に覆い隠す。
「アタシは特別さ」
「……鍛冶職人として貢献してるから……とかか?」
「くくくっ、そんな大層なことはしてないよ!アタシはね、赤ん坊の頃から知ってんだ。リオ坊のおしめだって変えたんだよ?」
この世で一番、偉大なことのように言ってのけるベロリカ。
しかし、そんなことよりエリオスの頭の中は疑問が飛んでいる。
どう見ても自分より年下に見えるが、ベロリカは幾つなんだ?
シワも白髪も無く、肌も年頃の娘のように滑らかに見える。
年齢詐称もいい所だ。
黙っていればいいのに、気になってしまったことを、子供のように素直に口にする。
「なぁ、歳いくつなんだよ」
「女性に歳を聞くんじゃあないよ!」
「痛ってぇえ!!!」
バシッ!!っと盛大に背を打たれ、エリオスの悲鳴は店の外まで響いていた。
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