エンド後勇者、奴隷たちに振られまくる総受け生活

極寒の日々

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43支配

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「デ、デイビッドは、い、いつもこんな風に、れ、恋愛する振りをして、む、無理やり人を、し、支配しようとしているのか?」

床に転がったまま恐怖の表情でこちらを見つめるデイビッドに問う。

「ち、違う、僕に愛された人間は皆幸せだって言っている! 最初は嫌がっていても最後には、僕に抱かれるためならなんでもするってみんな言うよ!ねぇマサキ。僕はマサキにもこの幸運を分かって欲しくて、多少強引な手段を使っただけで、悪気はなかったんだよ」
「そ、そっか」

相槌を打つとデイビッドの表情に希望が見えた。

「僕たち誤解があっただけなんだ。仲直りしようよ」

這うようにソファににじり寄り俺の膝に手を置く。
デイビッドの手の上に重ねるように手を置くと、彼の瞳が希望で輝いた。

「でも、デ、デイビッドは俺の財産が欲しいだけなんだろ?」
「それだけじゃないよ。マサキを愛しているから、マサキの持つ物全てが欲しくなっちゃったんだ。僕のこの一途な気持ち、マサキなら分かってくれるよね?」
「う、うん。わ、分かるよ。お、俺も同じ気持ちだから」
「やっぱり!」

デイビッドの手を自分の方に引き寄せて唇を当てる。
デイビッドは勝利を確信したように満面の笑みを見せた。

「だ、だからさ。デ、デイビッドの物が、お、俺も欲しいな?」
「僕の物??」

きょとんとするデイビッドに微笑みかける。

「こ、この家の奴隷。か、彼をくれないか?」

この家に置いておけば彼は再び身体を壊すことは目に見えている。

「あんな物を? だってあれはもう壊れる寸前で…」
「い、いいんだ、そ、それで」
「分かった、あんな物でいいのならいくらでもあげるよ」

気前の良さをアピールするかのように顎を上げて頷くデイビッド。

「う、嬉しいよ。じゃ、じゃあ、け、契約を」
「それなら後日、権利書を…」
「だ、大丈夫。ちょ、直接デイビッドに、き、刻むから」
「刻む?」

握っていたデイビッドの手に魔力を流し込む。

「痛っ!?」

デイビッドが悲鳴を上げて手を振りほどいた。

「ご、ごめん。ま、魔力に慣れていない人には、は、反発が起きやすいんだ」

デイビッドの瞳に再び恐怖がのぞき始めたのに気づいたが、俺は気づかない振りをして謝る。
痛むのか改めて自分の手を見て何かに気付く。

「ぼ、僕の手に…模様…?これ…なに? 僕になにしたんだ?」

手の甲に浮かび上がった契約紋を見てデイビッドが騒ぎ始めた。

「こ、これは、け、契約紋。ま、魔力でデイビッドを縛ったんだ。あ、あとから奴隷を盗まれたって、い、言い出せないようにした」
「勝手にっ…! だからあんな奴隷やるって言ってんだろ!」

手の甲を気にしてまじまじと確認しているデイビッドの頬に手を添えてこちらを向かせる。

「お、俺もデイビッドと同じようだ。こ、こうして誰でも、す、好きに、し、支配できるよ。こ、こんな簡単な契約だけじゃなくて、に、人形のようになんでもいう事をきかせることだって出来る。で、でもやらない。な、何故だか分かるか?」

大人しく俺の話に耳を傾けたデイビッドは首を横に振る。

「む、空しいだけだからだ。し、支配して、思い通りに操って…そ、それのどこが楽しいんだ?そ、それで何かを得ても、い、意味がないとは思わないのか?」
「……」
「で、でもデイビッドは違うみたいだな。し、支配した人間は幸せだって信じてるんだもんな。だ、だから、デ、デイビッドにも、し、幸せ、分けてあげるな」

満面の笑みを向ければ、何かを察したらしいデイビッドが小刻みに震え始めた。

「いらない…いらないから!」

戦慄くデイビッドに優しく微笑みかける。

「そ、そういわずに受け取ってくれ」
「っ!!!?」

先ほどの契約とは比較にならない量の練りに練った魔力を流し込むと、デイビッドは雷に打たれたように痙攣して白目を剥いて倒れ込んだ。
デイビッドに俺が施した魔法は、自分の全てを捧げてもいいと思える、真実心から愛する人間にしか生殖機能を使えなくするものだ。
少し意地悪をしてめちゃくちゃな流れで魔力を流し込んだのでかなり痛かっただろうが、別に命に係わるものではない。

デイビッドが目を覚まさないうちに、約束の奴隷の彼を頂いていく。
急いで彼の元へ行くと、まだ安らかに眠っている。
そのまま彼を背負ってデイビッドの家を後にしたのだった。

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