エンド後勇者、奴隷たちに振られまくる総受け生活

極寒の日々

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53召し上がれ

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テディ視点

配給を貰えるとのことで食堂へ向かうと、マッチョなおじさんが現れた。
ご主人様は彼が好きらしく、嬉しそうに会話をしている。
それをジョフィルと言われている人が面白くなさそうに見守っていた。
不穏な空気を漂わせているので、隣に並んでいる身としては居た堪れない。
ご主人様はこのジョフィルって人のことは苦手みたいで、喋る時に緊張しているのが分かる。
やはり彼がマッチョではないから好かれていないのだろう。

ご主人様に促されるまま椅子に座る。
ここで配給されるのだろうか。
地面に膝をついて感謝のポーズで待っていなくていいのだろうかと不安になっていると、先ほどのマッチョおじさんが俺の前に皿を置いた。
湯気が立ってホカホカしているそれは、とんでもなくいい香りを放っている。
思わず涎が出そうになって慌てて口元を引き締める。
こんなに美味しそうな料理はきっとご主人様の物だろう。
しかし何故俺の前に置いたのかと疑問に思っていると、ご主人様の前に複数の料理が置かれて納得する。
置くスペースがなかったのか。

そう思っていたが、なんと目の前のこのとんでもなく美味しそうな料理が俺の分だと告げられた。
もう驚きすぎて言葉が出なかった。
ご主人様の前で物を食べるなんて許されない暴挙だと思うが、そのご主人様本人が食べるように促してくるので欲望に抗えなかった。
凄く熱くて凄く美味しい。
風呂もそうだが、温かい料理も初めて食べた。
ご主人様のアドバイス通り息を吹きかけ口に入れると、パンが舌で溶けてスープの旨みがじゅわりと染み出す。
複雑な味だが経験値のない俺には語る術はなく、ただただ旨味に圧倒されることしか出来ない。
渇いてカラカラだった体にスープが手足の隅まで染み渡る感覚だ。
気づくと目の前の皿は空になっていた。

いつの間に消えたのだと驚いていると、ご主人様が笑顔で自分の分のスープをこちらに差し出してきた。
信じられなかった。
当然のように自分の物を分け与える主人がいるなんて。

このご主人様は今までのご主人様とは何から何まで全部違う。
優しくて温かくて…ずっと一緒にいたい。
そうか、この人こそが俺の本物のご主人様だったのだ。
他の奴らは偽物で、この本物のご主人様が俺をやっと迎えにきてくれたんだ!
遅かったじゃないか。
今までずっと寂しかった。そうだ、俺は寂しかったんだ。
もう手を離さないで欲しい。
思わずそれを口にすると、諭すようなことを言われた。

「お、俺が居なくても、い、生きていけるように、が、頑張った方がいい。こ、これからは、だ、誰にも搾取されない代わりに、じ、自分の足で立っていくんだ」

嫌だ。
ご主人様になら搾りカスになるまで搾取されたって構わない。
それで死んでしまっても本望だ。

あの寂しい日陰の墓場に入るくらいなら、いっそご主人様に殺されたい。
そして望んでいいのならその亡骸を食べて貰いたい。

ご主人様の血肉となり一生一緒にありたい。

ご主人様の口内で小さく噛み砕かれて、喉を通って胃にたどり着く。
そこからじわじわ溶かされご主人様のあらゆる部位を支える為に散り散りになる。
考えただけでゾクゾクして、今まで一度も反応したことのなかった股間がムズムズした。

もう二度と離れない為にはそうするのが一番だ。
この時、俺の人生の最終目標は定まった。
誰が自立などするものか。
生きている間も死んでからもずっとずっとご主人様の奴隷でいてやる。

まずは生きている間に出来ることをしようと思う。
脱衣所の男も、ジョフィルって人も、マッチョおじさんもきっとみんなご主人様が大好きだ。
だってこんなに優しくて温かくて魅力的な素晴らしい生き物は他にいない。
誰だって好きになる。
誰もが首を垂れて無様に寵愛を乞いたくなるに決まってる。

だが俺は誰にも負ける気はない。
ご主人様に一番愛されるのはこの俺だ。
伊達に生まれてから奴隷をしているわけじゃない。
全身全霊で尽くす心構えはバッチリだ。

俺が他の者より優れているものと言えば性器だろう。
一度も使ったことはないがご主人様への想いがあればきっと上手くいく。
泣きながらもうお腹いっぱいだとご主人様が訴えるくらい、頑張って満足させてみせる。
1番の性奴隷に俺はなる!

その為にもまずはご主人様好みの筋肉を付ける必要があるだろう。
癪だがあの脱衣所の男に筋肉の育て方を聞いてみよう。
ちなみにマッチョおじさんはダメだ。
あの人は今の所1番の脅威だから仲良くする気はない。
脱衣所の男ならご主人様に相手にされていないので安心だ。
早速明日聞きに行こうと脳内で計画を立てて満足する。
明日が楽しみなんて初めてだ。
やはりご主人様は俺にいつでも初めてをくれる。
早く俺自身の初めても貰って欲しいものだ。
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