エンド後勇者、奴隷たちに振られまくる総受け生活

極寒の日々

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57奴隷にわか

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「僕は今まで愚かだった。快楽で支配して操ることに快感を覚えていたなんて…なんて稚拙だろうか!」

興奮気味に叫ぶデイビッドの目がガンギマリで思わず一歩後ろに下がる。
ロキも警戒して俺の前に出て剣に手をかけた。

「あの気高い目。あの目に見つめられたあの時を思い出すだけでゾクゾクするんだ。もっともっと僕をあの目で見ておくれ」
「あ、あの、お、お帰り下さい…」

これはもう一度捕縛が必要かと考えたが一応平和的解決を試みようと恐るおそる喋り掛けてみる。

「気弱な君は仮の姿…本当の君は高潔な天使だ!絶対的な人類の支配者だ!」
「…あ、あれだったら、か、掛けた契約は、か、解除するから」

EDがショック過ぎておかしくなったのかもしれない。
解除したふりをして契約を書き換えよう。
相手が嫌がってなければOKにすればいいんだ。

「なぜ? 僕はマサキになら完璧に興奮出来る。それで充分じゃないか。僕はもう人類になんて興味ないよ」

あ、もうこれ振り切っちゃってる。

「今日はお願いがあってきた。僕をマサキで縛って欲しい」

先ほどまで縛られていたじゃないか。

「そ、そういうことなら…」

一度外したロープをもう一回使うことになるとは。
縛ってどこか遠くに捨てに行こう。
手に持ったロープを見てデイビッドが慌てて首を横に振る。

「物理的なことじゃないんだ。君に精神的に支配されたいってことさ」
「……?」
「怒りと侮蔑の入り混じる瞳を思い出して己を慰める時、少しだけ頭を掠めたんだ。マサキでなくても、同じように見下されるのなら誰でもいいのかもしれない。もしかしたら僕はただ新たな扉を開いただけなのではないかってね」

絶対そうだろう。
どうか俺を巻き込まないで同じ趣味の人を探して真実の愛にたどり着いて欲しい。


「それにもう一度君に会って今度は男根自体を取り上げられるかも。そんな不安がなかったと言ったら嘘になる」

うん、望み通り取り上げてもいいかも。

「でもそれは大間違いだって今日確信出来たよ!僕を捕獲したその男!」

ビシッと指をさされたロキがちょっと肩を跳ねさせた。

「それに僕の上に乗ってきた男と、横に居たもう一人」

ショーンとアルのことかな。

「全員からゴミムシを見る視線を投げられた。まさに僕が求めていた視線さ。でも全然だめだ。まったく性的な快楽は得られない。あの時の背筋を駆け巡る甘く苦い衝撃はピクリとも発生しない。エロティシズムの欠片もない。あげくに首まで絞められても死への焦りしか感じなかった」

いやいや、あれで気持ちよさなんて感じたらダメでしょ。
ショーン、多分本気だったし。

「残念ながらもう僕は君の軽蔑した目でしかイケなくなってしまったんだ。さっき上に乗っていたのがあの男ではなく君だったなら、僕はきっと両方の意味でイってしまっただろう。
嗚呼、僕の命を弄んでもらいたい。無防備で剥き出しな魂を僕の中から引きずり出して、もだえ苦しみ震えるそれを指で突いて馬鹿にして、最後には笑いながら気まぐれに握り潰して欲しい。それが僕の本望だ」

ちょっと何を言っているのか分からないのですが。
うっとりしながら語るデイビッドは妙な迫力がある。
あの時下半身に細工をしたが、もしかしてその影響で精神も錯乱させてしまったりしていないよな?

「マサキに全てを捧げるために家も処分した。財産はすべてマサキに捧げられるように僕は金を使わないことにしたんだ。受け取って貰えるね?」

キリッじゃないんだわ。
いらない、いらない。受け取れるわけないでしょうが。

「それからこれ…」

懐から何かを取り出したデイビッド。

「こ、これって…」
「隷属の首輪さ。これを僕につけて欲しい。どうか僕を君の奴隷にしてくれ。男根でも命でも好きに僕を弄んでいいんだよ」
「こ、こ、断る!」
「この首輪にちょっと魔力を流してくれるだけでいいんだ。頼むよマサキ」

この首輪には何度も魔力を流してきた。
奴隷を買った時に所有者を俺に移し替えるためだ。
いつも抵抗感があったが、今回のそれは普段の比ではないほどの抵抗感だ。
デイビッドに迫られどうすれば断れるか困っていた時であった。

「ちょっと待ったぁぁ!!!」

遠くの方からテディが叫んでいる。
よく見ると、手首と足首にロープを縛られたまま器用にうさぎ跳びでこちらに近づいてきていた。
すっかり忘れていたがロキに捕縛されたままだったようだ。

「この偽物がぁぁぁ!!!マサキ様は俺のご主人様で、マサキ様の奴隷は俺だけだ、この奴隷にわかがぁぁ!!!」

うさぎ跳びで段々と近づいてくるテディの勢いが凄い。
というか奴隷にわかってなんだろう。

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