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第1章
第3話「もう1人のボス」
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本当は1話が始まる前に挿絵として表紙絵を載せる予定だったのですが、忘れてました(すいません)…なのでここに載せます
ここから本編↓
────────
シャルル・ブランシュと名乗る男に出会った翌日、今度は強い光の魔力を持つ天使の気配がした。
昨日のことがあったのでなんとなく危機感が持てないでいたが、それでももしかしたら生命の危機かもしれないと思い木々の間に身を隠した。
すると気配の正体と思われる天使が道に降りてきて、「あれ~?おかしいな、この辺にいたように見えたんだけどな~?」と言ってそこらじゅうをうろうろと探しだした。
やっぱり僕のことを探していたのか…!
どうしよう、逃げなくちゃ…捕まったらどうなってしまうか…
でも、この天使は全く殺気立っておらず、僕のことを殺そうとしていると考えるのはあまりに不自然だ。
それともこれは罠か…?
「あーっ、みーつけたっ!あなた、あたしに見つかると思って隠れたでしょ!」
もし罠だったらなんて考えるのも恐ろしい…
「ちょっと…聞いてるの?」
相手は強い魔力を持つ天使だ。太刀打ちできるはずもない。
「おーーい、ランドルフ」
ん?誰かが僕を呼んでいるような…?
「ランドルフ・ギャレット!!!」
「わああああっ!!!ごめんなさい!!殺さないでください!!許してください!!!」
「良かった、生きていたのね!あまりにも反応がないから目を開けたまま死んじゃってるのかと思ったわよ!」
「はあ…」
びっっくりした、けどとりあえずこの天使、僕を殺そうという気はなさそうだ。
「突然訪ねて悪かったわね。あたしはイライザ・クイーン。イライザって呼んでちょうだい!」
良かった、この人は最初に名乗ってくれるタイプの人だ。
「い、イライザさん…よろしくお願いします。ところで、なぜ僕の名前を…?」
「そりゃ知ってるわよ、あなたとあたしは1回会ったことがあるんだから!もう随分前の話だけどね!」
あれ?なんかこんな話昨日も…まぁいいか。
「そうなのですか…申し訳ないのですが、覚えてないです…それで、イライザさんは僕に何かご要件が?」
「あぁ、そうそう!天使軍に入ってもらおうと思ってね!天使軍のことは知っているかしら」
「天使軍…知っています。つい昨日教えていただきました。」
「つい昨日…?ちょっと待って、それ誰に教わったの!?」
「えっと、シャルル・ブランシュさんです。」
イライザさんは、その名前を聞くや否や、露骨に嫌そうな顔をした。
「くっそ~!!あいつめ、先を越しやがって…!承知しないんだから!!…まあいいわ、あなたは絶対に天使軍に入れてみせるんだから…!」
「ブランシュさんとはお知り合いで?」
「知り合いも何も、あたしの大っ嫌いなヤツよ!あいつの顔も見たくないの!」
めちゃくちゃ嫌われてるじゃないですか、シャルルさん過去にイライザさんに何したんですか…
「そ、そうですか…」
「でもいいの!あなたは絶対天使軍に入れるんだから!」
「でも僕、半分しか天使じゃないのですが…」
「いいの!メンバーはあたしが自由に決められるんだから!」
「イライザさんが…自由に…?」
この流れ昨日も体験したぞ。これはこの人が天使軍のボスだっていうパターンだな。もしくはそれ相応の偉い人…
「あの、もしかしてイライザさんは天使軍のボスでいらっしゃいますか?」
「あら、よくわかったわね!あたしが天使軍のボスよ」
「やっぱり偉い方だった…」
「ん?別に偉くないけど?人を動かす役になってるだけよ!」
この人シャルルさんを嫌ってる割にはシャルルさんに似てるな…イライザさんのほうが多少強引だけど…
「とにかく!あなたには天使軍に入ってもらいたいの!どう?悪魔軍よりも面白い人が揃ってるわよ!ほらほら!」
「うう…すいませんが、今の時点では決められません。」
「あら、そう?じゃあ今日はもう時間が無いからまた今度お話しましょう!次こそ天使軍に入ってもらうんだから!じゃあね!」
「あ、はい…」
イライザさんか…これまた随分エネルギッシュな人に出会ってしまったな、もう参った。
ふわふわなミントグリーンの髪に金色の瞳で可愛らしい見た目をしているのに中身は超破天荒だ。
昨日に引き続き今日もずいぶん疲れてしまった。
それに、天使軍と悪魔軍…どちらにするか決めなければならない。あの感じだと入らないという選択肢はなさそうだし。
ああ、ややこしいことになった。面倒事は嫌いなのになあ…。
うじうじ悩んでいても仕方が無いので、また僕は歩き出すのだった。
───
☆キャラクター紹介☆
イライザ・クイーン
(Eliza Queen)
女 1900歳 157cm
天使軍のボス。
一般家庭で育つ。両親共に強い力を持つ天使。
ランドルフを天使軍に入れようと企んでいる。
悪魔軍のボス・シャルルとは犬猿の仲で、会う度に喧嘩している。
性格は明るく元気。姉御肌で気が強いが人の意見はしっかり聞く。酒が入ると目の前にいる人に説教し始める非常に厄介なタイプ。
思い立ったらすぐ行動に移す。
魔術に長けており攻撃魔法は特に強い。
また、非常に音痴だが本人は気づいていない。
好きな物はモンブラン、嫌いなものはきゅうり。趣味は運動全般(特に水泳)。
魔力属性は光。(副属性は風)
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