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第4部 帝国の終焉 ~滅亡をもたらすダークエルフ~
第177話 不死者の王
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イーア達が新型大量破壊兵器の破壊に成功したため、反帝国勢力が狙い撃ちされる危険はなくなった。
反帝国同盟軍はついに帝都への総攻撃作戦を開始した。
大まかな作戦内容はこうだった。
まずはバララセ大陸でバララセ解放軍が帝国軍への攻撃を行い、バララセ方面の帝国軍を動けなくし、あわよくば、さらなる増援をバララセに向かわせる。
ほどなく辺境のギアラド軍が進軍開始、辺境方面の帝国軍を引き付ける。
そして、ひそかにギルフレイ侯爵領に潜伏していた革命軍の大部隊がギルフレイ侯爵領内の反帝国勢力とともに、帝都を急襲する。
作戦はおおむね順調に進んだ。
すでにバララセ大陸を失っても仕方がないとあきらめていた帝国政府は、バララセには援軍を送らなかった。
しかし、帝国はギルフレイ侯爵領から攻めてくる革命軍を簡単に撃退できるほどの戦力を帝都周辺に置いていなかった。
帝都の北東に広がるハザリア平原で大規模な衝突が起こり、そして、革命同盟軍は帝国軍を打ち破った。
だが、ほとんど戦いが終わった時。戦場に異変が起きた。
戦場に巨大な「何か」が、出現した。
人の十倍ほどの大きさのそれは、黒衣を纏った巨人のようにも巨大な亡霊のようにも見えた。
戦場にいた人々は後にその「何か」を「不死者の王」と呼んだ。
「不死者の王」が王笏をふると、戦場に倒れていた無数の死体が起きあがり、生きる者を見境なく襲いだした。
「不死者の王」が操る死体はすでに死んでいるため、攻撃を加えても死なない。決して倒すことのできない敵だった。
そして、死せる兵士に襲われ死んだ者は、あらたな死せる兵士として「不死者の王」の軍勢に加わっていく。
さっきまで励ましあっていた仲間が、不死の敵となって襲ってくる。
その状況に、帝国軍の敗残兵だけでなく、勝利したはずの革命軍も戦闘をあきらめ撤退を決めた。
それは賢明な判断だった。
戦場にとどまり戦い続けていれば、彼らは全滅していたはずだ。
それ以来、ハザリア平原には「不死者の王」とその兵がとどまり続けている。
・・・
ギルフレイ侯爵領内、ギルフレイ侯爵アラムの居城ヨルヴァ城。
「不死者の王」の偵察から帰還したイーアをアラムが迎えた。
「イーア姉さん、不死者の王について、何かわかりましたか?」
イーアはゲオとともに丸一日かけて「不死者の王」と死せる兵士に色々な攻撃を試して観察してきた。
「うーん。わかったことはあるけど……。倒すのは大変そう。光の魔法攻撃や回復薬で「不死者の兵」は倒せるけど、「不死者の王」を倒すには全然足りない」
『太陽の霊獣』と呼ばれるラシュト、つまりイーアの相棒のティトは、光を操る高位の精霊だけど、ティトの全力の攻撃でも不死者の王は倒せない。
「一体何者なんでしょうか。不死者の王は」
「ゲオ先生の話だと、「不死者の王」は古代魔術の一種みたい」
アラムは考えこんだ様子で言った。
「古代魔術ですか。あんな存在、ぼくは聞いたことないけど。やっぱり精霊や召喚術の類ではないんですね」
アラムは初歩的なレベルではあるけれど古代魔術の勉強もしている。
不気味な「不死者の王」は亡霊系の精霊のようにも見えると、ハザリア平原の戦闘で「不死者の王」を見たケイニスは言っていた。
だけど、イーアもゲオもあれは精霊ではないとすぐに確信した。
「うん。あんな精霊はいないよ」
そもそもゲオが知らない精霊なんてほとんどいないから、ゲオが知らない時点で精霊じゃない可能性が高いが、それだけじゃなかった。
「なんていうか、精霊の気配じゃないんだよ。色んな精霊を呼んで聞いてみたけど、みんなそう言っていたから、まちがいないはず。精霊語にも全然反応しないし。ゲオ先生によれば、たぶん外からは見えないけど、あの巨大な体には色んな魔道具が使われてて、そこに古代魔術で古代神の力を乗っけてるんだって」
さらにゲオの話によれば、古代魔術の一種としての召喚術もあるが、そういった術ではこんなに長時間古代神を地上にとどめておくことはできないから、召喚術とは違う技術が使われているはずらしい。
そして、そんな古代魔術の技術を持つ者は少ない。
大方、<白光>の古代魔術師が造ったものだろう、とゲオは言っていた。
「そうですか。精霊でないなら、やっぱり召喚士の皆さんには頼れないですね。ぼくらでどうにかしないと」
健気にそう言うけれど、アラムと革命軍には打つ手がない。
すでに革命軍はギルフレイ侯爵領方面から帝都を攻めることはほぼあきらめていた。
だけど、こちらから攻めなくても、不死者の王とその軍勢はギルフレイ侯爵領に向かって着々と進んできている。
歩みは遅く、止まっている時間もあるが、確実に不死者の王はギルフレイ侯爵領に向かっていた。
このままでは、ギルフレイ侯爵領が不死者の軍勢に蹂躙されてしまう。
思考力も感情も何もない死せる兵士は行く手を阻むものをひたすら破壊し続ける。
しかも、不死者の王が歩み続けているハザリア平原は今、生物が消え去り草すら生えず、死者だけが徘徊する死の大地となっている。
不死者の王の周辺では草木が枯れ、小動物はおろか生きた虫すら見かけることがなかった。
共和国との長きにわたる戦争で荒廃した東の荒地ですら、あそこまでは酷くない。
不死者の王が到達すれば、ギルフレイ侯爵領内も人の住むことができない地になってしまうだろう。
イーアはアラムに言った。
「ううん、わたしたちでやるよ。たぶん、不死者の王にはあの石板が使われてるから」
古代神をこの世にとどめつける膨大な魔力、そして徐々に魔力を吸い取られる感覚と、周辺地帯の霊力の枯渇。
すべてが、不死者の王に『支配者の石板』が使われていることを指し示していた。
そして、『支配者の石板』の破壊は今はもうイーアだけの使命ではなかった。
「この前、ウェルグァンダルの召喚士みんなが集まって、支配者の石板を破壊することを決定したんだ。世界の霊力バランスを守るために、精霊を守るために、人間の未来を守るために」
すでに、ウェルグァンダルの召喚士は相手が敵対行為をやめない限り帝国と<白光>を敵とみなして戦うことが決定されていた。なので、『支配者の石板』の破壊を任務とすることに反対する召喚士はいなかった。
「だから、わたしたちで「不死者の王」を倒して、あの石板を壊すよ」
「ありがとうございます! 姉さんには、不死者の王を倒す方法がわかるんですか?」
輝く瞳で、すがるように見るアラムに、イーアはあっさりと言った。
「全然わかんない。でも、あとでまたゲオ先生と合流するから。ゲオ先生なら、きっと何かアイデアあるよ」
「心強いです。お願いします」
「うん。じゃ、またね、アラム」
・・・
ヨルヴァ城を出たイーアは、ウェルグァンダルの塔に転移した。
塔主の部屋には、ガリとゲオがいて、ゲオが「不死者の王」の特徴をガリに報告していた。
「剣や銃での攻撃、魔法攻撃、いずれも一切効かぬ。光属性魔法は効くが、「不死者の王」に致命傷を与えるのは困難だ。イーアと私で光属性最強クラスの精霊を試してみたが、ダメージはすぐに回復されてしまった。蘇生魔法の方が効果は強そうだが、手配できた治癒師一名の蘇生魔法では、不死者の兵を一体倒すので精一杯、「不死者の王」へのダメージは限定的だった」
蘇生魔法は治癒魔法の最上級魔法で、死んだばかりの死者だったら生き返らせることができるほどに強力な魔法だ。だけど、使える治癒師はそんなにいないし、魔力も沢山消費してしまう。
『強力な治癒術が使える精霊なら可能性がありそうだが。俺の契約している精霊ではどうしようもない。ゲオ、お前も無理だったのだろう?』
ガリはいつものように精霊語で言った。ゲオは人語で話すので、この3人だといつも精霊語と人語がいりまじった会話になる。
「うむ。治癒能力、つまり生命力を上げる能力を持つ精霊は多数いるが、すでにすべて試してみた。手持ちの契約精霊では、いかんともしようがない」
最強といわれる召喚士と、最も多くの精霊と契約している召喚士、その二人がお手上げ状態だと知り、イーアはあわてた。
『でも、どうにかする方法はあるよね? まだガリやゲオ先生が契約していない精霊の中にきっと……』
でも、ガリもゲオも契約できなかった精霊なんか、きっと誰にも契約できない。
ガリの召喚獣はドラゴンに偏っているけれど、ゲオは多種多様な精霊と契約している。
その中に有効な精霊がいないというのは、かなり絶望的だ。
ガリは考えながら言った。
『人間の治癒師をはるかに超える強力な蘇生術が使える精霊……。俺は思いつかんが。ゲオ、何か知っているか?』
ゲオは深く考えこむ様子で答えた。
「たしかな情報として知っている精霊にはいないが……。これは真偽不明の伝説にすぎないのだが。戦場の数多の死者をすべて蘇生したという伝説が民間伝承の中に語り継がれている精霊がいる。だが、いまだあの精霊と契約を交わした者はいない。目撃することすら難しい精霊だ」
わずかだけど、希望が見えた。
『その精霊の名前は?』
勢いこんでたずねるイーアに、ゲオは告げた。
「霊獣の王 イーランだ」
反帝国同盟軍はついに帝都への総攻撃作戦を開始した。
大まかな作戦内容はこうだった。
まずはバララセ大陸でバララセ解放軍が帝国軍への攻撃を行い、バララセ方面の帝国軍を動けなくし、あわよくば、さらなる増援をバララセに向かわせる。
ほどなく辺境のギアラド軍が進軍開始、辺境方面の帝国軍を引き付ける。
そして、ひそかにギルフレイ侯爵領に潜伏していた革命軍の大部隊がギルフレイ侯爵領内の反帝国勢力とともに、帝都を急襲する。
作戦はおおむね順調に進んだ。
すでにバララセ大陸を失っても仕方がないとあきらめていた帝国政府は、バララセには援軍を送らなかった。
しかし、帝国はギルフレイ侯爵領から攻めてくる革命軍を簡単に撃退できるほどの戦力を帝都周辺に置いていなかった。
帝都の北東に広がるハザリア平原で大規模な衝突が起こり、そして、革命同盟軍は帝国軍を打ち破った。
だが、ほとんど戦いが終わった時。戦場に異変が起きた。
戦場に巨大な「何か」が、出現した。
人の十倍ほどの大きさのそれは、黒衣を纏った巨人のようにも巨大な亡霊のようにも見えた。
戦場にいた人々は後にその「何か」を「不死者の王」と呼んだ。
「不死者の王」が王笏をふると、戦場に倒れていた無数の死体が起きあがり、生きる者を見境なく襲いだした。
「不死者の王」が操る死体はすでに死んでいるため、攻撃を加えても死なない。決して倒すことのできない敵だった。
そして、死せる兵士に襲われ死んだ者は、あらたな死せる兵士として「不死者の王」の軍勢に加わっていく。
さっきまで励ましあっていた仲間が、不死の敵となって襲ってくる。
その状況に、帝国軍の敗残兵だけでなく、勝利したはずの革命軍も戦闘をあきらめ撤退を決めた。
それは賢明な判断だった。
戦場にとどまり戦い続けていれば、彼らは全滅していたはずだ。
それ以来、ハザリア平原には「不死者の王」とその兵がとどまり続けている。
・・・
ギルフレイ侯爵領内、ギルフレイ侯爵アラムの居城ヨルヴァ城。
「不死者の王」の偵察から帰還したイーアをアラムが迎えた。
「イーア姉さん、不死者の王について、何かわかりましたか?」
イーアはゲオとともに丸一日かけて「不死者の王」と死せる兵士に色々な攻撃を試して観察してきた。
「うーん。わかったことはあるけど……。倒すのは大変そう。光の魔法攻撃や回復薬で「不死者の兵」は倒せるけど、「不死者の王」を倒すには全然足りない」
『太陽の霊獣』と呼ばれるラシュト、つまりイーアの相棒のティトは、光を操る高位の精霊だけど、ティトの全力の攻撃でも不死者の王は倒せない。
「一体何者なんでしょうか。不死者の王は」
「ゲオ先生の話だと、「不死者の王」は古代魔術の一種みたい」
アラムは考えこんだ様子で言った。
「古代魔術ですか。あんな存在、ぼくは聞いたことないけど。やっぱり精霊や召喚術の類ではないんですね」
アラムは初歩的なレベルではあるけれど古代魔術の勉強もしている。
不気味な「不死者の王」は亡霊系の精霊のようにも見えると、ハザリア平原の戦闘で「不死者の王」を見たケイニスは言っていた。
だけど、イーアもゲオもあれは精霊ではないとすぐに確信した。
「うん。あんな精霊はいないよ」
そもそもゲオが知らない精霊なんてほとんどいないから、ゲオが知らない時点で精霊じゃない可能性が高いが、それだけじゃなかった。
「なんていうか、精霊の気配じゃないんだよ。色んな精霊を呼んで聞いてみたけど、みんなそう言っていたから、まちがいないはず。精霊語にも全然反応しないし。ゲオ先生によれば、たぶん外からは見えないけど、あの巨大な体には色んな魔道具が使われてて、そこに古代魔術で古代神の力を乗っけてるんだって」
さらにゲオの話によれば、古代魔術の一種としての召喚術もあるが、そういった術ではこんなに長時間古代神を地上にとどめておくことはできないから、召喚術とは違う技術が使われているはずらしい。
そして、そんな古代魔術の技術を持つ者は少ない。
大方、<白光>の古代魔術師が造ったものだろう、とゲオは言っていた。
「そうですか。精霊でないなら、やっぱり召喚士の皆さんには頼れないですね。ぼくらでどうにかしないと」
健気にそう言うけれど、アラムと革命軍には打つ手がない。
すでに革命軍はギルフレイ侯爵領方面から帝都を攻めることはほぼあきらめていた。
だけど、こちらから攻めなくても、不死者の王とその軍勢はギルフレイ侯爵領に向かって着々と進んできている。
歩みは遅く、止まっている時間もあるが、確実に不死者の王はギルフレイ侯爵領に向かっていた。
このままでは、ギルフレイ侯爵領が不死者の軍勢に蹂躙されてしまう。
思考力も感情も何もない死せる兵士は行く手を阻むものをひたすら破壊し続ける。
しかも、不死者の王が歩み続けているハザリア平原は今、生物が消え去り草すら生えず、死者だけが徘徊する死の大地となっている。
不死者の王の周辺では草木が枯れ、小動物はおろか生きた虫すら見かけることがなかった。
共和国との長きにわたる戦争で荒廃した東の荒地ですら、あそこまでは酷くない。
不死者の王が到達すれば、ギルフレイ侯爵領内も人の住むことができない地になってしまうだろう。
イーアはアラムに言った。
「ううん、わたしたちでやるよ。たぶん、不死者の王にはあの石板が使われてるから」
古代神をこの世にとどめつける膨大な魔力、そして徐々に魔力を吸い取られる感覚と、周辺地帯の霊力の枯渇。
すべてが、不死者の王に『支配者の石板』が使われていることを指し示していた。
そして、『支配者の石板』の破壊は今はもうイーアだけの使命ではなかった。
「この前、ウェルグァンダルの召喚士みんなが集まって、支配者の石板を破壊することを決定したんだ。世界の霊力バランスを守るために、精霊を守るために、人間の未来を守るために」
すでに、ウェルグァンダルの召喚士は相手が敵対行為をやめない限り帝国と<白光>を敵とみなして戦うことが決定されていた。なので、『支配者の石板』の破壊を任務とすることに反対する召喚士はいなかった。
「だから、わたしたちで「不死者の王」を倒して、あの石板を壊すよ」
「ありがとうございます! 姉さんには、不死者の王を倒す方法がわかるんですか?」
輝く瞳で、すがるように見るアラムに、イーアはあっさりと言った。
「全然わかんない。でも、あとでまたゲオ先生と合流するから。ゲオ先生なら、きっと何かアイデアあるよ」
「心強いです。お願いします」
「うん。じゃ、またね、アラム」
・・・
ヨルヴァ城を出たイーアは、ウェルグァンダルの塔に転移した。
塔主の部屋には、ガリとゲオがいて、ゲオが「不死者の王」の特徴をガリに報告していた。
「剣や銃での攻撃、魔法攻撃、いずれも一切効かぬ。光属性魔法は効くが、「不死者の王」に致命傷を与えるのは困難だ。イーアと私で光属性最強クラスの精霊を試してみたが、ダメージはすぐに回復されてしまった。蘇生魔法の方が効果は強そうだが、手配できた治癒師一名の蘇生魔法では、不死者の兵を一体倒すので精一杯、「不死者の王」へのダメージは限定的だった」
蘇生魔法は治癒魔法の最上級魔法で、死んだばかりの死者だったら生き返らせることができるほどに強力な魔法だ。だけど、使える治癒師はそんなにいないし、魔力も沢山消費してしまう。
『強力な治癒術が使える精霊なら可能性がありそうだが。俺の契約している精霊ではどうしようもない。ゲオ、お前も無理だったのだろう?』
ガリはいつものように精霊語で言った。ゲオは人語で話すので、この3人だといつも精霊語と人語がいりまじった会話になる。
「うむ。治癒能力、つまり生命力を上げる能力を持つ精霊は多数いるが、すでにすべて試してみた。手持ちの契約精霊では、いかんともしようがない」
最強といわれる召喚士と、最も多くの精霊と契約している召喚士、その二人がお手上げ状態だと知り、イーアはあわてた。
『でも、どうにかする方法はあるよね? まだガリやゲオ先生が契約していない精霊の中にきっと……』
でも、ガリもゲオも契約できなかった精霊なんか、きっと誰にも契約できない。
ガリの召喚獣はドラゴンに偏っているけれど、ゲオは多種多様な精霊と契約している。
その中に有効な精霊がいないというのは、かなり絶望的だ。
ガリは考えながら言った。
『人間の治癒師をはるかに超える強力な蘇生術が使える精霊……。俺は思いつかんが。ゲオ、何か知っているか?』
ゲオは深く考えこむ様子で答えた。
「たしかな情報として知っている精霊にはいないが……。これは真偽不明の伝説にすぎないのだが。戦場の数多の死者をすべて蘇生したという伝説が民間伝承の中に語り継がれている精霊がいる。だが、いまだあの精霊と契約を交わした者はいない。目撃することすら難しい精霊だ」
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