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第53話 引き渡し
しおりを挟む帝国からモンドレット子爵が作成した報告書が届いてから2日後の昼時。
俺は三田たちと警備隊の獣人20名を引き連れ、【魔】の古代ダンジョンのある火山の麓へとやってきた。
ここは2年前に自衛隊と俺たち150名のニート軍、そして刃鬼の奴らが集合した場所だ。
この広い土地には監視所があり、地面は何千年もの間蓄積した溶岩により天然の石畳となっている。
俺はこの場所を昨日のうちに地形操作の魔法で平らにして、飛空艇が着陸する場所にもラインを引いて作っておいた。
ダンジョンへと続く山道も同じく地形操作の魔法で舗装して、階段まで作った。
今は飛空艇が来るまで各人で休憩中だ。
ティナたちはここへは連れてきていない。彼女たちには今回のことは話してあるし、私刑なんてあんまり見せたくないしな。昨夜3人でお風呂で汗を流した時に、俺と三田たちでケジメをつけてくると話した時もスッキリしてらっしゃいと言ってくれた。お言葉に甘えてその場で3人を並べてスッキリさせてもらった。違うか。
ふと横を見ると、田辺はおととい鹿児島市の街で買ったカメラをいじっていた。どうやら落ち着かない様子だ。三田は最近仲良くなったという犬人族の女性と、勉強中のテルミナ語で話しているみたいだ。コイツは優等生に見えてなにげに女好きだから平常運転だな。鈴木は獅子人族と虎人族の女性が談話している所に、昨日街で買ったクッキーを持っていき配っていた。
獅子人族と虎人族の女性はボンキュッボンなんだけど、身長が180cm以上はあるんだよ。身体も大きいし筋肉も凄い。鈴木はそんな力強い姿とケモミミと尻尾のギャップがたまらないとか言ってたな。俺にはわからんが。
そうそう、おとといはティナたちと三田たちに200人ほどの獣人を連れて、対岸にある鹿児島市へと買い出しに行ったんだ。ここは古代ダンジョンのある桜島から船で15分ほどの距離ということもあり、帝国の兵や貴族がやってくるためか物資は割と揃っていた。
港がある街というのも大きいのだろう。他国との輸入が再開したこともあり、甘味なんかも多く店頭に並んでいた。
俺は鹿児島市の港にゲートを繋いで皆を移動させてからは、初回なので集合時間だけ決めて5人一組で行動するよう班を組ませた。鹿児島市は島の東にある霧島市同様、今後休みの日などにお世話になる街なのでくれぐれも問題を起こさないようにとだけ言っておいた。
そして三田たちにはマジックバッグを渡して買い物を頼み、獣人たちを解散させ俺は恋人たちとフェリーターミナルへ行き鹿児島市の船舶局を訪ねた。
そこでは責任者に皇帝からもらった魔鉄製の円盤の皇家の客の証に魔力を通し、赤い鳳凰みたいなのを浮かび上がらせ見せた。そして帝国皇帝から桜島の総督に任命された阿久津だと名乗った。
まあ日本人に見せてもよくわかってなかったけどね。それでも金貨10枚(1千万円以上の価値)を渡してとりあえずこれでフェリーを1日2往復させて欲しいと依頼した。
貸切で往復10万くらいで行けるはずだから、割引してもらえば金貨10枚もあれば2ヶ月はいけるだろうという計算だ。
結果として前払いということもあり、船舶局の局長は大喜びだったよ。実は今まで桜島の帝国人のために呼ばれたらいつでも直ぐにフェリーを出して迎えに行かないといけなかったらしい。小型船舶は貴族もいるので不可で、その度に人員600名と車両50台は積める大型のフェリーを出さなくてはならず、船の維持費が市の財政を圧迫していたそうだ。
フェリーも何かあった時のために2隻維持していたらしい。
帝国は金払ってねえのかよ……
俺は決まった時間に島民だけ乗せてくれればいいということと、元島民や島の住民以外はトラブルになるから乗せないで欲しいことを告げた。獣人の集団が現れたのを見ていたのだろう。局長は乗船パスを発行してくれると言ってくれた。そして今後も支払いはできれば帝国通貨だと嬉しいとも言っていた。
さすが世界の金融を押さえている帝国だな。帝国通貨は日本総督府が欲しがっており、市としても帝国通貨を獲得すると総督府から優遇を受けられるそうだ。
ならば今後買い物に来る際は鹿児島市で両替させるから、物資を充実させてもらえるよう局長から市長に話してもらえるようにお願いした。
まあそんなこんなで街と島を繋ぐ定期船の確保ができたわけだ。その後はティナやリズたちと街でデートをした。街の人たちは日本人がエルフとケモミミを連れて歩いてることに驚いていたけどね。
それに帝国人が側にいないうえに、首輪をしていない獣人たちの集団にも驚いているようだ。まあこれから頻繁に来ることになるからそのうち慣れるだろう。
こうして街で買い物をした俺たちはゲートキーで再び桜島へと戻ってきたわけだ。
そして三田たちは買ってきたカメラやパソコンにコピー機やプリンターなどなどを、桜島の西港にある総督府ビルに設置していったりした。
「阿久津さん!見えました! 」
「ああ、間違いなさそうだね」
俺が街での出来事を回想していると、三田が本州方面に見える飛空艇を指差し知らせてくれた。
その飛空艇にはモンドレット子爵家の家紋らしきものが機体に大きく描かれており、ここへと真っ直ぐに向かってきている様子だった。
「さて、お出迎えの準備だ。田辺、撮影は頼むぞ? 」
「任せてください先輩! 」
「阿久津さん、まさかこれほど早くアイツらを一網打尽にできるとは思ってなかったですよ」
三田が若干興奮気味にそう言う。
「自分もです。この2週間で人生が180度変わって驚いてますよ」
鈴木も感慨深げだ。鈴木や三田たちからしてみれば、たった2週間にも満たない期間で腕や足が生えてダンジョンでランク上げて、桜島に呼ばれて来てみたらケモ耳パラダイスで、終いには政治家や探索者協会と刃鬼が向こうからやってくると聞かされたわけだ。確かに劇的な変化だな。
「今回は帝国のおかげで楽ができたな。三等国民にアゴで使われた子爵は、はらわたが煮えくり返っているかもしれないけど。まあ今からくる子爵軍の奴らはよく働いてくれたよ」
正直占領前の政治だなんだなんて帝国には関係ない事だからな。でも皇帝からの直命ということもあり、やらざるを得なかった。そして異常な速度で調査を終わらせた。専制君主国家で子爵程度が皇帝からの命令に手を抜くなんてあり得ないだろうから、仕事できますアピールも兼ねて相当手荒にやったんだろう。
皇帝にアピールできる機会を与えた俺に感謝して欲しいくらいだが、まあ面白くは思ってないだろうな。
小島とはいえ、古代ダンジョンがある重要な領地を削られてるしな。
さすがに子爵本人は来ないだろうが、また公女みたいなのが来てもめんどくさいな。隷属の首輪の命令権だけ俺に委譲してすぐ帰ってくれれば楽なんだけど。
「着陸するぞ。警備隊は展開していてくれ」
「わかった、アクツさん! あんたは俺たちが守るから安心してくれ! 」
「ははは……ありがとう」
リズに指名された3人の隊長のうちの一人である獅子人族のレオンが、剣を抜いて地面に突き刺しつつ胸を叩いて俺を守ると言ってくれた。それは嬉しかったが、俺は先に手を出さないか不安になった。とりあえず剣はしまって欲しい。
施設にいた獣人たちは毎日楽しそうだ。
けど、給料を前払いしたら街で全部酒に変えてた。今まで自分のお金を持ったことがないから、使い方を知らないのだろう。お金の使い方を今度教えないとな。まあ衣食住は保証しているから無くても困らないだろうけど。
俺は着陸する飛空艇を見ながらレオン率いる第1警備隊員に先に手を出すなと厳命し、飛空艇から人が出てくるのを待った。
そして5分ほどしてから側部に付いている人員用出入口のハッチが開き、そこから鉄製のハーフプレイトアーマーを身にまとった兵士と、領軍の制服だろうか? 黒い制服を着た指揮官らしき金髪眼鏡のインテリチックな男が出てきた。
そしてその後ろに兵士と共にヨレヨレのスーツをまとった首輪をつけた男たちが続き、最後に革ズボンにブーツと長袖のシャツ姿の見覚えのある男が4人現れた。
刃鬼だ。
間違いない。あの厳つい顔のやつはリーダーの武藤だ。火蜥蜴に包囲されたあの時、護衛を放棄して俺たちを見捨てて逃げたクソどもだ。
俺は刃鬼の先頭にいる武藤を睨みつけた。すると武藤も俺の視線に気付いたのか、俺の顔をチラリと見た後に目をギョッとさせていた。その顔はまさか生きていたのかと言いたいかのような表情だった。
覚えていてくれたようでなによりだよ。
「貴殿がアクツか? 」
「ん? ああ、そうだ。俺が阿久津だ」
俺が武藤を睨みつけていると、いつのまにか黒服に銀の刺繍が施されている軍の制服らしき物を着たインテリ眼鏡が目の前にいた。
金髪のツーブロックに全体的にパーマをかけていてめちゃくちゃイケメンだ。金髪だから平民の士官か? 子爵家のやつは来てないみたいだな。
「そうか……貴殿が上級ダンジョンを攻略し陛下にレアアイテムを献上してこの島を手に入れ、私事に協力してもらえるように願ったというアクツか……」
なんだ? 愚痴……って雰囲気では無さそうだな。興味を持ってる感じか? いや、男に興味を持たれても嬉しくないけど。
「あんたんとこの皇帝と直談判してな。ドロップ品の鎧を献上したら喜んで協力してくれたよ。子爵様方には面倒を掛けて悪かったな」
「ふむ……私は帝国軍少佐で子爵軍の参謀長を務めるレナード・フォースター準男爵だ。陛下の直命を拝命したモンドレット子爵様の指示を受け今回の件の総指揮を執った。しかし貴殿はいったい何者なのだ? 上級ダンジョンを攻略したというのは本当なのであろう。しかし陛下をこのような私的なことに利用するとは……」
お? ここに来て割とまともな帝国人が現れたか。平民出の軍人かと思ったら貴族だったようだ。でも準男爵ってギリギリ貴族の位置だよな? モンドレットの派閥の家ってことか?
帝国軍の階級を持っていて領軍で働くってことは、モンドレット子爵家と繋がりが強いってことかね? 親戚? いや、それならオレンジかピンク髪か。
「ここ2週間で起きた事を考えれば不思議じゃないだろ? ああ、皇帝からこんなのももらったんだ。皇家の客人らしいからよろしくな」
俺は魔帝からもらった円盤を取り出し、魔力を込めて鳳凰っぽいなにかを浮き上がらせてフォースターとかいうインテリに見せた。
「なっ!? そ、それは! ま……まさか……あり得ない……そんな……チキュウの人族が公爵待遇などとは……」
「え? そうなの? それは知らなかったよ。まあそういう事だ。早いとこ首輪の権限を俺に委譲して引き渡してくれ」
まさかこの円盤が公爵待遇の威力があるとは思わなかった。公女にも最初から見せておけばよかったかな?
いや、あの時のオリビアの状態じゃ信じなかったかもな。偽物とか言い出しそうだ。
このフォースターは言葉にこそ出さないが、三等民の俺の私事の調査を皇帝の命令でやらされ桜島への送迎にまで来させられている事に不満を抱いているはずだ。しかし公女のように感情に流されて思考を止めていない。
何かしら隠された理由があると思っているんだろうな。だからこの円盤を疑わないんだろう。
「……わかった。早急に委譲しよう。と言っても貴殿の命令に従えと命令するだけなのだがな」
「そうか、ならやってくれ。俺はこれからお楽しみの時間なんだ」
うん、スムーズだな。やっぱ髪の色が赤に近いほど無能っぽいな。
この男みたいなのばかりなら楽なんだけどな。
それからフォースターが命令をした後に、恐らくまともな食事を与えられていなかったのだろう。
痩せこけてヨレヨレのスーツ姿のネットやテレビで見たことのある政治家や、探索者協会の奴らに刃鬼を引き取った。
そしてフォースターは俺に確かに引き渡したと告げ、兵士を連れ飛空艇へと戻っていった。
政治家や刃鬼たちはここがどこだかはわかっている。
そして俺の後ろに転がる鎧や剣の数々に視線を彷徨わせている。
そうだよ。お前たちには俺たちと同じ経験をしてもらう。
さて、権力者たちの脱出ゲームの始まりだ。
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