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番外編 三・ニエルの記憶を取り戻せ!
一
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天気のよい七月上旬の土曜日。初夏の陽気に誘われるまま、ユージンとニエルは街から四十キロと少し離れた湖畔まで馬を走らせていた。成婚前から欠かさず行っている鍛練の日だからだ。湖畔には、手入れの行き届いた緑の芝生と木々が所々に広がり、まさに大自然といった空気を味わえる。遠くには青々とした山々も見え、その景色は圧巻だ。
湖畔から徒歩五分くらい離れた山側に馬小屋があるので、愛馬たちはそこに繋いで休ませ、ニエルと共に広々とした岸を散歩する。景観がよく人があまりいない場所を見つけると、綺麗な湖面を眺めながら素振りを始める。
「いい天気だね」
「ああ、晴れてよかった」
湖畔を切るイメージで剣を振りながら受け答えする。
昨日までは雨が降り続いていたので、予定通り遠乗りするか、変更して室内競技に精を出すか、直前まで相談していたのだ。見事天候に恵まれ、気分転換できたので足を運んで正解だった。
「久々にここまで走ってきたけどさ、学生時代の休暇中みたいに、何日も馬で遠くまで行くことはなくなったのに、ユージンは今でも時間があれば馬に乗りたがるよな」
「君と遠乗りしているうちに、好きになったんだ。回帰する前は運転手頼みだったよ」
乗馬は好きか嫌いかで聞かれると普通だった。でも、今生ではなるべく二人きりでいたくて馬ばかり選んでいたら、いつの間にか好きになっていた。ただそれだけだ。
「そうだったのか。白馬に乗った金髪碧眼美青年を拝みたくなったら、いつでも言うといい」
「ありがとう。帰りもよろしくね」
ニエルは懸命に剣を振りながら、ふと思い出したかのように話題を変える。
「俺が言うのも何だけど、たまに美女が恋しくなることはないのか? イリーナと仲良かったろ」
そう指摘されてユージンは回帰前の出来事を思い浮かべる。確かにイリーナ・アルハインとは息ぴったりだったことは記憶の片隅にある。慈善活動中、荷物を抱えた高齢者が小石に躓き派手に転んだことがあった。イリーナは、すぐさま高齢の婦人を助けに走り、ユージンは転がったオレンジをすべて拾い集めた。言わなくても互いの役割分担をよくわかっていたのだ。
けれど、阿吽の呼吸だったからといって、ユージンにとっては過去は過去だ。親しかったことは真実でも、どちらかといえば気の合う同志に近い存在だった。乙女ゲームのヒロインとメインキャラというポジションだからといって、必ずしも成就するわけではない。その先に恋愛感情が成り立っていたかどうかは、ニエルを選んで回帰したので定かではない。
「そういうときは、幼少期の君の写真を眺めてる」
「はい??」
ユージンはいたずらっぽく笑い、ニエルは間の抜けた声を出した。
「これだよ」
剣を地面に置き、ユージンが胸元から取り出したのは、七歳頃の少しだけ髪の長いニエル・ガルフィオンが、笑顔でじゃがバターを食べている写真だ。よく運動していたからか大食漢のわりに痩せていたので、金髪碧眼の美少女然としている。プレップスクールの授業の一環でじゃがいもを育て、この日食べたバターも農場体験で手作りした。
どう反応するべきなのか明らかに困惑しているニエルを眺めながら、ユージンは笑みを浮かべる。
(ニエルの母君からこっそり写真をもらって、ニエルのアルバムを作っていたことは黙っていよう)
ユージンの寝室のベッド下に備えつけられた引き出しには、ニエルの写真だけを集めたアルバムが収められている。すぐに取り出せるようにと、執務室の机にも何枚か忍ばせている。その他にも、幼い頃から事あるごとに、ニエルと二人で撮っていた写真を、机や壁に飾っているので、ふとした瞬間に眺めては笑みを浮かべている。
「確かに俺は可愛いよ。可愛いけどさ、さすがに筋金入りすぎないか!?」
「そうかな?」
ユージンは不思議そうに首を傾げる。
「そうだよ!」
ニエルの写真を大事にしているのは、ユージンだけではない。ニエルの実家であるガルフィオン伯爵邸の至るところにも、ニエルの写真が飾られている。そのため、ユージンは、自分の行為が特別だとは自覚していなかった。ユージンにとっては自然なことなのだ。
「引いた?」
ユージンは少し不安そうに問いかけた。
「……いや。この可愛さなら仕方ないよな」
「だよね」
鏡に映る自分の姿を目にして、思わず自画自賛してしまうほど、ニエルは昔から容姿には自信があった。だからユージンが写真を持っていても、さほど抵抗がないのかもしれない。
「あ、水筒が空っぽだ。喉渇いたから、なにか買ってくる」
ニエルはそう告げると剣を地面に置いた。
「僕も行こうか?」
「一人でも平気だよ」
持参していた水筒の飲み物を全部飲んでしまったニエルは、湖畔のペンション傍らで営む店に向かって歩き出した。ペンションまでは約一キロと少し離れている。走るか、自転車をレンタルするか、途中で馬小屋に立ち寄り馬に乗った方が断然早い。馬小屋までは五百メートルくらいだ。戻るまでは、素振りを続けようとユージンは集中した。
ところが。しばらく待っても、ニエルは戻ってこなかった。
(なにか食べてる……?)
買い食いできるような店はあっても、三、四十分もかかるだろうか。飲食店といっても、土産物と併売している店舗が二、三軒ある程度だ。それに土曜日とはいえ、それほど混雑してはおらず人はまばらだ。ニエルの遅い帰りが不思議でならなかった。
食欲を満たしている可能性も捨てきれないので、見に行くことにした。
「……ニエルの馬がいない……?」
飲食店に向かって歩いている途中、ふと視界に入った馬小屋の様子を確認すると、そこにはユージンの愛馬一頭しかいなかった。ニエルの愛馬である白馬がいない。馬が一頭見当たらないだけで、周辺の状況は荒れていない。馬の嘶きや争う声も聞いていないことから、飲食店へ行くために馬に乗ったのかもしれない。
ところが、飲食店付近に白馬はおらず、店員にニエルを見かけたかどうかを尋ねて回っても、誰一人として目撃していないという。飲食店に向かったはずなのに、だ。
飲み物を買いに行かずに、一人で帰ってしまったのだろうか。
(……まさか、怒らせるようなことを仕出かしたのか……?)
しかし、別れる直前まで繰り広げられていた会話は普段通りだったし、昨夜も乗馬を考慮して無理はさせていない。むしろ足りないくらいだ。だから、どうして行方をくらませたのか皆目見当もつかなかった。
「……とりあえず、帰ろうか」
急用を思い出したのかもしれない。ユージンは鍛練を途中で切り上げ、一応、戻ってきたときのために、馬小屋にメモを残しておくことにした。
帰り支度を手短に済ませ、一時間かけてアイアンズ家まで戻った。
「ユージン様、おかえりなさいませ」
「挨拶はいい。ニエル、戻ってきてないか?」
「……ニエル様ですか? いいえ、お見かけしておりませんが……?」
ニエルの名前を出した瞬間、守衛は目を丸くさせた。その反応に多少の違和感を覚えるも、遠乗りの予定を知っているので、ただ戻りが早いことを疑問に思っているだけだろう。
「見かけたら教えてほしい」
「は、はい。わかりました」
正門から入るとすぐに馬小屋があるが、ニエルの愛馬は見当たらなかった。どうやらニエルは、アイアンズ家には帰ってきていないようだ。
(どこにいるんだ……?)
馬と一緒ならば街中では目立つだろう。アイアンズ家にいなければ、実家であるガルフィオン伯爵家はどうだろうか。
徒歩十分という近距離だが、何だか落ち着かないので馬で向かった。
湖畔から徒歩五分くらい離れた山側に馬小屋があるので、愛馬たちはそこに繋いで休ませ、ニエルと共に広々とした岸を散歩する。景観がよく人があまりいない場所を見つけると、綺麗な湖面を眺めながら素振りを始める。
「いい天気だね」
「ああ、晴れてよかった」
湖畔を切るイメージで剣を振りながら受け答えする。
昨日までは雨が降り続いていたので、予定通り遠乗りするか、変更して室内競技に精を出すか、直前まで相談していたのだ。見事天候に恵まれ、気分転換できたので足を運んで正解だった。
「久々にここまで走ってきたけどさ、学生時代の休暇中みたいに、何日も馬で遠くまで行くことはなくなったのに、ユージンは今でも時間があれば馬に乗りたがるよな」
「君と遠乗りしているうちに、好きになったんだ。回帰する前は運転手頼みだったよ」
乗馬は好きか嫌いかで聞かれると普通だった。でも、今生ではなるべく二人きりでいたくて馬ばかり選んでいたら、いつの間にか好きになっていた。ただそれだけだ。
「そうだったのか。白馬に乗った金髪碧眼美青年を拝みたくなったら、いつでも言うといい」
「ありがとう。帰りもよろしくね」
ニエルは懸命に剣を振りながら、ふと思い出したかのように話題を変える。
「俺が言うのも何だけど、たまに美女が恋しくなることはないのか? イリーナと仲良かったろ」
そう指摘されてユージンは回帰前の出来事を思い浮かべる。確かにイリーナ・アルハインとは息ぴったりだったことは記憶の片隅にある。慈善活動中、荷物を抱えた高齢者が小石に躓き派手に転んだことがあった。イリーナは、すぐさま高齢の婦人を助けに走り、ユージンは転がったオレンジをすべて拾い集めた。言わなくても互いの役割分担をよくわかっていたのだ。
けれど、阿吽の呼吸だったからといって、ユージンにとっては過去は過去だ。親しかったことは真実でも、どちらかといえば気の合う同志に近い存在だった。乙女ゲームのヒロインとメインキャラというポジションだからといって、必ずしも成就するわけではない。その先に恋愛感情が成り立っていたかどうかは、ニエルを選んで回帰したので定かではない。
「そういうときは、幼少期の君の写真を眺めてる」
「はい??」
ユージンはいたずらっぽく笑い、ニエルは間の抜けた声を出した。
「これだよ」
剣を地面に置き、ユージンが胸元から取り出したのは、七歳頃の少しだけ髪の長いニエル・ガルフィオンが、笑顔でじゃがバターを食べている写真だ。よく運動していたからか大食漢のわりに痩せていたので、金髪碧眼の美少女然としている。プレップスクールの授業の一環でじゃがいもを育て、この日食べたバターも農場体験で手作りした。
どう反応するべきなのか明らかに困惑しているニエルを眺めながら、ユージンは笑みを浮かべる。
(ニエルの母君からこっそり写真をもらって、ニエルのアルバムを作っていたことは黙っていよう)
ユージンの寝室のベッド下に備えつけられた引き出しには、ニエルの写真だけを集めたアルバムが収められている。すぐに取り出せるようにと、執務室の机にも何枚か忍ばせている。その他にも、幼い頃から事あるごとに、ニエルと二人で撮っていた写真を、机や壁に飾っているので、ふとした瞬間に眺めては笑みを浮かべている。
「確かに俺は可愛いよ。可愛いけどさ、さすがに筋金入りすぎないか!?」
「そうかな?」
ユージンは不思議そうに首を傾げる。
「そうだよ!」
ニエルの写真を大事にしているのは、ユージンだけではない。ニエルの実家であるガルフィオン伯爵邸の至るところにも、ニエルの写真が飾られている。そのため、ユージンは、自分の行為が特別だとは自覚していなかった。ユージンにとっては自然なことなのだ。
「引いた?」
ユージンは少し不安そうに問いかけた。
「……いや。この可愛さなら仕方ないよな」
「だよね」
鏡に映る自分の姿を目にして、思わず自画自賛してしまうほど、ニエルは昔から容姿には自信があった。だからユージンが写真を持っていても、さほど抵抗がないのかもしれない。
「あ、水筒が空っぽだ。喉渇いたから、なにか買ってくる」
ニエルはそう告げると剣を地面に置いた。
「僕も行こうか?」
「一人でも平気だよ」
持参していた水筒の飲み物を全部飲んでしまったニエルは、湖畔のペンション傍らで営む店に向かって歩き出した。ペンションまでは約一キロと少し離れている。走るか、自転車をレンタルするか、途中で馬小屋に立ち寄り馬に乗った方が断然早い。馬小屋までは五百メートルくらいだ。戻るまでは、素振りを続けようとユージンは集中した。
ところが。しばらく待っても、ニエルは戻ってこなかった。
(なにか食べてる……?)
買い食いできるような店はあっても、三、四十分もかかるだろうか。飲食店といっても、土産物と併売している店舗が二、三軒ある程度だ。それに土曜日とはいえ、それほど混雑してはおらず人はまばらだ。ニエルの遅い帰りが不思議でならなかった。
食欲を満たしている可能性も捨てきれないので、見に行くことにした。
「……ニエルの馬がいない……?」
飲食店に向かって歩いている途中、ふと視界に入った馬小屋の様子を確認すると、そこにはユージンの愛馬一頭しかいなかった。ニエルの愛馬である白馬がいない。馬が一頭見当たらないだけで、周辺の状況は荒れていない。馬の嘶きや争う声も聞いていないことから、飲食店へ行くために馬に乗ったのかもしれない。
ところが、飲食店付近に白馬はおらず、店員にニエルを見かけたかどうかを尋ねて回っても、誰一人として目撃していないという。飲食店に向かったはずなのに、だ。
飲み物を買いに行かずに、一人で帰ってしまったのだろうか。
(……まさか、怒らせるようなことを仕出かしたのか……?)
しかし、別れる直前まで繰り広げられていた会話は普段通りだったし、昨夜も乗馬を考慮して無理はさせていない。むしろ足りないくらいだ。だから、どうして行方をくらませたのか皆目見当もつかなかった。
「……とりあえず、帰ろうか」
急用を思い出したのかもしれない。ユージンは鍛練を途中で切り上げ、一応、戻ってきたときのために、馬小屋にメモを残しておくことにした。
帰り支度を手短に済ませ、一時間かけてアイアンズ家まで戻った。
「ユージン様、おかえりなさいませ」
「挨拶はいい。ニエル、戻ってきてないか?」
「……ニエル様ですか? いいえ、お見かけしておりませんが……?」
ニエルの名前を出した瞬間、守衛は目を丸くさせた。その反応に多少の違和感を覚えるも、遠乗りの予定を知っているので、ただ戻りが早いことを疑問に思っているだけだろう。
「見かけたら教えてほしい」
「は、はい。わかりました」
正門から入るとすぐに馬小屋があるが、ニエルの愛馬は見当たらなかった。どうやらニエルは、アイアンズ家には帰ってきていないようだ。
(どこにいるんだ……?)
馬と一緒ならば街中では目立つだろう。アイアンズ家にいなければ、実家であるガルフィオン伯爵家はどうだろうか。
徒歩十分という近距離だが、何だか落ち着かないので馬で向かった。
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