最強の死神狩りは健在です

maru

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『プロローグ』

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 何かを得る目には何か代償が必要、肉体的、時間的、なんでもいいが『何か』が大きいほど『代償』がそれと伴い大きくなる。

 「やろうか相棒・・・」
 『骨剣バッケン』
 目の前には禍々しいオーラを放ち、地面から数センチ浮き人ほどの大きさのある釜を待っていた。

 骨剣、それは自分の骨を生贄にし、死神を狩る剣へと生まれ変わる。
 死神は人間に比べ格上の存在それは強さだけの格ではなく、肉体的身体的、人間ではたどり着かない領域に存在する、そいつを殺すためにはそれなりの『生贄代償」が必要そして『生贄代償』にも個人差がある、死神を殺す剣を作る代償はその人間の『価値』に比例する。
 価値がない人間は命を生贄にしても剣一本作れない場合すらある。
 代償が少ない人間でも、人生で5本作れれば上出来だ、だがこの男は骨一本で骨剣が作れてしまう。
 同業者全員が口を揃えていう、「こいつは、天才』だと。

 白い髪の男は自身で作った剣、骨剣を右手に持つと勢いよく走り始める、そのスピードはまるでトラのように早く分身のように見え、謎に威圧があった、その威圧にやられ死神が一歩後ろに下がってしまう、その瞬間、死神の頭が地面に転がっていた。

 「終だね」

 死神には等級が存在する
 陰神げしん、日神びしん、空神らしん、夜神やしんの4種類、だが上の空神、夜神この2つはもう数百年でてない、だがもし出たら間違いなく今いる死神狩りはいや、人類は1時間もたたずに滅ぶだろう。
 今回倒したのは一番下の陰神それでも何千人と殺す事のできる死神だ。

 「戻ろう」
 黒塗りの車が向かいにきて、10枚ほど死神の死体の写真を撮り車のドアを開ける。
 その後1台の大型トラックが、死神の死体を運ぶ。

 「お疲れ様です・・・今回も骨剣を?」
 「うん。使ったよ」
 「そうですか・・・」

 黒塗りの車に乗り込み、車はすぐに走り出す。
 20分ほど走ると大きな学園に着く。

 「つきました『死滅学院園』です」
 「うんありがとう」

 車を降り学園に向かう、この学園ではランク制だブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドの5つのクラスに分けられ全て実力次第、ブロンズは1学年のみで構成され、2学年に上がる際シルバーに昇格し特に優秀な生徒がゴールドに分けられる、3学年に上がる際に全員がゴールドに昇格し優秀なものがプラチナとなる、だが優秀な人間は1年の段階でゴールド、プラチナに行くこともできる。
 ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナは全部授業内容違くプラチナクラスになれば最先端の授業を受けられる。

 そしてダイヤモンドは教員を全員に認められ5体の死神を倒すとダイヤモンドになれるだがダイヤモンドはプラチナと一緒に授業するため授業内容が良くなるというわけではなく、学費免除や授業免除、学食免除、1年でも3年の授業を受けられる月数百万もらえるなど、圧倒的な優遇を受けることができることが強みになる。

 教員全員に認められるということが一年生には難しく1学年でダイヤモンドになった生徒はまだ学院始まって以降数百年出ていなかった、だが白い髪の少年レインは14歳で飛び級し入学して3日で全員を認めさせダイヤモンドとなった。

 学院に戻りすぐさま保健室に行った今日は死神攻略といい3学年全員で下級の陰神をころうという授業だったらしく並んでいた、だがダイヤモンドの権力を使い今治療を受けている生徒を蹴飛ばし治療を受ける。
 使った骨は魔力により補填するがそれでも限界はある、その限界が迫ってきた。
 保健室で今日使った骨の魔力捕虜をする。
 「レイン君・・・ちょとみるね。」
 おでこについていた眼鏡をかけるとオレンジ色に輝き始める。

 「あと12本ってとこかな・・・。12本でも十分すごいが君は使いすぎだ。今のペースで骨剣を使うと1ヶ月持たないよ。うんまぁ、気をつけるように」

 無言で保健室を出て、教室に向かう。
 向かう道中、大きな地震と共にレインを中心に地割れする。
 「は!?」

 陰神日神が弱いわけ、空神夜神が強い理由だそれは何から吸収するかだ。
 陰神は不満などの動物の憎を吸収し力にする。
 日神は、人間の幸せを糧にし力にする。
 だが、幸せのエネルギーや不幸のエネルギーは主に人が発するため、エネルギーが足りず神本来の力を発揮することはできない、だが空神は太陽のエネルギー、夜神は星のエネルギー、人間から発するエネルギーとは格もレベルも違く、神本来の力を発揮できるそれが空神夜神が強いわけだ。
 そして死神がどこに転移してくるかだ、陰神日神は一番不幸、幸せのエネルギーを放っている人間に転移してくるが空神夜神は一番強いオーラを放つ人間に転移する。

 割れた地面から星のようなものが空にかけて打ち上がり、レイン以外の半径数メートルを破壊する、学園は一気に廃墟とかし、所々から悲鳴や泣き叫ぶ声が聞こえる、それと同時に昼だった空が一気に青ざめる、数分沈黙が続きその隙を見て学園の人間とレインが一斉に外に出る、数分たち教員や学園の人間たちが校庭に集合する。

 するとドンッと地球中に鳴り響き太陽らしき物体が自分達の真上に突如現れる。
 その太陽らしき物体は太陽のような光を失っており月のようになっていた、だがその物体はツキにしてはあまりにもデカく、悍ましい熱気を放っていた。

 学園の教員が太陽とは別の方向を指差し声を振るわせながら言う
 「あれは何・・・」

 指差す方向には幾千もの光る何か。
 いや、星それが学園を目掛け全面から覆うように現れる、覆い終わった瞬間。
 レイン以外の全員の首がなくなっていた。
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