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第1章 追憶
終焉、そして 6.
しおりを挟む「……はぁ、はぁっ……俺を弾く結界なんぞ作りやがって。おかげで手間取り……姫様をこんなに泣かせちまったじゃねぇか!!」
無事でよかったと安堵したユウナは、サクから鼻腔を擽る血の臭いを感じ、慌ててサクを見上げた。
「全部聞いていた。なにふざけたことぬかしてんだよ、どういうつもりだ、リュカっ!!」
サクの服は至るところが切り裂かれ、血が滴り落ちている。
「サク、怪我……っ!!」
「俺のことはいいんですよ、それよりリュカ、答えろ!!」
激しい怒りを湛えた切れ長の目。
攻撃性を高めた険しい顔は、無表情で相対する男……リュカへと向けられている。
やがてリュカは、いつものように柔らかく微笑んだ。
「さすがは未来の武神将だね。こんな程度なら駄目だったか。まぁ……初めてだから許してよ。〝玄武〟の力の結界は」
くつくつ、くつくつ。
リュカの喉もとでの笑いに、サクの冴えた双眸が光る。
「お前……どうやって玄武の力を!?」
サクは骸となった祠官を一瞥して、悟った。リュカがどうやって力を手に入れたのか。
サクは苦しそうに、ぎゅっと目を細めた。
「……祠官の……胸に穴が空いていることがその理由か」
「なかなかいい勘だね。そうだよ、ほら僕のこの袖。口の血を拭った跡があるだろう?」
くつくつ、くつくつ。
リュカは笑う。
邪なるその顔で。
「僕、祠官の心臓を――……んだ」
ユウナの耳に届かなかったのは、サクが両耳を手で塞いだからだった。
「サク? なに? リュカは今、なにを言ったの?」
「聞かなくていい。聞かないで下さいよ、姫様。これ以上は、姫様が壊れてしまう。……リュカ、お前……っ」
サクが怒りに偃月刀を突きつける。
だがその寸前で、リュカはひらりと宙に舞うとサクの攻撃が届かぬ安全領域を確保した。素早いその足捌きには、いつもの引き摺りなど見えなかった。
「それもすべて、武術など出来ねぇという〝真似〟か。仕込み芸が細かい、ご苦労なこった」
サクは忌々しげに言葉を吐き捨てた。
「……あまり、驚きがないな、サク。もしかして、疑っていたのか? ハンと共に……」
訝しげなリュカの声に刺激され、サクの脳裏に父の言葉が思い出される。
早々からリュカの動向を気にしていた父。
敵は内にいるかもしれないと言い残し、まだ戻らぬ父。
「お前か。親父をこの屋敷から遠ざけたのは。今夜だけじゃねぇ。祠官の奥方が亡くなった後あたりから」
「ご名答。最強の武神将は厄介だからね」
悪びた様子もなく、淡々と喋る。
サクはぶるぶると体を震わせながら、一度天井を仰ぎ見て、そしてリュカを見据えた。
「リュカ。なんでこんなことをしでかした」
「無論、正義という名を都合よく掲げる偽善者への粛正に」
「なぜそれが、祠官を始めとした玄武殿の者達なんだ? 今夜の予言成就を阻むために、〝輝ける者〟の排除を指示したのは皇主だぞ?」
「だからじゃないか。玄武が堕ちれば、連携を崩された倭陵の結界は弱まる。天高く座す皇主が、足下に転がってくる」
くつくつ、くつくつ。
リュカが喉元で笑う。
依然、無表情な顔をさらしながら。
「リュカ。これは……お前が本当に望んでいたことなのか? 姫様の愛する者達を殺して、姫様の泣き顔を見て泣き声を聞いて。それでもしなければならないことだったのか!? それで幸せなのか、お前」
「勿論」
リュカの冷えた双眸が、ユウナに向けられる。
「〝愛される〟ことに慣れた偽善の姫の顔が、苦痛に歪む瞬間こそが……僕が幸せだと思える瞬間だ。だけど僕が受けた屈辱は、そんなものだけで晴れるものではない」
憎しみすら込められたその瞳に震えるユウナを、サクは体全体で護るように、強く片腕で抱く。
「声を上げれば誰か駆けつけて、自分が大事なものは誰かが守ってくれる。自分はなにも苦労せずとも、安穏たる幸福は保障される。そんなもの、反吐が出るねっ!!」
ユウナは嗚咽を漏らして、サクの服を手で握りしめた。
そんな風に思われているとは思わなかった。ここまで蔑まれているとは思わなかった。
ユウナの中で、リュカとの思い出が音をたてて崩れていく。
リュカの笑顔が、自分の笑顔が、サクの笑顔が。三人で笑いあったあの日々は、あまりにも脆すぎる砂上の楼閣だった。
積み上げた年月は長く、崩れ去るのは一瞬で。
永遠を信じ合えたあの輝かしい過去が、
――ああ。やったな、僕達!
――すげぇな、姫様とリュカがいれば、無敵だっ!
――ええ。無敵よ、あたし達は!!
崩れ去っていく――。
終焉の先に見えるのはなんだろう。
憎悪、怨恨。
どこまでも果てなき闇ばかり。
ユウナの脳裏に、父の骸の残像が蘇る。
父を殺したのは、ここまでのリュカの心の闇に気づかずに、さらに追いつめていた自分ではないか。
父に伝えたかった、大好きだという言葉は、永遠に届けることはできない。
走馬燈のように流れる父との思い出。母を愛し、自分を愛してくれた優しい父だった。倭陵一の舞手だと謳われる母のように、懸命に習った舞を披露した時、父は歓喜に泣いた。妻子を深く愛してくれた父だった。
ユウナの中には、ここ数年の父の面影はない。思い出すのはにこやかに抱きしめてくれた、大好きだった父の姿だけだ。
「く……っ、ひっく……」
父への慕情が、堰を切ったかのようにユウナの中で溢れ出す。それはすべてが悲しみの奔流となり、ユウナの目から止めどなく流れ続ける。
「お、父様……お父様――っ!!」
リュカに拒まれ憎悪をぶつけられ、さらに父への愛情は、自らの自責の念と相乗して、ユウナの小さな体を壊すかのように突き上げていた。
悲鳴と呼吸がすれ違う。現実と生の実感が伴わない。
「あ、あぅ……ぐっ……ううっ……」
「姫様っ!? ……ちっ、過呼吸か。姫様、失礼します」
サクは、過呼吸になりかけたユウナの頬を叩いて呼吸を戻す。
痛ましい姫の姿に、端正な顔がやりきれない思いで翳った。
「こんな姫様を見て満足かよ、リュカ」
「……ああ、愉快だね」
口調は軽快だが、表情は変わらない。
その心を簡単には見せない。
厳重な鍵で護られているようなリュカの心。
それはいつもの微笑みの仮面などより、はるかに硬質で、ふたりにとってリュカが、別人のように遠すぎた。
「そこまで、お前を虐げたこの国が憎かったのか? 十三年前。お前を助けた俺も姫様も俺の親父も、憎かったのか!?」
荒げられたサクの声に、僅かリュカの口もとが弧を描く。
「勿論。それともなに? この期に及んで、まだ本当に友情や愛情や敬愛の念があったと信じているとでも? 確かに、僕自身ですら本当のように"錯覚"するほどの、13年来の演技の出来ではあったけどね」
リュカの唇以外、その表情は彼の本心を伝えない。
興奮したように上擦った声であっても、その顔は蝋でも塗られているかのように無表情だった。
それを見ながら、十三年分の思い出を否定されたサクの心が痛んだ。
サクの服をひっしと掴んでむせび泣く、ユウナも同じく。
「俺達を……殺すつもりか。祠官のように」
サクはリュカを睨み付けて、かちゃりと偃月刀を握りしめた。
それを見たリュカの目に、僅かになにかの光が横切った。
「………。本当に……この世は残酷すぎて、なにひとつ僕の思い通りには動かない」
ぽつりと無気力気味に呟かれたその言葉は、まるで独り言のように。
「……頼みも煽りもどんな約束も、僕の願いそのものはすべて泡沫に消える。この世のすべては残酷で不条理で……、どんなに抵抗しても、結局は強いものには敵わない」
言葉を途絶えさせたリュカに、サクが訝しげに目を細めた直後、サクに相対するように、リュカも手にある小剣を構えた。
「だけど僕は諦めない。僕の願いを叶えるために」
そこにはただ、冷酷なまでに冷たい面差ししかなく。剣を向け合うふたりの間には、殺気にも似た凍てついた空気しか流れなかった。
それに耐えきれずにユウナが叫ぶ。
「やめて、やめてぇぇぇぇぇっ!! これ以上、殺し合わないで。やめてぇぇぇぇぇぇっ!!」
ユウナの悲痛の叫びが部屋に響く。
「願いとはなんだ?」
「死に行く者には、知る必要がない」
「リュカ。お前……本気か?」
「ああ」
澱んでいたリュカの瞳に、光が煌めいていた。
それは、リュカの生気のようにも思えたサクは、リュカは本気なのだと……悟った。
リュカの腕がたつことは、今まで廊に積まれていた屍の傷からも一目瞭然だ。過去の武闘会にリュカが出ていたら、公の場で負けていたかも知れないと、サクが思えるほどに。
少なくとも、副隊長であるシュウ以上の腕だろう。
真剣にいかねば、やられる――。
「まさかリュカと……殺し合う日が来るとは」
自嘲気味に笑い、サクは心の中で父ハンに語りかける。
……親父。あんたの言う通りだったよ。私情に囚われすぎた俺が、甘すぎた。
俺がこんな最悪な事態を引き寄せた。
――だけど。
「リュカ。最後に十三年演じた、俺との友情にかけて答えろ。姫様を泣かせるに至らせた、この一連をひきおこしたのは、本当に……お前の意志か?」
だけど、馬鹿な俺はそれでも――。
「もしも違うのなら」
――ああ。やったな、僕達!
――すげぇな、姫様とリュカがいれば、無敵だっ!
――ええ。無敵よ、あたし達は!!
「俺は……お前を逃がしたい」
それでもリュカを信じたいんだ――。
リュカが殺戮に至ったのは、そうしないといけない理由があったからなのだと、リュカの本心ではないのだと、サクはそう信じたかった。
報われなかった、ユウナへの恋。
相手がリュカだからと泣いて笑って身を引き、それでもいまだ諦めきれずに苦しみ続けていることを、後悔などさせないで欲しい、と。
「はっ! なに、僕は弱すぎて絶対お前に勝てないからと、上から目線で哀れみでもかけているのか!? それとも馬鹿犬の遠吠えか!?」
リュカが蔑めば蔑むほどに、サクの顔が悲痛さに曇っていく。
「リュカは……そんな奴じゃねぇんだよ。そんな奴じゃねぇから、俺は姫様を託したんだよ。俺の心がわかる奴だから、お前は今まで俺に遠慮して、姫様に手を出さなかったんだろう?」
サクの声が震える。
どれだけ否定されても、それでもまだ信じたいという思いに溢れて、その激情に声音が揺れる。
「お前が姫様を幸せにすると宣言したから。だから俺、生涯お前の元に仕えようと思ったんだ。お前だから……リュカだから!!」
サクの激高に、リュカの瞳が揺れていた。
ゆらゆらと……。
「お前の意志じゃねぇんだろ? なぁ、仮にこの国に忠誠心はなくとも、俺達の〝友情〟と姫様への〝愛情〟は真実のものだったんだろう? だからお前、祠官の傍に居続けたんだろう? 今までずっと殺す機会はあったというのに!!」
「………」
「正直に言えよ。お前、苦しんでたんだろう? お前、こんなことをしたくなかったんだろう? 誰を恐れている。誰が唆した!?」
「………」
「リュカ、俺達は親友だろ!?」
「………」
サクの思いに感化されたユウナもまた、声を上げた。
「三人で山賊を討ち取ったあの日、リュカも思ったはずよ。あたし達は一緒だったら無敵だって」
「………」
「リュカ。ねぇ、リュカの意志じゃないのなら……」
だがその続きは、父の無残な骸が視界に入るユウナは、どうしても紡げなかった。父の無念さを思えばこそ、敵として殺すのが正しいのかもしれない。
「ないのなら……っ。ううっ……」
だがそれができぬユウナは、ただ泣くしか出来なかった。泣きながら、ユウナにもサク同様、リュカに怨恨をぶつけたり、裏切り者だと糾弾できなかった。事情があるのなら、許したいとすら思った。
「サク、ユウナ……。僕は……」
リュカが俯かせていた顔をあげ、惑うような声を出した時だった。
「く……くく、くくくく……」
侮蔑したような笑い声が響いたのは。
それはリュカからではなく、窓際からだった。
「青二才の三文劇に、まさか心乱されているわけではなかろうな、リュカ」
それまで赤き月光しか映していなかった窓の内側に、人が座っていたのだ。
それは恐ろしいほど整った美貌を持つ、
「金……!?」
金髪の男だった。
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