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第二章
いるんかーい
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いやぁ、ほんと乗り物があると楽だ。
王都を出て休憩入れながら走り続けて半日で着きましたわ。
ケツが痛いけど。
やっぱり振動をなんとかしたいな。
グンのところには村で一泊してから行くことにした。
ヴァイオリンも受け取りたいしな。
約一ヶ月ぶりの村の様子は全く変わっていなかった。
当たり前だな。
懐かしい気も起きねえわ。
宿はこの間と同じとこにした。
部屋も同じだ。
おばちゃんに、今レデンは買い出しで外に出てるので店は空いてないと聞いたので、先に楽器を取りに行くことにする。
できてなかったわ……。
なんで一ヶ月でできてると思ったんだ?だってさ。
考えてみりゃそうだな……。
なんで思ったんやろか……。
ということで、完成次第送ってもらうことになった。
宿に帰るとおばちゃんにレデンが帰ってるのを聞いたので下に降りた。
「久しぶりー。また来たお。ピザ作ってくんろ」
「お、パストじゃねぇか。オッケー任せな」
あとペペロンチーノもよろしくと言って席についた。
「そいえばこの間のお仲間さんは今日は来てねえのか?」
「この間?…ああチェニック達か。来てねえよ。お一人様ですよ」
「何しに来たんだ?」
「ああ、長期休暇に入ったから、ヴァイ…グロリアを取りに来たんだわ」
あと、アオ達を迎えに来たんだが、別に言わなくてもいっか。
「は?おまえあれ弾けるの?前世でやってたのか?」
「趣味の一つだ」
なんでこんなことばっか覚えてるんだか。
「へえ、器用なもんだな。っと、ほいキノコピザ」
「前も思ったけど名前がざっくりすぎねぇ?」
「いいんだよこまけぇことは。美味けりゃいいのいいの」
「それもそうか。こんな田舎町じゃ料理名なんざどうでもいいわな」
「喧嘩売ってんなら買うぜ」
「ピザうめぇ。ペペロンチーノまだぁ?」
「直ぐできるから待ってろっての」
言った通り、すぐに出てきた。
「せっかくの長期休暇なんだし友達と遊びに行ったりとかしねえの?」
「いねえよ友達なんて。なんだ喧嘩売ってんのか」
「いやなんでそうなる。まあでも友達できなさそうではあるな」
「あ、やっぱりそう見える?」
「超見える」
「マジかぁ。まぁいいけどな。魔力無しに仲良くしようぜ!って言っくるやついねえだろうし」
「え、お前魔力無しなの?じゃあ今食ったピザとペペロンチーノを返してもらおうか」
「そういうのいいから」
「ノリわりいなあ。だから友達できねえんだよ」
「やっぱり喧嘩売ってる?」
適当に話しつつ飯を食いおわった。
「ふいぃ、満腹満腹。あ、そういえば前に話してた騎士の件、どうなった?」
「ああ、向こうも興味深々みたいだ。ただ、王様の遠征があるからそれについて行かないといけないんだと」
「そっか。じゃ、帰ってきてからになるかね」
ま、俺もラヴィエに遠出するし、丁度いいっちゃあ丁度いいか。
「帰ってくるのはいつごろになりそうなんだ?」
「二か月程だってよ」
休暇明けになるのか。
「おっけー。楽しみにしてよ」
「おう。騎士って言ってもかなり気さくな奴だからお前でも仲良くしてもらえるだろうさ」
「おっけー。表に出な」
そんな感じで色々と話をした後、部屋に戻って寝た。
*****
ガッツリ寝てしまった……。
予定じゃ午前中には村を出る予定だったのに起きたら完全に昼だよ……。
ま、問題はないんだけどね。
昼飯食ってさっさとグンのところに行くかな。
森をのんびり歩いてます。
虫多い!ウザい!
しばらく歩いているとこの間の広場みたいなところについた。
その真ん中あたりに、
凄い勢いで腕立て伏せをしているグンと、その上に座っている女の子かいた。
うん、上に乗っている女の子に見覚えがあります。
黒い髪を肩のとこで切りそろえて、赤いワンピースを来た貧乳少女。
二年前より背は伸びてるな。
今は俺の肩ぐらいか。
「あっ!師匠!お久しぶりです!お待ちしておりました!」
そう声を上げながら走り寄ってくる少女。
そして走り寄ると同時にいきなり上段回し蹴りをかましてきたので、足を掴んで地面に叩きつけてやった。
そのまま咳き込んでる少女の足を絡めて四の字固め。
「とんだ挨拶ありがとうねアオちゃぁん。身体強化までかけやがって。なに?最近の鬼人族の挨拶は肉体言語でするのが主流なのかあ?なら答えてあげないとダメだよねえぇえ?」
「す、すいまっせん!!つい今なら一発ぐらい当たると思ってしまいました!」
はい、件の少女、アオちゃんです。
「んでなぁんでここにいるのかなぁあ?俺言ったよねえ?里で待ってなさいって言ったよねえ。言いつけを守らない弟子はいらないんだけどなぁあ?ねぇアオちゃぁん?」
「ほんッとすいまっせんっした!修行が早く終わったんで待ちきれなかったんですう!ラヴィエでお金を稼ぎながら師匠のいる王都に行こうと思ってたんですけどっていうかソレ止めてください痛くて話しできませんごめんなさいお願いしますうううう!!」
泣き叫んで何言ってっかわかんなくなってきたので解いてやった。
うるさいしね。
グンは同じ場所で佇んでいた。
助けないんだね。
両手を顔の前で合わせて、合掌。
俺に謝ってるらしい。
とりあえず今回の遠出の目的は達成っと。
王都に帰るかあ!
その前に、
「にぎゃあああああ!!!!」
憂さ晴らしにアオを虐めよう。
せっかくの遠出だったのに。
王都を出て休憩入れながら走り続けて半日で着きましたわ。
ケツが痛いけど。
やっぱり振動をなんとかしたいな。
グンのところには村で一泊してから行くことにした。
ヴァイオリンも受け取りたいしな。
約一ヶ月ぶりの村の様子は全く変わっていなかった。
当たり前だな。
懐かしい気も起きねえわ。
宿はこの間と同じとこにした。
部屋も同じだ。
おばちゃんに、今レデンは買い出しで外に出てるので店は空いてないと聞いたので、先に楽器を取りに行くことにする。
できてなかったわ……。
なんで一ヶ月でできてると思ったんだ?だってさ。
考えてみりゃそうだな……。
なんで思ったんやろか……。
ということで、完成次第送ってもらうことになった。
宿に帰るとおばちゃんにレデンが帰ってるのを聞いたので下に降りた。
「久しぶりー。また来たお。ピザ作ってくんろ」
「お、パストじゃねぇか。オッケー任せな」
あとペペロンチーノもよろしくと言って席についた。
「そいえばこの間のお仲間さんは今日は来てねえのか?」
「この間?…ああチェニック達か。来てねえよ。お一人様ですよ」
「何しに来たんだ?」
「ああ、長期休暇に入ったから、ヴァイ…グロリアを取りに来たんだわ」
あと、アオ達を迎えに来たんだが、別に言わなくてもいっか。
「は?おまえあれ弾けるの?前世でやってたのか?」
「趣味の一つだ」
なんでこんなことばっか覚えてるんだか。
「へえ、器用なもんだな。っと、ほいキノコピザ」
「前も思ったけど名前がざっくりすぎねぇ?」
「いいんだよこまけぇことは。美味けりゃいいのいいの」
「それもそうか。こんな田舎町じゃ料理名なんざどうでもいいわな」
「喧嘩売ってんなら買うぜ」
「ピザうめぇ。ペペロンチーノまだぁ?」
「直ぐできるから待ってろっての」
言った通り、すぐに出てきた。
「せっかくの長期休暇なんだし友達と遊びに行ったりとかしねえの?」
「いねえよ友達なんて。なんだ喧嘩売ってんのか」
「いやなんでそうなる。まあでも友達できなさそうではあるな」
「あ、やっぱりそう見える?」
「超見える」
「マジかぁ。まぁいいけどな。魔力無しに仲良くしようぜ!って言っくるやついねえだろうし」
「え、お前魔力無しなの?じゃあ今食ったピザとペペロンチーノを返してもらおうか」
「そういうのいいから」
「ノリわりいなあ。だから友達できねえんだよ」
「やっぱり喧嘩売ってる?」
適当に話しつつ飯を食いおわった。
「ふいぃ、満腹満腹。あ、そういえば前に話してた騎士の件、どうなった?」
「ああ、向こうも興味深々みたいだ。ただ、王様の遠征があるからそれについて行かないといけないんだと」
「そっか。じゃ、帰ってきてからになるかね」
ま、俺もラヴィエに遠出するし、丁度いいっちゃあ丁度いいか。
「帰ってくるのはいつごろになりそうなんだ?」
「二か月程だってよ」
休暇明けになるのか。
「おっけー。楽しみにしてよ」
「おう。騎士って言ってもかなり気さくな奴だからお前でも仲良くしてもらえるだろうさ」
「おっけー。表に出な」
そんな感じで色々と話をした後、部屋に戻って寝た。
*****
ガッツリ寝てしまった……。
予定じゃ午前中には村を出る予定だったのに起きたら完全に昼だよ……。
ま、問題はないんだけどね。
昼飯食ってさっさとグンのところに行くかな。
森をのんびり歩いてます。
虫多い!ウザい!
しばらく歩いているとこの間の広場みたいなところについた。
その真ん中あたりに、
凄い勢いで腕立て伏せをしているグンと、その上に座っている女の子かいた。
うん、上に乗っている女の子に見覚えがあります。
黒い髪を肩のとこで切りそろえて、赤いワンピースを来た貧乳少女。
二年前より背は伸びてるな。
今は俺の肩ぐらいか。
「あっ!師匠!お久しぶりです!お待ちしておりました!」
そう声を上げながら走り寄ってくる少女。
そして走り寄ると同時にいきなり上段回し蹴りをかましてきたので、足を掴んで地面に叩きつけてやった。
そのまま咳き込んでる少女の足を絡めて四の字固め。
「とんだ挨拶ありがとうねアオちゃぁん。身体強化までかけやがって。なに?最近の鬼人族の挨拶は肉体言語でするのが主流なのかあ?なら答えてあげないとダメだよねえぇえ?」
「す、すいまっせん!!つい今なら一発ぐらい当たると思ってしまいました!」
はい、件の少女、アオちゃんです。
「んでなぁんでここにいるのかなぁあ?俺言ったよねえ?里で待ってなさいって言ったよねえ。言いつけを守らない弟子はいらないんだけどなぁあ?ねぇアオちゃぁん?」
「ほんッとすいまっせんっした!修行が早く終わったんで待ちきれなかったんですう!ラヴィエでお金を稼ぎながら師匠のいる王都に行こうと思ってたんですけどっていうかソレ止めてください痛くて話しできませんごめんなさいお願いしますうううう!!」
泣き叫んで何言ってっかわかんなくなってきたので解いてやった。
うるさいしね。
グンは同じ場所で佇んでいた。
助けないんだね。
両手を顔の前で合わせて、合掌。
俺に謝ってるらしい。
とりあえず今回の遠出の目的は達成っと。
王都に帰るかあ!
その前に、
「にぎゃあああああ!!!!」
憂さ晴らしにアオを虐めよう。
せっかくの遠出だったのに。
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