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目が覚めたらそこは病院、ではなく。
ここは…
いったい何処なのかな?
僕は周りを見回して呆然としてしまった。
薄暗く、蒸し暑い。
ていうか、ここ、外だよね?
なんで屋外?
てか、ここ何処なのマジで!
何だかまるで樹海の中って感じなんだけど…
風に木々が揺れてザワザワいってるし、生い茂った葉や枝の隙間から覗く空は妙に狭く見えて不気味に赤いし、時々遠くから鳥?のような鳴き声が聞こえてきてるし…
僕、もしかして死んじゃったのかな?
花畑とか川とか無いけど、リアルな死後の世界ってヤツはこんな感じなのかも??
しかし、デコボコした土の上に仰向けで寝っ転がってる所為か背中が痛い。物っ凄く痛い。
てか、背中!
ダンプカーにブチ当たったのって背中だったよ!
もしかして折れたりしてるから痛いんじゃないかな?
でも、死んでるのに痛いとかは変だよな。
僕はハッとして背中に腕を回し、そっと触ってみた。
取り敢えずは大丈夫そうだ。
全く痛みは感じられず、何処も怪我すらしてないみたいだ。
ドキドキしながら上半身を起こすと、普通に起き上がる事が出来た。
着ていた学ランに付いていた土を払い立ち上がると、僕はどうして良いのか分からず、再び座り込んだ。
別に迷子って訳じゃないんだけど、こういう時は無闇に動かない。これ大事。たぶん。きっと。
というか、ただ単に僕は足が竦んで動けなかっただけなんだけどね。
何が何だか分からないけど、どんどん辺りが暗くなってきているのだ。
陽が、沈もうとしているのだろうか。
僕は情けない事に不安で震える事しか出来ないでいた。
今、自分がどんな状況に居るのか、全く見当もつかないのだ。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
それだけがグルグルと頭を回り、大きな木を背に僕は三角座りをして、膝と膝の間に頭を挟み込み、俯いて小さくなって震える事しか出来なかった。
僕は何も見ないし何も見たくない。何も聞かないし何も聞きたくない。だから何も見えないし何も聞こえない。だから、だから、何も怖い事なんてない。何も怖い事なんてない、筈なんだ。
どれくらい、そうしていたのだろう。
途中、そのまま少し眠ってしまっていたのか、気が付けば辺りは真っ暗闇に包まれていた。
良くこんなところで寝てたな、僕。
鬱蒼とした森の中、見えないながらもキョロキョロ辺りの気配を探ってみると、あちこちから獣の声が聞こえてきて思わず身震いをした。
どんどん…何かが近づいて来ている気がするんだけど、狼って、確か絶滅してたよな。
じゃあ野犬とかかな?
どっちにしても怖すぎるんだけど、でも、あんまり犬っぽく無い声なのは何故なんだろう。
呼吸が苦しくなる程の動悸に襲われながら、僕は無意識に学ランの胸元を握り締めて周りの気配に集中していた。
次の瞬間、突如辺りが光に満たされた。
真っ暗闇の森が、真っ白に染められていく。
目が痛くて瞬きを繰り返し、暫くして何とか視力を取り戻すと、目の前には見知らぬ少年が居て、僕を見下ろしていた。
ここは…
いったい何処なのかな?
僕は周りを見回して呆然としてしまった。
薄暗く、蒸し暑い。
ていうか、ここ、外だよね?
なんで屋外?
てか、ここ何処なのマジで!
何だかまるで樹海の中って感じなんだけど…
風に木々が揺れてザワザワいってるし、生い茂った葉や枝の隙間から覗く空は妙に狭く見えて不気味に赤いし、時々遠くから鳥?のような鳴き声が聞こえてきてるし…
僕、もしかして死んじゃったのかな?
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しかし、デコボコした土の上に仰向けで寝っ転がってる所為か背中が痛い。物っ凄く痛い。
てか、背中!
ダンプカーにブチ当たったのって背中だったよ!
もしかして折れたりしてるから痛いんじゃないかな?
でも、死んでるのに痛いとかは変だよな。
僕はハッとして背中に腕を回し、そっと触ってみた。
取り敢えずは大丈夫そうだ。
全く痛みは感じられず、何処も怪我すらしてないみたいだ。
ドキドキしながら上半身を起こすと、普通に起き上がる事が出来た。
着ていた学ランに付いていた土を払い立ち上がると、僕はどうして良いのか分からず、再び座り込んだ。
別に迷子って訳じゃないんだけど、こういう時は無闇に動かない。これ大事。たぶん。きっと。
というか、ただ単に僕は足が竦んで動けなかっただけなんだけどね。
何が何だか分からないけど、どんどん辺りが暗くなってきているのだ。
陽が、沈もうとしているのだろうか。
僕は情けない事に不安で震える事しか出来ないでいた。
今、自分がどんな状況に居るのか、全く見当もつかないのだ。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
それだけがグルグルと頭を回り、大きな木を背に僕は三角座りをして、膝と膝の間に頭を挟み込み、俯いて小さくなって震える事しか出来なかった。
僕は何も見ないし何も見たくない。何も聞かないし何も聞きたくない。だから何も見えないし何も聞こえない。だから、だから、何も怖い事なんてない。何も怖い事なんてない、筈なんだ。
どれくらい、そうしていたのだろう。
途中、そのまま少し眠ってしまっていたのか、気が付けば辺りは真っ暗闇に包まれていた。
良くこんなところで寝てたな、僕。
鬱蒼とした森の中、見えないながらもキョロキョロ辺りの気配を探ってみると、あちこちから獣の声が聞こえてきて思わず身震いをした。
どんどん…何かが近づいて来ている気がするんだけど、狼って、確か絶滅してたよな。
じゃあ野犬とかかな?
どっちにしても怖すぎるんだけど、でも、あんまり犬っぽく無い声なのは何故なんだろう。
呼吸が苦しくなる程の動悸に襲われながら、僕は無意識に学ランの胸元を握り締めて周りの気配に集中していた。
次の瞬間、突如辺りが光に満たされた。
真っ暗闇の森が、真っ白に染められていく。
目が痛くて瞬きを繰り返し、暫くして何とか視力を取り戻すと、目の前には見知らぬ少年が居て、僕を見下ろしていた。
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