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第5話 備蓄勇者とシーナ
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この村の長老家族との食事は、かなり盛り上がって幕引きとなった。
食事の途中に出された酒に酔って自分の身の内を明かしたり、自分の居た世界の話やこちらにやってくる前に見た夢の話をした。これが意外とウケたようで肩を組みながら皆と酒を酌み交わしていた。
食事から宴会となった会食は、えんもたけなわなところで解散。今に至る。
夜風にあたりながら天を仰ぐ。月が二つあって明るい夜。異世界なのだと新ためて実感する。
ぼんやりしていると近寄る気配が一つ。
「ナオキさん。少し話をしてもよろしいですか?」
長老の孫娘シーナがいつの間にか近くに寄っていた。
「眠ってしまうまでならいくらでも」
一宿一飯の恩義がある。無下に断ることなんてできない。答えると彼女は隣に腰を下ろした。
「ナオキさんは、異世界、、、我々の知らない世界から来た人だったのですね。見た目もしゃべる言葉も同じなのに」
そこで言葉を区切って見つめてきた。オレと同じ黒に近い茶色の目を輝かせながら。
「旅人のあなたに一つお願いがあります。私をあなたの旅に同行させてほしいのです」
宴会となってしまった会食で一番話に食いついてきていたのはシーナだった。知らないことを知りたいと思うのは人として当然のことだといえる。彼女がオレに興味を持ってくれるのは予想通りだったがうれしかった。
「家族に許可を得てもらえば同行してもらってもいいよ。オレはこちらの世界の知識がないのでシーナが一緒に来てくれると心強いからね」
見つめ返してニッコリと笑顔を送る。
こちらが快諾したのが嬉しかったらしく腰を上げると一目散に駆けて行く。
「絶対だからね!」
若い子の跳ねる声は元気があり耳あたりがいい。今日は快眠できそうだ。
食事の途中に出された酒に酔って自分の身の内を明かしたり、自分の居た世界の話やこちらにやってくる前に見た夢の話をした。これが意外とウケたようで肩を組みながら皆と酒を酌み交わしていた。
食事から宴会となった会食は、えんもたけなわなところで解散。今に至る。
夜風にあたりながら天を仰ぐ。月が二つあって明るい夜。異世界なのだと新ためて実感する。
ぼんやりしていると近寄る気配が一つ。
「ナオキさん。少し話をしてもよろしいですか?」
長老の孫娘シーナがいつの間にか近くに寄っていた。
「眠ってしまうまでならいくらでも」
一宿一飯の恩義がある。無下に断ることなんてできない。答えると彼女は隣に腰を下ろした。
「ナオキさんは、異世界、、、我々の知らない世界から来た人だったのですね。見た目もしゃべる言葉も同じなのに」
そこで言葉を区切って見つめてきた。オレと同じ黒に近い茶色の目を輝かせながら。
「旅人のあなたに一つお願いがあります。私をあなたの旅に同行させてほしいのです」
宴会となってしまった会食で一番話に食いついてきていたのはシーナだった。知らないことを知りたいと思うのは人として当然のことだといえる。彼女がオレに興味を持ってくれるのは予想通りだったがうれしかった。
「家族に許可を得てもらえば同行してもらってもいいよ。オレはこちらの世界の知識がないのでシーナが一緒に来てくれると心強いからね」
見つめ返してニッコリと笑顔を送る。
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「絶対だからね!」
若い子の跳ねる声は元気があり耳あたりがいい。今日は快眠できそうだ。
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