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便利な装置を作ったったー

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しゅぼーんと音がしたような気がした。
体感数秒で俺たちは地上へ戻ってきていた。
勢いよく30センチくらい打ち上げられたと思ったら落下して尻餅をつく。
「やべー楽しい。そんで漏れそう」
「めっちゃ焦ったぞコノヤロー、うはは」
爆笑しあってトイレを探す。
人が集まっていることもあり、出店がそれなりに出ていて仮設トイレもいくつか発見できた。
一息ついて出てきたところへ戻ってみると明らかに変化が起きていた。
地面に開閉式と思われる観音開きの扉が出現していたのだ。表面には一方通行と書いてある。御大層に俺の名前まで明記してあった。
「作者の名前が入るわけね」
「オモロイな」
「鑑定!」
魔力を込めて叫んでみたら見えましたとも。

非常口 出側 一方通行
制作者 田中太郎
エアーシューターを想像して作られた緊急脱出用の出口です。
(制作者のみ変更権限があります)

「面白いな。俺も挑戦してみたいわ」
「設定維持れるみたいだから通用口仕様に変更してみるぜ」
魔力を込めて扉を触り思いを込める。
ズズズッと地面がせり上がりエレベーターそのもののようなものが構築されていく。ガンガン魔力が吸い取られていく~
「か い か ん~」
トイレ休憩して回復してきていたMPを全部持っていかれた。
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