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聖銀の槍(終)
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「団長達は無事に村に着いたかなあ…。」
ミュラーはブレムザー城の病室のベッドの上から、窓から故郷に続く空を見ていた。
ミュラーは騎士である。もともとは薬草師として銀の団に従軍したが、従軍してしばらく立つとその薬草の知識を魔獣の討伐にも役立て始め、程なく騎士に取り立てられた。
魔獣は獣とは違う、魔神の加護を受け力を増し、邪悪な術を操る。ただし、獣と全く異なると言う訳でもない。
ミュラーが調剤した眼つぶしや、吸い込むとくしゃみが止まらなくなる煙を出す煙玉は、魔獣たちにも良く効いた。ミュラーの薬のおかげで銀の団の騎士達は、少ない被害で効率よく魔獣を打ち取る事が出来た。
赤竜が出現したとき、団は絶望にくれた。
団長アウグストは、その槍王国に並ぶもの無しと称されるほどの騎士だったが、赤竜には全く歯が立たないと本人が認めた。
勝ち目は全くない戦、それでも手をこまねいている訳にはいかぬ、全滅覚悟で攻撃をと半ばやけのように団の方針が決まりかけた、その時
竜はリンドウ草に酔う
老いた師が数年前につぶやいた一言をミュラーが記憶の隅に留めていた事が、団の、ひいては国の未来を変えた。
竜はもともとこの世界にもいる。魔神の加護を受けた竜と違い、むやみに人を襲うような事はせず、何処かの山奥でひっそりと暮らしているらしいが、今まで全く人間たちと、接点がなかった訳ではない。
お互いに取って不幸な事に、多大な人間の犠牲のもと、打ち取られた竜の記録は、少数だが存在する。600年ほど前、のちに我が王国の北端となった地で打ち取られた竜に使われたのがリンドウ草。
魔神の加護を受けた赤竜に、普通の竜と同じくリンドウ草が効くのかは分からない。ただ、策もなく全員が犬死するよりはと、ミュラーの策が試された。
ミュラーはまず、師の古い本に従ってリンドウ草を強い酒でゆっくり煮だし、少量の薬を作った。それを持って、アウグスト、オイゲン、ミュラーそれから赤毛の騎士・ジークの四人で竜の寝床に向かう。
赤竜は翼を持つが長時間飛ぶ事は出来ず、また何も出来ない人々をあざ笑うように、姿をさらしながらゆっくりとヘッセンに近づいて来ていたから、寝床を探り当てる事はそう難しくはなかった。
寝ている竜の鼻先に、ミュラーが森の暮らしで培ったスリングで、薬の入った磁器の容器を投げ込む。リンドウ草に効果がなかった時は、乗馬の苦手なミュラーをジークが抱えて一目散に逃走する手はずだった。
緊張の数瞬、確かに赤竜はリンドウ草に酔った。
僅か1ミヌーテ程の間だがマタタビに酔う猫のように赤竜はリンドウ草に酔ったのだ。
そこからのアウグストは凄まじかった。まず、馬術に秀でるオイゲンと、ジークの二人を伝令に出す。近くの街まで馬で6ウーア程。
そこからは各町におかれている伝令兵が、人と馬を交代しながらヘッセンまで駆け抜ける。リンドウ草をためした竜の寝床からヘッセンまでは馬で大凡10日、ゆっくり移動する赤竜でも二週間程しかかかるまい。
アウグストが二人に行った命令は二つ。
一つ、「リンドウ草に効果あり、計画通り進められたし」この伝令を正確に伝える事
一つ、通常一人または二人で行う伝令を、各町におかれる伝令兵「全員」で行い、夜も昼も駆ける事。また同僚が落馬や事故にあったとしても「留まる事は許さない」事。
まさに、伝令兵が命を落とす可能性を見越した命令であり、その命令はオイゲンとジークの二人にも、一人に何かあったとしても見捨てて行くよう厳命するほど徹底していた。実際少なくない数の伝令兵が落馬や事故で大けがをしたと言うが、彼らのおかけで伝令は僅か2日と半分でヘッセンの街に到着する。
それからは、ヘッセンの街を挙げてミュラーが予め作っておいた、レシピに基づいて薬が作られた。いくらリンドウ草に酔うとは言え赤竜、魔神の加護を得た竜は、聖銀の武器以外で傷つける事は出来ず、逆鱗を貫かぬ限り、その命は奪えない。
戦闘に何ウーアかかるか分からない以上、酔わす薬は多いほど良い。
実際の戦闘にミュラーの出番はほとんどなかった。
何頭もの牛を殺し、逃げられぬよう険しい谷底の一本道に赤竜をおびき寄せる。食事に夢中の赤竜に、薬の入った大瓶を投げ付けたら、大きな赤竜が見事に正気を失う。正気を失った赤竜に聖銀の武器を持った、騎士たちが群がる。
正気を失っているとはいえ赤竜の無茶苦茶な反撃に、多くの騎士たちが散り、それでも騎士たちは着実に動きを鈍らせていく。中でもアウグストの動きは見事で、まさに英雄と呼ばれるにふさわしかった。
ミュラーは空を見ながら、不自由となった自分の右足について考える。
戦闘にミュラーの出番はほとんどなかった、薬草師として傷ついた騎士たちの手当を行い、後方に輸送する。この右足は額の上を切ったアウグストが、手当と休憩を兼ねてミュラーのもとを訪れた時、ほとんど流れ玉のような落石のせいで、アウグスト身代わりとして自由を失った。
走る事は出来なくなったが、歩く分には何とかなるし、アウグストの父親は息子の命を救った薬草師に深く感謝していて、助力を惜しむ様な事はしない。またミュラー自身も、あの場面でアウグストを失う事の意味を、十分に理解していたから後悔もない。
「早くヘルナに会いたいな…。」
大戦後、ミュラーの元にまとめて届いた、ヘルナからの手紙。生活の困窮と助けを求めるその手紙を読んだミュラーは、ちょうど貴族院からアーベル男爵を捕縛するよう命令を受けたジークに、二人の事を頼み、無事を知らせる手紙を言付けた。ヘルナが手紙に書いてきた借金も、アウグストが個人的に用立ててくれた。二人でならゆっくりと、返す事は可能だろう。
「団長が一緒って言うのが不安だけど…。」
アウグストは誠に優れた武人であり、優れた指揮官であったが、たまに残念な面がある事は、団員なら誰でも知っている。戦後アウグストは、ミュラーが自分の為に右足の自由を失った事を、ことさら悔いており、特に最近はミュラーに関わる残念な事件が多い。
「オイゲン副長はあてにならないけど、隊長付きの騎士としてジーク様が一緒だし…。」
優れた薬草師の師匠であった老婆は、優れた保護者とはいえず、ほとんど家族としての思い出はない。ミュラーの家族はヘルナの一家であり、ヘルナの父が病みついた時は胸が引き裂かれるように辛かったし、野に咲く花のように快活に笑うヘルナの笑顔と幸せを守りたくてミュラーは従軍したのだ。
「団長に預けた髪飾りも返し貰いそびれてるけど…。」
まさか、いざというとき形見のつもりで預けた品を、無事を知らせる手紙と共に渡したりはしないだろう。
「ヘルナの作ったリンゴのパイが食べたいな…。」
赤竜討伐に勲功抜群と聖銀の騎士に賞される、18才の騎士はこれからの穏やかな暮らしと、愛しい人の笑顔を思い浮かべてまどろみに落ちて行った。
ミュラーはブレムザー城の病室のベッドの上から、窓から故郷に続く空を見ていた。
ミュラーは騎士である。もともとは薬草師として銀の団に従軍したが、従軍してしばらく立つとその薬草の知識を魔獣の討伐にも役立て始め、程なく騎士に取り立てられた。
魔獣は獣とは違う、魔神の加護を受け力を増し、邪悪な術を操る。ただし、獣と全く異なると言う訳でもない。
ミュラーが調剤した眼つぶしや、吸い込むとくしゃみが止まらなくなる煙を出す煙玉は、魔獣たちにも良く効いた。ミュラーの薬のおかげで銀の団の騎士達は、少ない被害で効率よく魔獣を打ち取る事が出来た。
赤竜が出現したとき、団は絶望にくれた。
団長アウグストは、その槍王国に並ぶもの無しと称されるほどの騎士だったが、赤竜には全く歯が立たないと本人が認めた。
勝ち目は全くない戦、それでも手をこまねいている訳にはいかぬ、全滅覚悟で攻撃をと半ばやけのように団の方針が決まりかけた、その時
竜はリンドウ草に酔う
老いた師が数年前につぶやいた一言をミュラーが記憶の隅に留めていた事が、団の、ひいては国の未来を変えた。
竜はもともとこの世界にもいる。魔神の加護を受けた竜と違い、むやみに人を襲うような事はせず、何処かの山奥でひっそりと暮らしているらしいが、今まで全く人間たちと、接点がなかった訳ではない。
お互いに取って不幸な事に、多大な人間の犠牲のもと、打ち取られた竜の記録は、少数だが存在する。600年ほど前、のちに我が王国の北端となった地で打ち取られた竜に使われたのがリンドウ草。
魔神の加護を受けた赤竜に、普通の竜と同じくリンドウ草が効くのかは分からない。ただ、策もなく全員が犬死するよりはと、ミュラーの策が試された。
ミュラーはまず、師の古い本に従ってリンドウ草を強い酒でゆっくり煮だし、少量の薬を作った。それを持って、アウグスト、オイゲン、ミュラーそれから赤毛の騎士・ジークの四人で竜の寝床に向かう。
赤竜は翼を持つが長時間飛ぶ事は出来ず、また何も出来ない人々をあざ笑うように、姿をさらしながらゆっくりとヘッセンに近づいて来ていたから、寝床を探り当てる事はそう難しくはなかった。
寝ている竜の鼻先に、ミュラーが森の暮らしで培ったスリングで、薬の入った磁器の容器を投げ込む。リンドウ草に効果がなかった時は、乗馬の苦手なミュラーをジークが抱えて一目散に逃走する手はずだった。
緊張の数瞬、確かに赤竜はリンドウ草に酔った。
僅か1ミヌーテ程の間だがマタタビに酔う猫のように赤竜はリンドウ草に酔ったのだ。
そこからのアウグストは凄まじかった。まず、馬術に秀でるオイゲンと、ジークの二人を伝令に出す。近くの街まで馬で6ウーア程。
そこからは各町におかれている伝令兵が、人と馬を交代しながらヘッセンまで駆け抜ける。リンドウ草をためした竜の寝床からヘッセンまでは馬で大凡10日、ゆっくり移動する赤竜でも二週間程しかかかるまい。
アウグストが二人に行った命令は二つ。
一つ、「リンドウ草に効果あり、計画通り進められたし」この伝令を正確に伝える事
一つ、通常一人または二人で行う伝令を、各町におかれる伝令兵「全員」で行い、夜も昼も駆ける事。また同僚が落馬や事故にあったとしても「留まる事は許さない」事。
まさに、伝令兵が命を落とす可能性を見越した命令であり、その命令はオイゲンとジークの二人にも、一人に何かあったとしても見捨てて行くよう厳命するほど徹底していた。実際少なくない数の伝令兵が落馬や事故で大けがをしたと言うが、彼らのおかけで伝令は僅か2日と半分でヘッセンの街に到着する。
それからは、ヘッセンの街を挙げてミュラーが予め作っておいた、レシピに基づいて薬が作られた。いくらリンドウ草に酔うとは言え赤竜、魔神の加護を得た竜は、聖銀の武器以外で傷つける事は出来ず、逆鱗を貫かぬ限り、その命は奪えない。
戦闘に何ウーアかかるか分からない以上、酔わす薬は多いほど良い。
実際の戦闘にミュラーの出番はほとんどなかった。
何頭もの牛を殺し、逃げられぬよう険しい谷底の一本道に赤竜をおびき寄せる。食事に夢中の赤竜に、薬の入った大瓶を投げ付けたら、大きな赤竜が見事に正気を失う。正気を失った赤竜に聖銀の武器を持った、騎士たちが群がる。
正気を失っているとはいえ赤竜の無茶苦茶な反撃に、多くの騎士たちが散り、それでも騎士たちは着実に動きを鈍らせていく。中でもアウグストの動きは見事で、まさに英雄と呼ばれるにふさわしかった。
ミュラーは空を見ながら、不自由となった自分の右足について考える。
戦闘にミュラーの出番はほとんどなかった、薬草師として傷ついた騎士たちの手当を行い、後方に輸送する。この右足は額の上を切ったアウグストが、手当と休憩を兼ねてミュラーのもとを訪れた時、ほとんど流れ玉のような落石のせいで、アウグスト身代わりとして自由を失った。
走る事は出来なくなったが、歩く分には何とかなるし、アウグストの父親は息子の命を救った薬草師に深く感謝していて、助力を惜しむ様な事はしない。またミュラー自身も、あの場面でアウグストを失う事の意味を、十分に理解していたから後悔もない。
「早くヘルナに会いたいな…。」
大戦後、ミュラーの元にまとめて届いた、ヘルナからの手紙。生活の困窮と助けを求めるその手紙を読んだミュラーは、ちょうど貴族院からアーベル男爵を捕縛するよう命令を受けたジークに、二人の事を頼み、無事を知らせる手紙を言付けた。ヘルナが手紙に書いてきた借金も、アウグストが個人的に用立ててくれた。二人でならゆっくりと、返す事は可能だろう。
「団長が一緒って言うのが不安だけど…。」
アウグストは誠に優れた武人であり、優れた指揮官であったが、たまに残念な面がある事は、団員なら誰でも知っている。戦後アウグストは、ミュラーが自分の為に右足の自由を失った事を、ことさら悔いており、特に最近はミュラーに関わる残念な事件が多い。
「オイゲン副長はあてにならないけど、隊長付きの騎士としてジーク様が一緒だし…。」
優れた薬草師の師匠であった老婆は、優れた保護者とはいえず、ほとんど家族としての思い出はない。ミュラーの家族はヘルナの一家であり、ヘルナの父が病みついた時は胸が引き裂かれるように辛かったし、野に咲く花のように快活に笑うヘルナの笑顔と幸せを守りたくてミュラーは従軍したのだ。
「団長に預けた髪飾りも返し貰いそびれてるけど…。」
まさか、いざというとき形見のつもりで預けた品を、無事を知らせる手紙と共に渡したりはしないだろう。
「ヘルナの作ったリンゴのパイが食べたいな…。」
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