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7:寄せる想いは
しおりを挟む幼い日に出会った少女は虚ろな目で
色のない世界を見ている様で
傷を抱いて眠るように息をしていて。
少年にはそれがとても綺麗に見えた。
それから少年は、不器用ながらも少女に寄り添うように生きた。
何か特別なことはなく、ただ一緒に日を暮らす。それは少年なりの精一杯だった。
時は過ぎ、色めく季節の傾きかける頃。
いつしか日課になった木陰のベンチ。
「...ここ、もう慣れた?」
突然の言葉に、少女は驚いた顔を少年に向ける。そしてすぐに俯いて。
「...うん」
「そっか」
「なんで」「なんで私の傍にいてくれるの」
「分からない」
少しの沈黙の後、少年が再び口を開く。
「君が」「君が、透明に見えたから」
「空っぽなだけだよ」
「いつか誰かが見つけてくれるよ」
「神様もきっと見てくれないよ」
少女は暗い笑みを浮かべる。
流す涙もなくなった、枯れた笑顔。
少年はその時、幼いながらも意を決したのだった。
ーーーーー
世界が見向きもしないならいっそ、
僕が君のーー。
ーーーーー
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