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6:神様はいる?
しおりを挟む少女は毎朝起きてすぐ、空に祈る。
彼女曰く神様と話をしているそうで
週に一度、日曜日には
「お願いごと」をするのだという。
週に一度しか「お願いごと」をしないのは
「なんだか日曜日じゃないと叶わない」
「そんなにお願いしてたら申し訳ない」
のだそうだ。
少年はかつて、日曜以外は何を話しているのだろうと思い尋ねた事があった。
「普段は何話してるの」
「んー、昨日こんな事があったよとか、いつもお願い聞いてくれてありがとうとかかな」
なに、興味湧いたの?と言わんばかりの笑顔で少年を覗き込む。
そんなんじゃないよ、気になっただけ。
顔を背ける少年の表情は、どこか嬉しそうにも見えた。
「それで、今日は何をお願いしたの」
「天気がいいから散歩に行きたいなって!」
「相変わらず些細なお願いだね」
「いいの!最近は看護師さんも大人しくしてなさいって病室から出してくれないんだもーん」
「そう、散歩できるといいね」
「一緒に行くんだからね!」
はいはい、そう返すと少女は満足げな表情を見せた。
少年は呆れつつも、どうしてもその笑顔を憎めないでいた。
少年にとって少女は救いであり、守ると決めたたったひとつの命だった。
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