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第3章 : 乖離
奇襲する蛇
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◇◇◇
現在の大蛇では、幹部一人に平均して三人から四人の部下がついている。
桜華のアジトには部下が四人所属する。そこへ、防人が十人も迫っていると言うのだ。
「これ、防人の……ですよね?」
「うん。遅かったかな」
アジトの玄関をくぐると、さっそく提灯の残骸が見られた。単に落ちているのではなく、刀で斬られた痕跡が見られる。
それすなわち、戦いが始まっている、または、もう終わった事を意味する。
「……」
出来る限りの大急ぎかつ、足音を立てないように内部へと進む。特段大きな建築物ではないが、今は屋敷のごとく、異様に広く感じられた。
「……居る」
部屋の前に到着。聞こえるはずのない、大人の男たちの声が聞こえてきた。
「ここには五人居ると聞いたが」
「ああ。今のところ三人か」
「あとの二人はどこだ?」
──私たち以外は、もう
──こんな事ならっ!
最初から、小町の言うようにアジトに居れば良かったものをと、桜華は後悔した。
──どうすれば……
いくら剣に自信があるとは言え、さすがに防人十人を同時に相手するのは分が悪かろう。
妙な二つ名を自称する彼女とて、現実が分からないほどの愚か者ではない。
「桜華さん、これ」
「ん?」
小声で何か提案をしてきた部下は、手のひらサイズの煙玉を持っていた。緊急時用にと、組織の何人かに配られたものである。
「そうだね、今が使い時か」
桜華は煙玉を受け取り、廊下に転がる提灯に残った微かな火種を使って着火を試みる。
「いい? 私が合図したら突入、防人の足を狙うから、君は襟を引っ張って背中から倒しちゃって」
「分かりました」
自力で立ち上がれない状態にしてしまう作戦だ。無事な者が仲間の介抱に入れば、それはそれで狙い目である。
──よっし、着いた!
なんとか着火に成功。火が本体に到達するギリギリまで耐え、部屋に投げ込んだ。
「ん?」
「なんだ⁈」
「くそっ、煙幕だ!」
防人たちの驚く声を聞き、
「行くよ!」
部下に合図を送った。
──まず一人!
──二人!
──三人!
障子のそばに居た三人を無力化。目論見通り、自ずから立って反撃するのは困難そうであった。
──四、五、六!
捕縛された部下を監視していた三人を、さらに無力化。彼らもまた後ろに倒される。
十人と言う情報が正確なら、あっという間に過半数を撃破したことになる。
「なんだ、何事だ⁈」
隣の部屋を捜索していた二人の防人が、異常を察知して現れた。
煙幕。
倒れる防人仲間。
ただ事ではないぞと、真剣を抜く。
しかし、やる気になった桜華を前にしてそれでは、余りに遅すぎた。
「はあっ!」
「うぐっ⁈」
──七人
「ぐあああっ⁈」
──八人!
──あと二人!
「桜華さん、もう煙幕が!」
「分かってる!」
頼もしき目眩しが限界を迎えつつある。
──残りはどこ?
周辺を警戒しつつ、部下を解放していく。体に巻きついた縄を刀で少しずつ削り切る。口を塞ぐ捻り布も解く。
「ごめん、私、不在にしてばっかりで」
「いえ! それより、防人は全部で十人です。あと二人、何処かに──」
「動くな、ガキんちょども!」
──っ!
「んん! んんん!」
静止を促す声。見ると、共に突撃した部下が捕まっていた。
防人の大男に両腕を鷲掴みにされたうえ、布で口を塞がれ、刀を喉に近付ける事で反撃を抑止されている。
「御用だ。神妙にしろ、小娘」
「……子供を人質にとるなんて、それでも防人?」
「ふん、泥棒猫が何を言う」
「え、私、猫なんかより可愛いと思うけど」
「……あ?」
「え?」
これは小町とのノリではなく、作戦を考える為の時間稼ぎだ。だがそれも、徒労に終わる。
──どうしよう、何も思い付かない
桜華は自分で思うより焦っている事に気付いた。
──攻める?
──ダメ、絶対間に合わない
危機に瀕しているのは、自分ではなく部下だ。無茶は出来まいと己を制止する。
イタズラに時間だけが過ぎ、大男と桜華は見合ったまま。
「刀を捨てて、向こうに蹴飛ばせ」
「嫌だって言ったら?」
「大事な仲間が一人減る」
「……っ!」
大男の眼を見て、桜華は察する。
——こいつ、本気だ
大蛇のメンバーは、基本的に一般人だ。桜華と小町以外には普段の生活があり、家族がいる。
何が起きるか分からない活動だと理解した上で参加しているとはいえ、桜華は彼らの命を預かっているのと同義である。こんなところで死なす訳にはいかない。
「……分かった」
刀を鞘に納め、床に置いた。
「廊下の方に蹴るんだ」
左足を使い、先ほど突入してきた廊下側へ刀を蹴った。もう、動かずして拾い上げるのは困難だ。
「んんん!」
「暴れるな、小僧! 今縛るから待っていろ」
「んん!」
「膝をつけ」
部下と桜華の目が合う。
「言う通りにして」
「ん……」
少年が膝をつくと、大男が懐から縄を取り出す。二人を監視する視線が外れた、その瞬間。
「んんっ」
少年が勢いよく立ち上がり、大男の顎に頭頂部を思いきり衝突させる。
「んぐああっ!」
——やるなら、今しかない!
少年が作った機会を無駄にはしないと、
桜華は走る。蹴り飛ばした刀を回収し、勢いそのまま少年を救出。彼の襟をつかんで他の三人の方へ転がした。
「ええい、ガキども!」
舌を噛んだのか、大男の口から血が垂れている。怒りに歪んだ表情のまま、迫り来る桜華に向かう。
刀を抜き、彼女を迎撃しようと試みるが、時すでに遅し。桜華の刀は鞘から抜かれ、大男の膝を捉えた。
「うっ!」
念のため大腿にも追撃を加え、刀を持った右手を思いきり蹴飛ばす。痛む足ではその威力に耐えられず、大男は倒れた。
現在の大蛇では、幹部一人に平均して三人から四人の部下がついている。
桜華のアジトには部下が四人所属する。そこへ、防人が十人も迫っていると言うのだ。
「これ、防人の……ですよね?」
「うん。遅かったかな」
アジトの玄関をくぐると、さっそく提灯の残骸が見られた。単に落ちているのではなく、刀で斬られた痕跡が見られる。
それすなわち、戦いが始まっている、または、もう終わった事を意味する。
「……」
出来る限りの大急ぎかつ、足音を立てないように内部へと進む。特段大きな建築物ではないが、今は屋敷のごとく、異様に広く感じられた。
「……居る」
部屋の前に到着。聞こえるはずのない、大人の男たちの声が聞こえてきた。
「ここには五人居ると聞いたが」
「ああ。今のところ三人か」
「あとの二人はどこだ?」
──私たち以外は、もう
──こんな事ならっ!
最初から、小町の言うようにアジトに居れば良かったものをと、桜華は後悔した。
──どうすれば……
いくら剣に自信があるとは言え、さすがに防人十人を同時に相手するのは分が悪かろう。
妙な二つ名を自称する彼女とて、現実が分からないほどの愚か者ではない。
「桜華さん、これ」
「ん?」
小声で何か提案をしてきた部下は、手のひらサイズの煙玉を持っていた。緊急時用にと、組織の何人かに配られたものである。
「そうだね、今が使い時か」
桜華は煙玉を受け取り、廊下に転がる提灯に残った微かな火種を使って着火を試みる。
「いい? 私が合図したら突入、防人の足を狙うから、君は襟を引っ張って背中から倒しちゃって」
「分かりました」
自力で立ち上がれない状態にしてしまう作戦だ。無事な者が仲間の介抱に入れば、それはそれで狙い目である。
──よっし、着いた!
なんとか着火に成功。火が本体に到達するギリギリまで耐え、部屋に投げ込んだ。
「ん?」
「なんだ⁈」
「くそっ、煙幕だ!」
防人たちの驚く声を聞き、
「行くよ!」
部下に合図を送った。
──まず一人!
──二人!
──三人!
障子のそばに居た三人を無力化。目論見通り、自ずから立って反撃するのは困難そうであった。
──四、五、六!
捕縛された部下を監視していた三人を、さらに無力化。彼らもまた後ろに倒される。
十人と言う情報が正確なら、あっという間に過半数を撃破したことになる。
「なんだ、何事だ⁈」
隣の部屋を捜索していた二人の防人が、異常を察知して現れた。
煙幕。
倒れる防人仲間。
ただ事ではないぞと、真剣を抜く。
しかし、やる気になった桜華を前にしてそれでは、余りに遅すぎた。
「はあっ!」
「うぐっ⁈」
──七人
「ぐあああっ⁈」
──八人!
──あと二人!
「桜華さん、もう煙幕が!」
「分かってる!」
頼もしき目眩しが限界を迎えつつある。
──残りはどこ?
周辺を警戒しつつ、部下を解放していく。体に巻きついた縄を刀で少しずつ削り切る。口を塞ぐ捻り布も解く。
「ごめん、私、不在にしてばっかりで」
「いえ! それより、防人は全部で十人です。あと二人、何処かに──」
「動くな、ガキんちょども!」
──っ!
「んん! んんん!」
静止を促す声。見ると、共に突撃した部下が捕まっていた。
防人の大男に両腕を鷲掴みにされたうえ、布で口を塞がれ、刀を喉に近付ける事で反撃を抑止されている。
「御用だ。神妙にしろ、小娘」
「……子供を人質にとるなんて、それでも防人?」
「ふん、泥棒猫が何を言う」
「え、私、猫なんかより可愛いと思うけど」
「……あ?」
「え?」
これは小町とのノリではなく、作戦を考える為の時間稼ぎだ。だがそれも、徒労に終わる。
──どうしよう、何も思い付かない
桜華は自分で思うより焦っている事に気付いた。
──攻める?
──ダメ、絶対間に合わない
危機に瀕しているのは、自分ではなく部下だ。無茶は出来まいと己を制止する。
イタズラに時間だけが過ぎ、大男と桜華は見合ったまま。
「刀を捨てて、向こうに蹴飛ばせ」
「嫌だって言ったら?」
「大事な仲間が一人減る」
「……っ!」
大男の眼を見て、桜華は察する。
——こいつ、本気だ
大蛇のメンバーは、基本的に一般人だ。桜華と小町以外には普段の生活があり、家族がいる。
何が起きるか分からない活動だと理解した上で参加しているとはいえ、桜華は彼らの命を預かっているのと同義である。こんなところで死なす訳にはいかない。
「……分かった」
刀を鞘に納め、床に置いた。
「廊下の方に蹴るんだ」
左足を使い、先ほど突入してきた廊下側へ刀を蹴った。もう、動かずして拾い上げるのは困難だ。
「んんん!」
「暴れるな、小僧! 今縛るから待っていろ」
「んん!」
「膝をつけ」
部下と桜華の目が合う。
「言う通りにして」
「ん……」
少年が膝をつくと、大男が懐から縄を取り出す。二人を監視する視線が外れた、その瞬間。
「んんっ」
少年が勢いよく立ち上がり、大男の顎に頭頂部を思いきり衝突させる。
「んぐああっ!」
——やるなら、今しかない!
少年が作った機会を無駄にはしないと、
桜華は走る。蹴り飛ばした刀を回収し、勢いそのまま少年を救出。彼の襟をつかんで他の三人の方へ転がした。
「ええい、ガキども!」
舌を噛んだのか、大男の口から血が垂れている。怒りに歪んだ表情のまま、迫り来る桜華に向かう。
刀を抜き、彼女を迎撃しようと試みるが、時すでに遅し。桜華の刀は鞘から抜かれ、大男の膝を捉えた。
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私はこの日月神示(ひつきしんじ)に出会い、研究し始めてもう25年になります。
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