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5.ドラゴンさん、お帰りください
しおりを挟む突然のドラゴンの出現に、魔術研究院も、王城も、騒然としていた。
たちまちアカツキとアマネも召集され、ドラゴン討伐の命が下される。
「はやく、はやく討伐を!」という圧に押されて街に出た二人は、上空を覆うような大きさのドラゴンに、一人は息を呑み、一人は心ここにあらずの様子で見上げたのだった。
幸い、ドラゴンは何かを探すように首をめぐらせるのみで、こちらに攻撃などしてくる様子はない。
油断なくドラゴンの動きを注視しながら、アカツキはアマネに声をかけた。
「アマネ? アマネ、大丈夫か?」
「え、何がですか?」
返ってきたその声が存外にしっかりしていたので、アカツキは拍子抜けした。
「いや、さっきまでぼんやりしていたようだったから、さすがにドラゴンの迫力に気圧されたのかと……」
「ああ、いや、そういうんじゃなくてですね。人間の方に思いを馳せていたというか……」
「は?」
「みんな『討伐しろ』って言うじゃないですか。『なんでいきなり討伐?』って考えてて」
こんなときに何を、とアカツキは思ったものの、ドラゴンが依然大きく動かないこと、そしてアマネの普段どおりながらどこか真剣な様子に、アマネの考えに耳を傾けることにした。
「ドラゴンの目的もわからないのに、即討伐ってあんまりにも暴力的じゃありません? わざわざ王都まで来たからには目的があるんだから、それが平和的解決をみられるものかどうか確かめてからでもいいじゃないですか」
「そうは言うが……ドラゴンと意思疎通する方法もないだろう」
「真偽はわかりませんが、知能あるドラゴンは古代語喋れるらしいですよ。ちょうどさっき見てた資料に載ってました。ちょっと行ってきますね」
そういうアマネは古代語を喋れるのかとか、そんな不確実な情報を元に「ちょっと行ってきますね」なんて軽く向かう場所じゃないとか、いろいろ言いたいことはあったものの、アカツキが口に出せたのは一言だけだった。
「俺も連れて行け!」
転移の魔術式を組んで今まさにドラゴンの目の前に移動しようとしていたアマネは、ちょっと考えて、まあ隠れ蓑にもなるしいいか、とアカツキも転移の対象に含んで、魔術を発動させる。
次の瞬間、二人は風荒ぶ上空に浮かんでいた。
「浮遊魔術……状態固定魔術……防護魔術……うーん、あとは……風邪ひいたらいけないし、結界で風を遮っておくのがいいかな?」
次々とアマネが魔術を組んで展開する。本当にドラゴンの目と鼻の先だったのでアカツキは一瞬固まっていたが、すぐに臨戦態勢に戻った。
(おお、状況判断がはやい)
内心ちょっと感心しつつ、アマネは魔術を恒常設定にして、ドラゴンに向きなおった。
(おや、ドラゴンの方も警戒してるっぽい? ……そりゃそうか、こっちだって突然ドラゴンが来て大騒ぎしてるんだもんね。ドラゴンの方だって突然人が来たら驚くよね)
納得すると、アマネは「んんっ」と軽く咳払いした。そして慎重に古代語を紡いだ。
〈えーと、ドラゴンさん? 私の言葉、聞き取れる?〉
アマネの呼びかけに、ドラゴンがびくりと身体を震わせた。それだけで小山が動いたような様だったので、これが地上でなくてよかったな、とアマネはのんびり思う。
〈……この時代に、古代語をこうもなめらかに話すニンゲンがいるとは〉
〈私の師匠も喋れるよ。……っていうのは置いといて、王都に何の用で来たの? ドラゴンさんなんてみんな見たことないからパニックになっちゃって大変なんだ〉
〈我の卵を盗んだ者がいる。我は卵を取り返しに来たまで〉
「えっ」
驚きに、古代語での言語化を打ち切ってしまったアマネに、アカツキが訊ねる。
「どうやら会話できていたようだったが……何か問題があったのか?」
「ドラゴンさん、卵を盗まれたって言ってます」
「は?」
「卵を取り返しに来ただけだって。つまり、ドラゴンの卵泥棒が王都にいるってことですよね?」
「ドラゴンの卵を……?」
アマネの言葉に信じられないような素振りをしたアカツキだったが、それでも記憶を辿るようにして情報を提供してくれる。
「確かに……幻獣を不法に売買する組織があると聞いたことがあるが……ドラゴンだぞ?」
「ええっ、そんなの野放しにしておかないでくださいよ。じゃあその組織があやしいかな……ええと、〈ドラゴンさん、卵に特徴ってある?〉」
〈我と同種の魔力を纏っておる。大きさはそなたが一抱えする程度だ〉
〈……うーん、うまく辿れないな。そういう組織は隠蔽の魔術使ってるだろうから、そのせいかも〉
〈……そなたが卵を探してくれるのか?〉
ドラゴンが意外そうに言ってくるので、アマネは軽く頷いた。
〈見た感じ、ここに転移するだけで魔力ほとんど使っちゃったんでしょ? じゃあ、代わりにやる方が早いし〉
〈そなたらは、我を討伐しに来たのかと思ったが〉
〈確かにそういう命令は受けたけど、盲目的に従う義理はないから。……あ、それっぽいの発見。まずは隠蔽魔術解除、それから解析――うん、ドラゴンさんと同種の魔力だ。転移っと〉
ドラゴンとアマネたちの間に、一抱えほどの大きさの美しい青の卵が現れた。
途端、ドラゴンが喜びの咆哮をあげる。
〈おお、我の卵! 無事であったか!〉
〈あ、なんか組織のアジトっぽいところが騒ぎになってる。ええと、人にわかりやすく騒ぎになって……かつ全員気絶してもらうには……爆発でいっか〉
アマネの呟きとほぼ同時、城下のとある場所からどーん!という景気のいい音がした。
卵とドラゴンを注視していたアカツキが、肩をそびやかさせる。
「なっ……アマネ、何をした!?」
「え? 原因の組織の拠点っぽいところをちょっと爆発させただけですけど。心配しなくても、死傷者は出さないようにしてますよ?」
「そういう問題か……?」
「私は特に問題を感じませんけど、アカツキさんが気になるなら拠点にお送りしましょうか?」
「……いや、いい。こちらの方が優先だ」
「……って言ってもドラゴンさんはもう目的を達したわけなので……あとはお帰りいただくだけですけど」
言って、またアマネは古代語でドラゴンに話しかける。
〈ドラゴンさん、卵が返ってきたならもうここに用はないですよね?〉
〈ああ。……だが、我のねぐらは層が違うからな。魔力の回復を待たねばなるまい。人の界を騒がせるのは本意ではないのだが……〉
〈あ、じゃあ私が転移で送りますよ。かえりたい場所を強く思い浮かべてくれますか? それをしるべにするので〉
〈おお、有り難い。よろしく頼む〉
アマネは一度目を閉じて、ゆっくりとまた目を開いた。その色は黒。髪の色もまた、黒に戻っている。
今から使おうとしている魔術は、処理領域をかなり使う。そのため、この空中に安全に留まるため以外の魔術を解除したのだった。
アマネの魔力が目に見える糸となってドラゴンの周囲を囲んでいく。その複雑な文様――魔術陣はまるで芸術品で、アカツキは目を奪われた。
「魔術式展開――《送還》」
カッ、と魔術陣が光を放ち、消えた。ドラゴンも、卵もともに。
突然のドラゴンの消失に、わっと眼下の街が湧く。
それを遠くに聞きながら、アカツキは目の前で為された事象に驚きを隠せなかった。
「送還魔術……?」
「まだまだ改良の余地ありの代物ですけど。同じ界の送還しかできませんし」
「……最終目的は|違う界への送還(・・・・・・・)を為すことか?」
「ご明察です。そのためのとっかかりを魔術研究院の蔵書から得られるといいんですけど」
「……なるほどな」
送還が終わったからだろう。また常時展開の魔術式で、アマネの髪色が銀へと変わる。
「……アカツキさんは、最初に驚いた以外、この髪と目の色について触れませんね」
「隠したいと思っていることに不用意に触れるつもりはないからな」
「師匠がアカツキさんを王都での世話役に選んだのがどうしてか、わかる気がします」
そう、呟くように言ったアマネの笑顔があまりに儚くて、アカツキはとっさにアマネの腕をつかんだ。
「? どうしました? 浮遊の魔術が不安定になったりとかしました?」
「いや……」
どうしてそうしてしまったのか、すぐにうまく説明できる気がしなかったので、アカツキは言い淀んだ。
しばしの時間をかけて自分の中に湧き上がった感情を理解し、心中で溜息をつく。
(『保護者』役という定義はタチが悪いな、『賢者』。……どうせそのままだって放っておけないような相手に、さらに思い入れを持たせるんだから)
『賢者』が送ってきた魔術の鳥とカード。それに触れ、そしてアマネに出会うことで発動したのだろう、思考への干渉魔術については、アマネに「怒っているように見えた」と言われたときに察していた。
『アマネに思い入れを持たせ、庇護欲を抱かせる』――思考にそういう方向性を持たせるものだったのだろうそれは、アカツキの思考を少しずつ少しずつ動かし――まるで何年も庇護してきた相手のように思わせるところまで来ていた。
(お前もこんな思いをしていたのか? 『賢者』。……していたんだろうな。これは『賢者』の感情をもとにした思考干渉魔術だろうから……)
どこにもつながっていないような顔をした、寄る辺ない幼子を庇護する、やるせなさ。
いつどこに消えても――もとの界にかえってもおかしくない存在を前にした、焦燥感。
君はここにいるのに、この界に存在しているのに、と言ってしまいたくなる、衝動。
どれもこれもがごちゃまぜになって、国の最高戦力としての機構――『聖騎士』であることを忘れそうになる。いや――最初から、忘れさせられていたのだ。
(俺よりも人間の枠から外れている……外されている『賢者』が、その『養い子』を自称できるような人間を育てていたという事実から、わかっておくべきだったな)
人間の枠から外れた者――『賢者』や『聖騎士』の心をこうも動かすのが、アマネが『至上の黒』を持つ『天の恩寵』であるからなのかはわからない。『賢者』ならば、それにも見当がついているのだろうが。
そうであろうと、そうでなかろうと、アカツキはもう『保護者』役に定義され、それに馴染んでしまった。
だから、消えてしまいそうに儚く笑んだアマネを、ここに留めたい、留まってほしいと思い――腕をつかんでしまったのだった。
腕をつかまれたまま首を傾げているアマネに感じる庇護欲が、幾分か仕組まれたものだとしても。
それはなんだかとても心地がよかったから――まるで人間に戻ったようで心地よかったから、アカツキはそれに抗わないことにした。
「君が落ちるときは一緒に落ちようと思って」
「え、私の魔術の腕を侮ってますね? 落ちるわけないじゃないですか」
「……万が一、があるかもしれないだろう?」
「さてはアカツキさん、高いところ苦手とか? だからそんな変なこと言い出すんですね? 用は終わったし、さっさと戻りましょうか」
言って、アマネはまた転移の魔術を組み――最初に出会った場所、城にある『聖騎士』の部屋に転移した。
久しぶりに感じる地上の確かさと目線を感じながら、アカツキは問う。
「どうして転移座標をここにしたんだ?」
「あのまま街に下りるのは面倒そうだなと思ったのと、アカツキさんがすぐ休めそうな場所がここしか思いつかなかったので」
「……つまり、俺を気遣って?」
「8:2くらいですけど」
「そうか」
以前『心配』されたときにも感じたようなくすぐったさを、今度は堪能する。
(アマネにとって、この世界に生きるものは等しく『異世界のもの』だからこそなんだろうが――ああ、この思考も『賢者』の干渉か。『賢者』のやつ、一部同期にしているな、これは)
それは王都へ行くアマネを心配してのことか、それとも。
(方法が見つかった途端、振り向かずにかえってしまうだろう、そのときを逃さないためか)
きっとアマネは知らないのだろう。『賢者』がここまでアマネを気にかけていること。わかりにくい執着をしていること。
あの性格だから、あっさりと、むしろ応援する素振りで送り出したに違いないから。
(……ああ、いけないな。感化される。俺とアマネは、まだ出会って数日だっていうのに)
「……? どうしました?」
黙りこくったアカツキの目を覗き込むように、アマネが見上げてくる。
「いや……かえるときは、挨拶くらいはしていってほしいなと考えていた」
「え、突然なんの話ですか? ……挨拶もなしに帰るなんて不義理、しませんよ。まだ魔術研究院の蔵書も浚いきってないですし」
「……望むものが、見つかるといいな」
「その前に、『危機』が終わったからハイさよならって王都から追い返されないかが問題なんですけど」
そんなことを言っていたアマネも、アカツキも知らなかった。
『予言者』ついさっき、新たな予言――追加の予言をしていたことを。
「『翼あるもの』の襲来は、まだ終わりではない」――その予言によって、アマネがまだ王都に留め置かれることになるとは、二人ともに知る由もないことなのだった。
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