とにかく異世界に転生したい!!

風月 颯介

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一章

10話

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「なぁ、アレ」

「んなっ??絶氷のルミア??」

「何でこんな所にSランクが??」

「てか何で子供と一緒なんだ?」

ギルドの訓練場に向かう途中で、そんな声が聞こえてきた。

「やっぱり有名人なんですねルミアさん」

俺はそんな感想を漏らす。

「ま、これでも数少ないSランクの一人だもの」

「そうですね……」

愛想笑いで誤魔化す。

「さ、着いたわ。ここが訓練場よ」

訓練場というだけあってかなり広い土地だ。

「それで、一応聞くけどホントに魔法について何も知らないのね?」

「はい。何も分からないので、基礎の基礎からお願いします」

「……分かったわ」

な、何かタメがあったんですけど……

疑われてるんだろうけど知らないもんは知らないしな。

「魔法とは簡単に言うと己の魔力を使って何らかの現象を起こすことよ」

「何らかの現象ですか?」

「曖昧な言い方だけど、これまで、様々なモノが確認されているのよ。それを大まかに分類して‘‘生活魔法‘‘と‘‘属性魔法‘‘の二つに分けられるわ」

「なるほど、2種類ですか。分かりやすいですね」

「まぁ、細かい所まで見ていくと微妙に違ったりするけど、とりあえずその認識で構わないわ」

「で、まず生活魔法は‘‘ライト‘‘、‘‘クリア‘‘みたいにその名の通りに主に日常生活で用いられるわ」

「これは、魔力さえあれば誰でも使えるわ」

「‘‘魔力さえあれば‘‘ですか、あの……生まれつき魔力がない場合というのがあるんですか?」

「勿論あるわよ。人間ではそんなに珍しいことじゃない筈よ?」

もしこれに相当するのなら俺の人生詰むな。

で、でも、‘‘前世は魔法使い‘‘だったしきっと大丈夫だろう。

全く根拠がないとか言うな!!悲しくなるから………

「続けるわよ。次に属性魔法ね。属性魔法は火、水、風、土、雷、氷、光、闇の8つに分けられるわ」

「は、はい。質問ですが、誰でも8つとも使えるんですか?」

「いいえ……個人差があるわ。私の場合は一応4つ、火、風、光、氷の属性魔法を使えるのだけれど、氷が他の属性魔法より威力がずば抜けて高いの。だから、基本的には主に氷属性を使っているわ」

「それは、ルミアさんがエルフだからですか?」

「そうね……エルフは総じて魔法が得意な種族だからっていうのはあるわね。でも、人間にだって個人差があるって言うのは聞いたことがあるわ」

なるほど、理解した。

つまり、所謂テンプレでいう所の属性適性っていうヤツだろう。それが、いくつあるのかで今後が変わってくるな。

いや、そもそも俺に魔力がないと話にならないのか………

「魔力の有無はどうやって調べるんですか?」

「一般的なのは、この水晶を使って調べるの。不思議なことにこの水晶に手を置いたら魔力の量によって光り方が変わるのよ」

「それはまた……」

テンプレだなとは言えなかった。しかし何を勘違いしたのかルミアさんの顔が険しくなる。

「信じてないでしょう?だったら手を置いてみなさい。そうすれば分かるわ。ちなみに私は―――」

言葉の途中で水晶に手を置き、紫色にかなり明るく光る。

「はい。やってみなさい。魔力がなければ光らないわ」

ヤベェ!?スゲェドキドキする!!

水晶に手を置くと

「っっ!?」

えっ!?虹色!?

ってか水晶にヒビが入っているんだが……

「あ、あの~これは?」

「初めてみたわ」

「へ?」

「あんな色とりどりの色で、しかもヒビが入るなんて………これは冒険者ギルドから借りたモノなの。他にも数はある筈だからもう一度やってみましょう。良いわね?」

「は、はい」

しかし、結局新しく持って来たヤツも同じ結果になった。

「いい結果なんですよね?」

俺はそれがどういう意味をもつのか分からないので、聞いたのだが………

「だとは思うけど………」

何故か歯切れが悪い。

「言ったでしょう?初めて見たって。だから、分からないわ」

「そんな……普通はどうなるんですか?」

「そうね……色は人それぞれだけど、普通は、光り方が強いか弱いか光らないかで判断するの。当然、光が強ければ強いほど魔力が多く、光が弱ければ弱い程魔力は少ないとなるわ」

「光はそれ程明るくは無かったけど、でも………ヒビはどう解釈すれば良いんだろうな?」

「考えても仕方がないわね。まぁ、光ったってことで魔力があることは分かったんだしそれで良しとしましょう」

そんな風にスル―された。





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