15 / 21
一章
12話
しおりを挟む
ルミアさんと模擬戦をすることになったが
「ギルマスには伝えとくわよ」
ルミアさんにそう言われ了承する。
「ルミア君とレギル様が模擬戦!?」
それが、ギルドマスターガイルさんの第一声だった。
「私からじゃなくてこの子から言い出したことよ」
「えっ!?レギル様!?」
「すいません。ギルドマスターこちらへ」
ルミアさんに声が聞こえない所まで移動する。
「模擬戦は確かに自分から言い出したことです」
「取り止めましょう。今日魔法を覚えたばかりのレギル様が勝てる筈ありません」
「そうですね……絶対勝てるとは微塵も思っていませんよ。ですが、この場でしか勝ち目がないことも理解しています」
「っっ!?奇襲ですか……」
「察しが良いですね。そう、生活魔法が使えるようになったばかりという事実これを利用します」
「ふむ……ですが、何故模擬戦を?」
「Sランク冒険者の意味を知ったからこそ思うんです。Sランクとの実戦経験なんて早々得られるものではないと」
「しかし、実戦経験なら別にルミア君でなくとも良いのでは?」
「そうですね…‘‘実戦経験だけなら‘‘ですがね」
「それはどういう?」
「世界最強に近い景色を見ておきたいんです。勝つにしろ負けるにしろそれは、今後大きくプラスになると思います」
「なるほど…覚悟はあるようですね」
「無ければSランクに喧嘩なんて売りませんよ」
お道化て言う。
「分かりました。レギル様の闘いしかと見させて頂きます」
「ギルドマスターもおかしな人ですね。7歳の子供がSランク冒険者と模擬戦するというのに止めないなんて」
「私は最初に止めましたよ」
苦笑して言われる。
「ですが、止めても聞かないでしょうし何より……私の元冒険者としてのカンが囁くんですよ。この闘いは絶対に見ておかないといけないと」
ギルドマスターが元冒険者だったことに少し驚きつつ
「なるほど…では、お魅せしましょうレギル・シュタットの魔法をね」
会話を終えルミアさんの所に戻る。
「話は終わった?」
「はい。それで、一つお願いがあるんですが」
「何?手加減してほしいの?」
「違いますよ。もし、俺が勝ったら俺とパーティーを組んでください」
「「っっ!?」」
その発言にルミアさんもギルドマスターも驚く。
「ふ~ん勝つつもりなんだ」
空気が冷えていく。今なら分かるこれはルミアさんの感情に呼応して氷の魔力が漏れているんだ。つまり、冷静じゃない。なら、まだやりようがあるか
「やるからには勝ちを狙うのは当然じゃないですか」
「良く言った!!加減しようと思ったけど必要なさそうね」
さらに空気が冷たくなる。
「では。両者離れて」
ギルドマスターの声に従い距離を開ける。
「では……模擬戦開始!!」
ギルドマスターのその声と同時に
「氷よ氷よ五月雨のごとく降りしきれフローレスアイスエッジ」
ルミアさんから無数の氷の礫が飛んでくる
「魔導装甲(マギノアーマー)」
俺は体に魔力の装甲を纏う。
「「なっ!?」」
絶句した声が響く。
「魔導装甲がある限りルミアさんの攻撃は通りませんよ」
「驚いたけど、やっぱり魔法の初心者って言うのは嘘だったのね」
「いいえ、さっき教えてもらったライトが初めてですよ」
「はぁ!?嘘よ!?」
「まぁ、そんな事はいいじゃないですか。次はこっちからいきますよ」
「飲み込め灼熱波!!」
「炎!?私にそれは悪手でしょ!!氷よ防壁となれアイスエッジウォール」
氷の防壁に俺の灼熱波は止められたが
ジューーーーー
氷と炎が接触したことにより霧が発生し、お互いの姿を隠す。
「この怒りは我が怒りにあらず、この怒りは神の怒りなり顕現せよケラウノス・オブ・ザ・ジャッジメント!!」
訓練場全体に雷いや神鳴りの音が響き渡る。
「やったか……」
フラグだと分かっていても言ってしまうもんなんだな。
「やるじゃない。正直これを使うことになるとは思ってなかったわ」
煙が晴れルミアさんの姿が見えた。
「青い魔導装甲」
「えぇ、驚いたわ。本当に似たような魔法だったから。ちなみにこれは氷の女王の衣(フラグメント)よ」
「やっぱり世界最高峰は伊達じゃないか……それなら、我が魔力よ収束せよ」
「なっ!?この魔力は!?」
「さぁ、お披露目だ。決戦術式ワンサイドゲーム!!」
俺が決戦術式を発動させると
「そんな!?私の氷の女王の衣(フラグメント)が!?」
「えぇ。ワンサイドゲームの名の通り。敵は魔法を封じられ、俺だけ魔法が使える。さぁ、どうしますか?」
「まだよ」
そう言ってルミアさんは腰から短剣を抜くが
「サウザントソードレイン!!」
ルミアさんの周囲一面に魔力でできた剣が降り注ぐ
「はぁ~私の負け。完敗よ」
「そこまで。勝者はレギル様」
「ふぅ~何とかなったか」
「嫌味かしら?」
「いえ、ホントにそう思ってますよ。最初からルミアさんが本気だったら圧殺されて負けてたのは俺です」
「ワンサイドゲームだっけ?あれがあるじゃない」
「あれは最初から使えるわけじゃないんですよ。なんていうか体が温まってないとというか」
前世の例えだと車のクーラーのいきなり冷たい風が出てこないのと同じだ。
「ふ~んでも魔導装甲があったじゃない」
「はい。だから、魔導装甲でどこまで持たせられかが問題でした。他のは今回に限って言えば見せ札でした。まぁ、ケラウノス・オブ・ザ・ジャッジメントで決めるつもりでもありましたけど……」
「なるほどね…ある程度闘いの流れが決まっていたのね」
「当然です。Sランク相手に無策で戦うほど無謀ではありませんよ」
模擬戦後ルミアさんとそんな会話を交わす。
何にしても勝てて良かった。あそこまで挑発してあっさり負けはいくら何でも恥ずかしすぎる。
「ギルマスには伝えとくわよ」
ルミアさんにそう言われ了承する。
「ルミア君とレギル様が模擬戦!?」
それが、ギルドマスターガイルさんの第一声だった。
「私からじゃなくてこの子から言い出したことよ」
「えっ!?レギル様!?」
「すいません。ギルドマスターこちらへ」
ルミアさんに声が聞こえない所まで移動する。
「模擬戦は確かに自分から言い出したことです」
「取り止めましょう。今日魔法を覚えたばかりのレギル様が勝てる筈ありません」
「そうですね……絶対勝てるとは微塵も思っていませんよ。ですが、この場でしか勝ち目がないことも理解しています」
「っっ!?奇襲ですか……」
「察しが良いですね。そう、生活魔法が使えるようになったばかりという事実これを利用します」
「ふむ……ですが、何故模擬戦を?」
「Sランク冒険者の意味を知ったからこそ思うんです。Sランクとの実戦経験なんて早々得られるものではないと」
「しかし、実戦経験なら別にルミア君でなくとも良いのでは?」
「そうですね…‘‘実戦経験だけなら‘‘ですがね」
「それはどういう?」
「世界最強に近い景色を見ておきたいんです。勝つにしろ負けるにしろそれは、今後大きくプラスになると思います」
「なるほど…覚悟はあるようですね」
「無ければSランクに喧嘩なんて売りませんよ」
お道化て言う。
「分かりました。レギル様の闘いしかと見させて頂きます」
「ギルドマスターもおかしな人ですね。7歳の子供がSランク冒険者と模擬戦するというのに止めないなんて」
「私は最初に止めましたよ」
苦笑して言われる。
「ですが、止めても聞かないでしょうし何より……私の元冒険者としてのカンが囁くんですよ。この闘いは絶対に見ておかないといけないと」
ギルドマスターが元冒険者だったことに少し驚きつつ
「なるほど…では、お魅せしましょうレギル・シュタットの魔法をね」
会話を終えルミアさんの所に戻る。
「話は終わった?」
「はい。それで、一つお願いがあるんですが」
「何?手加減してほしいの?」
「違いますよ。もし、俺が勝ったら俺とパーティーを組んでください」
「「っっ!?」」
その発言にルミアさんもギルドマスターも驚く。
「ふ~ん勝つつもりなんだ」
空気が冷えていく。今なら分かるこれはルミアさんの感情に呼応して氷の魔力が漏れているんだ。つまり、冷静じゃない。なら、まだやりようがあるか
「やるからには勝ちを狙うのは当然じゃないですか」
「良く言った!!加減しようと思ったけど必要なさそうね」
さらに空気が冷たくなる。
「では。両者離れて」
ギルドマスターの声に従い距離を開ける。
「では……模擬戦開始!!」
ギルドマスターのその声と同時に
「氷よ氷よ五月雨のごとく降りしきれフローレスアイスエッジ」
ルミアさんから無数の氷の礫が飛んでくる
「魔導装甲(マギノアーマー)」
俺は体に魔力の装甲を纏う。
「「なっ!?」」
絶句した声が響く。
「魔導装甲がある限りルミアさんの攻撃は通りませんよ」
「驚いたけど、やっぱり魔法の初心者って言うのは嘘だったのね」
「いいえ、さっき教えてもらったライトが初めてですよ」
「はぁ!?嘘よ!?」
「まぁ、そんな事はいいじゃないですか。次はこっちからいきますよ」
「飲み込め灼熱波!!」
「炎!?私にそれは悪手でしょ!!氷よ防壁となれアイスエッジウォール」
氷の防壁に俺の灼熱波は止められたが
ジューーーーー
氷と炎が接触したことにより霧が発生し、お互いの姿を隠す。
「この怒りは我が怒りにあらず、この怒りは神の怒りなり顕現せよケラウノス・オブ・ザ・ジャッジメント!!」
訓練場全体に雷いや神鳴りの音が響き渡る。
「やったか……」
フラグだと分かっていても言ってしまうもんなんだな。
「やるじゃない。正直これを使うことになるとは思ってなかったわ」
煙が晴れルミアさんの姿が見えた。
「青い魔導装甲」
「えぇ、驚いたわ。本当に似たような魔法だったから。ちなみにこれは氷の女王の衣(フラグメント)よ」
「やっぱり世界最高峰は伊達じゃないか……それなら、我が魔力よ収束せよ」
「なっ!?この魔力は!?」
「さぁ、お披露目だ。決戦術式ワンサイドゲーム!!」
俺が決戦術式を発動させると
「そんな!?私の氷の女王の衣(フラグメント)が!?」
「えぇ。ワンサイドゲームの名の通り。敵は魔法を封じられ、俺だけ魔法が使える。さぁ、どうしますか?」
「まだよ」
そう言ってルミアさんは腰から短剣を抜くが
「サウザントソードレイン!!」
ルミアさんの周囲一面に魔力でできた剣が降り注ぐ
「はぁ~私の負け。完敗よ」
「そこまで。勝者はレギル様」
「ふぅ~何とかなったか」
「嫌味かしら?」
「いえ、ホントにそう思ってますよ。最初からルミアさんが本気だったら圧殺されて負けてたのは俺です」
「ワンサイドゲームだっけ?あれがあるじゃない」
「あれは最初から使えるわけじゃないんですよ。なんていうか体が温まってないとというか」
前世の例えだと車のクーラーのいきなり冷たい風が出てこないのと同じだ。
「ふ~んでも魔導装甲があったじゃない」
「はい。だから、魔導装甲でどこまで持たせられかが問題でした。他のは今回に限って言えば見せ札でした。まぁ、ケラウノス・オブ・ザ・ジャッジメントで決めるつもりでもありましたけど……」
「なるほどね…ある程度闘いの流れが決まっていたのね」
「当然です。Sランク相手に無策で戦うほど無謀ではありませんよ」
模擬戦後ルミアさんとそんな会話を交わす。
何にしても勝てて良かった。あそこまで挑発してあっさり負けはいくら何でも恥ずかしすぎる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
空手馬鹿の俺が転生したら規格外の治癒士になっていた 〜筋力Eのひ弱少年治癒士が高みを目指す!?〜
くまみ
ファンタジー
前世は空手部主将の「ゴリラ」男。転生先は……筋力Eのひ弱な少年治癒士!?
「資質がなんだ!俺の拳は魔法を超える!……と、思うけど……汗」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は五里羅門(ごり・らもん) 35歳独身男だ。硬派すぎて女が寄り付かず。強すぎる空手愛と鍛え抜かれた肉体のせいで不本意ながら通称「ゴリラ」と呼ばれていた。
仕事帰りにダンプに跳ねられた俺が目覚めると、そこは異世界だった。だが転生した姿は前世とは真逆。
病弱で華奢。戦闘力最低と言われる職業の「治癒士」(ヒーラー)適正の10歳の少年・ノエル。
「俺は戦闘狂だぞ!このひ弱な体じゃ、戦えねぇ!
「華奢でひ弱な体では、空手技を繰り出すのは夢のまた夢……」
魔力と資質が全てのこの世界。努力では超えられない「資質の壁」が立ちふさがる。
だが、空手馬鹿の俺の魂は諦めることを知らなかった。
「魔法が使えなきゃ、技で制す!治癒士が最強になっちゃいけないなんて誰が決めた?」
これは魔法の常識を「空手の技」で叩き壊す、一人の少年の異世界武勇伝。
伝説の騎士、美少女魔術師、そして謎の切り株(?)を巻き込み、ノエルの規格外の挑戦が今始まる!
生まれ変わったら飛べない鳥でした。~ドラゴンのはずなのに~
イチイ アキラ
ファンタジー
生まれ変わったら飛べない鳥――ペンギンでした。
ドラゴンとして生まれ変わったらしいのにどうみてもペンギンな、ドラゴン名ジュヌヴィエーヴ。
兄姉たちが巣立っても、自分はまだ巣に残っていた。
(だって飛べないから)
そんなある日、気がつけば巣の外にいた。
…人間に攫われました(?)
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる