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21話
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職場の人にバレないようにするために、離れた場所を選んでいるとはいえども、ここは比較的に職場から近い。
誰が見ているか分からないこのような場所で、告白されても困る。寧ろ迷惑だ。
「京香さん、すみません。少し強引にさせて頂きます」
耳打ちした後、慧くんが私の手を掴み、その場から走り去って逃げた。
「もうここまで来れば大丈夫ですかね」
慧くん家の最寄り駅の路線のホームまで走った。
慧くんが私の気持ちを察して、ここまで連れて来てくれたことに感謝した。
「ありがとう。あの場から連れ去ってくれて…」
「いえいえ。さすがにあの場所での告白は、俺でもされたら嫌です」
どんなことでも、時と場所を選ぶのは大切だ。
じゃないと、告白される側も受け止めきれない。返事をするのさえも、人の目を気にしてしまう。
それを分かった上で、如月くんは告白してきたのだろうか。
だとしたら、私は如月くんに対して、良い印象を持てない。
「うん。そうだね。私も嫌かな」
苦笑いして誤魔化した。きっと慧くんにはバレているだろうけども。
「…電車がきました。続きは家で話しましょう」
タイミング良く電車がやってきた。
これで如月くんが追いかけてきても、逃げ切れそうだ。
「うん。そうしよう」
安心した気持ちで電車に乗った。
平日にこんなバタバタした気持ちになるなんて、思わなかった。
色々予想していない出来事の連続に、私の心は追いつかない。既に疲弊している。この状態で一週間持つか、心配だ。
そんな疲れた心と身体のまま、電車に揺られながら、慧くん家へと向かった。
*
慧くん家に着いた途端、一気に冷静さを取り戻した。
今までこういったことに縁遠かったため、いざ直面すると、どうしたらいいのか分からなくなってしまう。
焦ることではないけども、慣れないことには上手く対処できない。
慧くんが傍に居てくれてよかった。私一人じゃどうにもできなかった。
「慧くん、ここまで連れてきてくれてありがとう」
「いえいえ。お礼を言われるほどのことでもありません。俺が家に京香さんを連れて来たかっただけなので」
それでも、私一人じゃどうにもできなかったのは事実で。
慧くんが優しくて。私の傍に居てくれるから、私は冷静になることができた。
慧くん家まで逃げ切ることができたのは、慧くんのお陰だ。
そして、仲直りをするきっかけをくれたのも、慧くんのお陰で。
全部引っ括めて、私は慧くんにお礼を伝えたかった。
「私も慧くん家に来たいって思ってたから、来れて嬉しいよ。それに目的は仲直りなわけだし」
如月くんのことなんて、偶然起きた出来事に過ぎない。
あくまで本日のメインは、慧くんと仲直りすること。
でもある意味、如月くんのお陰で既に仲直りできているような気がする…。
「そういえば、そうでしたね。気がついたら、仲直りできていましたけど」
二人して笑い合った。あまりにも状況が二転三転しすぎたからである。
「そうだね。もうその必要はなくなったね」
「ですね。またこうして京香さんと家で過ごせるようになって、俺、嬉しいです」
私だって嬉しい。慧くんと一緒に居る時間が幸せだから。
「私も嬉しい。今、幸せだよ」
自然に仲直りできたことは嬉しいが、やっぱり心の中で先程のことが引っかかっている。
「でも、今はどうしても、如月くんのことが気になるの。まさか如月くんが私を…」
好きって言葉を口にするのは憚られる。
それくらい、言いたくないし、事実を認めたくない。
如月くんとは、同期ということくらいしか接点がなくて。
まさか自分に好意を寄せているなんて、微塵も思わなかった。
如月くんはいつから私を好きで。私のどこが好きなんだろう。
どうして、このタイミングで告白してきたのかも謎だ。
「俺は如月さんの気持ちに、ずっと気づいてましたよ。俺にとってはライバルなので、そういったことに察知しやすかったですね」
慧くんからしてみたら、自分と同じ気持ちだからこそ、分かりやすかったのかもしれない。
でも、慧くんは私と違って、鈍感ではなさそうなので、そういったことに長けていそうだ。
さすが慧くんだなと、感心させられた。
「そっか。気づいてたんだね」
「はい。だから俺は、如月さんが不穏な動きを見せてきたので、焦ってしまいました。
京香さんの気持ちを無視して、たくさんキスマークを付けてしまって。その節は本当にごめんなさい…」
今まで知らなかった慧くんの気持ちを知り、これまでの慧くんの行動に納得がいった。
同時に如月くんの気持ちに気づかず、慧くんに大きな負担をかけてしまい、自分の不甲斐なさに落ち込んだ。
「もうその件は大丈夫だよ。寧ろ私の方こそ何も気づいてあげられなくてごめん…」
どうしてこうも人の気持ちに鈍感なのだろうか。
今、改まって思い返すと、如月くんは分かりやすい方だったかもしれない。
「気づかなくて当然です。向こうはずっと気持ちを隠していたわけですし。それに京香さんは鈍感ですから」
慧くんに指摘されてしまうと、ぐうの音も出ない。
やっぱり、慧くんには敵わないなと悟った。
「痛い所を衝かれ、何も言い返せません」
「でも俺は、そんな京香さんが大好きです」
不甲斐ない私を、好きだと言ってくれる慧くんは、私以上に愛があって。
私より広い心で受け止めてくれているんだなと知った。
「私も大好きだよ。慧くんのことが…」
二人の間にあった問題など一旦忘れ、久しぶりの甘い雰囲気に酔いしれる。
自然と唇は重なり合い、そのまま一つに重なった。
もう私達は如月くんに惑わされない。絆が深まったから。
改めて私は、慧くんの気持ちと慧くんの温もりが好きだなと思い知ったのであった。
誰が見ているか分からないこのような場所で、告白されても困る。寧ろ迷惑だ。
「京香さん、すみません。少し強引にさせて頂きます」
耳打ちした後、慧くんが私の手を掴み、その場から走り去って逃げた。
「もうここまで来れば大丈夫ですかね」
慧くん家の最寄り駅の路線のホームまで走った。
慧くんが私の気持ちを察して、ここまで連れて来てくれたことに感謝した。
「ありがとう。あの場から連れ去ってくれて…」
「いえいえ。さすがにあの場所での告白は、俺でもされたら嫌です」
どんなことでも、時と場所を選ぶのは大切だ。
じゃないと、告白される側も受け止めきれない。返事をするのさえも、人の目を気にしてしまう。
それを分かった上で、如月くんは告白してきたのだろうか。
だとしたら、私は如月くんに対して、良い印象を持てない。
「うん。そうだね。私も嫌かな」
苦笑いして誤魔化した。きっと慧くんにはバレているだろうけども。
「…電車がきました。続きは家で話しましょう」
タイミング良く電車がやってきた。
これで如月くんが追いかけてきても、逃げ切れそうだ。
「うん。そうしよう」
安心した気持ちで電車に乗った。
平日にこんなバタバタした気持ちになるなんて、思わなかった。
色々予想していない出来事の連続に、私の心は追いつかない。既に疲弊している。この状態で一週間持つか、心配だ。
そんな疲れた心と身体のまま、電車に揺られながら、慧くん家へと向かった。
*
慧くん家に着いた途端、一気に冷静さを取り戻した。
今までこういったことに縁遠かったため、いざ直面すると、どうしたらいいのか分からなくなってしまう。
焦ることではないけども、慣れないことには上手く対処できない。
慧くんが傍に居てくれてよかった。私一人じゃどうにもできなかった。
「慧くん、ここまで連れてきてくれてありがとう」
「いえいえ。お礼を言われるほどのことでもありません。俺が家に京香さんを連れて来たかっただけなので」
それでも、私一人じゃどうにもできなかったのは事実で。
慧くんが優しくて。私の傍に居てくれるから、私は冷静になることができた。
慧くん家まで逃げ切ることができたのは、慧くんのお陰だ。
そして、仲直りをするきっかけをくれたのも、慧くんのお陰で。
全部引っ括めて、私は慧くんにお礼を伝えたかった。
「私も慧くん家に来たいって思ってたから、来れて嬉しいよ。それに目的は仲直りなわけだし」
如月くんのことなんて、偶然起きた出来事に過ぎない。
あくまで本日のメインは、慧くんと仲直りすること。
でもある意味、如月くんのお陰で既に仲直りできているような気がする…。
「そういえば、そうでしたね。気がついたら、仲直りできていましたけど」
二人して笑い合った。あまりにも状況が二転三転しすぎたからである。
「そうだね。もうその必要はなくなったね」
「ですね。またこうして京香さんと家で過ごせるようになって、俺、嬉しいです」
私だって嬉しい。慧くんと一緒に居る時間が幸せだから。
「私も嬉しい。今、幸せだよ」
自然に仲直りできたことは嬉しいが、やっぱり心の中で先程のことが引っかかっている。
「でも、今はどうしても、如月くんのことが気になるの。まさか如月くんが私を…」
好きって言葉を口にするのは憚られる。
それくらい、言いたくないし、事実を認めたくない。
如月くんとは、同期ということくらいしか接点がなくて。
まさか自分に好意を寄せているなんて、微塵も思わなかった。
如月くんはいつから私を好きで。私のどこが好きなんだろう。
どうして、このタイミングで告白してきたのかも謎だ。
「俺は如月さんの気持ちに、ずっと気づいてましたよ。俺にとってはライバルなので、そういったことに察知しやすかったですね」
慧くんからしてみたら、自分と同じ気持ちだからこそ、分かりやすかったのかもしれない。
でも、慧くんは私と違って、鈍感ではなさそうなので、そういったことに長けていそうだ。
さすが慧くんだなと、感心させられた。
「そっか。気づいてたんだね」
「はい。だから俺は、如月さんが不穏な動きを見せてきたので、焦ってしまいました。
京香さんの気持ちを無視して、たくさんキスマークを付けてしまって。その節は本当にごめんなさい…」
今まで知らなかった慧くんの気持ちを知り、これまでの慧くんの行動に納得がいった。
同時に如月くんの気持ちに気づかず、慧くんに大きな負担をかけてしまい、自分の不甲斐なさに落ち込んだ。
「もうその件は大丈夫だよ。寧ろ私の方こそ何も気づいてあげられなくてごめん…」
どうしてこうも人の気持ちに鈍感なのだろうか。
今、改まって思い返すと、如月くんは分かりやすい方だったかもしれない。
「気づかなくて当然です。向こうはずっと気持ちを隠していたわけですし。それに京香さんは鈍感ですから」
慧くんに指摘されてしまうと、ぐうの音も出ない。
やっぱり、慧くんには敵わないなと悟った。
「痛い所を衝かれ、何も言い返せません」
「でも俺は、そんな京香さんが大好きです」
不甲斐ない私を、好きだと言ってくれる慧くんは、私以上に愛があって。
私より広い心で受け止めてくれているんだなと知った。
「私も大好きだよ。慧くんのことが…」
二人の間にあった問題など一旦忘れ、久しぶりの甘い雰囲気に酔いしれる。
自然と唇は重なり合い、そのまま一つに重なった。
もう私達は如月くんに惑わされない。絆が深まったから。
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