2 / 33
第2話 黒の女神には相手がいる
しおりを挟む
午後2:50
「私は、柊君のことが…」
残りは、好きです、この4文字を聞けば告白が終わるはずだった。
そう、終わるはずだった
何故終わらないのか……答え、目の前の彼女からしたら、今、一番来ないで欲しい、邪魔者が入ってしまったから
「すいません畑中さん、この人の嫁は、私ですので、それじゃあ…」
「……え、ちょま」
澄み切った、星空のように、美しい、漆黒の髪を風でなびかせている美しい少女は、おれの手を取り、背を向けて、歩き、この場から去った
◆◆◆
「蒼くぅん」
その少女は涙で顔がグシャグシャになっていた
「なんで、ぐす、あんなこにぃ、ぐす、告白されたのぉ」
「いや、告白イベントぐらいよくね?澪」
そう……告白の邪魔をした、例の美しい少女というのは何を隠そう黒の女神こと、澪だったのだ
桜島高校のマドンナは俺に抱き着くと、涙を流しての上目遣いで訴え掛ける。
「だめなのぉ、蒼くんは、私のぉ、私だけのぉ、夫さんなのぉ」
おれと澪は幼馴染であり、許嫁である
そんなおれは、未来のお嫁さん——澪におれはすっごく愛されている
告白の邪魔を徹底的にしてくるぐらいに……
……愛されるのはいいことなのは分かっている、実際、おれは澪のことが好きだし、心の奥底から愛しているから、でもねぇ……澪からの愛は重すぎるんだよなぁ……
「わかったから、泣くのをやめろ」
おれは、大泣きをかましている、澪の背中をそっと優しく撫でながら言った
「…ぐす、うん」
そして、おれと、澪は最寄りの駅に着くと、2人、電車に揺られながら、家に着いた。
「蒼くん、今日の夜ご飯です」
「おー」
目の前には、グラタンが2つ用意されていた
この季節にグラタン⁉︎かと思ったが、まぁ、嫁が頑張って作ってくれたんだし、文句を言うのは止めよう
「熱いですから。ふーふーしますね」
「おれを何歳だと思っているんだ、高2の16歳だぞ」
「年齢なんて関係ないです、私が食べさせてあげますから、はい、あーん」
しかし、言葉の裏腹に、グラタンが乗ったスプーンは小刻みに震えていた。その上、澪の顔も真っ赤に染まっていた
恥ずかしいならしなくてもいいのに
いや、まぁ、それはそれで可愛いのだが
そんなことを思いつつも俺は、澪のギャップに萌えたことを隠すため、素っ気ない態度を取ってみせた
「恥ずかしいならやめれば?」
「っ、だ、大丈夫です、夫婦だったら、このくらい」
「素直になれよってアッツ!」
「あああ、すいません…」
澪はスプーンに乗せてあったグラタンをあろうことか、おれの手の甲に落としてしまった
おれはすぐさまグラタンをティッシュで取り、そのままゴミ箱に投げ入れた
「おまえは、おれを殺す気か」
「すいません…私がしっかりしていればっ」
「そこまで、気分下げなくてもいいよ?、実際、火傷もしていないから安心して」
澪は目尻に涙を浮かばせていたので、頭を撫でながら言った
そしたら、澪は気持ちよさそうに、目を瞑っていた
「そうそう、新しい前線ができたみたいだから、傘を持っていってくださいね」
「新しい前線か、まぁ、ワンチャン電車が運休になるから嬉しいんだけど」
「私、電車の運休、そんなに好きじゃないんですよね」
「なんで?」
普通に考えて、学校を公欠として休めるんだから嬉しいだろ…まぁ、女子ならではの悩みとかなんだろうけど
「せっかくの友達と喋る機会が無くなりますからね」
「なるほどね」
「まぁ……蒼君と一緒にいれる時間が増えるのは…嬉しいんですけどね」
澪は、少し頬を赤らめながら言ってきた
照れながら言うのはチートだろ…こんなん、他の男子にやったら、確実に好きになっちゃうって
澪の姿は、許嫁の俺がドキマギしてしまう程に……可愛かった。
「そ、そうか」
「あれれー、照れてるんですか~」
澪はおれが照れてるとわかった瞬間距離を詰め、上目遣いで言ってきた
「蒼君にも可愛いところがあるんですね」
「照れて悪いか」
「ふふ、いえ、別に」
「そんなことより、家に帰らなくていいのか?」
たとえ、許嫁の家でも、自分の娘が夜遅くまでいたら、澪のお母さんとお父さんも心配するだろう
「風呂に入ってから、帰るのでご安心を」
多分、語尾には音符マークが付いているだろう
澪はおれをからかうことができ、満足したのか、ルンルンになりながら、風呂に入って行った
おれは、澪が風呂から上がった後、おれも風呂に入った。
◆◆◆
「蒼君、また明日」
「また明日」
澪は、おれに向けて、顔の横で手を振ったので、おれも手を振り返した。
澪の家と、おれの家は、おおよそ、100メートルあるかないかぐらいの距離なので、1人でも大丈夫だと思うが、念には念をという言葉があるので、いつも家まで送っている
そして、おれは、澪を家まで送り、明日の準備を済ませ、流れるようにベットで寝た
「私は、柊君のことが…」
残りは、好きです、この4文字を聞けば告白が終わるはずだった。
そう、終わるはずだった
何故終わらないのか……答え、目の前の彼女からしたら、今、一番来ないで欲しい、邪魔者が入ってしまったから
「すいません畑中さん、この人の嫁は、私ですので、それじゃあ…」
「……え、ちょま」
澄み切った、星空のように、美しい、漆黒の髪を風でなびかせている美しい少女は、おれの手を取り、背を向けて、歩き、この場から去った
◆◆◆
「蒼くぅん」
その少女は涙で顔がグシャグシャになっていた
「なんで、ぐす、あんなこにぃ、ぐす、告白されたのぉ」
「いや、告白イベントぐらいよくね?澪」
そう……告白の邪魔をした、例の美しい少女というのは何を隠そう黒の女神こと、澪だったのだ
桜島高校のマドンナは俺に抱き着くと、涙を流しての上目遣いで訴え掛ける。
「だめなのぉ、蒼くんは、私のぉ、私だけのぉ、夫さんなのぉ」
おれと澪は幼馴染であり、許嫁である
そんなおれは、未来のお嫁さん——澪におれはすっごく愛されている
告白の邪魔を徹底的にしてくるぐらいに……
……愛されるのはいいことなのは分かっている、実際、おれは澪のことが好きだし、心の奥底から愛しているから、でもねぇ……澪からの愛は重すぎるんだよなぁ……
「わかったから、泣くのをやめろ」
おれは、大泣きをかましている、澪の背中をそっと優しく撫でながら言った
「…ぐす、うん」
そして、おれと、澪は最寄りの駅に着くと、2人、電車に揺られながら、家に着いた。
「蒼くん、今日の夜ご飯です」
「おー」
目の前には、グラタンが2つ用意されていた
この季節にグラタン⁉︎かと思ったが、まぁ、嫁が頑張って作ってくれたんだし、文句を言うのは止めよう
「熱いですから。ふーふーしますね」
「おれを何歳だと思っているんだ、高2の16歳だぞ」
「年齢なんて関係ないです、私が食べさせてあげますから、はい、あーん」
しかし、言葉の裏腹に、グラタンが乗ったスプーンは小刻みに震えていた。その上、澪の顔も真っ赤に染まっていた
恥ずかしいならしなくてもいいのに
いや、まぁ、それはそれで可愛いのだが
そんなことを思いつつも俺は、澪のギャップに萌えたことを隠すため、素っ気ない態度を取ってみせた
「恥ずかしいならやめれば?」
「っ、だ、大丈夫です、夫婦だったら、このくらい」
「素直になれよってアッツ!」
「あああ、すいません…」
澪はスプーンに乗せてあったグラタンをあろうことか、おれの手の甲に落としてしまった
おれはすぐさまグラタンをティッシュで取り、そのままゴミ箱に投げ入れた
「おまえは、おれを殺す気か」
「すいません…私がしっかりしていればっ」
「そこまで、気分下げなくてもいいよ?、実際、火傷もしていないから安心して」
澪は目尻に涙を浮かばせていたので、頭を撫でながら言った
そしたら、澪は気持ちよさそうに、目を瞑っていた
「そうそう、新しい前線ができたみたいだから、傘を持っていってくださいね」
「新しい前線か、まぁ、ワンチャン電車が運休になるから嬉しいんだけど」
「私、電車の運休、そんなに好きじゃないんですよね」
「なんで?」
普通に考えて、学校を公欠として休めるんだから嬉しいだろ…まぁ、女子ならではの悩みとかなんだろうけど
「せっかくの友達と喋る機会が無くなりますからね」
「なるほどね」
「まぁ……蒼君と一緒にいれる時間が増えるのは…嬉しいんですけどね」
澪は、少し頬を赤らめながら言ってきた
照れながら言うのはチートだろ…こんなん、他の男子にやったら、確実に好きになっちゃうって
澪の姿は、許嫁の俺がドキマギしてしまう程に……可愛かった。
「そ、そうか」
「あれれー、照れてるんですか~」
澪はおれが照れてるとわかった瞬間距離を詰め、上目遣いで言ってきた
「蒼君にも可愛いところがあるんですね」
「照れて悪いか」
「ふふ、いえ、別に」
「そんなことより、家に帰らなくていいのか?」
たとえ、許嫁の家でも、自分の娘が夜遅くまでいたら、澪のお母さんとお父さんも心配するだろう
「風呂に入ってから、帰るのでご安心を」
多分、語尾には音符マークが付いているだろう
澪はおれをからかうことができ、満足したのか、ルンルンになりながら、風呂に入って行った
おれは、澪が風呂から上がった後、おれも風呂に入った。
◆◆◆
「蒼君、また明日」
「また明日」
澪は、おれに向けて、顔の横で手を振ったので、おれも手を振り返した。
澪の家と、おれの家は、おおよそ、100メートルあるかないかぐらいの距離なので、1人でも大丈夫だと思うが、念には念をという言葉があるので、いつも家まで送っている
そして、おれは、澪を家まで送り、明日の準備を済ませ、流れるようにベットで寝た
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる