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1 出会い
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髪も目も変えてしまいたい
ある少年は自分の容姿をひどく嫌っていた
そんな彼がある男性と出会い、自分と向き合い、幸せになるお話
------
「久しぶりの外出だ」
そう楽しそうに話すのはこの国の第一王子であるフィンティア・トゥラアトだ。
「ここ最近は隣国とのごたごたで忙しそうだったな」
「ディーも新人隊員に朝から晩までみっちり訓練をつけていたそうじゃないか」
「あぁ、今回の新人はなかなか腕が立つ。今後が楽しみだ」
彼らは久しぶりの休日を堪能しようと町にでむいていた。城を出て少し歩けばにぎやかな声が聞こえてくる。細い路地に入ってすぐにある宝石店へと足を進めていた。
宝石店のドアを開ければ鈴の音が店内に響き奥から40代くらいの男が出てきた。
「やぁカイル、注文していたものを取りに来た」
「お待ちしていりました。少々お待ちください。すぐにお持ちします。」
フィンティアは婚約者に送るためのネックレスを受け取りに来たのだ。
ここは町で唯一の宝石店で他国でしか取れない希少な宝石も取り扱っているため王族、貴族とはず人気なのだ。しかしディフェウスは宝石には全く興味がなくあまり乗り気ではなかった。
何事にも執着を示さないため女性の噂すらなく贈り物という概念とは疎遠なのだ。心の中でため息をつきながらそんなことを考えているうちに店主が戻ってきた。
「お待たせしました。こちらでお間違いないでしょうか。」
そういって店主がみせたネックレスは、チェーンは細く装飾の少ないいたってシンプルなものに小さめのサファイアが付いたものだった。王子はそれを見て大変満足したようで
「すばらしい。キャシーにぴったりだ。」
とうれしそうに顔をほころばせた。王子が婚約者であるキャシー・ドレモンと仲がいいのは周知の事実なのだ。
そんな時ディフェウスはあることに気が付いた。独り身であるはずなのに店の奥からもう一人の気配を感じた。
「店主は弟子でもとったのか?」
その時カイルの肩がわずかに上がる。そうしてなにかあきらめたように息を吐くと
「やはりあなたたちには気づかれてしまうと思っていました。少し複雑な事情がありますので紹介はしますがあまり問いたださないでいただけますでしょうか。」
と真剣な表情で私たちにいった後店の奥へと呼んでくるからと消えていった。
それから奥からカイルの声と少し高めの男の声が聞こえてきた。
「今いる人たちは何も怖いことはしない。この国の王子様だ。」
「僕は礼儀作法を知りません。」
「大丈夫、そんなことで君をとがめるような人たちではないよ。」
ディフェウスはこの国でフィンのことを知らない民がいたのかと少し驚き、いやそんなはずはないとこれから姿を現すであろう少年に疑いの気持ちを抱いていた。それはフィンも同じだったようで
「不法入国者か?」とふたりで考えていたところでカイルともう一人の少年が奥から出てきた
そして彼を見たとき私たち二人は息をのんだ。
この世界では髪や目は黒が基本とされ、黒でなくとも茶色や濃い青が一般的である。
しかし、ごくまれに “ラウス” と呼ばれる髪の色がグレーのような薄い色、目も黒でない色をもった子供が生まれることがあった。しかしそれは生きている中で見ないことのほうが多く神話とまで言われるほど知られてはいるが存在しないものとされていた。
それがどうだろうか、目の前にいる少年は
グレーの髪、空のように透き通った青い目をしていた。
ある少年は自分の容姿をひどく嫌っていた
そんな彼がある男性と出会い、自分と向き合い、幸せになるお話
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「久しぶりの外出だ」
そう楽しそうに話すのはこの国の第一王子であるフィンティア・トゥラアトだ。
「ここ最近は隣国とのごたごたで忙しそうだったな」
「ディーも新人隊員に朝から晩までみっちり訓練をつけていたそうじゃないか」
「あぁ、今回の新人はなかなか腕が立つ。今後が楽しみだ」
彼らは久しぶりの休日を堪能しようと町にでむいていた。城を出て少し歩けばにぎやかな声が聞こえてくる。細い路地に入ってすぐにある宝石店へと足を進めていた。
宝石店のドアを開ければ鈴の音が店内に響き奥から40代くらいの男が出てきた。
「やぁカイル、注文していたものを取りに来た」
「お待ちしていりました。少々お待ちください。すぐにお持ちします。」
フィンティアは婚約者に送るためのネックレスを受け取りに来たのだ。
ここは町で唯一の宝石店で他国でしか取れない希少な宝石も取り扱っているため王族、貴族とはず人気なのだ。しかしディフェウスは宝石には全く興味がなくあまり乗り気ではなかった。
何事にも執着を示さないため女性の噂すらなく贈り物という概念とは疎遠なのだ。心の中でため息をつきながらそんなことを考えているうちに店主が戻ってきた。
「お待たせしました。こちらでお間違いないでしょうか。」
そういって店主がみせたネックレスは、チェーンは細く装飾の少ないいたってシンプルなものに小さめのサファイアが付いたものだった。王子はそれを見て大変満足したようで
「すばらしい。キャシーにぴったりだ。」
とうれしそうに顔をほころばせた。王子が婚約者であるキャシー・ドレモンと仲がいいのは周知の事実なのだ。
そんな時ディフェウスはあることに気が付いた。独り身であるはずなのに店の奥からもう一人の気配を感じた。
「店主は弟子でもとったのか?」
その時カイルの肩がわずかに上がる。そうしてなにかあきらめたように息を吐くと
「やはりあなたたちには気づかれてしまうと思っていました。少し複雑な事情がありますので紹介はしますがあまり問いたださないでいただけますでしょうか。」
と真剣な表情で私たちにいった後店の奥へと呼んでくるからと消えていった。
それから奥からカイルの声と少し高めの男の声が聞こえてきた。
「今いる人たちは何も怖いことはしない。この国の王子様だ。」
「僕は礼儀作法を知りません。」
「大丈夫、そんなことで君をとがめるような人たちではないよ。」
ディフェウスはこの国でフィンのことを知らない民がいたのかと少し驚き、いやそんなはずはないとこれから姿を現すであろう少年に疑いの気持ちを抱いていた。それはフィンも同じだったようで
「不法入国者か?」とふたりで考えていたところでカイルともう一人の少年が奥から出てきた
そして彼を見たとき私たち二人は息をのんだ。
この世界では髪や目は黒が基本とされ、黒でなくとも茶色や濃い青が一般的である。
しかし、ごくまれに “ラウス” と呼ばれる髪の色がグレーのような薄い色、目も黒でない色をもった子供が生まれることがあった。しかしそれは生きている中で見ないことのほうが多く神話とまで言われるほど知られてはいるが存在しないものとされていた。
それがどうだろうか、目の前にいる少年は
グレーの髪、空のように透き通った青い目をしていた。
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