最上位αの初恋

認認家族

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3-陸はスマホを手放さない

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陸の授業がそろそろ終わる。陸を迎えに行こうとすると猪瀬が『貴嗣様はここでお待ちください』と止めた。
陸を迎えに行くのは私の権利だ。だが、私にも少し頭を冷やす時間は必要だ。婚約者だなんて!

 しばらくすると猪瀬が陸を連れて戻ってきた。
 陸が到着したので、西野を解放してやった。
 その西野にリクが縋り付く。
「置いてくな。」
「馬鹿!りっ青島!ここをどこだと思ってんだよ!」
 今この男は私の番に対して陸といいかけたな。私の番に頼られ、そして下の名前を呼ぶ。そんなことが許されてたまるか。

「陸」

私の低い声に陸と西野の体がびくりと跳ねた。そうだよ、陸。私に構って欲しいのかもしれないけれど番を煽るのもいい加減にしなさい。

「西野はこの後予定があるらしい。離してあげなさい」

西野がカタカタ震えているのをみて、陸がしぶしぶ手を離す。
西野は即座に去っていった。

ほかの男のシャツに捕まった手はすぐ消毒せねば。陸の手を取り包み込んであげた。

「あ、あの?」

「青島、スマホをかしてください。情報漏洩対策です」

 猪瀬がそう言って陸からスマホを取ろうとした。陸の婚約者が誰か追うにはこれが一番早いからだ。
 けれど陸に断られてしまった。

「お断りします。お、私が信用できないなら側近などにしなければいい」

 陸は本気でそう思っているようだ。
 なぜ?君は私の運命だよ。なぜそれが分からない?
 君が信用できないなんてこと、あるわけがない。私が君を待たせすぎたからか拗ねているのかい?

「陸、君の事は信用している。ただ、君も知らない間にそのスマホに変なアプリが入れられている可能性を心配している。その確認をしたい」

「……」
陸は無言だ。
「陸?」

陸、何を考えている?私の問いかけに体がピクンと怯えたように動いた。

「携帯は肌身離さず持っています。だからその様な事は起きていません。確認の必要は無いかと。」

「…………そう。陸がそう言うなら信じるよ」

ガードが固い。α社会で上位に逆らうのは精神的にキツイ。それでも、スマホを猪瀬に渡すことはしない。隠したい情報が、そう、『いろいろなことはしゃべるのに、婚約者の事だけは口にしないんです』婚約者についての情報が入っているのだ。
陸は…その婚約者が好きなのだ。認めざるを得ない。










~~~~~~~~~~~~~~~~~
お読みいただきありがとうございます。
てっきり、『底辺αは……』からいらっしゃった方ばかりと思っていたのですが、この作品から入られた方もいらっしゃるようなので、ご参考にしていただけましたらと、書かせていただきます
(ムーンさんだとシリーズ設定できるんだけどなぁ…)


京極×陸のシリーズは
『上位αの初恋』
『底辺αは箱庭で溺愛される』
『贖罪ーヒートレイプを仕掛けてしまった男Ωの悔恨の物語。』
になります。
『底辺αは箱庭で溺愛される』『贖罪ーヒートレイプを仕掛けてしまった男Ωの悔恨の物語。』この二つは完結しており、この『上位αの初恋』のネタバレになります。より、ウケの心情は理解できますが、ご注意ください。
特に、『贖罪ーヒートレイプを仕掛けてしまった男Ωの悔恨の物語。』は『底辺αは箱庭で溺愛される』をギュギュっと要約してさらに受けからしたらバットエンド?的な終わり方になっているためご注意ください

また、もう一つのオメガバースシリーズに
『努力に勝るαなし』というものがあります。こちらは作者が初期に書きなぐったものをそのままにしているので誤字脱字などが多い作品になっています。ご了承ください。
このシリーズには
『変態天才αに掴まったチョロβの話』
『Ωにレイプされたαの未来は……』
『Ωにうまれて』
というものがありますが、未完の状態です。

なお、作者的に、気に入っているシリーズは『変態天才αに掴まったチョロβの話』です。コメディ。頭を空っぽにして読んでいただければ幸いです


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