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2章 1人目の夫との出会い
帰らない
しおりを挟む「……お…俺は帰らないぞ!!」
「……………………え?」
「俺は、探し求めていた番を目の前にして帰れるほど人間できてない」
そんなこと言い切られても…。
どうしよう、とリオンの方を見るとユルユルと首を左右に降られてしまった。
ノエルを見るとため息をつかれてしまった…。
「もちろん、無理に紋合わせを求めるつもりはなし襲うようなこともしないと誓う。信用できるまで見張りをつけてもいい。だから、側に居させてくれ。これでもS級の冒険者だから足手まといにはならないはずだ」
えぇーどこに泊まるのよ…
客間なんかないよ…家には…。
「主、番を目の前にして帰れというのはこの世界の男にとっては無理な話だ。泊めてやるほうが良いと思うぞ」
「えぇ、でも帰ってダンジョンの報告してもらわないともっと強い人きたらどうするの?」
そう、報告で初級ダンジョンですって言っておいて貰いたいのだ。
次々、アルみたいな冒険者来たら困るし。
「せめて今夜は泊めてください…そうしたら1回街に帰って報告します。それがあなたの望みなのでしょう?」
「はぁ…わかった。今夜は泊めてあげる。あ、私はリナよ。いろいろ事情があってココにいるの。それはアルが信用できたら少しずつ話すから番になるのはもう少し待ってね」
「リナ……ありがとう!」
イケメンの蕩けるような笑顔いただきました。
眩しい……
さて、泊めるとこどうしようかな。
この部屋に泊めても良いけどトイレとか作るのめんどくさいな。
「はぁ…泊まるなら家の方に移動しよう。この部屋に泊まるわけにもいかないでしょ」
「主、この部屋でも良いと思うぞ」
「俺はどこでも寝れるよ」
「私が気になるの…とりあえず、ノエル、アルの拘束を解いて」
アルを家の方に入れるように設定して……
「はい、行くよ~」
「ママ、おかえり~!」
「ますた、おかえり」
家の方に移動するとリオンとリリスがおやつタイム中だった。
今日のオヤツはプリンのようだ。
「アルは甘いもの食べれる?」
「ああ、甘いものは好物だよ」
「良かった。羅刹~私達の分もプリンお願い~!」
「はい、マスター。飲み物はコーヒーでよろしいですか?」
「うん、よろしく!」
羅刹にオヤツを頼んでテーブルに座る。
「アルも座って待ってて。ダンジョンで疲れたでしょ」
そういうと荷物を置いて素直に私の隣に座るアル。
チラッと横目に観察すると本当にカッコイイ。
「アル、今日は向こうにある空き部屋で寝てくれる?寝具類は揃ってるはずよ」
「部屋…?」
「従魔用の部屋なの。リオン、ノエル、羅刹、リリスは私の従魔よ。仲良くしてね」
「……色々と聞きたいことはあるけど、今はリナに出会えただけで十分だ。けど、いつかリナの事情を話して貰えると嬉しい」
「……うん、いつかね……」
その日はみんなで夕食を食べて、夜遅くまでおしゃべりしたりカードゲームしたりして夜更かした。
アルは無理やり触れようとはしなくて、とても紳士的におやすみなさいの挨拶をして部屋に入っていった。
少しだけホッとして、私は朝まで熟睡してしまい次の日は盛大に寝坊した……。
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