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1章 この世界を生き抜くためには
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「おはようございます」
起きて身支度を整え、朝ごはんを食べに降りる。
朝ごはんの時間を聞いてなかったけど大丈夫そうでホッとした。
「おはよう、たくさん食べて今日も頑張りな!」
朝の食堂には昨日受付をしてくれた女性がいて、ドンっとご飯を出してくれる。
パン、スープ、厚切りのベーコンステーキに目玉焼き、サラダ
朝からボリューム満点のご飯を何とか食べきり、女性に奴隷についてきく。
「あの、奴隷買うにはどうすれば買えますか?」
「あんた今から買いに行くのかい!それだったらラスティ商会が良いと思うよ。ここから広場を抜けて向かいの通りの真ん中くらいに大きい建物があるんだ。そこだよ!もう営業してると思うから行ってみな」
「ありがとうございます!これから行ってみますね」
部屋に戻り出かける準備をする。
今日の服は神様がくれた服1式。
ところどころに刺繍が入ってとても上品に見えるシャツやズボンだったのだ。
持ってる中で間違いなく1番上質な服に身を包み、奴隷を扱っている商会にいく。
宿で教えて貰ったとおりに進んでいくと一際大きな建物が見えてきた。
多分、そこが奴隷商のお店なのだろう。
重厚な扉を前に足が竦む。
なかなか入ることができずに扉を見つめていると中から扉が開いてピシッとスーツを着た男性が出てきた。
「いらっしゃいませ。お悩みでしたら、ぜひ中にどうぞ」
店の中に入ると応接間のような部屋に案内され、ソファに座りお茶が出される。
戸惑っていると先ほどの男性が入ってきた。
「本日はご来店ありがとうございます。私はここの支配人をしております。リュセと申します」
「あ、ユズキと申します。奴隷の購入を勧められて来てみたんですけど…初めてのことで」
「初めてのご購入ですか。当店に来て頂けて嬉しいですね。どのような目的の奴隷をご希望か決まってますか?」
「…護衛とある程度の身の回りの世話ですね。野営の知識、魔物の知識があるとさらに良いです」
「ふむ…ではメインは戦闘奴隷ですね。見目はいかがいたしますか?」
リュセさんが大きな台帳を出してペラペラとページを捲り始める。
ていうか、あの本どこから出したの…。
「見目?」
「えぇ、戦闘が出来るだけなら不細工な男でも紹介できますが、ある程度の容姿も求めるようでしたらご紹介出来る奴隷も限られて来ますので」
「ああ、そういう事ですか。そうですね、出来れば容姿も整っていた方がいいです。悪い虫除けも兼ねたいので」
「かしこましました。では数人見繕って来ますので少々お待ちください」
「あ!戦闘が出来るのが分かっていれば怪我などしていても構いません。おすすめの奴隷を紹介してください!」
「…かしこましました」
リュセさんが恭しく礼をして出ていく。
1人になると落ち着かなくソワソワしてしまうのを何とか誤魔化そうと紅茶に手を伸ばす。
「ふぅ…どんな人がくるんだろ…」
起きて身支度を整え、朝ごはんを食べに降りる。
朝ごはんの時間を聞いてなかったけど大丈夫そうでホッとした。
「おはよう、たくさん食べて今日も頑張りな!」
朝の食堂には昨日受付をしてくれた女性がいて、ドンっとご飯を出してくれる。
パン、スープ、厚切りのベーコンステーキに目玉焼き、サラダ
朝からボリューム満点のご飯を何とか食べきり、女性に奴隷についてきく。
「あの、奴隷買うにはどうすれば買えますか?」
「あんた今から買いに行くのかい!それだったらラスティ商会が良いと思うよ。ここから広場を抜けて向かいの通りの真ん中くらいに大きい建物があるんだ。そこだよ!もう営業してると思うから行ってみな」
「ありがとうございます!これから行ってみますね」
部屋に戻り出かける準備をする。
今日の服は神様がくれた服1式。
ところどころに刺繍が入ってとても上品に見えるシャツやズボンだったのだ。
持ってる中で間違いなく1番上質な服に身を包み、奴隷を扱っている商会にいく。
宿で教えて貰ったとおりに進んでいくと一際大きな建物が見えてきた。
多分、そこが奴隷商のお店なのだろう。
重厚な扉を前に足が竦む。
なかなか入ることができずに扉を見つめていると中から扉が開いてピシッとスーツを着た男性が出てきた。
「いらっしゃいませ。お悩みでしたら、ぜひ中にどうぞ」
店の中に入ると応接間のような部屋に案内され、ソファに座りお茶が出される。
戸惑っていると先ほどの男性が入ってきた。
「本日はご来店ありがとうございます。私はここの支配人をしております。リュセと申します」
「あ、ユズキと申します。奴隷の購入を勧められて来てみたんですけど…初めてのことで」
「初めてのご購入ですか。当店に来て頂けて嬉しいですね。どのような目的の奴隷をご希望か決まってますか?」
「…護衛とある程度の身の回りの世話ですね。野営の知識、魔物の知識があるとさらに良いです」
「ふむ…ではメインは戦闘奴隷ですね。見目はいかがいたしますか?」
リュセさんが大きな台帳を出してペラペラとページを捲り始める。
ていうか、あの本どこから出したの…。
「見目?」
「えぇ、戦闘が出来るだけなら不細工な男でも紹介できますが、ある程度の容姿も求めるようでしたらご紹介出来る奴隷も限られて来ますので」
「ああ、そういう事ですか。そうですね、出来れば容姿も整っていた方がいいです。悪い虫除けも兼ねたいので」
「かしこましました。では数人見繕って来ますので少々お待ちください」
「あ!戦闘が出来るのが分かっていれば怪我などしていても構いません。おすすめの奴隷を紹介してください!」
「…かしこましました」
リュセさんが恭しく礼をして出ていく。
1人になると落ち着かなくソワソワしてしまうのを何とか誤魔化そうと紅茶に手を伸ばす。
「ふぅ…どんな人がくるんだろ…」
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