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1章 この世界を生き抜くためには
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昨日は夕飯から戻ったらすぐに眠ってしまっていた。
みんなを放置しちゃってて夜中に起きたらみんな床に座って寝てた…。
びっくりして慌ててベッドに押し込んだんだよね。
「おはよー。今日はこれからの旅に必要な物を買いに行こうと思ってるんだけど、私、分からないことが多いからアドバイスお願いね」
「何を買うつもりなんだ?」
「えっとスイレン達の日用品と私の武器、あと調薬用品かな。そろそろお金稼がないと旅に出れなくなっちゃう」
「我々が魔物でも狩ってきた方が早いと思うが??」
「それは明日お願いするね。私も行きたいし…ところで、スイレン達は冒険者ギルドには登録しないと行けないのかな?」
「いや、奴隷はしなくても良かったはずだ」
「じゃあ、必要なものを買いに行こう。ケチって命を落としたくないから、本当に必要なものはちゃんと買ってね。これは私のために貴方たちに投資するんだと思って遠慮しないでほしいの」
「「「分かった(分かりました)」」」
ということで、まずは日用品を買いに一昨日私が行った雑貨屋だ。
3人に歯ブラシと石鹸、布の端切れの束を買い、次の目的地の魔道具屋に行く。
「マジックバッグって高い?」
スイレンに尋ねてみる。
「おまえ…なんてものを奴隷に持たせるつもりだ。いらん」
「えぇー……ちゃんとお店の場所まで聞いてきたのに……」
「マジックバッグは冒険者でも上級にならないと手の届かない高級品なんだ。生活費がなくなってしまうから後回しのほうがいいだろう」
「そうなんだ…わかった」
「主が何も知らないってのはわかった。これからは遠慮なく意見させてもらう…」
「…お願いします」
マジックバッグは却下されたので魔道具屋では野営用のテント(中が拡張されていて2部屋になっているもの)と魔力で使えるランタンを購入した。
そのあとは武器を買いに武器屋に行く。
そこでは同じ人族であるヴィルフレッドとともに剣を物色する。
「ヴィルフレッド・・・ヴィルって呼んでもいい?」
「お好きにお呼びください」
「うん、ヴィルのおすすめとかある?私、剣とか武器を持ったことがないからわからなくって…」
「ご主人様は女性の中でも細身ですので、剣も軽く扱いやすいものがいいかと…あとは、投擲用のナイフを用意しておきましょうか。できるだけ遠距離での攻撃手段も持っていたほうがいいでしょう」
あまり話さないと思っていたヴィルだが、なんだかんだ真剣にアドバイスをくれる。
「これなんかどうでしょう?」
と何本かの剣を見繕ってくれたので武器屋の店主が貸してくれたスペースで試しに振ってみる。
どれも重くずっしりとしていたが、これでも軽いものを選んでくれたのだろう。
その中からヴィルに選んでもらった剣を2本購入する。
銀貨120枚を支払い、剣はマジックバックにしまう。
ほくほく顔で宿屋に帰る途中、靴屋を見て3人の靴を買ってないことを思い出し、とりあえず1足ずつ冒険に適したブーツを購入した。
ついでに自分のブーツを冒険用にショートブーツとロングブーツ、部屋履き用にサンダルのようなものを購入できた。
靴は良いものを履かせたかったので少しお値段がしたが、3人に確認してもぼったくられているわけではなかったので金貨10枚を支払い、今度こそ宿屋に帰ることにする。
3人のロングブーツとサンダルも買おうとしたらスイレンに止められてしまったので、いつかこっそり買いに来ようと思う。
みんなを放置しちゃってて夜中に起きたらみんな床に座って寝てた…。
びっくりして慌ててベッドに押し込んだんだよね。
「おはよー。今日はこれからの旅に必要な物を買いに行こうと思ってるんだけど、私、分からないことが多いからアドバイスお願いね」
「何を買うつもりなんだ?」
「えっとスイレン達の日用品と私の武器、あと調薬用品かな。そろそろお金稼がないと旅に出れなくなっちゃう」
「我々が魔物でも狩ってきた方が早いと思うが??」
「それは明日お願いするね。私も行きたいし…ところで、スイレン達は冒険者ギルドには登録しないと行けないのかな?」
「いや、奴隷はしなくても良かったはずだ」
「じゃあ、必要なものを買いに行こう。ケチって命を落としたくないから、本当に必要なものはちゃんと買ってね。これは私のために貴方たちに投資するんだと思って遠慮しないでほしいの」
「「「分かった(分かりました)」」」
ということで、まずは日用品を買いに一昨日私が行った雑貨屋だ。
3人に歯ブラシと石鹸、布の端切れの束を買い、次の目的地の魔道具屋に行く。
「マジックバッグって高い?」
スイレンに尋ねてみる。
「おまえ…なんてものを奴隷に持たせるつもりだ。いらん」
「えぇー……ちゃんとお店の場所まで聞いてきたのに……」
「マジックバッグは冒険者でも上級にならないと手の届かない高級品なんだ。生活費がなくなってしまうから後回しのほうがいいだろう」
「そうなんだ…わかった」
「主が何も知らないってのはわかった。これからは遠慮なく意見させてもらう…」
「…お願いします」
マジックバッグは却下されたので魔道具屋では野営用のテント(中が拡張されていて2部屋になっているもの)と魔力で使えるランタンを購入した。
そのあとは武器を買いに武器屋に行く。
そこでは同じ人族であるヴィルフレッドとともに剣を物色する。
「ヴィルフレッド・・・ヴィルって呼んでもいい?」
「お好きにお呼びください」
「うん、ヴィルのおすすめとかある?私、剣とか武器を持ったことがないからわからなくって…」
「ご主人様は女性の中でも細身ですので、剣も軽く扱いやすいものがいいかと…あとは、投擲用のナイフを用意しておきましょうか。できるだけ遠距離での攻撃手段も持っていたほうがいいでしょう」
あまり話さないと思っていたヴィルだが、なんだかんだ真剣にアドバイスをくれる。
「これなんかどうでしょう?」
と何本かの剣を見繕ってくれたので武器屋の店主が貸してくれたスペースで試しに振ってみる。
どれも重くずっしりとしていたが、これでも軽いものを選んでくれたのだろう。
その中からヴィルに選んでもらった剣を2本購入する。
銀貨120枚を支払い、剣はマジックバックにしまう。
ほくほく顔で宿屋に帰る途中、靴屋を見て3人の靴を買ってないことを思い出し、とりあえず1足ずつ冒険に適したブーツを購入した。
ついでに自分のブーツを冒険用にショートブーツとロングブーツ、部屋履き用にサンダルのようなものを購入できた。
靴は良いものを履かせたかったので少しお値段がしたが、3人に確認してもぼったくられているわけではなかったので金貨10枚を支払い、今度こそ宿屋に帰ることにする。
3人のロングブーツとサンダルも買おうとしたらスイレンに止められてしまったので、いつかこっそり買いに来ようと思う。
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皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
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