真実の番は執愛の枷を破却する

オリーゼ

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スライム

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「おっと、手袋は外さないと」
 普段は草食動物の穏やかさのある男の顔がほんの僅か歪んで、肉食めいた興奮の影を落とす。
 手袋の指先を噛んで外し、爪を整えきちんと手入れされた中指を緩んだ窄まりに軽く押し込み、瓶を傾ける。
 粘性を帯びた液体がヴィクトルの指を伝って指向性を持って中に入り込み、アリスターは細い悲鳴をあげた。
「ヴィク?! なんだ! これ?!」
 液体だと思っていたそれが意志を持って腹の中を進み、蠢き、暴れ回わって、身体中の毛穴から不快にべとつく汗が吹き出した。
「広義のホムンクルスだよ。組成としてはスライムだ」
体内に人造とはいえ魔物を入れる意味がわからない。
「どうして! そんな! 魔物……」  
それが中で蠢く気持ち悪さに切れ切れに問うと返ってきたのは実に魔術師らしい返答だった。
「排泄物を食べて中を綺麗にして、そこを広げ、微弱な電流を発して中から良いところを刺激する」
「ちが! なんで、そんなもの?!」
「オメガ用だ。オメガだって誰かれ構わず発情したりアルファの生殖器を受け入れられるわけじゃない。発情してないときの交歓用だよ」
「なんでヴィクがそんなの……!」
「雑用の一環で作らさせられただけ。僕、錬金術の天才だから。それより集中」
  魔力を先ほど言われた部分に集中させると、スライムがぞろりとそこに向かって動いた。
「ん゛ぁ゛あっ!」
 電気を帯びたスライムに前立腺を舐られ、隘路を押し拡げられ、アリスターは背を仰け反らせてなお耐えきれず、悲鳴を上げた。
 射精していないのに達したのと同じ絶頂感が脳髄を走って、身体が意思に反してひくひくと震える。
「あっ……はっ」
 暴力的な快感に耐えきれずに、一刻も早く体外へ排出しようといきむと、スライムは硬さを帯びて半分ほどその半透明の身体を見せたが、心地よい巣の中から出たくないとばかりに再びアリスターの中に戻って前立腺に貪りついた。
「あひぃ!!」
 言葉もまともに紡げず、身体をひくつかせるとヴィクトルの手が秘肛に伸びる。
「もう一回押し出して。出てきたところを掴んで取るから」
 そう言われて指示に従おうとしたが、いきんで少し押し返してもスライムは抵抗した。
 姿を見せるたびに凌辱された蕾が大きく花開き、再び萎む。
 そのたびにアリスターは大きな喘ぎ声をあげて達せないペニスを意味なく握りしめ擦り上げる。
 拷問じみた快感に涙がこぼれ落ち、鼻水と涎が垂れてくる。
 おかしくなって死んでしまうと思ったところで、ヴィクトルがなんとかそれの先端を掴んで呪文を唱え、スライムはアリスターの中で蠢くのを止めた。
 力を失い、それは中でどろりと溶けて尻穴を濡らす。
「あ゛っ……? ぁあ゛っ! なんだこれ!」
 そこが突然酩酊感に近い熱を帯びて、掻痒を訴える。
「これ、中で果てると催淫効果のある潤滑剤になるんだ。引っ張り出そうと思ったんだけどちょっと難しかったから。ごめんね」
 愛しむように頬を撫でられる。たったそれだけで快感が身体を巡る。
 昨日シャワーを浴びた時でさえ小さく存在を主張していただけの乳輪が、こちらも触って欲しいとばかりにぷくりといやらしく膨らんで、濡れた尻穴は切なく雄を求め始めた。
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