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2 大混乱(私だけ)
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「ちょいちょいちょいっ!待て待て待てどこに行く」
「ココアのおかわりを取りに行くのだが」
「それどころじゃないだろ、なんで優雅にココア飲んでるんだよ」
私が唖然としてしている間に紫苑はココアを飲みきっていた。ここからどれだけ私がさっき起こったことを脳内処理できずにいたか察してほしい。
「何?結婚?なんで結婚?誰と誰が」
「沙織と私だ」
「んー???」
また脳内処理が追いつかない。取りあえずココアを一口飲むが全く味がわからない。
「母からも母さんからも聞かされていないのか」
「何を!」
「結婚のことだ」
「聞いてないよ!わかるだろ!この反応見れば!」
紫苑はそうか、ってかんじに心底興味ないみたいな顔をする。知ってるぞ。その顔は私がくだらないこと(私的にはくだらなくない)で騒いでいる時にいつもしている顔だ。
「いや、由々しき事態だよ、目が覚めたわ」
「良かったな」
「目が覚めるの通り越して頭痛くなってきた」
「血圧上がってるんじゃないか、落ち着け」
「お前のせいだよ!」
こいつは何事にも無頓着というか興味がないのかいつも無愛想だ。でもこればっかりはそうはいかないだろ。
「待って、電話。お母さんに電話するから」
紫苑に聞いても埒があかないのでスマホを取り出しお母さんにかける。
数コールでお母さんはでた。ガヤガヤした音が聞こえるからデパートにでもいるのだろう。
『はい。どうしたの沙織。お昼なら二人で適当に…』
「それどころじゃないよ!何?結婚って!」
お母さんは耳元でうるさい、と舌打ちをすると時間差で、あぁ、と返事する。
『結婚って、紫苑との?そう言えば言ってなかったわね』
「なんでそんな呑気なの?帰ってきて取りあえず話し合おう?」
『嫌よ、一時からタイムセールなんだから』
「娘の結婚話よりタイムセールが大事なの?」
なんだこの親。結婚のこと言うの忘れただけでも衝撃なのにタイムセール?なんだそれ。
「母さん、ごめん。私から話すから。あぁ、わかった。それじゃ」
いつの間にか私の背後に立っていた紫苑は私のスマホを手からスッと抜くと母と少し話して電話を切った。
「あっ!何すんねん!」
「私から話すと言っている。取りあえず落ち着け」
混乱と怒りが最高潮だった私を子供でもあやすかのようにして自然な動きで椅子に座らされる。
また、ココアを一口飲んでヨーグルトも食べた。
不思議と食事をすると落ち着いてくるものだ。
ヨーグルトを食べ終えて容器をゴミ箱に捨てると話を切り出したのは紫苑の方だった。
「母と母さんは昔から、私達が結婚することを望んでいた。もちろん二人も本気で言っていたわけではなかったみたいだが、次第に本当にそう思うようになったらしくてな。私達が特に嫌じゃないのなら結婚してほしいと言われていたんだ」
「なんで拒否らないわけ」
「私は別に嫌ではなかったから」
「そういう問題?なんで私にいわないの」
「てっきり知っているとばかり」
頭を抱えてしまう。本当に頭痛がする。
こればっかりは紫苑を責めてもしかたない。母親同士のせいなのだから。
「事情はわかった。でも本当にそれでいいの?結婚だよ?兄弟同然で育ってきた相手と結婚だよ?もはやこれは兄弟で結婚することに等しいよ?」
「本当の兄弟でないのなら問題ないだろう」
「そうじゃなくてな?」
無頓着をここまで発揮されると手に負えない。これ以上話しても埒があかないのでお母さん達が帰ってくるまでこの話は保留になった。
「ココアのおかわりを取りに行くのだが」
「それどころじゃないだろ、なんで優雅にココア飲んでるんだよ」
私が唖然としてしている間に紫苑はココアを飲みきっていた。ここからどれだけ私がさっき起こったことを脳内処理できずにいたか察してほしい。
「何?結婚?なんで結婚?誰と誰が」
「沙織と私だ」
「んー???」
また脳内処理が追いつかない。取りあえずココアを一口飲むが全く味がわからない。
「母からも母さんからも聞かされていないのか」
「何を!」
「結婚のことだ」
「聞いてないよ!わかるだろ!この反応見れば!」
紫苑はそうか、ってかんじに心底興味ないみたいな顔をする。知ってるぞ。その顔は私がくだらないこと(私的にはくだらなくない)で騒いでいる時にいつもしている顔だ。
「いや、由々しき事態だよ、目が覚めたわ」
「良かったな」
「目が覚めるの通り越して頭痛くなってきた」
「血圧上がってるんじゃないか、落ち着け」
「お前のせいだよ!」
こいつは何事にも無頓着というか興味がないのかいつも無愛想だ。でもこればっかりはそうはいかないだろ。
「待って、電話。お母さんに電話するから」
紫苑に聞いても埒があかないのでスマホを取り出しお母さんにかける。
数コールでお母さんはでた。ガヤガヤした音が聞こえるからデパートにでもいるのだろう。
『はい。どうしたの沙織。お昼なら二人で適当に…』
「それどころじゃないよ!何?結婚って!」
お母さんは耳元でうるさい、と舌打ちをすると時間差で、あぁ、と返事する。
『結婚って、紫苑との?そう言えば言ってなかったわね』
「なんでそんな呑気なの?帰ってきて取りあえず話し合おう?」
『嫌よ、一時からタイムセールなんだから』
「娘の結婚話よりタイムセールが大事なの?」
なんだこの親。結婚のこと言うの忘れただけでも衝撃なのにタイムセール?なんだそれ。
「母さん、ごめん。私から話すから。あぁ、わかった。それじゃ」
いつの間にか私の背後に立っていた紫苑は私のスマホを手からスッと抜くと母と少し話して電話を切った。
「あっ!何すんねん!」
「私から話すと言っている。取りあえず落ち着け」
混乱と怒りが最高潮だった私を子供でもあやすかのようにして自然な動きで椅子に座らされる。
また、ココアを一口飲んでヨーグルトも食べた。
不思議と食事をすると落ち着いてくるものだ。
ヨーグルトを食べ終えて容器をゴミ箱に捨てると話を切り出したのは紫苑の方だった。
「母と母さんは昔から、私達が結婚することを望んでいた。もちろん二人も本気で言っていたわけではなかったみたいだが、次第に本当にそう思うようになったらしくてな。私達が特に嫌じゃないのなら結婚してほしいと言われていたんだ」
「なんで拒否らないわけ」
「私は別に嫌ではなかったから」
「そういう問題?なんで私にいわないの」
「てっきり知っているとばかり」
頭を抱えてしまう。本当に頭痛がする。
こればっかりは紫苑を責めてもしかたない。母親同士のせいなのだから。
「事情はわかった。でも本当にそれでいいの?結婚だよ?兄弟同然で育ってきた相手と結婚だよ?もはやこれは兄弟で結婚することに等しいよ?」
「本当の兄弟でないのなら問題ないだろう」
「そうじゃなくてな?」
無頓着をここまで発揮されると手に負えない。これ以上話しても埒があかないのでお母さん達が帰ってくるまでこの話は保留になった。
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