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SIDE クレア
婚約破棄 1
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学園の卒業間近の忙しい時期に、第一王子殿下の誕生パーティーの開催が決まりました。
第一王子殿下の誕生パーティーは、王宮内にある庭園に隣接した迎賓館のパーティー会場で開かれることになりました。
第一王子殿下の仮婚約者12名と、国内の貴族すべてと近隣諸国の王族に、第一王子殿下たっての希望で、誕生パーティーの招待状が送られました。
もう、この時点で、お馬鹿丸出しでございます。
いくら王族とはいえ、いくら成人の祝いも兼ねた誕生パーティーとはいえ、まだ王太子ではないただの王子にどこからそのような多額の予算が出てくるのか、考えるお頭を持っていらっしゃいません。
今回のパーティは計画の仕上げの場となるため、王家と我が家が予算を用意したようです。
王子の学園の卒業を控えたこの時期の成人の祝いを兼ねた誕生パーティーが、歴代の王太子の披露パーティーよりも規模の大きいものだったことから、王太子の決定と同時に王太子妃が発表されるのではないかと囁かれ、思いのほか多くの人々が集まりました。
意外にも国外からの参加者が数名いらっしゃいました。
王族ではありませんが、王族から代理人に指名された、我が国に留学中の貴族子息の方々です。
華やかな音楽の演奏が始まりました。
この国の誕生パーティーは、開始から暫くの間はこのように音楽を楽しみながら社交をして、その日の主役のために場を温めるのが一般的でございます。
このパーティーでも、通常の誕生パーティーと同じように社交が始まりました。
その内容は、第一王子トリスタンが王太子に任命されるのか、誰が王太子妃に選ばれるか、という話題が殆どです。
音楽が2曲奏でられたところで、話し声が聞こえなくなるほどの大音量で華やかな曲が奏でられ始めました。
いよいよ、本日の主役の登場です。
ダンスフロアから2階に続く階段をゆっくり降りてくる、真っ白な衣装に身を包んだ男と、露出度の高い真っ赤ドレスを着た女。
第一王子トリスタン殿下が仮婚約者ではない女性をエスコートして登場しました。
第一王子トリスタン殿下は、王族らしく白を基調にし金の贅沢な刺繍が施された正装に身を包んでいます。
せっかく王族に生まれたのですが、第一王子トリスタン殿下は容姿に恵まれていらっしゃらない上に、体を動かすことが嫌い、食べることが好き、女が好き、勉強が嫌い、性格が悪い、で出来上がった体をしています。
更に中身が空に近く、王族としても人としても風格も品もないので、衣装に着られてしまっています。
そのぶよぶよと太った腕は、胸元が大きく開いた真っ赤なドレスに身を包んだ女性の腰を、これでもかと強く抱いています。
自分が招待した来賓に向けて挨拶もせず、第一王子トリスタン殿下は叫びました。
「今日は重大発表がある!俺はこの可憐な女性、ローズを正妃とする!!」
水を打ったように静かになる場内。
音楽も止んでしまっています。
2階から顔を出した途端、頭を抱える国王陛下と王妃陛下。
そして一瞬の後、この場に似つかわしくない仮婚約者11名の歓声が上がりました。
仮婚約者の中に、まともなご令嬢はただのお1人もいらっしゃらなかったようです・・・
「そしてクレア!お前と言う女は、私の愛しいローズに度重なる嫌がらせと苛めを繰り返してきたと言うではないか!!お前のような女は、俺の側妃にしてやるのも我慢ならん。仮婚約破棄だ!兵士たちよ、今すぐこの女を牢にぶち込め!!」
パッキィィィ・・ン
第一王子と私、それぞれを包むように発せられた光のドームが、大きな音と共に弾けて壊れました。
神の名のもとに契約させられた仮婚約が、正式に破棄されたのです。
やりましたわ!
仮婚約破棄です!!
第一関門突破です!!!
第一王子殿下の誕生パーティーは、王宮内にある庭園に隣接した迎賓館のパーティー会場で開かれることになりました。
第一王子殿下の仮婚約者12名と、国内の貴族すべてと近隣諸国の王族に、第一王子殿下たっての希望で、誕生パーティーの招待状が送られました。
もう、この時点で、お馬鹿丸出しでございます。
いくら王族とはいえ、いくら成人の祝いも兼ねた誕生パーティーとはいえ、まだ王太子ではないただの王子にどこからそのような多額の予算が出てくるのか、考えるお頭を持っていらっしゃいません。
今回のパーティは計画の仕上げの場となるため、王家と我が家が予算を用意したようです。
王子の学園の卒業を控えたこの時期の成人の祝いを兼ねた誕生パーティーが、歴代の王太子の披露パーティーよりも規模の大きいものだったことから、王太子の決定と同時に王太子妃が発表されるのではないかと囁かれ、思いのほか多くの人々が集まりました。
意外にも国外からの参加者が数名いらっしゃいました。
王族ではありませんが、王族から代理人に指名された、我が国に留学中の貴族子息の方々です。
華やかな音楽の演奏が始まりました。
この国の誕生パーティーは、開始から暫くの間はこのように音楽を楽しみながら社交をして、その日の主役のために場を温めるのが一般的でございます。
このパーティーでも、通常の誕生パーティーと同じように社交が始まりました。
その内容は、第一王子トリスタンが王太子に任命されるのか、誰が王太子妃に選ばれるか、という話題が殆どです。
音楽が2曲奏でられたところで、話し声が聞こえなくなるほどの大音量で華やかな曲が奏でられ始めました。
いよいよ、本日の主役の登場です。
ダンスフロアから2階に続く階段をゆっくり降りてくる、真っ白な衣装に身を包んだ男と、露出度の高い真っ赤ドレスを着た女。
第一王子トリスタン殿下が仮婚約者ではない女性をエスコートして登場しました。
第一王子トリスタン殿下は、王族らしく白を基調にし金の贅沢な刺繍が施された正装に身を包んでいます。
せっかく王族に生まれたのですが、第一王子トリスタン殿下は容姿に恵まれていらっしゃらない上に、体を動かすことが嫌い、食べることが好き、女が好き、勉強が嫌い、性格が悪い、で出来上がった体をしています。
更に中身が空に近く、王族としても人としても風格も品もないので、衣装に着られてしまっています。
そのぶよぶよと太った腕は、胸元が大きく開いた真っ赤なドレスに身を包んだ女性の腰を、これでもかと強く抱いています。
自分が招待した来賓に向けて挨拶もせず、第一王子トリスタン殿下は叫びました。
「今日は重大発表がある!俺はこの可憐な女性、ローズを正妃とする!!」
水を打ったように静かになる場内。
音楽も止んでしまっています。
2階から顔を出した途端、頭を抱える国王陛下と王妃陛下。
そして一瞬の後、この場に似つかわしくない仮婚約者11名の歓声が上がりました。
仮婚約者の中に、まともなご令嬢はただのお1人もいらっしゃらなかったようです・・・
「そしてクレア!お前と言う女は、私の愛しいローズに度重なる嫌がらせと苛めを繰り返してきたと言うではないか!!お前のような女は、俺の側妃にしてやるのも我慢ならん。仮婚約破棄だ!兵士たちよ、今すぐこの女を牢にぶち込め!!」
パッキィィィ・・ン
第一王子と私、それぞれを包むように発せられた光のドームが、大きな音と共に弾けて壊れました。
神の名のもとに契約させられた仮婚約が、正式に破棄されたのです。
やりましたわ!
仮婚約破棄です!!
第一関門突破です!!!
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